ログ20 マリアナ・勅使河原

先ほどの代表者とおぼしき美女が現れ「あなたはコッチ」と言って俺も梨内と同じように別の部屋へ連れていかれた。


「はじめまして。マリアナ・勅使河原と言います怪我の具合はどうかしら?」

「は、はじめまして。宍野龍彦って言います。」


(この時代の俺が凄いドギマギしてるのがわかる。確かにこんな美女に話しかけられることなんてないもんなぁ。しかも、この頃の俺、だしな・・・なんかスマン。俺。)

※ 童帝…チェリーをこじらせた男のこと。


「うん。龍彦くんって言うのね。怪我とかはどうかしら?ん?」

「あわわわわ。え、え、え、えっと、、、怪我?あっ!怪我!怪我!!い、痛いっ!!痛いっす!!いててててて!!!」


「ふふふ。可愛いわね龍彦くん。興奮してたからエンドルフィンとか、ドバドバ、ドパァどぷっと出ちゃってたのかな?痛みを忘れてたのね。」


「エ、エ、エ、エ、エンドルフィン?」

「えぇ。エンドルフィンよ。脳内麻薬とも言われているわね。それが分泌されると一時的に痛みとかそういった感覚が麻痺するのよ。」


(おぉ!エンドルフィン!!俺そんなん出しちゃったの!?スゲーな!!)


「エンドルフィンかぁ~!ってイテテテテテ!!」

「ふふふ。本当に面白いわね龍彦くん。じゃあ処置しちゃうわね?」


そう言うやいなやマリアナ・勅使河原が自身の身体の、そのという所まで近づき、龍彦の処置を始めた。


怪我をしてベッドに寝かされた状態で動けない龍彦はドキドキしながら成すがままに処置を受けた。


「あら?龍彦くん。顔が真っ赤よ?大丈夫?」

そう言いながらマリアナ・勅使河原はそのしなやかな指を龍彦のはだけた胸に這わせ、オデコとオデコを合わせ熱を測るような仕草を始めた。


「はわわわわ。マ、マ、マ、マリ、マリア、マリアナ・勅使河原さん?」

(おぉ!このお姉さん!ワザとか?こんな美人の顔が目の前にあったら今の俺でも耐えられないぞ!!)


「ん?どうしたのかしら龍彦くん?スゴくドキドキしてるわね?私の手にあなたの鼓動が凄く伝わるわ。」


「だ、だ、だ、だ、だって、こ、こ、こ、こんな美人な人が、お、お、お、俺なんかに・・・」

その瞬間だった。


『ふにっ』『ぷにゅっ』『ジュル』


っと俺の唇に形容しがたいほどの柔らかさを持った何かが触れ、そして口内に自分の物ではない何かが侵入したのであった。

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