第2章 レッド・サンド・ロード
これまでのあらすじ
アリゾナ州テンピ。
キャスリーン・ヘイウッドは自宅で突然、謎の「回収業者」を名乗る男に襲われ「あなたは最初から存在しなかった」と告げられる。彼女は「廃棄物」として処分される運命にあるという。抵抗むなしく麻酔銃で眠らされ、ゴミ収集車に載せられてしまうキャスリーン。
市内では多数の行方不明事件が相次いでいたが、警察はそれを事件としてあつかわず、住民たちもいつもの日常をおくっていた。
そして謎の情報提供者『ロイ』から、妻がさらわれたことを知らされるキャスリーンの夫ケネス。
ロイは夫婦のことを『ストークス』と呼び、『STORK社』との契約解除により二人が『処分』されると警告した。
ケネスも回収業者、マイルズの襲撃にあうがこれを退け、廃品処理施設『サウス・
そこで、七年前に死んだはずの息子ルーイと奇跡の再会をはたし、彼がロイの正体であることを知る。ルーイはAI搭載型ドローン『アルキメデス』とともに、『本当の母親』を救うためサンフランシスコからアリゾナにやって来たのだとケネスに告げた。
そしてサンフランシスコには、少年の育ての親である中年女性『キャスリーン・ヘイウッド』がいた。彼女の依頼によりケネスとキャスリーンの廃棄が決定し、その情報をアルキメデスから得たルーイが、廃棄阻止のために一人アリゾナへ向かったのだった。
ケネスはアルキメデスとともに施設に潜入し、正体不明のピンクドローンを退けながらキャスリーンを捜索。
そして、地下の巨大焼却炉で待ち伏せしていた回収業者マイルズとその上司アマンダに捕まり、炉に送りこまれてしまう。しかし、焼却処分されることなく知らない部屋で目をさますケネス。
そこで出会った研究者カイルの協力で、キャスリーンとついに再会。彼女は液体呼吸の研究に利用されていた。
カイルの証言により、ケネスとキャスリーンが『STORK社』の製品であり、『
またSTORK社が解体したストークスの臓器を販売して、利益をあげていた裏の顔も判明するが、原因不明の火災により臓器が保管されていたラボが消失する。
脱出を図る二人とカイルは、地下の排水管を使って施設から逃げようとしたところを『戦闘用ストークス』に襲われる。
逃走中、カイルがキャスリーンへの想いを告白するが、想い叶わず別行動を余儀なくされることに。
そして排水管の出口で二人はルーイとの再会をはたし、少年とキャスリーンの必死の行動によって戦闘用ストークスに自我を取りもどさせることに成功する。
危機を脱出したかに思えたのもつかの間、SPRの所長ルイスと副所長ノーマンに追いつめられるケネスたち。
そのとき、暴走した戦闘用ストークスに焦ったルイスが、グレネード弾を使ったことにより排水管が崩落。ケネスたちは外の川辺に放りだされ、からくも命をつなぐ。
SPRを脱出したケネスはルーイの墓を掘りかえし、そこに埋まっていた何者かの骨を見つけて釈然としない思いを抱えたまま眠りにつく。
翌朝、一人のスーツ姿の男がフェニックス・スカイハーバー国際空港におり立った──。
長い一夜があけ、物語はさらなる展開をむかえる。
■アリゾナ近郊地図
https://46271.mitemin.net/i930989/
一章の舞台となるアリゾナ近郊の地図を作成しました。
(リンクではないので、お手数ですがブラウザにコピペお願いします)
中央にアリゾナの州都、フェニックス。
その下にヘイウッド家のあるテンピと、ルーイが飛行機で降り立ったスカイハーバー国際空港があります。
こうやってみるととんでもない街中に空港があるのがわかるかと思います。
その右にあるのが、ルーイのお墓があるメサ。
そしてフェニックスの南、青く点々と続いているのがソルト川で、
そこにサウス・フェニックス・リサイクル(SPR)があります(もちろん架空の施設です……が)。
これで少しはイメージが掴みやすくなったでしょうか?
ご意見、ご感想等いただければありがたいです。
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