補足

はじめまして。今回初めて小説を書きました。この小説は、1333年に鎌倉幕府が滅んだ後も、歴史に名を残した北条家の人々に焦点を当てた歴史創作です。なので、題名は”三鱗(北条の家紋)の残香”にしました。足利尊氏の正室で、北条家の生き残りの一人である赤橋登子がメインヒロインです。


①赤橋登子の、駆け落ちした姉

赤橋登子の、駆け落ちした姉について

この女性は、赤橋種子という女性で、貴族の正親町公蔭という男性と結婚していることがわかっています。赤橋種子自身についてはほとんどわかってはいません。しかし正親町公蔭に関しては、1320年の頃には、養父である京極為兼の失脚で後ろ盾を失なっており、出世の見込みはなかったと思われます。それに関して鈴木小太郎さんという方は、自身のブログで2人は恋愛結婚だったのでは、とおっしゃっています。それ故私も、二人が恋愛からの駆け落ち結婚だったら…?と、想像を膨らませてみました。


鈴木さんのブログ

Goo blog 

https://blog.goo.ne.jp/daikanjin/e/546ccaccce6039b2783c37af31ff74c5

赤橋種子と正親町公蔭(その2) - 学問空間


参考文献

長谷川明則(2023)

「赤橋登子―足利尊氏の正妻」

(『鎌倉北条氏の女性ネットワーク』

 田辺旬/野口華世 小路選書 222〜234)


家永遵嗣(2016)

「光厳上皇の皇位継承戦略と室町幕府」

(『室町政権の首都構想と京都』

 桃崎有一郎/山田邦和  

 平安京・京都研究叢書4 104〜121)


②名前について

この小説では、親しげに話している場面を除き、目上の人に対して、台詞のなかではできるだけ諱を呼ばないような形にしようと思いました。横の()のなかに、諱もしくは一般的に呼ばれている名前をいれるようにしました。

例:讃岐守(足利貞氏)

でも多分、本名にする場合もあると思います。


竹若丸の母に関しては、足利家分家である加古氏の姫であるということしかわかっていません。生年月日や享年(本作では、1223頃、竹若を生んですぐ病死したことになっている)、本名もわかっていません。なので、本作では便宜上、雛子という名前をつけさせて頂きました。今作では、本名がわからない人は、こちらで名前をつけさせて頂きます。


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