ログ31 I.P-
「パラレルワールドだと思ったら、荒廃した未来やんけ~~~~~~~!!!!!!!!!」っと驚きを叫ぶ俺に対し、笑えるはずのないロボットが、微笑みながら言った。
「Merry Christmas Mr. Tatsuhiko」
「ん?メリークリスマス。ミスタータツヒコ?ん?龍彦って俺のこと??」
「Yes.龍彦。アナタデス。」
「え?え?なんで俺の名前知ってんの?はじめましてだよね?」
「Motherより、龍彦の名前を知っていることはシークレットにスルようにと伝えられていますので、お教エデキマせん。ハジメマシテなのでしょうか?ワタシはとても懐かしい感じがシマス。」
「マザー?シークレットって秘密ってこと?懐かしい感じがするってどういうこと??」
「マザーはワタシ、『I.P-』通称『アイパー』の生みの親でス。因みにワタシの本来の名前ハもっと長いようデスガ、今はワカリマセン。」
「『アイパー』って随分斬新な名前を付けるな、そのマザーって奴は。ってか、その言い草だと名前は未完なのか?」
「ハイ。名前だけでなく、ワタシ自身が未完の様デス。完成シタ暁ニハ正式な名前をツケテくれる予定ダッタそうです。」
「未完成だから名前も未完成なのか。だったら、そのマザーに完成させてもらえばいいんじゃないか?マザーはどこにいるんだ?」
「・・・Motherハイマセン。」
「いないっていうのは、ここにいないってことなのか?」
「違いマス。この世界ニMotherハイマセン。」
「この世界にいない・・・そういうことなのか・・・何か済まない。言いたくないことを言わせてしまったな。」
「お気遣いなさらずにワタシニハ感情はナイ?・・・あれ?目からオイルが・・・」
「感情あるじゃねぇか!!我慢する必要ないんだぞ!!ロボットだろうが、悲しいもんは悲しいんだ!!泣けるなら泣けばいい。」
「コレが涙?コレガ悲しみ・・・Mother逢いたい・・・ウゥ。」
『Program Error』
『Program Error』
『Program Error』
『Program Error』
「・・・プログラムにエラーガ・・・修正シナクテハ。」
「おい!アイパー!!修正なんかする必要ない!それはプログラムエラーなんかじゃない!!正常だ。」
「Errorジャナイ?コレがErrorデハない?ワカラナイ・・・だけど、とても嬉しい。アリガトウ龍彦。」
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