ログ30 パラレルワールドだと思ったらそこは・・・
俺も今週一週間働けば仕事納めなので、仕事納めが終わり次第、妻の実家へ行くことになっていた。
そんな中、日曜日の今日、俺は件の物置の前に立っている。
件の物置とは俺がパラレルワールドに転送された、あの物置だ。
お前、またやる気か?って声が聞こえてきそうだけどさ、しょうがないんだよ!!
愛する妻からさ、「物置の右側の扉を開けたところに、あなたベビーカーしまってたでしょ?あれ今度の健診の時に
だから、俺ドキドキなのよ。
物置開けたくないのよ。
また、パラレルワールドに飛ばされたら嫌だし。
だから、あの日以来、物置には一切近づいてなかったのよ。
でもさ、でもさ、頑張って
「あの物置開けるとパラレルワールドに飛ばされんだよ!!」って言っても誰も信用してくれないじゃん?
そしたらさ、開けるしかないじゃん!!
でもね、でもね、希望が1つだけあんのよ。
今回の扉はね右側なのよ!!
後出しのように聞こえるけど、前回さパラレルワールドに飛ばされたときに開けた扉は左側なのよ!!
だから、今回右側だからワンチャンいけるんじゃね?って思ってるんだよね!!
だから俺、一気に開けたんだわ右側!!
結果は俺の勝利だったわwww
右側には魔法陣なんてものはなかった!
ちゃんとベビーカー置いてあったのよ!!
ビビッて開けたから、かなり安堵したんだ。
ちょっと拍子抜けしながらも「やっぱり前回のあれは夢だったんだ」なんて都合よく考えながらさ、ベビーカーに手を掛けてベビーカーを引っ張り出そうとしたんだわ。
そしたらさ、なんかベビーカーに引っかかってるから、思いっ切り引っ張ったんだよね。
そしたらさ、そしたらさ、なんか空間が裂けたんだよね。
裂け目を見て瞬時に察したよね。
引っ張った衝撃でベビーカーごと尻もち着いたんだけど、俺はダッシュで立ち上がって家の中に逃げようとしたんだケド・・・空間の裂け目から、『我が社の掃除機はブラックホールもビックリな吸引力』のキャッチコピーでお馴染みのギャラソンの掃除機かよ!!ってツッコミ入れたくなるような吸引力が発生して一気に空間の裂け目に引き込まれちゃったのよ。
「罠かよ~!そんなんありかよ~!!」って叫びながら、『また、暴豚ピグザムみたいの出てきたら死んじまうんじゃないか?』とかさ考えながら、次元の狭間を漂ってたんだ。
そろそろ、出口みたいなのが見えてきたからさ、『今回はどんなパラレルワールドだろう?ワンチャン異世界かな?』なんて、俺の厨二病なタツヒコ少年が考えてたら、真っ黒い穴から落ちたんだわ。
何かにぶつかって、痛い思いしたと思ったら爆発音が近くで鳴って、何かぶつかってきて、見たら訳わかんない化け物の死体でさ、恐る恐る顔あげたらさ、荒廃しきった感じで、『世界終わってんじゃね?』ってな世界でさ、なんか近づいてきたから、見たらさ、人型のロボットな訳なのよ!!
「パラレルワールドだと思ったら、荒廃した未来やんけ~~~~~~~!!!!!!!!!」
って思わず叫んだよね俺。。。
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