第64話

「・・・先生。



約束する、わたし生きる。

命を懸けて助けてくれた先生の為に」



涙を浮かべながら俺に誓う高坂さん



「ああ、約束だ」



指切りげんまんをし、約束をかわす



「先生、ひとつお願いがあるの。

もう一回伊吹って呼んで。

わたしの名前を呼んでよ。高坂じゃなくてわたしを呼んで。」



名前を呼んでとお願いしながらわたしはここに居ると必死に存在を伝えてくる



誰も高坂さんを伊吹と呼んでくれなかったんだろう



「ああ、何回だって呼んでやる。


伊吹」



「ありがとう、先生」



笑顔でそう言う伊吹



初めて見たな、伊吹の本当の笑顔



暫く、2人でいたが伊吹がうとうととしてきた為、部屋に戻った

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