ログ36 Origin.of.Valor.Tatsuhiko
「龍臣、天馬、私ガ、コノ命にカエテデモ《《Mother Brain》》ヲ守ル。」
そう言ってロボットは誰にも知られていない緊急避難口を通り30キロ先の出口を目指したのであった。
それから東京は激戦区となり龍臣や天馬が主軸となり大量の化け物と闘い続けた。
丸4年の月日が経った。
龍馬隊は当初8名がいたが、地方での決戦などで、合計4名がその命を落としていた。
最期の東京決戦では龍臣、天馬、龍哉、海馬の4名が死力を尽くした。
4人は大量に押し寄せる化け物の群れをその類稀なる力で退けた。
その間にロボット=アイパーは南下し富士山の麓までやってきた。
場所は青木ヶ原樹海があった場所。
あった場所というのは、すでにこの一面は化け物との戦闘の激化によって焼け野原となっていたからだ。
アイパーはなぜこんな場所に来たのか。
それは龍馬隊4人の命を天秤にかけてでも手に入れなければならなかったものがあるからだ。
アイパーは焼け野原になった樹海をスキャンした。
「半径30キロをスキャン・・・南東13キロ地点に目的地発見。」
目的地に到着するとアイパーは左腕を砲門に変え圧縮砲を放った。
地面に横たわる大量の焼け焦げた木々を地面を吹き飛ばし現れたのは、名も無き氷穴だった。
「寒冷モード起動・・・探索を始めます。」
氷穴を進むアイパー。
地下へ地下へ突き進む。
全ての経路がわかっているように突き進む。
6時間ほど進んだところで袋小路にあたった。
本来であれば、この行き止まりで、先へ進むのを皆諦めるハズであったが、アイパーは違った。
ゴツゴツとした岩肌に手を伸ばし、その一角に手を伸ばし上へ捻り上げた。
すると2mほど離れた場所に突如として、その先へ進むためのパスワードを求めるID Stationが現れた。
【パスワードを入力してください】
「パスワードは・・・『Origin.of.Valor.Tatsuhiko』」
【認証。扉を開きます。】
ズガガガガガガガガ
けたたましい音とともに岩肌が回転し扉が露出し開く。
アイパーはそれに従い扉の中へ入る。
すると、音声が響き渡る。
【ようこそ。我がLaboratoryへ。あなたは何を求める?】
「ワタシはアイパー。龍馬隊たちの意思を継ぎ、ココニMother Brainを受け取りにキタ。このままデハこの世界だけでなく、全ての世界が滅ビル。ソウさせないために私ハ来タ。」
【なるほど。どうやら世界は私の想像通りの結末を歩むようですね。ですが、あなた方はそれを望んでいないと?】
「龍臣や天馬は望んでいない。ワタシは彼らの意思とともにココへ帰ってきた・・・Mother」
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