15話
無事に陰キャちゃんとお友達になって、私は藤花家を後にした。
陰キャちゃんママに
「ご飯食べていく? 歓迎するわよ」
と言われたけどお断りした。
家族水入らずの時間を奪うようなことはしたくない。
だって、家族と一緒に居られる時間って限られてるから。
いつしか終わりはやってくる。
それはもしかしたら明日かもしれないし、何十年後かもしれない。
いつかなのかは私にはわからない。
というか誰もわからない。
わかると言うのならば今すぐに占い師にでもなるべきだろう。
まぁ、なにはともあれ陰キャちゃんと仲良くなるという目的は果たすことができた。
せっかくなら私の周囲の人間とも仲良くなって欲しい。
そして今までできなかったような充実した生活を送って欲しい。
若干私ともまだ距離感はあるけど、それでも接していて嫌だなぁと思うことはない。
きっと私の周囲の人間も受け入れてくれるはず。
お節介かなぁとか思ったけど、そんなことはないはず。
ないはず。
ないよね。
うん。
多分ない。
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