ログ26 ムキムキ!?
俺がベッドから立ち上がり汗をかいた服を脱ぎ棄て上半身裸になると、雫が叫び声をあげた!!
「パパ!!どうしたの!その傷!それにその身体!!」
「ん?どうした?」
そう言いながら俺は目の前に置いてある鏡を見て驚愕した!!
なんということでしょう!
鏡に映る俺は全身に傷を負ったかのように、裂傷の跡が全身にビッシリとある。左腕と右脇腹には大きな牙で抉られたような傷跡がクッキリと残っている!?
その傷跡に動揺していて、もう一つのことに気が付いてなかった。
雫の叫び声に妻が何事かと寄ってくる。
「雫どうしたのっ!?」
「パ、パ、パ、パパがっ!!」
「パパがどうしたの!!」
「パパが痩せてムキムキになってるぅぅぅぅぅぅ!!!!!!!」
「何寝ぼけたこと言ってんのパパはもうこの20年ずっとメタボでしょうが!寝ぼけてるの雫!」
「じゃあ見てみなよママ!!」
「何言ってるの本当に。あなたもあなたで何で上半身はだ・・・!?」
「俺がムキムキ?俺が?え?俺・・・」
俺の上半身を直視する妻と鏡に映った俺を改めて見る俺
少しの空白が生まれた。
その後、絶叫が木霊する!!
「「「ムキムキになって痩せてるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!!!!」」」
卒倒しかける妻。妊娠中なので転んだら不味いと慌てて抱きかかえる俺。
力が有り余っているのか?妻が軽い気がする!!
隣の部屋から何事だと4歳の紅葉が覗いて訳も分からず楽しそうに笑いながら走り回る!!
雫は雫で「ほら、痩せてるじゃん!!」と叫び散らす!
数分間だが、我が家がカオスだった。
落ち着いたところで、緊急家族会議が開かれることになった。
どうやら夕飯はお預けのようだ・・・
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