君がための異世界で、伸ばしたこの手は届くのか

　突然異世界に召喚された高校生のレンマは、召喚師でネクロマンサーの美女カルハに、勇者を撃退してほしいと依頼された。状況がわからず戸惑っていると、巨人に襲われ、彼女に助けられた。レンマがお礼を言うと「昔、人を殺した自分には感謝される価値がない」とカルハは言って、自分が住む洋館へ彼を案内した。
　前の世界に絶望した人がこの世界に召喚され、願いを反映した能力を得ると説明されたが、レンマに心当たりはなかった。仲間たちと勇者対策会議をしたが、途中で勇者が現れ戦闘が始まり、激闘の末に和解した。
　ある日、魔王軍幹部の部下が襲撃に来たが騎士に救われた。騎士にお礼を言っていると、それを見たカルハが「逃げて」と叫び、レンマの腹を騎士が突き刺した。この騎士こそが魔王軍幹部だった。騎士は「自分がカルハをこの世界に…続きを読む