ログ10 攻防戦

覚と文が考えた作戦は見事にハマった!


村崎が2F南棟にいた小豚をうまく誘い出し、例の罠にハメ、皆で滅茶苦茶にたたき潰し、小豚に反撃の暇も与ず討伐した。


俺たちは一様に喜び、この作戦が上手く機能することに安堵した。


そして、この作戦がまぐれではないことを証明するかのように、4Fにいた普通サイズの豚も先ほどと同様に誘い出し役(今回は透)が見事に誘い出し、皆で袋叩きにし無事討伐した。


残るは3頭。


しかし、次で問題が起こったというか、起こるべくして起きたのかもしれない・・・・・・


博正が3Fで普通サイズの豚を見つけたまではよかったのだが、先ほどまでの2頭が上手くいきすぎていた。

だから、そこで博正はこれまでの作戦がハマった全能感から調子に乗ってしまい周りが見えていなかった。


その豚はだったようで、博正を挟み撃ちするように背後から、もう1頭の豚が出てきた。


博正が挟まれた事態に気が付き情けない声をあげて倒れこんでしまった。


誘い出し役は1人でやっている訳ではなくチームで動いているので、その場にいた他の仲間が気が付き、豚が博正を殺そうとするのを阻止しようと物を投げたりして、なんとか博正から注意をそらした。


これで「博正を助けることが出来る」と、その隙に別の仲間が博正に近寄り手を差し出したところで、


あろうことか博正は助けにきた仲間を自分が助かるためににしたのだ!!


博正は仲間から差し伸べられた手を乱暴に引き、その場で転ばせた。


そして、自分は素早く立ち上がり転ばせた仲間と入れ替わり、あろうことか目前にいる豚を煽ったのだ!?

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