ログ37 Mother Brain

【ようこそ。我がLaboratoryへ。あなたは何を求める?】


「ワタシはアイパー。龍馬隊たちの意思を継ぎ、ココニMother Brainを受け取りにキタ。このままデハだけでなく、。ソウさせないために私ハ来タ。」


【なるほど。どうやら世界は私の想像通りの結末を歩むようですね。ですが、あなた方はそれを望んでいないと?】


「龍臣や天馬は望んでいない。ワタシは彼らの意思とともにココへ帰ってきた・・・Mother


【おかえり。私の可愛いI.P-=アイパー。私の技術の粋であるあなたがそういった結論をしたのであれば尊重しましょう。さぁ中へお入り。】


「Yes.Mother」


【あなたに最期の改造を施します。】


『Sleep mode』


【良い夢をみなさい。そして、どうか・・・】


キュインキュインキュイン!!!!


【どうやら、この場所が補足されたようね。40体ほどの群れが猛スピードでこちらへやってきているわね。】


その言葉の通り40体ほどの化け物の群れが、Laboratoryを目指し氷穴を突き進んでいた。


【ココが陥落するのも時間の問題ね。それまでに私の愛しのアイパーに改造を施さなくては・・・】


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~氷穴中間地点~

氷穴全体の中間地点ほどの位置まで化け物が到達したところで、事態が急転した。


氷穴の入口が突如として爆発し、その入口が消失した。


【フフフ。あなた達はもう二度とここから出られませんよ?】


『『『『ガルルル!グルルル!ギシャァァァァァァ!!!!!』』』』


氷穴に突如として流れてきた宣戦布告ともいえる音声に激怒する化け物たち。


怒りに任せて40体の化け物は一気に攻略に出たのであった。



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~Laboratory~

【フフフ。怒りに任せていたら大変な目にあいますよ?お陰で十分に時間稼ぎができました。さて、アイパーの改造が終わりましたね。スリープ状態だから聴こえていないでしょうが、一応、母から最期の言葉になります。アイパー、あなたの胸部にMother Brainを埋め込みました。また、今の改造でアレを一度だけ使えるようにしましたので、時が来たら使用してください。母はあなたを愛しています。どうか1分1秒でも長く生きてください。それでは、サヨウナラ。】


スリープ状態のアイパーの頭の中に優しい電子音が響き渡った。


赤子を揺りかごへ乗せる様に優しくアイパーを小型のカプセルに乗せた。


そうして、アイパーはLaboratoryから射出された。

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