ログ3 声明
「「おいおいおいおい!なんだこれ!
ヤバいヤバいヤバいヤバい!
逃げろ逃げろ逃げろ!」」
凶悪な豚を認識して、すぐに身体全体が拒否反応を起こす!
俺は今しがた来た道を全力で逃げだした!
それと同時に『ご馳走だ』と言わんばかりにヨダレをたらしながら「ブヒィ!」と醜い叫び声をあげて、その凶悪な豚が突っ込んできた!
間一髪、その凶悪な豚の体当りをよけ、転がるように階段を降り8Fのエレベーターホールを走り抜け南棟端の階段をかけ登り家に着いた。
母「あら、どうしたの?そんなにずぶ濡れで泥だらけ?転んだの?」と母から気の抜けた声がしたが気にせずに鍵をかけて家の奥に入る。
「母さん!とりあえず静かにして、話を聞いてくれ。今、ミコトおばさん家から帰ってくる時に階段で人の腕を喰ってるバケモノみたいな豚に襲われた。何であんなのがいるかわからないけど、あれはヤバい。だから、救助が来るまで家でジッとしてた方がいい。」
母「何言ってるのよ。まだ寝ぼけてるのかしら?」
本当なんだ…
と言おうとしたところ、家のTV、ラジオ、マンションの放送が一気に鳴った。
「我々は『血塗られた盾』このマンションは占拠した。このマンションには我々が人肉で育て上げた巨大な豚を数頭放った。こいつらは強いぞ。躊躇なく人を襲うぞ。早くしないと手遅れになるぞ。逃げ場はないぞ。我らは英雄の種を所望する。せいぜい生き延びるがいい。」
な、な、なんだ!今のは!
血塗られた盾?豚を放った?
つまり、さっき出くわしたあの凶悪な豚は故意に放たれている!?
人為的なもの?
テロなのか?
とにかくヤバい!
母と2人で現状に混乱しているとマンションの至る所から悲鳴があがる
「「「キャー!!」」」
「「「たすけてぇ!!!」」」
「「「なんだこの豚ぁギャーーーー」」」
これはヤバい。
血塗られた盾とかいうのが何だかわからないけれど、ヤバい。
「母さんは体調のこともあるから鍵をかけて家からでないでくれ。俺は外に助けを呼びに行く。警察に電話が繋がらないか試してて」
そう言って俺は家を飛び出した。
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