第148話

「笹羅儀先生!佐伯、前田、高坂姉妹が居ません。あと、他のクラスの荒垣、湯沢も居ません。」



夜中の1時をまわった時、学年主任の先生が慌てた様子で走ってきた。



うちのクラスの2人に、荒垣保と湯沢大はいつも連んでいる奴らだ



やりやがったな、あいつら



ふざけんじゃねえよ



「どういうことですか?!お、僕探しに行ってきます」



今すぐにでも探しに行きたい



「いや、闇雲に動いてもどうもなりません。あなたは、ここで待機してて下さい!」



くそっ!直ぐに探しに行くことも出来ない



「先生!高坂たち帰ってきました。」



ロビーで待機して15分後にそう報告を受けた




「ただ、高坂伊吹だけが居ないみたいです」




は?伊吹だけいない



「どういうことですか?!い、高坂さんは何処にいるのですか?」



我を忘れ、学年主任の先生に詰め寄る



「あいつらは、広間に居ます。高坂さんとは別行動だったと話してましたけど本当がどうかは」




絶対に別なわけがない



伊吹が1人で出かける訳がない

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