概要
負けて滅びた一族の生き残り達は、新たな時代をどのように生き抜いたのか
源頼朝が鎌倉を武家の都にして以来、その外戚であった北条氏は、頼朝の家系が滅んで以後、武家の都・鎌倉を実質的に支配する一族であり続けた。しかし一四世紀、そんな北条の世も、遂に終わりを迎える。
「猛き者も 遂には滅びぬ ひとえに風の前の塵に同じ」
敗北した北条氏の生き残り達の、其の後の物語
「猛き者も 遂には滅びぬ ひとえに風の前の塵に同じ」
敗北した北条氏の生き残り達の、其の後の物語
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!太平記の時代――彼ら彼女らが何を思い、何を話していたのか
足利尊氏がまだ高氏であり、鎌倉幕府――執権北条氏の時代の、末期。
お話はそこから始まります。
非常にわかりづらい時代ですが(幕府のあり方や、有力御家人の足利家のポジションなど)、こちらのお話ではわかりやすい文章で、その時代のことを述べつつ、生き生きとしたキャラクター同士の会話でストーリーが進んでいきます。
特にヒロインの赤橋登子(尊氏の正室)が生き生きしていて面白いです。
それに、お相手の尊氏の彼女に対する反応も、やはり生き生きして面白いです。
そして、時代は南北朝へと進んでいくことになりますが、この二人はどうなっていくのか、目が離せません^^;
ぜひ、ご一読を。