ログ27 緊急家族会議
その5分後、我が家では緊急家族会議が開かれた!!
「ママ議長お願いします!」
雫が仕切る。
ケタケタと紅葉が笑っている。
「まったくもう!あなた!その全身の傷跡はなに!そして、どうしたの!何があったの?何でさっきまでメタボだったのに、急に、そんな20年くらい前に私があなたを好きだった頃の様なムキムキ細マッチョになってるのよ!!どういうことか説明しなさい!!」
「「なさいっ!!」」と雫と紅葉も妻にノッかって言ってくる。
「いや、説明って言われてもなぁ」
困ってポリポリと頭を掻く俺に対し妻たちが追撃をかける。
「あなた、もしかして変なクスリとかやってんぢゃないでしょうね!?」
「「でしょうね!?」」
「なっ!?やってない!やってない!!確かにネット広告で俺のところに怪しいダイエットサプリの広告よく来るけど買ってないしやってないよ!!信じて!!」
「じゃあ、どういうことなのよっ!!」
「「なのよっ!!」」
(どうしたらいいんだ?正直に話したって誰も信じるわけがないし、俺も夢だったのかって思ってるくらいだし・・・どうしたもんか・・・)
「言えない理由があるっているの?」
「「あるっていうの?」」
「いや、な、ないよ?ちょっと俺自身ビックリしてるだけなんだ。実はさここ最近皆が寝てから筋トレずっとやってたんだよ!それの効果が現れたんじゃないか?だからムキムキになったんじゃないかなぁ~って・・・それにこの傷跡もさよく見るとさ、最近できた傷じゃないよね?小さい裂傷の跡なんてもう消えかかってるし!だからなんでかわかんないけど、多分だけど、昔バイクで事故った時の傷跡が急に出てきたんじゃないかな?」
「なによそれ!そんなことあるの本当に!?」
「「本当に!?」」
「た、た、多分?ほ、ほ、ほら、この前一緒に見てた、あの『ホンマでっか!そうでっか?』で人間は急激に人体の構造が変わると、古傷とか浮かび上がることがあるって、やってたじゃん?」
「・・・そうだったかしら?なら、いんだけど・・・本当にクスリとかじゃないのね?」
「「じゃないのね?」」
「違うから違うから!大丈夫!この通り元気だし!!」
そう言って俺は2人の娘を抱き上げた!!
2人の娘はキャッキャウフフと楽しそうにしている。
これを見て妻はひとまず納得した様で、緊急家族会議はことなきを経た。
お預けにされ少し冷めてしまった夕飯を食べながら家族には聞こえない声で呟いた。
「それにしても俺の身体どうなっちまったんだ???」
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