ログ35 龍と馬を冠する英雄
「これが英雄の遺伝子を有した者たちだ!」
と科学者が言った。
そして、科学者が続けて言った。
「我々は世界を平和に導くこのモノ達を『龍馬隊』と名付けた!これらは『龍』と『馬』を冠する者たちからなる地上最強の部隊だ!」
映像に黒髪長身の男が映し出される。
龍馬隊『龍』部隊 隊長 勅使河原 龍臣
龍馬隊『馬』部隊 頭 オグリー・天馬
「この2人が率いる部隊こそ、日本を世界を救う!!」
「…勅使河原龍臣だ。我々が世界の平和を取り戻す!」
「天馬ダヨー!ウッゼー化け物は俺らが殲滅すっから、可愛い女の子はジャンジャン俺っちのとこに来てね〜♪♪♪」
その言葉通り、日本は他の諸外国が1年を待たずして消滅していくなか、2年以上もの歳月を無事に護りきっていた。
まさに破竹の勢いであった。
地の利も働いたのは確かであった。
化け物達は地続きの国は雪崩のように飲み込み次々に駆逐し殲滅していったが、日本の様な島国へは戦力の大量投入が出来なかった。
なので、日本は独自に打ち上げていた衛星から化け物たちの上陸地点を割り出し、そちらへそれぞれの部隊であったり人員を出し個別撃破していったのであった。
しかし、2年が過ぎた頃状況が変わったのである。
依然として、化け物に対する龍馬隊の優位性自体は変わっていなかった。
だが、日本以外の他の国々がほぼ滅んでしまった。
これにより、化け物たちは龍馬隊がいる為に後回しにしていた侵攻を一気に進めたのであった。
化け物たちの大量一斉投入である。
質で勝る龍馬隊であったが、物量に負け始め、徐々に徐々に押されていくのであった。
そして、沖縄や北海道という遠方から化け物の手に堕ち、遂に残されたは東京のみになった。
救国救民党本部
「クソがっ!俺たちがヤラれる訳がねぇ!クソがっ!人数さえ、人数さえ揃ってれば、あんなヤツらに負けるわけがねぇんだ!」
「………天馬よ仕方ない。我ら2人で戦力を増やすには限界があった。万事休すだ。せめて、マザーの意思を逃すしかない。」
「クソがぁ!ここまでなのかよっ!俺たちはここまでなのかよぉぉぉ!!!」
「やむを得ん。マザーの意思よ。お前だけでも生き残り未来をどうか。」
ヴォン
%N&L\@%h|=gD#>!
z、ザ、ガ、g、ガ、ガp、ピー
『Deactivate sleep mode』
『AI program S.t.M.s.R launch』
「龍臣、天馬、私ガ、コノ命にカエテデモ《《Mother Brain》》ヲ守ル。」
そう言ってロボットは誰にも知られていない緊急避難口を通り30キロ先の出口を目指したのであった。
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