ログ34 救国救民党
龍馬隊結成のキッカケはとある1人の科学者だった。
その科学者は化け物に有効な遺伝子があると熱弁した。
しかし、人々は戯言だと相手にしなかった。
結果、カルトだなんだと最初は誰もそんなことを信じなかった。
しかし、世界一の超大国が一瞬で消え去った状況を見て人々の意見は掌を返すよりも明確に変わった。
人々は藁にも縋る気持ちで、その科学者の戯言を信じることにしてのである。
科学者は日本国民に向け国営放送でスピーチをした。
「我々は今日この日のために数十年準備をしてきた。奴ら化け物を根絶やしにするには、核兵器では無意味だ!それは超大国のあの映像を見て皆も理解していると思う。奴らを滅ぼすには人間の手で直接葬るしかない!そして、それが可能なのは英雄の遺伝子を持ったものだけだ。我ら救国救民党は今こそ日本を日本国民を救ってみせよう!」
そう言って画面が切り替わった。
その画面には『龍馬隊』と書かれたテロップがあり、2人の男が映っていた。
1人は黒髪長身の男。もう1人は金髪の筋肉質な男だった。
2人は映像の中で一匹の化け物と対峙をしていた。
2人は化け物に対し挟撃の様相を取り、連携を重ねてあけっけなく、化け物を葬ったのである。
その映像を観た日本国民が『おぉ!』と驚いているだろうことを大前提として科学者はそのまま演説を始めた。
科学者曰く
化け物は直接対峙し倒すべし。
化け物への攻撃にはミサイルなどの重火器は無意味である。
有効な攻撃は基本は拳打である。
剣などの武器は英雄の資質が、あがればあがるほと有効性が上昇する。
それを示す様に映像が切り替わる。
先ほどの2人以外にも4人ほど人が増えた。
全員が同じ拳銃を構えている。
4人が拳銃を発射するも、かすり傷1つ負わせていない状況が克明に映し出されている。
まさに超大国が核兵器を撃ち込んだ時と同じ様な状況である。
次にその4人から2人が使用していた拳銃を受け取り、そのまま二丁拳銃で撃つ!
すると、どうだろう!
先ほど4人がいくら撃っても傷1つつかなかった化け物が、一発一発にダメージを負っていく。
「これが英雄の遺伝子を有した者たちだ!」
と科学者が言った。
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