ログ13 混沌~生と死と~

暴豚ピグザム?

広野自治会長はなんで名前を知っているんだ?

そもそも広野自治会長はこんな大変な中どうやって1人でこの集会所の拠点を築いたんだ?


皆が逃げ惑うなか、そんな疑問が浮かび広野自治会長を追う。


「なぁ!自治会長!なんであんた、あの豚の名前なんてもん知ってんだ?

あんた何者だ?何か知ってんのか!!」


広野自治会長「…えぇいワシは!それよりも逃げても無駄だヤツは止まらんぞ。ここでヤツを討たなければ、ワシらはおろかマンションの住人全員が死ぬことになるぞ!何か知りたいならヤツを倒してからにしろ!!」


そう言われ豚を見るが、勝てる気がしない。

今見ている目の前で何人もの仲間たちが、暴豚ピグザムのカチ上げを喰らい、血飛沫を撒き散らしながら宙を舞っている。


まさに地獄絵図だ。


そんな状況の中、覚と文がカチ上げられた!

他の仲間たちと比べ運動神経があまりなく、裏方として作戦を立ててくれていた、頭脳ブレーンの2人がやられた!!

2人はぼろ雑巾の様に飛ばされた。

2人は気を失っているのか、ピクリとも動かない。


その様子を目撃した覚の弟の透が怒りの形相でスコップで攻撃を加えるが柄が折れてしまう。


替わるように村崎がスコップで右前足を打ち付ける!!


一瞬だが暴豚ピグザムの動きが止まった!!

いける!と感じた皆が総攻撃をしかけ戦況が俺たちの方に傾きかける!!


しかし、次の瞬間心の底から恐怖を煽るピグザムの咆哮ハウルが放たれる!!


俺たちは一瞬だが動きが止まってしまう。

その隙を逃さんとばかりに暴豚ピグザムが体当たりを仕掛ける!


傾きかけた戦況が、たった二手の行動によって瓦解してしまった。


そこから1人また1人と暴豚ピグザムの餌食となり、今、立っている人間は当初の半分もおらず、戦闘不能者の中には残念だが命を落としてしまった者も少なくなかった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る