改稿予定のメモ『アリクス』のプロット ※あとで以前のプロットと擦り合わせます!
プロットのチェックをする。
『綺麗な花をいつまでもあなたと アリクス編』
「第1章」
「プロローグ」『大咲姉妹』姉妹が異世界に飛ばされるまで。
小さい頃の2人のシーン。
※女の子らしいシーンを入れたい。
母親と料理の片付けをしている姉。妹の支度が終わるのを待っている。
妹が少し慌ててリビングにやってくる。
(姉は真面目で、優しくてしっかり者。黒のショートカット、黒い瞳。
妹は少し甘えん坊で純粋、真っ直ぐ。ふわっとした黒のボブヘア、黒い瞳。)
姉に謝る妹。笑って「大丈夫」と言う姉。
妹の身だしなみを整えてあげる姉。
母親に声をかけて出かける姉妹。
2人は両親と暮らしている。
年の離れた兄は、別の場所で1人暮らしをしている。穏やかで優しい兄。
空いた兄の部屋は今、姉の部屋になっている。
しかし、姉妹は昔と変わることなく、妹の部屋でテレビを見たり、2人で一緒にゲームをしたり、眠れなくなった妹と一緒に寝ることもあった。
2人は、あるお店 で同じデザイン のブレスレットを買う。
次の日、姉が妹の帰りを待っていると、突然ブレスレットが光り出す。
「第1話」『アリクス・アルーシャ』記憶を取り戻した。お勉強と訓練。
料理シーン。
5歳になった姉は、別の世界での記憶を思い出す。
しかし、体を見ると、なんと自分は「アリクス」という名前の男に生まれ変わっていた。
(と、思い込んでいる。※この時は呪いのことを何も知らない)
──私は……、今できることをやるだけ。
見た目は少年の姿で、力強く頷く。
※仕方がないので、男として生活するうちに慣れていく。
食堂で食事をするアリクスと仕事仲間たち。
ブリジット、アデル、ランディー、サンディー。
午前中、マナーの勉強。
午後、教養の勉強。
夕方、鍛錬。レナルドとアリクスの関係。
レナルドの補佐クラークとの戦闘訓練。
レナルドに話しかけるクラーク。
クラークは、ようやくレイモンド家に連れてこられた意味が分かって来た。
それまでは、なぜ自分がこの子ども (レナルド)の家庭教師をしなければならないのかと思っていた。しかも、子どもの戦闘訓練まで見なければならない。
レナルドと接して分かった。彼は賢い。彼を育てるために自分は呼ばれたと思った。
別の日。料理当番。
「第2話」『新しい家族』生まれた家族。レナルド付きの執事に決まる。
幸せそうな家族のシーン。
※幸い魔力が強く、戦闘能力が高かったので、レナルドを護れるくらいの少年に成長した。
※アリクスはブレスレットが腕についたまま生活する。
※ブレスレットの不思議な力を少しだけ感じている。魔法を強化できる。
※風呂の時も付けたまま入る。強力な防御魔法がかかっており、汚れない仕様。
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤
寝る前に、アリクスは生まれた妹と自分の母親に会いに行く。
アリクスは別の世界で一緒だった妹のことを思い出す。
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤
アリクスは6歳になり、レナルド付きの執事に任命される。
アリクスは家族に挨拶をしに行く。
妹のことを考えていた。
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤
アリクスはみんなと挨拶する。
「第3話」『レナルド・レイモンド』レナルド付きの執事になる前日。
白薔薇庭園のシーン。夜のバルコニーのシーン。
屋敷に引っ越すことになったアリクスは、荷物をまとめ終え、1度じっくりと見たかった白薔薇庭園と向かう。
※レイモンド家には、5月に咲くアルバローズ(マダムルグラドサンジェルマン)やブライダルホワイトの白薔薇庭園がある。
※白薔薇庭園は、「つるサマースノー」を使い、緑の垣根のようになっていて、2つの部屋のように仕切られている。その中に入る場所には扉がつけられ、それを開けて白薔薇庭園に入る。
※白薔薇「つるサマースノー」、トゲがないのが特徴。庭師が垣根になるように手入れしている。
そこには、レナルドが立っていた。
「白い薔薇が好きなんだ」
レナルドは思わずそう話す。
話をしているうちに仲良くなっていく2人。
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤
アリクスは夜に眠れなくて、バルコニーに出る。その隣のバルコニーにレナルドが立っていた。話をする2人。
「アリクスは──白薔薇が似合うな」
レナルドは思わず呟く。
レナルドに気づかわれつつ、アリクスは部屋に戻る。
夜中に話したシーンです。
主人公のアリクスに対して、主人であるレナルドが心を開いて、何でも話してしまいそうになるシーン。
軍人になるために幼い頃から訓練をして、誰とも距離を置いて付き合わなければならないレナルドは少し寂しい思いをしていましたが、お付きの執事になる優しい雰囲気のアリクスと話しているうちに本心を少しずつ話してしまい、「ドキッ!」とするセリフを言うエピソードがあります!
「第4話」『お付の執事』初めてレナルド付きの執事になった日。
お茶会のシーン。
アリクスとレナルドの新しい生活が始まる。
アリクスがレナルド付きの執事になった初めの日。
アリクスとレナルドの1日を追う。
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤
昨日、「誕生日のプレゼントだ」と言われ、レナルドに白薔薇と白薔薇の万年筆をプレゼントされた。
タイピンを新調したレナルド。武器になる2種類のタイピン。
アリクスにも白薔薇のタイピンを渡される。
「第5話」『ステファニー・シヴィッド』泣いている令嬢と出会う。
白薔薇庭園のシーン。
アリクスは誕生日にレナルドから白薔薇の万年筆と花をもらった。
次の日、屋敷の中で迷い込んだ小さな令嬢と出会う。「なぁに?」と、じっとアリクスを見るステファニー。
ステファニーの過去。
ステファニーの母親パトリシアは美人で、きらびやかな見た目、気の強さ、家柄の良さから、周囲からやっかみを受けていた。それは娘のステファニーも例外ではない。むしろ、小さくて弱くて、国内にいる娘の方が風当たりは強かった。
忙しい両親に友だちがいない環境。メイドたちも、ほとんどの人がプロで、みんな仕事に徹しており、親しく接してくれる人はいなかった。
さみしくて、頼りたくても頼る人もいなくて、時間だけが無駄に過ぎていった。
ステファニーは「いい子」じゃ伝わらないから、「いい子」をやめた。親しく接してほしくて、どんどんわがままになっていく。
気持ちをわかって欲しい。諦めたくない。言いたいことを吐き出すステファニー。
私の気持ちをわかって!
でも、どれだけ話しても叫んでも、独り。わかってもらえない。寂しい。
話を聞いているうちに、ステファニーに同情したアリクスは、妹に接するように優しく話しかける。アリクスは話しているうちに、ステファニーに手紙を書く約束をする。
「また屋敷に遊びに来てください」と、アリクスが言うと、ステファニーは喜んだ。
追加予定のシーン。
アリクスがステファニーの話を聞いた後、マテルとイデリーナが呼んでいるのを聞き、アリクスはその場を離れる。二人と一緒にステファニーを捜していたレナルドは、アリクスの後ろ姿を目撃する。
その夜、アリクスがレナルドにステファニーとのことを報告する。昼すぎのことを思い出したレナルドはアリクスから話を聞き、少し悩んだ後、ステファニーとの手紙のやり取りを許可する。
早速、アリクスから手紙が届いた。
※悪役令嬢付きのメイド・イデリーナ (17歳)と護衛の青年・マテル (19歳)の恋愛。
初めは誰からの手紙なのかわからず、捨てられそうになっていた。
手紙を待っていたステファニーが勢いよく手紙を掴み取る。
「これは
しかし、イデリーナは手紙を取り返す。
泣きそうになるステファニーに、イデリーナは自分たちがチェックをすれば手紙のやり取りをしてもいいと提案する。
ステファニーは嬉しそうに笑い、早速、アリクスに返事を書いた。
※身分違いだが、アリクスの書いた手紙はステファニーのわがままにより、毎回必ず彼女の元に届いた。アリクスに、よく相談に乗ってもらっている。
アリクスからの手紙を楽しみにするステファニー。
ちなみに、アリクスはステファニーと会った時は休みの日でした。幼馴染たちと休みが合わなくなり、特にやりたいこともなく、手持ち無沙汰になってしまい、白薔薇庭園の前まで来てしまうアリクス。
「第6話」『初めての友人』ようやく会うことが許されたステファニー。
白薔薇庭園のシーン。お茶会のシーン。
手紙のやりとりを初めて2週間後。
イデリーナに会うことを許されたステファニーが弟のエディングを連れて、さっそくレイモンド家を訪れる。
玄関前で、レナルドがステファニーとエディングが挨拶する。
ステファニーはレナルドにそれとなくアリクスのことを聞く。
アリクスと挨拶したステファニーは、「ステファニー様」と呼んでもらおうする。
レナルドは自分を見るアリクスに許可を出す。
挨拶するエディングとアリクス。
※昔は手に薔薇のとげが刺さり、嫌になっていたが、ステファニーはアリクスと白薔薇庭園の前で出会い、ようやく薔薇を好きになれた。
しばらくして、レナルドとステファニーが付き合っているという噂が流れる。
レイモンド家に4回目の訪問をするステファニーとエディング。
ステファニー付きのメイドのイデリーナと護衛の騎士マテルも出す。
本当はレナルドに会いに行くのを口実に、執事のアリクスに会いに行っている。
白薔薇園に机と椅子を出して、お茶を飲むレナルドたち。
レナルドにアリクスを譲ってほしいと暗に言う。
やんわり断るレナルド。
レナルドにとって信頼できる人間は珍しいので、アリクスを渡す気は全くない。
マテルとイデリーナのところに行くステファニー。
呼ばれるアリクス。
エンディングが、姉に初めてできた友人だから見逃してほしいとレナルドに頼み込む。
レナルドはエディングに諭された後、アリクスとステファニーを見る。
穏やかに話すアリクスとステファニーに、「まあいいか」とレナルドは思う。
レナルドは、ため息をつきながらも許可する。
ステファニーとエディングは次の5回目までは来ていたが、あれから急に来なくなっていた。
※アリクスとステファニーは手紙のやりとりはしている。
「第7話」『ウィルフリード・アルドリック』ウィルフリード王子とレナルドの関係。
パーティーのシーン。
国王フリードとマンフリード。
ブラントも少し出す。
王家のパーティーに出席するレナルドの父親マンフリード。
王家とレイモンド家は元々昔から仲が良かった。国王とマンフリードは幼馴染。
高等部卒業後に別々の道に進み、少しだけ疎遠になり、お互い忙しく、あまり会えていなかった。
レナルドのパーティーデビューは、まだ少し先。
ウィルフリード王子とレナルドは一応、お互いの屋敷で数回だけ会ったことがある。
フリード国王とマンフリードが息子たちの話をしている。
もう1人の幼馴染「アーモット・カレンベルク」の話になり、ウィルフリード王子とブラントを見る2人。
2人の様子とアデリータ姫の話をするフリード国王は「また3人で会いたい」と話す。
少し離れて見ていた護衛「ロストン・ルーデンドルフ」、執事「トーマン・スペンサー」。
マンフリードは2人と目が合い、微笑まれる。
ふっと笑ったマンフリードは、「ああ」と国王に答える。
※『アリクス』のロストンとトーマン。
護衛騎士ロストンのほうが地位が高い。
しかし、国王の護衛と国王の執事で、国王を支える仲間。
そのため、国王の前や公式の場以外では普通に仲良く会話している。
男同士の気安い関係。
二人は国王が離れると、よく彼について話したり、少し遠くから見守ったりしている。
この後に、ウィルフリード王子の話も追加します!
「第8話」『護りたい人』ステファニーとウィルフリード王子の恋。
白薔薇庭園のシーン。お茶のシーン。ロマンチックな夜のシーン。
ブラントはウィルフリード王子に言われ、庭園の外で待機。
9月。しばらくいなかったレナルドとアリクスとクラーク。※クラークの左襟にも白薔薇のついた金銀のタイピンがついている。
ステファニーとエディングが久しぶりにレイモンド家にやって来ていた。
避暑地での戦闘訓練の話をする。ロッククライミング、戦闘訓練、サバイバル。料理。軍関係のお勉強。
ステファニーは王子・ウィルフリードとの出会いを話す。話を聞くアリクスとレナルド、クラーク、弟のエディング。軍人のクラークがいるので、少し遠くで警護する騎士マテルと控えているイデリーナ。
ウィルフリード王子とステファニーの出会い。
5月半ば。
お屋敷にある庭園の薔薇が素敵で、ウィルフリード王子にお花を頂く。
転びそうになったステファニーを受け止めてくれた。
夜に眠れない時に、光魔法で楽しませてくださったとアリクスたちに話すステファニー。
ステファニーが恋愛していることを喜ぶアリクス。ウィルフリード王子と恋愛したためアリクスを取られなくて済むと安心するレナルド。恋愛話に興味のないクラーク。ステファニーに何回も話をされ、聞き飽きたエディング。
そして、ステファニーは頂いた薔薇で、それぞれのイメージに合う薔薇のしおりを作った。
ウィルフリード王子には赤い薔薇のしおり。白い薔薇のしおりをアリクスとレナルドに。ピンクの薔薇のしおりをエンディングに。グリーンの薔薇のしおりをクラークに。自分はオレンジの薔薇のしおり。
庭師にも相談したとステファニーは言う。自分で作った花をプレゼントしようと自分の育てている場所に毎日水やりをしている。
イデリーナとマテルに話を聞いてもらおうとする彼女を横目で見て、エディングはみんなにこっそり話す。
「しおりを作るのに、すごく時間がかかったんです。姉上はあまり器用ではありませんし、会う時間を削って作っていました。レナルド様たちと手紙のやり取りをするので精一杯で、しばらく会いに来れませんでした。それに、姉上はレナルド様のことも気に入っています」
「──ああ、分かっている」
みんなにこやかに笑う。
ウィルフリード王子とステファニーの本当の出会い話。
ウィルフリード王子の屋敷の庭園が素敵。
アリクスにお花を贈りたい。
自分も素敵な花を育てたい。
「お好きな花をどうぞ」とウィルフリード王子が言う。
はしゃいでいたら転けそうになり、ウィルフリード王子に助けられる。
「ありがとうございます」と、お礼を言う。
真っ赤になったステファニーをウィルフリード王子は「可愛らしい」と思う。
薔薇を一緒に選んでくれるウィルフリード王子はこの薔薇たちをどうするのか尋ねる。
ステファニーは、お世話になっている人たちの名前を上げていく。
レナルドの話をウィルフリード王子は始めるが、ステファニーは彼と付き合っているわけではないことをはっきりと伝える。
良くしていただいていることと、「これは秘密なのですが、レナルド様のお付きの執事と仲良くしていただいているのです」と言う。
ウィルフリード王子はステファニーの話を信じて微笑む。
ステファニーは信じてもらえたことに驚く。
ウィルフリード王子は「何となく、君が『本当のことを言っている』と思ったんだ」
ステファニーは信じてもらえて嬉しくなるのと同時に、涙を流す。
ウィルフリード王子はハンカチでステファニーの涙を拭く。
ウィルフリード王子はステファニーに好感を抱いた。
夜に寝られないでいたステファニーが中庭の薔薇を見ていると、横から声がかけられる。
ウィルフリード王子はステファニーと話す。
そして、中庭の薔薇を見て、光魔法を使い、薔薇に灯りをともす。
ステファニーは幻想的な光景に見惚れ、ウィルフリード王子はその姿を見て微笑んでいた。
「第9話」『サーシャ・レティシア』アリクスが妹と再会するまで。
パーティーのシーン。
10月になった、ある日。
ウィルフリード王子の屋敷でパーティーが開かれることになった。
※アリクスにご執心なステファニーも来ていた。彼女はウィルフリード王子の花嫁候補。
アリクスはオールバックのような髪型にしている。
レナルド付きの執事として同行していたアリクスは、彼に頼まれごとをされ、場を抜けることになった。
※レナルドは庭園について聞きたいことがある。庭師に話を聞きたい。
レナルドの母親は庭園に力を入れている。四季咲きの白薔薇の話。
アリクスは渡り廊下を走ってきた小さなメイドとぶつかってしまう。
メイドの持っていたコップが倒れ、アリクスの腕に水がかかる。謝る2人。
メイドは袖をまくるアリクスの手首にブレスレットを発見する。
慌てて自分の手首のブレスレットを見せるメイドにアリクスは驚く。
「「ひょっとして……」」
声が重なる。
「心美(まなみ)?」
「きよ姉ちゃん?」
お互いの名前を呼ぶ2人。
抱きしめ合い、少しだけ話をする2人。
お互いの名前と連絡先を教え、別れる。
※アデリータ姫付きのメイド「サーシャ・レティシア」。
今回は「ハンナ」と「ヘレナ」が彼女についているので、会場の手伝いをしていた。
アリクスはレナルドのお使いをするために離れ、サーシャは水をこぼしてしまったので、新しい水を取りに行く。
妹・サーシャから手紙が届き、喜ぶアリクス。
その後も、手紙でのやりとりをする。
他のパーティーで会った時に少しだけ話すこともあった。
「第11話」『アデリータ・アルドリック』アデリータ姫が襲われた話。
不気味な雰囲気。戦闘シーン。
10歳になったステファニーは、ウィルフリード王子の婚約者となっていた。
ステファニーは、アリクスに屋敷へ遊びに来るように誘い、レナルドにも声をかける。
レナルドは苦笑している。
アリクスは自分の気持ちを誤魔化すように、「ところで、クラークさんはどこに行ったのでしょう?」と訊くと、レナルドが答える。
クラークはエアネスト家の長男「エアニー」と音楽の話に花を咲かせているという。
エアネスト家は一族全員が王家直属の諜報機関に所属している。
その時、どこからか、サクソフォーンとフルートのアンサンブルが聞こえてくる。
「クラークは、サクソフォーンが好きなんだ」
「そうなのですか?」
「フルートは、エアニーのものだろうな」
「エアニーなら、ウィルフリード王子のお屋敷で見ましたわ。あの方は、本当に『これ』と言った特徴がありませんの」
ふうっと溜息を一つ吐く。
「王子も姫も彼を気に入っておりますけれど……。あそこにいるメイドたちも──」
※ブラントの噂話を追加する。
昔、敵に狙われていたアデリータ姫の話。
アデリータ姫は昔、なぜかいつも不穏な空気が付きまとい、怖がっていた。
アデリータ姫のことを励ましてくれるウィルフリード王子と護衛見習いのブラント。
しかし、嫌な予感が消えてくれない。
ある日、ずっと付きまとっていた敵がアデリータ姫を襲った。
死にそうになったアデリータ姫を庇ったのが、サーシャだった。
その後、敵は護衛見習いブラントの活躍によって取り押さえられた。
※危機察知能力が高いブラント。気配がわかる。
アデリータ姫はサーシャに感謝し、彼女を専属のメイドにした。
※サーシャはメイドとしても優秀で、王子と姫から一目置かれるようになる。
「第12話」『幼馴染との思い出』ウィルフリード王子とブラントのプレゼント。
幼馴染3人のシーン。
ウィルフリード王子とブラントとアデリータ姫の過去の話。
※カチューシャと宝石(ピンクアメジスト)をプレゼントされた話。
「第13話」『アデリナとサブリナ』前編 架空の乙女ゲーム1作目の前編。
白薔薇庭園のシーン。温室の白薔薇庭園のシーン。
昔話。
サブリナは、白薔薇を見ると思い出す。
学生時代に起こったことを。
架空の乙女ゲーム『綺麗な花をいつまでもあなたと1 改変版』
ヒロイン:「アデリナ・クワイン」
サポート:「サブリナ・バーネット」
サブリナは病弱で、中等部時代は校内で倒れることも多かった。その時は、「マンフリード・レイモンド」が、よく助けに来てくれた。マンフリードに抱えられて保健室まで連れて行ってもらったこともあった。サブリナはマンフリードのことをずっと想っていたが、少しだけ近寄りがたかった。
マンフリードは軍のトップである父を持ち、「フリード・アルドリック」王子と見習い自警団員「アーモット・カレンベルク」の親友であり、幼馴染だった。
柔和な笑顔を浮かべながらも、人と距離を置いているマンフリードのことが気になった。
でも、病弱で倒れてしまい、学校に通えなくなっていく。
それは誰かがかけた呪いの仕業だった。
そんな時、サブリナは夢と現実との境界でマルディに会う。
マルディは「ロズレ・ブロンシュ」と名乗る。
「本名は『マルディ』だけどね……」
そう呟くが、サブリナには聞こえていなかった。
白薔薇好きな「神」と言われる「ブロンシュ様」。
サブリナの実家「バーネット侯爵家」が出資している神殿の神。
薄茶のふわっとしたセンター分けショートカット。薄茶の瞳。
白いワイシャツにループタイ。胸ポケットに白バラ。茶色のズボン。茶色の靴。
生死をさまよったサブリナは、マルディの力により助けられる。
白薔薇のネックレスと浄化の力を授かるサブリナ。
体調が戻ったサブリナ。
マンフリードがサブリナの姿を見て、「病が治って良かった」と言い、ふっと微笑む。
顔が赤くなるサブリナ。
しかし、それ以来、サブリナはマンフリードと大して話ができないでいた。
高等部の入学式前日、夢と現実との境界に呼び出されたサブリナは、再びマルディと出会う。
「私の教会の巫女『アデリナ・クワイン』のことをよろしく」と頼まれる。
「マンフリードとも、きっと仲良くなれるから」と話すマルディ。
そして、高等部の入学式当日。
高等部の入学式前、巫女に1度会いたがっていたフリード王子がアデリナに声をかける。
可愛らしいアデリナを褒めるフリード王子。
アデリナの頬が赤くなる。
フリード王子の護衛「ロストン・ルーデンドルフ」赤髪。
フリード王子の執事「トーマン・スペンサー」茶髪。
護衛のロストンがトーマンにアデリナの噂を話す。
執事として優秀なトーマンは下世話な噂になると聞いていないふりをする。
その様子にロストンは苦笑する。
高等部の入学式、白薔薇園まで導かれたサブリナは、マンフリードともう1度出会い、話をする。
2人きりで話をしているうちに、2人の趣味が合うことがわかり、意気投合する。
次の日、生徒が謎の病に倒れる事件が発生する。
呪いの力を浄化の力で相殺し、病を治していくサブリナ。
次々に生徒たちの病が治っていき、計画が台無しにされる悪役令嬢「ジェリーナ・ルドソン」。
怒り狂った彼女は、一部の生徒たちを操り、アデリナをいじめようと画策する。
アデリナがいじめられそうになっていると、サブリナが大声で助けを呼ぶ。
その声を聞いてフリード王子が駆けつけ、アデリナを護る。
その後、また白薔薇園でマンフリードと会ったサブリナ。
2人は事件について話していた。
「君のように倒れる人たちがたくさんいるのに、すぐに健康に戻るのは『不思議』だ」と。
白薔薇のネックレスを握るサブリナに、マンフリードは違和感を覚える。
フリード王子の周りで病に倒れる人が続出するが、サブリナの浄化の力ですぐに良くなっていく。
そして、ついにサブリナが浄化の力で人を助けている姿をマンフリードに見られてしまう。
しかし、その時、人が操られる事件が発生する。
2人が騒ぎの場所に行ってみると、アデリナが操られた人たちに浄化と回復魔法をかけていた。
近くにフリード王子もおり、みんなに声をかけ、騒ぎを鎮めている。
フリード王子たちに捕まえられ、浄化と回復魔法がかけられた生徒たちは、先生たちに引き取ってもらった。
とりあえず、「白薔薇の庭園で話をしよう」とマンフリードが言い出す。
彼は横目でサブリナを見て、何か言いたそうにしていた。
「第14話」『アデリナとサブリナ』後編 架空の乙女ゲーム1作目。後編。
温室の白薔薇庭園のシーン。白薔薇庭園のシーン。
フリード王子の仲間やアデリナ、サブリナが白薔薇の庭園に集まる。
マンフリードがそれぞれ順を追って話をしながら、みんなに聞いていく。
1人で解決していたサブリナのことを心配して、少しだけ怒るマンフリード。
反省しながらも、マンフリードが自分のことを心配してくれていたことに喜ぶサブリナ。
みんなで、「これからどうするのか」相談する。
その時、庭園の天井から光が差し、白薔薇の花と花びらがたくさん舞う。
「壇上の裏に魔法で隠された空間がある」というマルディの助言を受ける。
声が消えると同時に、みんなの胸元に着いた白薔薇以外の花が消えていく。
「ロズレ・ブロンシュ様!」と、サブリナがみんなに教える。
ひとまず、壇上に向かうことにしたフリード王子たち。
※教会と同じ、不思議な魔力を感じる。
みんなで隠された空間に向かう。
そこにいたのは──アデリナのことが好きだった幼馴染の男「デニスト・ジャークス」だった。
中学時代の事件の首謀者は、デニスト・ジャークス。
高等部に入ってからは悪役令嬢「ジェリーナ」と一緒に暗躍していた。
ジェリーナの母親「ジェイダ・ルドソン」を通じて知り合い、3人で企てた計画だった。
※ジェイダは元・暗殺者。ジェイミーと同じ飛び道具を使う。
※デニストはアデリナのことを考えるあまり、呪われて闇落ちしてしまった。
呪いと精神操作系の魔法を使う。
※ジェリーナは指輪のアイテムを使い、攻撃を加える。
アデリナは、みんなの力を借り、首謀者たちを倒す。
捕まった首謀者たちは無事に刑務所に引き取られ、学園に平和が戻る。
その後、フリード王子とアデリナ、マンフリードとサブリナはしばらく恋人として付き合った。
そして、それぞれの道に進み、結婚した。
レイモンド家にある白薔薇の庭園で、薔薇の香りを楽しむサブリナ。
──やっぱり、この香りが1番好き。
ふと遠くを見ると、自分の息子と彼の執事がシヴィッド家の令嬢と話をしている。
その楽しそうな姿に微笑むサブリナ。
そこに、マンフリードがやって来る。
彼も相変わらず、白薔薇が好きなことに嬉しくなって。
サブリナは花が咲くように笑った。
「第15話」『真心』それぞれの恋愛。
白薔薇庭園のシーン。
アリクスがレナルド付きの執事になって次の年。ランディーもレナルド様付きの執事になっていた。アリクスが休みの日には、ランディーがレナルド様のことを見ている。
最近は、妹に会えたことで安心したアリクスは、昔なじみのランディーよりもレナルドといると心が穏やかになることに気づく。
アリクスとレナルドの休みの日が重なり、白薔薇園で偶然会う2人。あの頃と同じように話をするが、レナルドが前より穏やかな表情をするようになったことに気づく。その時、アリクスはレナルドのことを恋愛として好きと気づく。
今日もレナルドの屋敷にやって来たステファニーとエディング。
あれから、アリクスたちは12歳になり、エディングは9歳になってからクリーム文鳥を飼うようになっていた。ステファニーは中等部に通う時につける髪飾りをアリクスとレナルドに見せる。婚約者のウィルフリード王子に見せたくて張り切り過ぎた髪飾り。あまりにゴージャス過ぎる髪飾りを見て、アリクスとレナルドがステファニーに似合うものをプレゼントしようとする。
2人が休みの日に行くことになる。
ランディーに話をするアリクス。
ランディーは「わかった」と言い、最近起こったことを話す。※アリクスも他の使用人と話すが、忙しいことも多く、大抵はランディーが他の使用人に話をつけてくれる。
ランディーがアリーゼと話したこと。最近、アリクスはあまり会えていないが、元気そうにしているらしい。
サンディーとアデルの恋愛話。
ブリジットがランディーに告白してきたらしい。振られたブリジットが最近大人しくなったことを知る。
※前はブリジットの気が強すぎて、みんなに嫌がられている時もあった。
ランディーは業務に支障が出るといけないので、一応話すことにしたらしい。
ブリジットのことを気にしたアリクスは、手紙を書くことにした。※レナルド付きの執事と普通のお屋敷のメイドでは予定も休みも違い、なかなか2人きりでは会えない。
その日の夜、アリクスはサーシャとステファニーへの手紙を書き終える。
その後、アリクスはブリジットにも手紙を書いていると、レナルドに対する感情を思い出す。
恋愛感情。
まだ、どうすればいいのか、わからない。
アリクスは悩んでいたが、とりあえず明日に備えて寝ることにした。
「第16話」『忠誠』買い物。アリクスがレナルドに忠誠を誓う。
買い物のシーン。主人に忠誠を誓うシーン。
次の日、車で買い物に行くレナルドとアリクス。
運転手「ハリソン・ハーパー」。
ハリソンに息子の話を振るレナルド。
嬉しそうに息子「グレアム」の話をしているハリソンに、レナルドは「グレアムが成長するのを楽しみにしている」と言う。
レナルドはアリクスの私服を見て、もっといい服を買うため、彼を店に連れていく。
※悪くはないが、ごく一般的な服装。
アリクスは男になった自分の服を真剣に選ぶ気になれず、また格好良い服がどんなものなのかイマイチわからない。
とりあえず、レイモンド家から支給されている私服を着てきた。
アリクスは今まで服を買ったことがなかった。
レナルドはアリクスにもっといい服を着せてあげたい。
レナルドがアリクスの服を選んで買う。
仲良く話しながら、ステファニーの髪飾りを選んだ。
その日の夜、考え込むアリクスは新しい服を見つめる。
そして、「レナルド様のことが好き」と思い、「でも……」とも思う。
男になってしまい、身分も違う自分。
アリクスは、また考え込む。
また、ステファニーたちが来る日がやって来た。
2人はステファニーに白薔薇の髪飾りをプレゼントする。
上品だけど、華やかなリボンとレースがついている。
お礼を言うステファニー。
すごく喜ぶ。
嬉しそうなアリクスとレナルド。
ステファニーは2人に「大切にしますわ!」と言う。
ステファニーに髪飾りを渡した日の夜、レナルドに対し、アリクスは初めて声に出して忠誠を誓う。
サーシャはアデリータ姫の寝る用意を手伝っていた。
学校に行く話をする。
アリクスと会えることを楽しみにしているサーシャ。
アリクスとサーシャは、お付きの人として、主人たちとともに中等部に通うこととなる。
「第17話」『ライラックとリラ』ライラックとリラの過去と現在。
貴族の大恋愛のシーン。悪人が恋敵?
ライラックとリラの過去。
リルフの父親・ライラックは、シンプソン王族公爵家の次男。
変わり者で有名で、両親から「もう好きにしなさい」と言われ、本当に自警団員として働き始めた。
自警団にいた有名な魔法剣士だったが、没落しかけていた伯爵家の令嬢リラと出会い、恋をした。
※この頃、没落した侯爵家の息子ルセムがリラにアタックしていたが、断られていた。この頃からルセムは悪者で、国家の反逆を目論んでいた。ルセムは自警団のライラックのことを一方的に敵視していた。
ライラックはリラと結婚するため、自警団を引退した。
クインテンス家はライラックを婿養子に迎え、2人は家を出て、貴族を辞めた。※両親も貴族であることをやめ、今までのツテを頼って別の場所で暮らしている。
2人は貴族のことをあまり知らない国境に近い町に引っ越し、普通の家庭を築く。
「第18話」『リルフ・クインテンス』リルフがセリーヌたち貴族を救う。
戦闘シーン。
入学前のリルフの話。
リルフはリラに似て清楚でお淑やかだが、魔法剣士ライラックの精神も受け継ぎ、人を助けるため、剣と魔法の練習も欠かさずにしてきた少女。
4歳下の妹・プリムローズと10歳下の弟・エスターのお世話もしている。
6歳の時、アデリータ姫が襲われる事件が起こるが、姫が助かったことをライラックたちは知り、ホッとする。
現在、ライラックは力仕事をして働く傍ら、国境にほど近い町で、この国を護っている。
リルフはライラックに魔法と剣術を習い、リラの手伝いをする日々を送っている。
リラは植物の魔法が得意で、リルフと一緒に作物も育てている。
リルフは学校では優等生。
勉強ができて、魔力が強く、剣術も得意。
光魔法と風魔法、植物の魔法が得意。簡単な回復魔法も使える。
透明感のある優しい笑顔が素敵で、可愛い。
風に揺れるピンクの花のイメージがある。
ある日、この街に珍しく貴族たちが来た。
彼らは隣国の悪人が起こした事件に巻き込まれたが、リルフが彼らを救う。
※ルセムの師匠の手先が貴族を襲った。
その中に、セリーヌという同い年の少女がいた。
セリーヌはリルフに助けられ、感銘を受ける。
数日後、会いにきたセリーヌはお礼にと、おそろいの姫ライラックの花飾りをリルフに贈る。
※髪を多く挟めるバレッタ。
貴族たちの計らいにより、優秀な生徒たちが通う学校の中等部に入学することになる。
リルフは、あれからセリーヌとずっと手紙のやり取りをしている。
リルフは妹と弟のことを考え、名門校に入学するか迷うが、リラが「大丈夫よ、行ってきなさい」と背中を押す。
名門校に通うことにしたリルフは、ライラックからもらった剣とロープを持っていこうと考える。
そして、1日早く寮にやって来たリルフのシーン。
次の日、入学式に出席するため、部屋を出る。※この時、部屋に剣を置いてきた描写を入れる。入学式の日に事件が起こるとは思っていなかった。彼女は人を信じすぎてしまうところがある。
「第2章」
「第1話」『中等部』それぞれの出会い。
学園のシーン。
※ウィルフリード王子とブラントが1歳上。
※アリクスたちは全員同い年。
※貴族の子どもたちは、小等部まで家庭教師と勉強。中等部から学校に通う。
レナルドは早めに校内に行くと決め、アリクスもついてきていた。
校内に入って、確認するアリクスたちの横を乙女ゲームのヒロインのような少女が通る。
ピンクのロングヘアに姫ライラックの飾りをつけたリルフが、やわらかな風をまとい、颯爽と歩き、リルフがアリクスとレナルドに気づき、挨拶し、2人も挨拶を返す。
2人が「誰だろう?」と思っていると、エアニーに声をかけられる。
エアニーからリルフのことを聞く。
今までの経緯。
貴族を助けて、そのお礼に、この学校に通うことを許可された少女。
アリクスは「乙女ゲームのヒロインみたい……」と思う。
エアニーが離れた後、ステファニーが慌ててやって来る。
ステファニーはアリクスとレナルドにもらった白薔薇の髪飾りを付けていた。
※カチューシャのような2列の三つ編みと、こちらから見て左側に白薔薇の髪飾り。
アリクスたちが「似合っています」と褒める。
※貴族以外にも優秀な一般人も通っており、多様な見た目の生徒たちが、ぞろぞろと校舎の方に歩いていく。
三人が談笑しているのを見たウィルフリード王子はステファニーに声をかけようとする。
しかし、ステファニーがレナルドたちと思っていた以上に仲がいいことに気付き、ウィルフリード王子は動きを止めてしまう。
※ウィルフリード王子は、ステファニーが今まで見たことのない笑顔をしていることが、少しだけ寂しい。
その時、ステファニーがウィルフリード王子に気づき、アリクスたちのことを改めて紹介する。
ステファニーは「2人は大切なお友だちです」、「髪飾りを贈っていただきましたの」とウィルフリード王子に話す。
レナルドが挨拶し、アリクスを自分の執事だと改めて紹介する。ウィルフリード王子が挨拶する。
少し離れたところにブラントとアデリータ姫とサーシャが立っていた。遠くから会釈する3人と会釈するアリクスたち。サーシャはアリクスと目が合うと、にこっと笑う。アリクスもサーシャに向かって微笑んだ。
話を少しした後、授業だからとウィルフリード王子と挨拶して離れる3人。
久しぶりにウィルフリード王子を間近で見たアリクスは緊張で心臓がドキドキしていた。
でも、恋愛感情ではなかった。
アリクスは、やはりレナルド以外の人では、恋愛感情がわかないことを自覚する。
アリクスは妹のサーシャにも会えて、嬉しかった。
ステファニーが名残惜しそうにウィルフリード王子を見ている。
その姿を見たアリクスとレナルドは、「ステファニーは本当に王子のことが好き」と再確認した。
ウィルフリード王子はステファニーたちと話し終わった後、近くにいたアデリータ姫に声をかける。ステファニーが2人に髪飾りをもらって喜んでいたことを話す。
アデリータ姫は笑顔になり、口を開く。
「私(わたくし)もステファニー様の気持ちが分かります。好きな方から頂いたものですから」
アデリータ姫はウィルフリード王子に、はにかんだ笑顔でそう話す。
ウィルフリード王子は、アデリータ姫に訊ねる。
「
カチューシャの宝石に、そっと触れるアデリータ姫。
ウィルフリード王子とブラントは喜び、微笑む。
サーシャも以前にアデリータ姫から聞いたことがあったので、知っている。
アデリータ姫とサーシャは、2人に挨拶して離れる。
優しく声をかけるサーシャに、アデリータ姫は微笑んだ。
リルフがクラス分けの表を確認していると、後ろから声がかけられる。
おそろいの髪飾りをつけたセリーヌだった。
メイドと一緒にいた彼女は、クラス分けについて聞く。
※セリーヌは背が低くて見えない。
同じクラスになったことを教えるリルフ。
2人は喜んで、教室へ向かう。
廊下で校内を見回りしているブレンに声をかけられるリルフとセリーヌ。
ブレンは2人に名乗る。
自警団員の見習いをしているというブレン。
2人はブレンに「今日は警備が厳重だが、校内でも充分気をつけるようにしてくれ」「何か困ったことがあったら言ってほしい」と言われる。
教室の入り口付近にいたエメストと出会うリルフとセリーヌ。
2人が挨拶すると、エメストは一応返事をしてくれる。
エメストの描写。本を読んでいる。※武器作りの資料。
みんなが続けて教室に入ってくる。
最後に入って来たのは、先ほど会ったブレンだった。
担任の先生ロージー・メイプル。
先生が出席を確認、少しだけ話をして、体育館に移動する。
「第2話」『入学式』
入学式のシーン。姫ライラックの庭園のシーン。
開会の言葉。護衛を従え、新入生入場。
※ランディーは隣のクラスにいる。
国歌斉唱。
校長挨拶中。
みんなそわそわして落ち着かない。
今日は、国内で人気のカメラマンがカメラを構えていた。
校長の挨拶が終わり、恐縮しつつ王妃のアデリナに声をかける。
護衛騎士「アーノルド・ヴィンセント」を従え、壇上へ移動する。
今日はアデリナ王妃の旧友で、自警団団長のカレンベルク卿まで警護に当たっている。
アデリナ王妃が来賓代表で挨拶。
大きな拍手が起こる。
学級担当の紹介。担任の先生「ロージー・メイプル」。
1度、ざわつきが収まったかと思ったが、そうでもなかった。
ウィルフリード王子が在校生代表で歓迎の言葉。
アデリータ姫の新入生代表挨拶。
校歌斉唱。
「第3話」『ブレン・デアーグ』
戦闘シーン。
入学式も終わり、HRも終わった。貴族同士の付き合いがあるらしく、セリーヌはメイドと貴族の主催する会食に行ってしまった。
リルフが寮に帰る前に校内を散歩していると、中庭で嫌な男に難癖をつけられ、剣で襲われる。まさか襲われると思っていなかったため、剣を持っていなかった。リルフがカバンでガードしようとする。
リルフが剣で傷つけられそうになった時、アリクスが現れ、短剣2本で彼女を護る。すぐにレナルドもリルフを助けに入り、後ろから来た敵を体術で倒す。
レナルドは「私より、その子を護るなんて」と言いつつ、リルフを助けるアリクスに微笑んでいる。※レナルドは国軍のトップの息子で、他人を助けるよう躾けられている。彼が命令しなくても、人を助けに行く自分の執事が誇らしい。元々アリクスの責任にするつもりはない。
リルフはアリクスとレナルドに助けられ、お礼を言う。騒ぎを聞いて駆けつけたウィルフリード王子とブラントとブレンがやって来る。
ウィルフリード王子から命を受けたブレンは「承知いたしました!」と勢いよく返事をし、調査をするため颯爽と去っていく。
次の日、アリクスたちはブレンが調査をしている姿を目撃する。そこにリルフがやって来る。「協力したい」というリルフだったが、ブレンに申し出を断わられる。
放課後、アリクスは本にしおりを挟もうとする。しかし、昨日の騒ぎで、ステファニーからもらった白薔薇のしおりを落としたことに気づく。
教室までやって来たランディーにアリクスは声をかける。ランディーはレナルドに「私とアリクスのカバンを持って、校門前で待っていてほしい」と頼まれる。謝るアリクスに、ランディーは「そんなに物が入っていないから大丈夫だ、行って来い」と言う。
拾いに行くアリクスとついていくレナルド。落ちていたしおりを見つけるアリクス。それをホッとした顔で見ているレナルド。
次の瞬間、敵が2人に襲いかかる。だが、近くに来ていたブレンが剣を2人の敵に叩き込む。※アリクスとレナルドは、敵とブレンの気配に気づいていた。
もう1人の敵が逃げようとすると、ブレンの後ろから首元の髪をバレッタで留めたリルフが現れ、剣を鳩尾に叩きこんだ。
驚くアリクスとレナルド。リルフが昨日襲われていた時のことを思い出す。※カバンでガードしていたリルフ。
リルフが敵をロープで縛ろうとしているのをアリクスが近寄って手伝う。
ブレンは気にすることなく、服に付いている魔法の紐で犯人を縛っていく。
ブレンと話をするレナルド。
聞き込みによると、敵はこれで全員。
無事に捕まったようだった。
ブレンが突然リルフを呼ぶ。
「クインテンス」
「はい」
「俺は、君に帰るように言ったはずだ」
「『私もともに戦います』と申し上げました」
「君は昨日、酷い目に遭いそうになっただろう? 『危険だから、君は帰れ』と言ったはずだ」
※ブレンは声を抑えている。
「昨日は油断しただけです! 今日は油断していませんし、剣も持っています! 剣には覚えがあるんです!」
「大体、女性を危険な目に遭わせるなんて、自警団のすることじゃない! あと、──もう少し、自分を大切にしろ」
「──わかりました」
リルフは少し驚いた後、ブレンに心配されていたことを知り、少し大人しくなる。
「でも、明日から私も一緒に見回りさせてください!」
「……今まで何を聞いていたんだ、君は!」
「お願いします!」
リルフは勢いよく頭を下げる。
ブレンはリルフを見て、自警団の訓練を思い出す。
調子を狂わされたブレンは右手で顔を覆い、大きな溜息を吐き、急に顔を上げる。
「わかった。そこまで言うなら許可しよう」
「本当ですか?」
「ただし! 夕食前の時刻までだ。それ以上は認められない」
「そんな……」
「君はもっと女性だということを自覚した方がいい」
真剣な赤い瞳でじっと見られ、リルフは瞳を少し揺らし、瞬きを一つする。
「わかりました……」
落ち込むリルフを見て、ブレンは「ふうっ」と溜息を吐く。
「さあ、行くぞ! 早く行かないと日が暮れてしまうからな?」
「え?」
「行くんだろう? 自警団に」
リルフは目を見開いた後、笑顔で頷く。
「……はいっ!」
ブレンは初めて「ふっ」と笑う。
「1人持てるか?」
「はいっ!」
ブレンとリルフは、レナルドとアリクスに挨拶をし、犯人を2人で連れていく。
何だったんだろうと思いつつ、くすくす笑ってしまうアリクス。
レナルドもつられて微笑む。
仲のいい2人の話をして、レナルドとアリクスもランディーの待つ校門へと急いだ。
「第4話」『ブラント・グッドオール』
戦闘シーン。姫ライラックの庭園でランチをするシーン。
上級生に稽古をつけてもらうことになったアリクスたち。
アリクスは短剣2本を使い、ブラントに稽古をつけてもらう。途中で、アリクスはブラントに「剣で戦おう」と言われる。
ウィルフリード王子に手合わせをしてもらうレナルド。
アリクスとレナルドは身に着けていたタイピンを剣に変える。レナルドの武器が杖だと思っていたみんなは驚く。
アリクスとレナルドの剣技は似ているが、レナルドの方が無駄のない動きをする。レナルドが涼しい顔で、ウィルフリード王子の剣を全て防ぐ。※戦闘時は、あまり笑わないレナルド。
アリクスはブラントに剣を弾かれた後、アドバイスを受ける。アリクスとレナルドの動きが似ていると言われる。
ブレンもブラントと戦う。リルフが見守る中、あと一歩と言うところでブレンが負ける。
みんなを見ていたエメスト。みんなの剣が父親の作品だと気づく。
セリーヌは家の用事で休み。
ブレンの戦いの後、上級生と魔法の実戦練習をしているアデリータ姫。その近くで剣の用意をしているリルフ。サーシャはアデリータ姫の隣で護衛している。
光魔法と浄化魔法と回復魔法が得意なアデリータ姫。アデリータ姫は他の魔法はほとんど使えないことを上級生に恥ずかしそうに話す。
リルフが剣を構えているのをブレンが見ている。
その時、ステファニーの悲鳴が聞こえる。すると、アデリータ姫に向かってステファニーの攻撃が飛んでくる。
姫の前にサーシャが飛び出して防御魔法、リルフがその前に出て見事な剣技で姫を庇う。※この時、リルフはライラックの剣技と同じ動きをしている。
みんなが騒ぎ始め、ブレンがその場を鎮める。
ブラントが真っ先にアデリータ姫の元へ駆けつける。ウィルフリード王子がアデリータ姫の元に行く。
真っ青になって謝るステファニー。ステファニーの肩を支えるアリクス。レナルドも近くでステファニーの様子を見ている。
みんなに心配されるアデリータ姫。
ブレンがリルフに駆け寄り、声をかける。
リルフがブレンに頷き、みんなに「大丈夫です」と、伝える。
アデリータ姫が「ありがとうございます」とリルフとサーシャにお礼を言う。
ステファニーがアリクスに支えられ、アデリータ姫の前まで行き、「申し訳ございません!」と謝る。イデリーナとマテルが、事情を説明し謝る。※ステファニーは魔法のコントロールがうまくできない。
にこっと笑ったアデリータ姫は、「私は大丈夫です」「ステファニー様。今日、一緒にお昼を食べましょう?」と言い出す。微笑みながら賛成するサーシャ。
「でも……」
「いいのです。わざとではなかったのでしょう?」
「……はい」
「では、問題ないはずです。私は、もっとステファニー様のことを知りたいのです。貴女は私の──将来の『お姉様』ですもの」
赤くなって言葉が出てこないステファニー。その間に、アデリータ姫はリルフに話しかける。
「リルフさんも、ご一緒しませんか?」
リルフは「ご迷惑ではありませんか?」と聞く。アデリータは迷惑ではないことを伝え、改めて誘う。
お昼に行く前、アリクスはサーシャに声をかける。無事でよかったとアリクスは笑う。
一緒にお昼を食べることになったステファニーたち。※今回は女子会。
リルフはセリーヌの話をする。
ステファニーはウィルフリード王子のどこが好きなのか聞かれる。
ウィルフリード王子を好きになった時の話。
そして、レナルドとアリクスの話。
「レナルド様とアリクスさんのことが好きなのですね?」
アデリータ姫がステファニーに聞く。
「はい!」
自信満々に答えるステファニー。
アデリータ姫はブラントとウィルフリード王子の話をする。ブラントに対して恋心がある発言をする姫に、ステファニーは王子のことに夢中で気づかない。リルフは少し気づき始める。
別の場所では男性たちが一緒にお昼を食べていた。ウィルフリード王子が今度は妹たちを誘おうと言う。※それからは、みんなでお昼を食べるようになる。
ブレンはリルフの剣技を思い出し、「誰かの剣技に似ている」と、思う。
「第5話」『エアニー・エアネスト』
お茶会シーン。
冒頭は仲良くなったアデリータ姫とリルフとセリーヌ。サーシャがアデリータ姫の一歩後ろで微笑んでいる。
少しの間、休みをもらったアリクスとサーシャ。久し振りに、一緒に買い物する2人。
アリクスはサーシャの服を見ている。サーシャはアリクスの適当な私服を見て、男物の服を選ぶ。
こっそり個室のある喫茶店で、今までの話をする。※アリクスは薔薇型の生クリームがのったウィンナーコーヒーを飲む。
サーシャの恋。過去話。
サーシャと諜報活動している少年・エアニーとの出会い。ウィルフリード王子とアデリータ姫のお茶会に、エアニーが参加した時に出会った。
ウィルフリード王子とアデリータ姫に紹介してもらった。
サーシャが給仕をして、ウィルフリード王子がエアニーに「本当に甘いものが好きだな」と言うのを聞いていた。※エアニーの妹「オルレア」の話も、そこで聞く。
帰りにお菓子を用意して渡す。笑い合う2人。
アリクスはサーシャの話を静かに聞いていた。アリクスは、今は男だが、嬉しそうな笑顔を浮かべて。その笑顔に安心するサーシャ。
寮の近くでサーシャと離れると、後ろからエアニーに声をかけられる。少し探るようなエアニーに、不思議がるアリクス。
「エアニー様……?」
サーシャのことを話すエアニーを見て、2人が両想いであることを知り、くすくすと笑ってしまうアリクス。
「私は彼女を恋愛の相手として見ていませんよ?」
「──そうなのかい?」
「ええ」
「それでは、──お先に失礼します」
「はい!」
エアニーは動揺したのか、いつもと違う雰囲気で去っていった。
1人残されたアリクスは、そっと呟く。
「だって、彼女は──『私の妹』だから」
そう言葉にして微笑んだ。
その後、レナルドと会い、さっきの出来事を思い出し、またくすくすと笑う。
レナルドは楽しそうなアリクスに理由を聞く。
とてもいいことがあったんです。
アリクスはエアニーとサーシャの関係について少し話す。
身分差はあるが、どうなるかはわからないとレナルドは思う。メイドのサーシャはアデリータ姫の護衛であり、姫を救った立場にある。
少し考えこんだレナルドは、考えるのを途中でやめる。最後は本人たちの気持ち次第なのだから。一緒になりたいのなら、その時に力を貸せばいいと。
エメストの話を考え直しています。
「第6話」『エメスト・オリス』
姫ライラックの庭園でランチをするシーン。工房のシーン。
エメストと仲良くなる話。
お昼を一緒に取るウィルフリード王子とアデリータ姫。ウィルフリード王子の友人としてレナルドとブレン、アデリータ姫の友人としてステファニー、リルフ、セリーヌが同席している。ブラント、アリクス、サーシャ、マテルは護衛任務で近くに立っている。※アリクスとサーシャは給仕もしている。イデリーナや他のメイドもいる。
エメストの父親の話。彼自身の話。この学校に通うことになった理由。※エメストの父親のことをリルフとセリーヌ以外は知っていた。
学校の離れに工房があり、そこで毎日武器作りを練習しているエメスト。
ステファニーが興味津々に質問する。それに答えていくウィルフリード王子とブラント。2人でもわからないことは、近くにいたエアニーが出てきて答える。出てきた時にサーシャの顔が少し赤くなる。アリクスは、じっとエアニーを見ている。
サーシャがお茶を入れてエアニーに渡す。サーシャにお礼を言うエアニーは嬉しそうに微笑む。
そして、交代の時間が来る。
お昼を食べる間、話をするアリクスとサーシャ。ここ最近は、主人たちが一緒に食事をとるようになり、アリクスとサーシャは毎日のように一緒に食事をしている。
「今度の休みは、一緒にお菓子でも作ろっか?」
「うん!」
そう言いながら、食事を楽しむ2人。
「エアニー様とは、どう? 仲良くしてる?」
「エアニー様……」
この前の様子からして、「エアニー様はサーシャのことが好きなんだろうな……」とアリクスは思う。
「エアニー様はサーシャのことが好きだと思うよ?」
「え?」
そういう話をしていると、エアニーがやって来る。
エアニーとサーシャが話す。
今度アリクスとサーシャが一緒にお菓子作りをする話をする。
仲良く話すエアニーとサーシャに、アリクスは「お邪魔かな?」と思い、レナルドの元に戻る。
レナルドに会うと、アリクスは「レナルドの元が1番安心する」と思う。
次の日。
※セリーヌは毎朝エメストに挨拶し、教室移動の時にも軽く声をかける。エメストは最初は無表情で返事をするが、セリーヌの明るさに次第に心を開いていく。
エメストは最初、セリーヌのことを何とも思っていなかった。
──よく笑う奴だな。
移動教室の度に話しかけて、去っていく。
悪い奴ではない。
お昼に誘われた。
しかし、断った。
──少しでも作業をしたい。父親に追いつきたい。
今日も作業場で服を着替える。
おにぎりと卵焼きを食べ終え、作業を始める。
エメストは武器づくりの時、特殊な魔石の粉を組み合わせて作っている。
いつの間にか、作業場にセリーヌがいた。
※工房にいつの間にかいるセリーヌと驚くエメスト。
キラキラした瞳で、作業を見つめている。
毒気を抜かれ、そのまま見学を許可した。
──「セリーヌになら、見せてもいい」と思う。
※自分の魔力の話をするセリーヌと不器用ながらも彼女を励ますエメスト。
魔力がないことを気にしているセリーヌ。
「俺も加工するだけの魔力しかない」
「励ましてくれてるの? ありがとう!」
笑うセリーヌをじっと見つめ、言葉を待つ。
「あまり魔力がない私にも、できることがあるから」
セリーヌはにっこり笑う。
「エメストも、きっとみんなの役に立てるよ!」
恋愛感情を抱く。
リルフがセリーヌを探しに来る。
笑顔で振り向いて、セリーヌが挨拶する。
笑顔で手を振り、教室に帰っていく。
心を少し乱される。
セリーヌの笑顔がリフレインする。
──でも、それも悪くない。
昼休みいっぱいまで武器を作り続けた。
※話を加筆する。
姫ライラックの話。
リルフは父親の話を少しだけする。
セリーヌは、なぜ姫ライラックが好きなのか?
エメストは工房に通っていたセリーヌを見て、ライラックを使うことを思いつく。
「第7話」『武器職人』
工房のシーン。姫ライラックの庭園でランチをするシーン。
※話を加筆する。
エメストは、できた武器をセリーヌに見せる。※その頃、他のみんなは一緒にランチ中。
放課後、エメストは帰り支度をしていると、セリーヌに話しかけられ、平静を装い、彼女と話していると、ステファニーが突然話しかけてくる。彼女は父親の話もしつつ、エメストに彼の父親の話を振る。
ステファニーをアリクスとレナルドが止めようとするが、エメストは口を開き、「父親と俺は違う」と言う。でも、自分の全身全霊を尽くして武器作りを極めたいと思っていると伝える。
エメストに明るく笑い、褒めるセリーヌ。彼を見て笑うステファニー。ステファニーは自分もまだ魔法のコントロールがうまくできておらず、未熟であることを話す。
「貴方には、ぜひ、
「ああ、一人前になったら」
「約束ですわ」
ステファニーと約束するエメストに、セリーヌが明るく聞く。
「作っているところをまた見に行ってもいい?」
「ああ」
エメストが答え、セリーヌは嬉しそうに笑う。みんなは3人を見て微笑んだ。
その日の帰り、ステファニーとセリーヌがエメストと仲良くなったことをウィルフリード王子に伝えるアデリータ姫。
嬉しそうに笑うウィルフリード王子とその隣で笑うブラント。アデリータ姫の傍に控えているサーシャも微笑んだ。
その後、エメストの父親が作った武器を持っていることを知ったクラスメイトたちが、彼に興味を持ち話しかけるようになる。
セリーヌもその中にいて、エメストと自然に仲良くなる。
エメストは、たまにみんなと昼食を一緒に取るようになる。
「第8話」『マテル・メリル』
令嬢の屋敷のシーン。
マテルはイデリーナと話をし、部屋に帰る。
悩んでいる様子のマテル。
急に立ち上がると、自分の部屋を出る。
マテルはステファニーに会いに行き、話をする。
夏季休暇になり、シヴィッド家の避暑地に招待されたアリクスたち。
エメストはシヴィッド家に誘われ、断れずにいた。父親に話してみたが、「気分転換して来なさい」と言われてしまい、「1日だけなら」と了承することになった。※結局、2泊3日させられることになるが、珍しいものも多いので武器の参考になる。
成長したエディングが迎えてくれる。ボーっとしているように見えるが、賢くてしっかり者。レナルドとアリクス、クラークにも懐いている。
レナルドは弟が生まれて可愛がっていたのに、ステファニーに呼び出され、「早く帰りたい」と少し思っている。アリクスはレナルドに弟が生まれたことを説明する。
兄弟の話になる。
ウィルフリード王子とアデリータ姫。兄妹仲がいい。※アデリータ姫より五歳年下の第二王子もいる。
ブラントは「ウィルフリード王子とアデリータ姫が兄妹のような存在」と話す。ウィルフリード王子に無礼だったかを聞くブラント。
否定しつつ、「嬉しい」と答えるウィルフリード王子とアデリータ姫。※アデリータ姫は嬉しくもあり、同時に少し寂しくもある。
ブラントにも年の離れた妹が生まれたばかりで、まだ会っていないらしい。
休暇を出そうとするウィルフリード王子とアデリータ姫。それができないなら、城まで呼ぶ気になっている。
「ありがとうございます」と、お礼を言うブラント。「では、1日だけ休暇をいただいて、妹を見てきます」と言う。
1日ではゆっくりできないからと、3日休ませるウィルフリード王子と賛成するアデリータ姫。
ブラントがブレンに話を振る。
ブレンには弟がいる。
シファは妹と弟。
セリーヌは1人っ子。
エメストも1人っ子。
エアニーは妹・オルレアの話を少しだけする。
※兄弟の話は少し短くするかもしれません。
アリクスの5歳下の妹・アリーゼ。明るくて優しくて、しっかり者のメイド。母親のようなメイド長になるために毎日頑張っている。※大人になるうちに、優しく穏やかな淑女になっていく少女。
サーシャの妹・ルイジアナは、騎士を志している。明るくて元気なしっかり者。王家のメイドになる予定だったが、父親に憧れて騎士団に入ろうとしている。
マテルは5人兄弟の末っ子。
マテルが、レナルドに「クラークに教えを請いたい」と頼む。
イデリーナは驚き、思わずマテルに声をかけてしまう。
ステファニーとエディングからもお願いされるレナルド。※イデリーナはステファニーとエディングの言葉から、マテルが彼女のために頼んだことと知る。
「わかった」
レナルドは、早速今日クラークに手紙を書くことにする。
「アリクス、部屋に着いたら手紙の用意を頼む」
「かしこまりました」
「本当に、ありがとうございます!」
マテルは思わず素でお礼を言い、深々と頭を下げる。
ステファニーの配慮により、2人きりになるマテルとイデリーナ。
マテルとイデリーナのいざこざ。
※話を加筆する。
ブレンとリルフが、部屋から飛び出すイデリーナと、彼女を追いかけるマテルを目撃する。
みんなはステファニーの屋敷で遊び、エメストは武器の参考にするため、コレクションを見せてもらう。
セリーヌが調度品を考え込みながら見ているエメストに声をかけ、説明する。
エメストがその話を聞いて、武器作りに取り入れる。
セリーヌがエメストに新しいインスピレーションを与える。
二人が話していると、ステファニーが声をかけ、「お好きなものを差し上げますわ」と、エメストに言う。
エメストは遠慮しながらも、ほしかった材料をもらう。※結局、エメストがステファニーのお屋敷を1番楽しんだ。
マテルとイデリーナが、また二人きりになり、話をする。
「第9話」『イデリーナ・ミイルズ』
求婚のシーン。
イデリーナとマテルの過去。16歳のメイドと18歳の護衛騎士の恋愛。
以前からシヴィッド家に仕えていたイデリーナは、お屋敷で学ばせていただきながら、メイドとしても働いていた。
イデリーナの両親は使用人として優秀。彼女も優秀な使用人として、ステファニー付きのメイドとして働くことが決まっていた。
──これからはステファニー様付きのメイドとして、もっとしっかりしないといけないわ!
黒いワンピースに白いエプロン。ホワイトブリムをつけてはいるが、茶色のストレートヘアを黒いリボンで結んだだけというシンプルで飾り気のない姿で、イデリーナは気合を入れた。
6歳になったステファニーに、もうそろそろ護衛騎士をつけようと思ったシヴィッド卿は、娘に騎士の「マテル・メリル」を護衛としてつけた。
一緒に働くことになったイデリーナとマテル。年も近いことから、話しやすくはあった。
ステファニーのことを大切に想っているイデリーナ。でも、もっと仲良くしてほしいステファニー。※イデリーナは優秀なメイドだから「距離感も大切」と思っている。まだ行き違う2人。
薔薇が咲く時期。5月中旬。
マテルの不注意で、ステファニーに薔薇のトゲが刺さる。
ステファニーのことを思い、マテルを注意したイデリーナ。※マテルが言い訳してしまい、イデリーナに言い負かされる。
「少し言い過ぎたわ……」と思っていたが、マテルは次に会った時も優しく笑っていた。
その後も、マテルはイデリーナに優しくて、大抵のことは言える仲になっていた。
ある日、マテルが由緒正しいメリル侯爵家の末っ子だと他のメイドたちが噂しているのを聞いてしまう。
メリル侯爵家は騎士団として優秀な人間が多く、一族全員が騎士団員だった。
マテルを狙っている女性も多いという。
おしゃれな同僚たちが「マテルと付き合いたい!」と言うのを見て、イデリーナは少しだけ心がざわついた。※ファッションに関する規律がゆるいのは、シヴィッド臣民公爵家は外務大臣や外交官を輩出している一族であり、異文化交流を大切にしているため。
しかし、マテル本人を前にしたイデリーナは。
──この人が? そんなに素敵に見えるのかしら?
彼女にジロジロと見られたマテルは「何? イデリーナ??」と居心地悪そうに聞いた。
「ううん、何でもないわ」
別の日。イデリーナは、ステファニーの母親からお見合い写真を渡され、困惑しているマテルに会った。「貴方には娘がお世話になっているから、良い結婚相手を見繕ってきたわ! 貴方は普段『大人しい』と、聞いているから、可愛らしくて、我がシヴィッド家にも似合う、おしゃれな女性と付き合ったら、どうかしら?」と、言われたらしい。
明らかに自分よりもおしゃれで可愛らしい女性を見て、イデリーナは自分の姿を思い出す。
「マテルは可愛い子が好きなの?」
「えっ? あ、ああ……まぁね。可愛くないより可愛い子の方が嬉しいけど……」
「まあ……そうよね?」
──それは当然だわ。
「そうだね……。見た目も大切だけど……、心が優しい子が好きかな?」
マテルはイデリーナを優しく見つめる。
「あと、しっかり者な子がいいかな? 俺がしっかりしていないから」
「そうね、マテルはちょっと頼りないものね?」
その言葉を聞き、マテルは少しガックリした。落ち込んだマテルを見て、イデリーナは慌ててフォローを入れる。
その日の夜、イデリーナは自分の姿を鏡で見た。
イデリーナはマテルと一緒に過ごした日々を思い出す。
イデリーナは、もう少しおしゃれをしようと思い立った。
休みの日に青いリボンを買い、パーマをかける方法も聞いてきた、その次の日。イデリーナがパーマをかけ、青いリボンをつけ、マテルの前に姿を現す。※頭の下辺りを青いリボンで結んだ茶色のポニーテール。ゆるくパーマがかかっている。前は規律がゆるくても頑なに黒のリボンをしていたが、今は恋人「マテル」のカラーである青いリボンをつけている。
マテルがおしゃれになったイデリーナに驚いて、「好きな人ができたのか」とあせる。「そんなことないわ」と話し、「どうかしら」と聞くイデリーナ。
「似合ってるよ。可愛いよ、イデリーナ」
褒められて顔が赤くなったイデリーナは、マテルにお礼を言う。
もう6月の中旬になっていた。
※薔薇が散る時期。
それからも、2人の関係は続いた。
バレンタインイベント。
イデリーナはマテルにチョコレートをプレゼントする。マテルはお礼を言い、イデリーナに花をプレゼントする。
マテルは休暇中におばあさんを助けた。そのおばあさんの家にあった花を「イデリーナに似合うな……」と思って見ていたら、お礼に花束にしてくれたらしい。※カランコエ・ブロスフェルディアナ。別名・弁慶草。
「マテルらしい」と笑うイデリーナだったが、花束を受け取り、「ありがとう」と微笑む。
マテルがカランコエの花言葉の話をする。
「カランコエの花言葉は『幸福を告げる』『たくさんの小さな思い出』『あなたを守る』だよ?」
頷きつつ、聞いているイデリーナ。
「俺は君を護りたい。…………好きだ」
告白したマテル。
イデリーナは頬を赤くして、「私もマテルのことが好きよ?」と笑った。
イデリーナを抱きしめるマテル。
恋人になる2人。
イデリーナは以前、カランコエが好きな貴族の方と話したことがあり、もう1つの花言葉を思い出した。
「おおらかな心」。
──私よりも、まるでマテルみたいな花よね?
そう思ったイデリーナは、マテルの背をぎゅっと抱きしめた。
現在は22歳と24歳。マテルは童顔。
マテルは「ステファニーお嬢様が高等部を卒業したら、結婚しよう?」とプロポーズする。
思わず吹き出してしまうイデリーナ。
マテルはイデリーナがステファニー様のことを最後まで見たいと思っているのに気がつき、そして自分も同じ気持ちでいることに気がついた。
そう伝えるとイデリーナは「ありがとう!」とマテルに抱き着き、「結婚しよう」という言葉に対して「はい!」と返事をし、キスをした。
そして、マテルはアリクスたちとともに避暑地でクラークと訓練することになる。
王子とステファニー、姫とブラントの話を追加する。
「第10話」『クラーク・クリーガー』
軍のシーン。
屋敷でのランディーとの会話。
ブリジットに恋人ができたらしい。相手はレナルドの車の運転手をしてくれているハリソンの息子「グレアム・ハーパー」。
アリクスは「あの方の息子さんが……」と思う。ステファニーの髪飾りを買いに行った時も、ハリソンは息子さんのことを嬉しそうに話していた。
アリクスと話したランディーは、アリーゼに笑顔で声をかけられる。アリーゼを久しぶりに見たアリクスは優しく声をかける。アリクスに嬉しそうに笑い、アリーゼは抱きつく。アリクスは優しく注意しながら、アリーゼの頭をなでる。
アリーゼは両親の話をして、その後、ランディーに用があったことを思い出す。
ランディーとアリーゼはアリクスに挨拶したあと、2人で去っていく。
アリクスは2人を微笑ましく見つめる。
※特に妹。
レナルドたちの訓練のため、またレイモンド家に戻ってきたクラーク。レナルドとアリクスの教育をする彼は、とても嬉しそうだ。※久しぶりにレナルドたちに会って喜ぶクラーク。雰囲気が柔らかくなり、口角が少しだけ上がっている。
アリクスの解説。クラークの噂話。
頭脳派な軍人。落ち着いた雰囲気の男性。元は天才少年。
レナルドの解説。クラークの話。
16歳で士官学校を卒業した。レナルドが5歳の頃は、成人したばかりで、その前から軍にいた。
クラーク自身の話。
「軍所属なのに、なぜレナルドの家庭教師をしなければいけないのか?」と思っていた。
レイモンド家は軍のトップを輩出する一族で、レナルドの祖父が軍の最高司令官。クラークは後に、レナルドの部下として配属される予定になっている。
家庭教師をするとき以外は軍に戻って訓練や仕事をしている。午後からはレイモンド家にやってくる。レナルドが中等部に入学してからは軍に戻り、彼より先に軍のことを学んでいる。
親友の軍人マイルズにサクソフォーンの演奏を教わり、今でもたまに吹いている。エアニーと音楽の話で盛り上がる。
武器は銃だが、他の武器も扱える。
クラークの1日。
優秀な軍人でクラークの親友「マイルズ・イングラム」。明るくフレンドリーだが、仕事になると冷静沈着、敵に容赦はしない。
真面目な軍人「アーネスト・シーグローヴ」。生真面目で冷静に仕事をこなす。冗談も聞いてくれるが、反応はかなり薄い。優しいところもある。
女性軍人「リース・テルフォード」。クラークに片想いしているが、今のところ見込みなし。世話焼きの女性だが、クラークが優秀なので、全く入り込む隙がない。
※話を加筆する。
マイルズが頂き物のハムを持ってきた。
おすそ分けをもらうクラーク。避暑地の訓練のときに、レナルドたちと食べようとする。
もう少しマテルをマシにします!
「第11話」『避暑地での訓練』
料理のシーン。夜のシーン。
レナルドたちとともに訓練するマテルの話。
マテルを連れて避暑地にやって来たアリクスたち、早速クラークの訓練が始まる。
〈クラークとの訓練回。
マテルがクラークから教わった訓練でパワーアップする方法や新しい魔法を具体的に考える。
新しい防御魔法。より強力な防御壁を作る方法や、複数の人を同時に守る技術。
水系魔法の応用。水を使った攻撃技術や、敵の動きを封じる技術など。
これ以外でも良いので、考えてみる。
他にも、兄たちとの訓練でのエピソード、ステファニーたちを護るための特訓シーンなどを入れる。
マテルがどのようにしてコンプレックスを克服していくのか、その内面の葛藤や成長を書く。
※彼が自分の強さを認識する瞬間や、兄たちとの関係性の変化などを丁寧に描く。〉
途中でステファニーとイデリーナがマテルの応援に駆け付ける。
アリクスはステファニーと話をした後、訓練から抜けることをクラークに伝える。
アリクスは部屋の掃除をしたり、布団を干したり、ステファニーとイデリーナが泊まれるようにしている。※サバイバルなので、ほとんど人手がないため、アリクスが用意している。
訓練用のサバイバル料理だけではお客様に失礼なので、アリクスが他の料理も作ってくれる。
夜空の下でステファニーたちと夕食。
ランタンを灯している。
サバイバル用の料理も食べてみたいと言うステファニーに少しだけ皿によそうアリクス。
これはこれでおいしいと思うステファニー。
焼いた肉などがある。※サバイバル料理を考えておく。
ランタンを灯したままバルコニーに出ているアリクスは色々あったせいで寝つけない。
隣の部屋から出てきたレナルドは、アリクスに声をかける。
ランタンの光が見えたから出てきたと言うレナルドに、アリクスは謝る。
謝らなくていいと言うレナルドに、まだ少し慌てているアリクス。
アリクスが自分の執事になる前日のことを話すレナルド。
その時のことを2人で話して、あの時の気持ちをレナルドは伝える。
恥ずかしいけれど喜ぶアリクスに、レナルドは微笑む。
「第12話」『学園祭準備』
裁縫のシーン。姫ライラックの庭園のシーン。
学園祭の話。一口ケーキとおしゃれな飲み物。
一口ロールケーキと一口ミルフィーユもある。
姫ライラックの花がある校内の庭園を借りて、外で喫茶店を開く。
リルフが魔法を使えば姫ライラックを咲かせることができるという。
リルフとセリーヌがつけている髪飾りも姫ライラックだと聞く。
2人の姫ライラックを見て、ブレスレットを思い出すアリクスとサーシャ。
アリクスは「結局、これは何なのかな?」と思う。
みんなでエメストに頼んで、カフェに必要な機械を作ってもらう。
ステンドグラスとステンドグラス風のコースターとコップ。
おしゃれな飲み物を作る機械。
みんな執事とメイドの姿で接客する。
特殊な花のことを思い出したアデリータ姫は、その花を取り寄せる。
女性陣が衣装を仕立てる。
アリクスは男性陣の採寸を手伝う。
仕立の作業が遅れないように、アリクスも途中から参加する。
アリクスはサーシャに教えてもらいながら作る。※昔は
久しぶりで最初は少し時間がかかった。
アリクスは慣れてくるとアデリータ姫より早く縫えた。
アデリータ姫とステファニーとセリーヌの遅れた分をカバーした。
※セリーヌも衣装を作るお手伝いをしている。
リルフとブレンが、学園祭当日の見回りについて話す。
王子がブラントと様子を見にくる。
二人がステファニーとアデリータ姫の衣装を褒める。
ステファニーが王子とブラントのクラスの出し物を聞く。
特殊な花。あたたかくなると花が開く。
王子所有の避暑地から花が届く。
男性陣で飲み物を研究する。
男性陣で花を加工する。
「第13話」『学園祭』
学園祭のシーン。姫ライラックの庭園のシーン。主人とお茶をするシーン。
リルフが花を咲かせる魔法を使うと、姫ライラックが一斉に咲く。
ブレンはリルフを褒める。
リルフがお礼を言う。
レナルドの描写。
レナルドは執事服の胸ポケットに白いハンカチを入れ、前に2本のタイピンを刺す。
アリクスがレナルドを褒める。
ステファニーが二人に声をかけ、アリクスが彼女を褒め、レナルドも彼女を褒める。
少し離れたところではサーシャが姫を褒めている。
特殊な花の飲み物や一口ケーキの描写を忘れずにする。
アリクスとサーシャが給仕で活躍する。
アリクスとサーシャが、みんなのカバーをする。
サーシャが大変そうにしていると、アリクスがカバーしてくれる。
アリクスの笑顔に喜ぶお客様。
いつもレナルドに笑顔を見せて給仕しているアリクス。
しかし、今は別の人に同じように給仕しているのを見たレナルドは、少し複雑な気分になる。(複雑というより、不思議な感覚。デジャヴや自分がそこにいるような気がする感覚で、でも、現実を見れば、自分は違うところにいて、別の人の給仕のために働いている)
リルフとブレンの話も追加する。
レナルドから用事を仰せつかったアリクスとセリーヌを探していたリルフは、裏で話しているエメストとセリーヌを目撃する。
エメストは「メイド服が似合っている」とセリーヌに伝える。
セリーヌもエメストが作った機械を褒め、感謝する。※エメストは機械を整備するため作業着。
リルフが見習い自警団員として活動している間、セリーヌとエメストは話す機会が増え、交流が深まっていたことをアリクスに話す。
エメストは、「今度、執事服を着て欲しいな……?」と、セリーヌに頼まれる。
エメストのことを褒めるウィルフリード王子とブラント。
ウィルフリード王子がステファニーとアデリータ姫に声をかけ、一緒にお茶を飲もうと誘う。
アリクスは「休憩に入るだろう?」と聞かれ、レナルドに学園祭を見て回ろうと誘われる。
気を使いそうになるアリクスは、レナルドに気を使わなくていいと言われる。※無礼講。
店を見て回っていると、ブレンとリルフの姿を発見する。
ブレンは店番以外ではほとんど見回りの仕事が入っている。リルフも同じで、休憩時間を一緒にして、見回りしながら物を買って楽しんでいる。
サーシャとエアニーはクレープを食べながら、ベンチに座って楽しそうにお話をしている。
一口ずつお互いのクレープを食べている。
別の教室の喫茶店に行き、飲み物を頼むレナルドとアリクス。
「教室の中は中庭とは違うから、かしこまらなくていい」と言うレナルド。
窓の外を見ると、自分たちの喫茶店でイデリーナとマテルが席に座って楽しそうにお話ししていた。
レナルドは1度、アリクスと同じ席でお茶がしてみたかった。※いつも給仕してもらっているばかりで、一緒にお茶をしたことはなかった。
クラスメイトの前では絶対一緒に飲んではくれないだろうと別の喫茶店に誘った。
喜んだアリクスは、一生の思い出になると思った。
夜に花火を打ち上げて、みんなで眺める。
カフェで一緒にお茶を飲んでいる。
※給仕係と護衛は仕事中。
※学園祭が成功し、エメストとセリーヌがみんなと一緒に達成感を味わう。
次の登校日、「エメストの機械のおかげで成功した」と、クラスメイトたちがエメストに感謝し、その後、彼に興味を持ち、話しかけるようになる。
「第14話」『ダンス』
ダンスシーン。姫ライラックの庭園のシーン。
冬期休暇に入り、更に仲良くなっているアリクスとレナルド。一緒にダンスの練習をしている。
※もっと詳しく書く。
サーシャとも手紙のやりとりを続けている。
サーシャもアデリータ姫とダンスの練習をしている。
授業でもダンスの練習をする。
「私とステファニー嬢は、一緒に踊らない方がいい」とレナルドは忠告する。※レナルドとステファニーは、昔付き合っていると噂になった。
ステファニーとアリクス。ステファニーはダンスが得意。アリクスも彼女に教えてもらう。
アデリータ姫とレナルド。お似合いと言われるが、アデリータ姫が好きなのはブラント。レナルドも姫は姫としか見ていない。もしかしたら、彼が助けないといけない一般市民と同じ扱いかもしれない。
サーシャとエアニー。サーシャはアデリータ姫に教えてもらった。エアニーはすごく嬉しそう。
リルフとブレン。リルフは母親やセリーヌと一緒に練習してきた。ブレンは慣れないダンスに戸惑い、女性と踊ることに抵抗はある。しかし、デアーグ侯爵家の長男なので、それなりに踊れる。
セリーヌとエメスト。
ダンスパーティーの誘いは回想シーン。
セリーヌがエメストに「私と一緒に踊って?」と誘うシーンがフラッシュバックする。
エメストはあまり踊れない。しかし、セリーヌの足を踏んでしまいそうになりつつも、一生懸命に練習する。
エメストは昼休みにみんなと一緒にご飯を食べた後、ブラントにダンスを教えてもらいながら、セリーヌと練習をする。
ブラントは王族公爵家の長男だが、王族の護衛騎士を代々務めている一族。
ダンスなどの嗜みは全て難なくこなせるように教育されている。
ダンスパーティーの前日、セリーヌが優しく声をかけ、エメストを励ます。
※話を加筆する。
「第15話」『舞踏会』
ダンスシーン。ドレス姿のシーン。
舞踏会の時、サーシャもアデリータ姫のお下がりのドレスを着て参加させる。※サーシャはメイドであり、護衛も兼ねている。女なので他のお世話もできて、女しか入れないところでも護衛することができる。
アリクスは頑なに、いつもの執事服で参加する。※アリクスはオールバックのような髪型にしている。
パーティー会場でセリーヌが親友のリルフを待っていると、エメストが彼女の前に現れ、ダンスに誘う。
エメストとセリーヌが一緒に踊るシーン。
まだぎこちないながらも必死に踊るエメストと微笑みながら踊るセリーヌをアリクスが見守っている。
ドレスに着替えるのに手間取り、遅れてやって来たリルフはセリーヌとエメストを微笑ましく見つめた後、近くに1人で立っていたブレンに話しかける。※今日は、他の警備の人が来ているので、見習いであるブレンは休みを頂いている。来賓も来ているので、警備が厳重。
ブレンと話しているうちにダンスに誘われたリルフは、「はい!」と答える。
アリクスとレナルドの会話。アリクスはレナルドに踊らないのか聞く。アリクスはレナルドに踊らないのか聞き返される。
「私はレナルド様の執事であり、護衛ですから」
アリクスは自分の服を見て、そう答える。
レナルドは「少し強引にでも自分の服を貸せば良かったか」と思う。
そこにステファニーがイデリーナとマテルを従えてやって来る。
ステファニーが他のメイドを呼び、イデリーナに暇をだし、近くの部屋に連れて行き、ドレスに着替えさせる。その後、イデリーナとマテルに踊ってくるように言う。
近くにいたアリクスは、「私がステファニー様の護衛も引き受けます」と話す。その隣にいたレナルドが許可を出す。
イデリーナとマテルは行きづらそうにしていたが、ステファニーに軽く背中を押され、恥ずかしそうにダンスを踊りに行く。
そこにウィルフリード王子がやって来る。
婚約者のステファニーをダンスに誘うウィルフリード王子。ステファニーは嬉しそうに笑って、ウィルフリード王子の手を取る。
踊っている2人をみんなが見ている。
アデリータ姫は2人のことを「素敵」と思っていると、隣にいたブラントが声をかけてくる。
「私とダンスを踊っていただけませんか?」
「でも……」
「今日は他にも護衛が付いているので、心配いりません」
そう伝えられて、顔を赤くしながらも、おずおずと差し出された手を取るアデリータ姫。そんなアデリータ姫を見て、微笑むブラント。
アデリータ姫は夢心地になる。
アデリータ姫の護衛だったサーシャも暇になり、姫たちを見守っていると、エアニーに声をかけられ、ドレス姿を褒められる。
サーシャはエアニーに「1曲、踊っていただけますか?」と誘われる。
サーシャがエアニーと踊る姿を見て微笑むアリクス。
嬉しそうにしているアリクスを見て、なぜなのか聞くレナルド。
アリクスは「自分の妹みたいで、彼女が喜んでいることが嬉しいのです」と答える。
「同い年なのにか?」
「はい!」
「恋愛ではなく?」
アリクスは一瞬驚いた顔をしたが、また笑顔になる。
「はい!」
何か言いたそうなレナルドだったが、口をつぐんだまま、一言も話さなくなった。
「第16話」『卒業パーティー』
パーティーのシーン。告白シーン。
1年は、あっという間に過ぎた。
もう卒業するウィルフリード王子とブラント。
寂しそうにするアデリータ姫とステファニー。
みんなで2人を元気づけようとする。
卒業パーティーをするからと、アリクスたちはウィルフリード王子の屋敷に招待される。
パーティー当日。
エメストとセリーヌは、もっと仲良くなっている。空白の1年間の思い出話。武器の話や食事の話をしつつ、一緒に料理を食べている。
ブレンとリルフもいる。
いつもは警備ばかりしているので、ゆっくりしていいはずなのに落ち着かないブレン。リルフに微笑みながら励まされ、ブレンは「ふっ」と笑い、ようやく落ち着く。
ブラントに金の刺繍入り手袋をプレゼントするアデリータ姫。アリクスは「良かったね」と隣にいたサーシャに、こっそり声をかける。※アリクスはオールバックのような髪型にしている。
アリクスはアデリータ姫の気持ちを知っている。
サーシャはこっそり返事をして、2人でくすくす笑う。
レナルドが隣で笑うアリクスに声をかけ、サーシャは近づいてきたエアニーに声をかけられる。
レナルドとアリクスが会話している。
サーシャはエアニーと話しながら、アデリータ姫とブラントを祝福する。
エアニーはサーシャに意味深な言葉をかける。
※エアニーはアデリータ姫の気持ちにも、ブラントの気持ちにも気づいている。
エアニーは「本人たちの問題だから、見守っていようと思っているんだ」と発言する。
サーシャが「それって……」と言いかけるが、ウィルフリード王子がステファニーの手を取り、会場から声が上がる。
エアニーは「サーシャなら、きっとわかる」と言う。
ウィルフリード王子が片膝をつき、ステファニーに正式に告白し、彼女の手にキスする。
※回想シーンで婚約者になった時のことを補完する。
みんなに祝福される2人。
見守るアリクスたち。
「第3章」
「第1話」『高等部』
学園のシーン。
1年が経ち、アリクスたちが高等部に入る。
ステファニーは髪型を変えても同じ髪飾りをずっと使っている。
少し妬けるウィルフリード王子。
ウィルフリード王子がここにいないレナルドとアリクスに嫉妬しているのを察し、ブラントは笑いながら親しげに話す。
アデリータとサーシャも隣で苦笑している。
サーシャはアリクスのことを考える。
ようやく場が和むと、自警団の服を着て喜ぶリルフと、それを誇らしく思い、嬉しそうに見つつ、ブレンがやって来る。
その時、エメストがやって来て、その後ろからセリーヌが駆け寄り、声をかける。
セリーヌは服装が変わり、ボンネットの帽子にリボンと姫ライラックの花飾りをつけ、ふわふわくるくるの広がったポニーテールに、新しいドレス姿で登校する。
それを見て、「似合っている」と褒めるエメストは、前より微笑むようになっている。
エメストはセリーヌやみんなの前で、ステファニーに頼まれていた武器を彼女に渡す。
ステファニーはエメストから武器を渡され、お礼を言う。※魔法がうまくコントロールできるようになる杖。
少し遠くに控えていたイデリーナとマテルも、エメストにお礼を言う。
イデリーナとマテルの恋愛。少しだけ入れる。
セリーヌがエメストの武器を褒める。
ブレンとリルフは、エメストに武器を作ってほしいとお願いする2人。
エアニーが後ろのほうで、みんなを微笑ましそうに見ている。
レナルドとアリクス。
2人で登校する。
「レナルド様とともに登校するのは久しぶりですね?」
休みの間の話。
忙しかったレナルドとアリクス。
挨拶回りもあった。
みんなと会って、再び入学式。
アデリナが来賓としてまた来ている。
懐かしそうに入学式の会場を見つめるアデリナ。
「第2話」『白薔薇庭園』
温室の白薔薇庭園のシーン。
入学式が終わり、ホームルームも終わった。
温室の白薔薇庭園が気になったレナルドは「見に行こう」とアリクスを誘う。
白薔薇庭園を見つけたレナルドとアリクスは、中を見ようと温室に入る。
そこには、アデリナと護衛騎士「アーノルド・ヴィンセント」がいた。
アデリナは、今度は懐かしそうに白薔薇を見つめている。
アデリナと話をするレナルドとアリクス。
アリクスから不思議な力を感じ取るアデリナ。
呪いのことにも何となく気づく。
忠告を受けるアリクス。
アデリナは護衛とともに去っていく。
アリクスとレナルドの会話。
※話を加筆する。
「第3話」『切り裂き事件』
戦闘シーン。
次の日曜日、アリクスは休みをいただいたので、サーシャと校内を見て回ることにした。
アリクスとサーシャが操られた生徒に襲われ、いち早く校内の異変に気づく。
2人で倒した後、事件を解決するために動く。
次の日、不穏な噂が流れ始める。
アリクスとサーシャはウィルフリード王子たちと本格的な調査に乗り出す。
校内で昨日と同じ生徒たちが操られ、切り裂き事件が起こる。
レナルドとアリクスの活躍。
アリクスが戦っていると、後ろからレナルドが襲われる。
レナルドが青い結晶のタイピンで防御魔法を使い、敵の攻撃を弾く。
レナルドは赤い結晶の杖で戦い、タイピンの青い結晶で防御する。
エアニーとサーシャの活躍。
エアニーとサーシャがやって来て、一緒に戦う。※サーシャが、ちょうどエアニーと話していたところに事件が起きた。アデリータ姫はウィルフリード王子とブラントと一緒にいる。
エアニーが戦闘を終えたレナルドに声をかける。
「そのタイピン、防御ができるんですね?」
「ああ、こちらは防御用に使っている」
アリクスたちは生徒たちを保健室に運ぶ。
「第4話」『浄化魔法』
戦闘シーン。ランチのシーン。料理のシーン。
アリクスたちは生徒たちに呪いがかけられていることを知る。
ウィルフリード王子が浄化魔法を使い、生徒たちを正気に戻す。
次の事件。
アリクスとサーシャがお昼の休憩の時に、敵が襲ってくる。
ブラントが敵の気配に先に気づく。
アリクスとブラントが敵と戦う。
サーシャがウィルフリード王子の元に急ぐ。
ブラントが国章のバッジを盾にして使う。
戦いが終わり、アデリータ姫が浄化と回復魔法をかけて、正気に戻すシーンも追加する。
アデリータ姫を庇いつつ、サーシャが回復魔法をかける。
次の日の朝、アデリータ姫とクッキーを作るサーシャ。
こんな時だからこそ、みんなを喜ばせたかった。
「第5話」『敵襲』
戦闘シーン。
レナルドとアリクスのシーン。
登校中、真面目な2人が事件について話している。
生徒たちがまた操られ、他の生徒を襲っている。
〈学園内で起こる事件で、王子とステファニーが戦うシーンで、マテルを活躍させ、主人に彼の成長を見せる。二人のサポートをしつつ、イデリーナも護るシーンを追加する。前より強くなったマテルを見せる。〉
ウィルフリード王子とステファニーが戦っている。ウィルフリード王子が浄化魔法で治す。
ランディーのクラスで授業中に生徒が襲われる事件が発生する。※ランディーが敵を追い払う。
逃げた敵が、アリクスたちのクラスメイトに襲いかかる。
2本の短剣で牽制するアリクス。
レナルドが青い結晶の力で防御するシーン。
ブレンが倒す。
エアニーが操られた生徒を捕らえる。
アデリータ姫が浄化魔法をかける。
リルフが回復魔法をかけている。
連日、生徒たちが苦しんでいるのを見て、つらくなってきたアリクス。
声をかけるサーシャ。アリクスの手を両手でギュッと握る。
「──私も協力するから! ──絶対できるよ!」
サーシャは真剣な瞳をした後、アリクスに笑いかけた。
エアニーはブレンに「私が調べてきます」と言う。
「第6話」『プレゼント』
ランチのシーン。
しばらくして、お昼の時間になる。
エアニーがウィルフリード王子の元に報告に来る。
サーシャがお茶とお菓子を出す。※アデリータ姫と一緒に作ったお菓子。
お菓子を包んで渡すサーシャに、エアニーが「サーシャに似合う」と思って買ったイヤリングをプレゼントして、「休みの時にでも付けて」と、言う。※仕事中は、つけられない。
長期休暇中のエアニーと妹オルレア。
オルレアは一族の特徴で目立たないが、すごく可愛い。エアニーは、カチューシャをしているアデリータ姫を見て、いつもオルレアを思い出している。
オルレアは昔からエアニーの手を握ったり、声をかけたりして、よく励まし、今でも彼にお菓子をプレゼントしている。
エアニーはサーシャのプレゼントを考えていた時、オルレアに声をかけた。※オルレアは嬉しそうに薔薇の手入れをしていた。
「オルレアは、薔薇が好き?」と聞くエアニーに、オルレアは「はい!」と答える。
その笑顔を見て、エアニーはサーシャを思い出す。
──今までお菓子を包んでくれた袋は、いつも薔薇柄だった。
その後、オルレアにお礼を言い、彼はサーシャへのプレゼントに白薔薇のイヤリングを選んだ。
──喜んでくれているといいな……。
お昼にサーシャが喜んでいると、アリクスが横から声をかける。
※ブラントは、まだ来ていない。
今日も一緒に昼食を食べる2人。
アリクスは事件のことで励ましてくれたサーシャにお礼を言う。
「いつも姉さんにはお世話になっているから、いいの」と言うサーシャ。
それでも、アリクスはサーシャにお礼を言う。
その後、エアニーからイヤリングをもらったことを報告するサーシャ。
嬉しそうなサーシャにアリクスは微笑む。
白薔薇のイヤリングを見たアリクスは、自分の襟についている白薔薇のタイピンを「きゅっ!」と握る。
──私は、レナルド様のためにも戦わないと……!
「ありがとう」とお礼を言うアリクスに、首を傾げるサーシャ。
※アリクスはレナルド様への誓いを思い出し、そのことについて、お礼を言っている。
「そのイヤリング。綺麗で、サーシャに似合ってる」
「ありがとう」
2人で笑っていると、ウィルフリード王子と話し終えたブラントがやって来る。
「第7話」『セリーヌ・シャーロット』
工房のシーン。
一方、連日事件が起こっているが、いつも通り工房で武器づくりをしているエメスト。
そこにセリーヌがやって来る。
エメストは「俺には、これしかできない」と必死に武器を作っている。
セリーヌができた武器に手をかざし、武器を使えば魔法が発動するようにする。驚くエメストに自分の能力を話す。
セリーヌは人や物に魔法を授けることができる。その代わり、他の魔法がほとんど使えない。
エメストにも魔法を授ける。エメストが自分で武器に簡単な魔法を授けられるようになる。
うまくいったことを喜ぶセリーヌ。セリーヌはエメストの手を取り、「2人で武器を作ろう?」と言う。※セリーヌの魔法は前よりコントロールが効くようになっている。
〈エメストは、いつも通り工房で武器づくりをしており、そこにセリーヌがやって来る。
エメストは「俺には、これしかできないから」と必死に武器を作り、セリーヌが彼を励ます。
一生懸命な彼を見ていたセリーヌが出来たばかりの武器に手をかざす。
武器を使えば魔法が発動するように、武器に魔法を与えるセリーヌ。
驚くエメストに自分の能力を説明したセリーヌは、「一緒に武器を作ろう?」と、提案する。
エメストがセリーヌと一緒に武器を作る間に、さらに仲が良くなる。〉
エメストはブレンとリルフに武器を届ける。
今までと違い、魔法が使える武器を見て、不思議がるみんな。※セリーヌの能力のことは、一部の人にしか言ってはいけないことになっている。
ステファニーは「
見回りに行く前に、ブレンがウィルフリード王子たちの元を訪れる。ブレンからエメストの武器にかけられた魔法の話を振る。
ウィルフリード王子とブラントとエアニーとブレンは事前に調査報告を読み、セリーヌの特殊能力について知っている。彼女が入学する時、魔法が暴走するといけないので注意するようにと、他の貴族たちに言われていた。心配させないためにアデリータ姫とサーシャには伝えられていない。
※アデリータ姫は心配しすぎてしまうためとサーシャの防御魔法で防げるため。
セリーヌの過去。
母親がそういう能力の持ち主だった。なぜか代々受け継がれていく能力。能力が悪用されるのを防ぐために高い爵位を与え、上流貴族たちが匿っている存在。能力のことは一部の人しか知らない。セリーヌの父親は母親の能力を知っていて結婚した。※すごく仲がいい。
セリーヌの能力が安定するまでは、貴族たちが囲って彼女の魔法が暴走するのを防いでいた。セリーヌは授業で魔力のコントロールを教わり、前よりはコントロールが効くようになっている。
エメストとセリーヌのことを話す4人。
「エメストなら大丈夫だろう」と様子を見ることにする。
※父親の能力ではなく、母親の能力の間違いでした! 申し訳ございません!
レナルドもセリーヌの件を知っていることにしようかな?
アリクスにも言えない秘密。
自分にも秘密があったことを思い出すレナルドのシーンも追加しよう!
そうします!😊
あと、エメストがチョーカーを作るシーンも追加しないと!
第三章の最後のほうでプレゼントして告白させようかな?
「第8話」『敵の正体』
戦闘シーン。
※放課後の見回り中に、また事件が起こり、リルフとブレンが活躍する。
以前のリルフは、セリーヌと一緒に夕食を食べていた。しかし、最近はセリーヌがエメストと夕食を一緒に食べるようになっている。
そして、ブレンとリルフは夜遅くまで一緒に見回りをし、今では夕食も一緒に食べるようになっている。
今日も放課後の見回りをするリルフとブレン。
今日は珍しくアリクスとレナルドが訓練をしている。アリクスはレナルドに飲み物を差し出す。
2人の関係を「親友」と思っているリルフ。
エメストとセリーヌは工房で作業中。
途中で、仲がいいウィルフリード王子とステファニーの姿を目撃する。
アデリータ姫とブラントが、その隣で話している。サーシャが嬉しそうに微笑んでいる。その近くにはエアニーがいて、王子たちの護衛に当たっている。※しかし、時々サーシャのことを気にしている。
少し離れたところでは、イデリーナとマテルが控えている。
リルフはみんなを見つつ、「恋愛っていいですね!」とブレンに話を振る。
敵からの攻撃。
操られた生徒と少女のような女性ジェイミーが飛び道具を使って攻撃してくる。
リルフとブレンが浄化魔法の出る剣で攻撃する。
浄化魔法を嫌う操られた人々とジェイミー。
イラついたジェイミーがリルフにライラックの話をする。※仲間のセスからライラックとリラの話を聞いていた。
リルフが「元・自警団員であり、伝説の魔法剣士ライラックの娘」とブレンは知る。
リルフがジェイミーの言葉に答えながら攻撃すると、浄化魔法を嫌がりながら、敵は操っていた生徒を残したまま、姿を消して逃げていく。
消えたジェイミーを深追いすることはせず、ブレンはリルフにライラックの話を訊ねる。※ライラックはブレンの憧れの人。
リルフが父親のライラックの話をブレンにする。驚くブレンは、思わずリルフの手を握ってしまう。
それから、リルフが両親や妹と弟の話もする。
ようやく落ち着いてきたブレンは、とりあえず、倒れた生徒たちを2人で運ぶことにした。
次の日、エメストが魔法を施した武器をステファニーに渡す。
ステファニーはエメストにお礼を言う。
ステファニーはエメストに王子の剣を作ってほしいと頼む。
「第9話」『操られた人々』
戦闘シーン。お姫様抱っこのシーン。
※ブラントとアデリータ姫を活躍させる。
敵を見つけたブレンが先陣を切る。リルフがサポートする。
アリクスとレナルドはステファニーを庇いつつ戦う。ステファニーも戦う。
ウィルフリード王子は操られている人を剣と光魔法で倒しつつ、浄化していく。
ブラントはウィルフリード王子の補佐。ブラントはエメストとセリーヌに逃げるように言う。
アデリータ姫は他の人が倒した操られている人を浄化し、元に戻していく。
サーシャが防御魔法でガードする。
アデリータ姫とブラントの恋愛。
アデリータ姫は、もう戦いが終わったと思い、サーシャが気づく前に、倒れている人に近づいていく。しかし、別の場所から操られた生徒が現れ、攻撃されそうになる。
ブラントがアデリータ姫を助ける。ブラントが剣で生徒を気絶させ、王子が浄化魔法をかける。※操られていた人々は、みんな元に戻る。
ブラントがアデリータ姫を心配し、彼女は返事をする。
アデリータ姫の様子を見たブラントはウィルフリード王子に声をかけ、姫をお姫様抱っこして連れていく。
顔を赤くするアデリータ姫。
サーシャがアデリータ姫を心配してついていく。
アデリータ姫のことを心配するブラント。
ブラントはアデリータ姫の手を握り、休むことを約束させる。
顔を赤くしながら、「はい……」と答えるアデリータ姫。
サーシャはブラントの姫への恋愛感情に気づき、二人きりにするために、そっとお茶を用意しに行く。
ウィルフリード王子が「作戦を立てないといけない」と思い、アデリータ姫とサーシャ以外のみんなを招集することにする。
ウィルフリード王子は近くにいたエアニーにみんなの招集を頼む。
「第10話」『誘導』
戦闘シーン。告白シーン。
今までの情報を整理するレナルド。アリクスがサポートする。
切り裂き事件の始まりから先ほどまでの話。
ウィルフリード王子が他の人に意見を求める。
気づいたことはないか。
リルフとブレンが浄化魔法を嫌うジェイミーたちの話をする。
作戦内容。
ブラントが敵の気配を読み、エアニーの笛でおびき出す。ウィルフリード王子とアデリータ姫の浄化魔法を使い、逃げ道をふさいで、消えた敵を表に引きずり出す。※嫉妬の女は浄化魔法が嫌い。アデリータ姫に強烈な憎しみの感情を持っている。憎き王妃アデリナの娘。王妃に似ているアデリータ姫に強い憎しみを抱く。
エメストとセリーヌは一緒に武器を作る。
エメストはセリーヌに声をかけ、「これからも一緒に武器を作ってほしい」と言う。
セリーヌは「いいよ?」と軽く言う。
気持ちをわかってもらえていないと思ったエメストは、セリーヌのために作ったチョーカーを渡しつつ、「俺と、付き合ってほしい」と、今度はしっかり伝える。
セリーヌは驚くが、次の瞬間には笑顔で「うん!」と答える。※本当は、告白はまだ少し早かった。
〈敵との戦いの前、エメストとセリーヌが一緒に武器を最終調整している最中。エメストがセリーヌに告白する。
エメストが少し遠回しに告白したせいで、最初は告白されたことがわからず、セリーヌは「きょとん」とした顔をする。
エメストは、今度はセリーヌの手を取り、ちゃんと目を見て、ハッキリと言葉を伝え、彼女に告白する。セリーヌは驚きつつも「うん!」と答える。
※事件が起こってしまったから告白してしまったけれど、まだセリーヌとエメストの気持ちの差がある段階であり、告白は少し早かった。エメストがセリーヌの秘密を知り、「責任を取らなければ」と思っているところもある。結婚前提のお付き合いをする約束をするには、まだ早い。〉
「第11話」『
戦闘シーン。
ジェイミーとの決戦に臨む。
ウィルフリード王子に剣を渡すエメスト。ウィルフリード王子はお礼を言い、剣を受け取る。
ブラントが気配を読み、みんなが配置につく。
アリクスとレナルドの絆。ジェイミーを待っている間の2人の会話。
アリクスに「君は、私の親友だ」と、レナルドは告げる。
レナルドは杖のままで戦う。
エアニーが笛を使い、ジェイミーをおびき出す。ウィルフリード王子とアデリータ姫が浄化魔法を使い、周りを囲い、出口をふさぐ。操られている人々は1人もいない。
逃げ道をなくしたジェイミーは、ウィルフリード王子とアデリータ姫を恨みのこもった目で睨みつける。
「私の母親……ジェリーナにした仕打ち、国王や王妃にも思い知らせてやる」
ウィルフリード王子とアデリータ姫が浄化魔法で結界を張っている。2人を護ろうとするサーシャとブラントとステファニー。
エアニーは結界の外で、生徒が誰も来ないように見ている。その補佐に、マテルとイデリーナ。
エメストとセリーヌも一緒にいる。セリーヌを庇うように立つエメスト。
ジェイミーの攻撃。武器は飛び道具。
刺さるところと切れるところが交互に付いている円の形。真ん中に穴が開いている。
大量の飛び道具が空を舞う。
アリクスは短剣2本。※剣より攻撃が防げるため。
レナルドは杖。※防御魔法をかけつつ攻撃する。
ブレンとリルフが剣で攻撃する。※浄化魔法が使えるようになっている。
アリクスが敵の武器を弾き返す。
ブレンとリルフが敵の武器を叩き落しつつ、浄化魔法で魔法を無効化する。
アデリータ姫とウィルフリード王子への攻撃は、サーシャがほとんど防ぐ。残りの武器はブラントが剣、ステファニーが魔法で弾く。
ステファニーが危なくなり、浄化魔法の結界を解き、ウィルフリード王子が彼女の腕を引き、剣で攻撃を防ぐ。
姫と王子を見て怒り狂っているジェイミーは逃げられることに気づかない。
その隙にレナルドがジェイミーの前に行き、魔法でジェイミーの動きを止める。※遠いと敵の武器が邪魔で攻撃が通らない。
アリクスが短剣でジェイミーの首に攻撃し、意識を落とす。彼女は倒れるかのように地面に落ちていく。
ブレンがサッと近寄り、魔法の紐で縛り、ジェイミーは逮捕される。
「第12話」『それぞれの恋』
真相。告白シーン。
「ジェイミー・フメリニ」がアデリータ姫とウィルフリード王子を襲った理由が明らかになる。
元々はフリード国王の婚約者だった女「ジェリーナ・ルドソン」の娘。
しかし、フリード国王が選んだのは今の王妃「アデリナ」だった。
ジェリーナは母親「ジェイダ」とともに罪を犯し、父親「ダドリー・ルドソン」は爵位を取り上げられそうになった。しかし、ジェイダがダドリーと離婚し、処刑されることにより、爵位の降格処分になるだけで見逃された。
1度は捕まったジェリーナだったが、すぐに刑期を終え、釈放された。※アデリナをいじめていただけで、大したことをしていなかったと判断された。悪人が人を操り、手をまわしていたという噂もある。「セス」の影。
フリードとアデリナよりも早く、ひっそりと結婚したジェリーナは、娘ジェイミーを授かった。
結婚相手「デイミアン・フメリニ」は、あまりいい人ではなく、悪人に仲間になるように誘われていた人間だった。
幼いアデリータ姫を襲わせたが、サーシャとブラントにより、刺客が捕まってしまった。
その後も、度々、アデリータ姫を狙うが、周りの人間に阻止されてしまう。
中等部時代のリルフの事件もセスに頼んで操ってもらい、襲っていた。
セスは人を操る時に、アデリータ姫の近くを通った人を襲うようにしていた。※わざと。嫉妬しすぎている女に付き合うのが面倒になり、自分が面白くなるようにした。
ジェイミーはアデリータ姫ではなくリルフを襲った刺客を見て、「周りの人間を傷つけるのも悪くない」と思い、そのまま放置していた。
しかし、ジェイミーは学校生活が忙しく、悪の仕事のトラブルも多発し、来られなくなった。
そして、ジェイミーは成人し、本格的に悪の道に進み、アデリータ姫たちの通う高等部で事件を起こした。※セスの操る人間を使い、自分の武器で攻撃させていた。
数を増やして卑怯な手で押し切ろうとし、騙し討ちもした。
ジェイミーが逮捕された後、父親「デイミアン」と母親「ジェリーナ」も逮捕された。
事件はひとまず解決し、平和が戻り、みんなホッとした。
日常が戻ってきた。
レナルドとアリクスの恋愛。
アリクスは溜息を吐いた。
──「君は、私の親友だ」。
そう言われたアリクスは悩んでいた。
「親友」と言われて嬉しくもあり、寂しくもあった。
あの後、レナルドがアリクスに「あの時の言葉を覚えているか?」と聞いた。
アリクスはレナルドに「あの言葉は偽りのない本心だ」と言われた。
その時のことを思い出し、アリクスは、もう1度、深い溜息を吐いた。
ブレンとリルフの恋愛。
見回りをしつつ、平和になったことを喜ぶリルフと同意するブレン。
ブレンはライラックのことを質問し、リルフが答える。
「良かったら、今度、父さんに会いに来て?」と言われ、嬉しそうにリルフの両手を握ってしまうブレン。顔を赤くするブレンと少しだけ頬を赤くするリルフ。
でも、「父親のライラックのことでブレンは熱くなっているだけなのかも」と思うと、リルフは少しだけ寂しく感じた。
その間、ブレンはリルフを意識して、それどころではない。
ライラックのことで熱くなって手を掴んでみたものの、最終的にはリルフのことがいつの間にか好きになっていて、ものすごく意識してしまっていた。
ブレンもまた、悩んでいた。ブレンは「リルフのことが好きだ」と自覚していた。むしろ、リルフの方がブレンより自覚がなさ過ぎる。
「どうしていいのかわからない」のはリルフではなく、ブレンの方だった。
今回のことで「大切なことは早く言った方がいい」と実感したエアニーはサーシャをいつもお昼を食べている庭園に呼び出し、告白する。
サーシャは「はい!」と返事をする。
「第4章」
「第1話」『閑話』
お茶のシーン。
平和になった後のみんな。
それぞれの恋愛シーン。
アリクスだけ、少し落ち込んでいる。
※他の人には、あまりわからない程度。
手を繋いでエメストとセリーヌがやって来る。
付き合うことになったエメストとセリーヌは、事件後、みんなに恋人になったことを話す。
みんなで二人を祝福する。
学校が夏季休暇に入る前の最後の休日。
アリクスは、いつものようにサーシャと個室の喫茶店で会っていた。
サーシャがエアニーから告白され、付き合うようになったことをアリクスは知る。
それからのエアニーとの話。
アデリータ姫にも話した。
サーシャとアデリータ姫の回想シーン。
エアニーとのことを話すサーシャ。
アデリータ姫がサーシャの手を握り、祝福する。
姫とブラントの恋愛を応援するサーシャ。
※サーシャは、この前の事件でのお姫様抱っこの後、ブラントが姫の手を握ったシーンで、2人が両想いなことに気づいた。
サーシャはアリクスに聞きにくそうな話し方で、レナルドとのことを聞く。
アリクスとレナルドの回想シーン。
悩んでいるアリクスをサーシャは励ます。
「第2話」『勲章授与』
城のシーン。
夏季休暇に入り、屋敷に戻った次の日。
みんなは国王から勲章を授与されることとなり、城に呼び出される。
全員が控室に集まる。
控室にいたアリクスたちは、給仕をしてくれていた茶髪の国王付きの執事「トーマン・スペンサー」に謁見の間へ通される。
国王からみんな勲章をいただく。
国王の隣には王妃のアデリナ、2人の近くには赤髪の護衛騎士「ロストン・ルーデンドルフ」と王妃の護衛騎士「アーノルド・ヴィンセント」がいる。
特に最初に動いたアリクスとサーシャは感謝される。
勲章授与は無事終わり、みんなは控室へと戻っていく。
「第3話」『男の呪い』
城のシーン。真相。
勲章授与を終え、レナルドが呼び出される。アリクスは控室で帰り支度していると、突然スペンサーから声がかけられ、別室に移動する。
部屋に通されたアリクスは、自警団員「アーヴィング・リーヴィス」から話を聞く。
アーヴィングは、犯人のジェイミーが余罪追及で、アリクスが「男になる呪い」をかけられていたと発覚したと言う。
もう1人の犯人「セス・バークロン」という男がいたらしいが、ジェイミーが捕まる前に逃げた。その男が生徒たちを操っていた。
「見た目は理路整然としていて、真摯な顔つきだけど、唾を付けるために女を男に変えるような変態よ?」
「どんな男なんだ? 詳しく話を聞かせてくれ」
「いいわよ?」
「14年前、レイモンド家の屋敷でパーティーが開かれることになって、私を仲間に引き入れようとした『セス・バークロン』に誘われたの。私は偽名を使って参加することになったわ。
レイモンド家の使用人が住む屋敷の前を通りかかった私たちは、幸せそうな赤ちゃんを見つけたの。それが、あの女だったわ。
幸せそうな顔しているあの女が憎くて、嫌なことをしてやろうと思ったの。そうしたら、隣にいたセスが私を止めて、あの女から『不思議な力を感じる』って言ったの。あの変態、勘だけはいいから。
その後、セスは急に呪いを唱え始めて……あの女を男に変えたのよ」
「なぜ、彼女にそんなことを?」
「さあ? 『何となく不思議な力を感じる』としか言ってなかったけど。あの女が大人になったら女に戻して迎えに行くつもりだったらしいわ。あの姫を見に高等部に行ったら、セスがあの女を見つけて、私に協力してきたの」
「なんて奴だ……」
「ああ、あと、あそこにいたリルフとか言う女。セスの知ってる女に似てたみたいで、調べてみたら、ルセムが昔好きだった女の娘だったらしいわ。それで、よけいに協力する気になったみたい」
「……自警団員のリルフ・クインテンスか?」
「さあ? あんな女、全く興味ないわ。……それより、あいつ私のことを置いて逃げたの、 酷いと思わない? あいつが城下町からいなくなったから、呪いの魔法も薄れちゃったし、みんなの呪いも解け始めてるのよ? あの女が男じゃないって、今頃気づき始めてるんじゃない? 本っ当に、嫌になるわ!」
「本当に嫌になっているのは、別の人たちだと思うが?」
「アンタまで、そんなこと言うの? アーヴィング? アンタ、リーヴィス侯爵家の人間のクセに、こんなところで自警団の仕事やってるんでしょ? 他の自警団員から聞いたわ!」
「自警団員には割と多いんだ。伝説の魔法剣士『ライラック・シンプソン』も、王族公爵家の人間だっただろう? シンプソン王族公爵家の次男でありながら、『伝説』と呼ばれるようになった……」
「知ってるわよ! あのリルフとか言う女が、そのライラック? とかいう奴の娘なのよ?」
「ああ、そうなのか。それは初耳だったな。──あのブレンが知ったら、どんな反応をするんだろうな……」
「はあ? 誰よ、ブレンって?」
「俺の可愛い後輩なんだ。真面目で、見た目より熱い男だ」
「あっそう、全然興味ないわ」
「それで、セスって、どんな魔法を使うんだ?」
「呪いや破壊魔法、幻覚魔法とか? 嫌らしくてロクでもない魔法ばかり使うのよ? 絶対、敵に回したくないタイプね! まあ、味方にもしたくないド変態だけど!」
「そうなのか?」
「性格だけなら、ルセムの方がマシね! トレヴァーも大概だけど」
ジェイミーが捕まる頃、セスは姿をくらました。ジェイミーの話によれば、セスが城下町を離れたことが、呪いの魔法が薄れるキッカケになったようだ。セスは闇魔法使いで、呪いや破壊魔法、幻覚魔法など、人が嫌がる魔法ばかり使う。
「第4話」『アリクスの真実』
真相。すれ違いのシーン。
本当は女だと発覚し、アリクスは驚きつつも、控室に戻っていく。
レナルドに話そうか迷ったが、彼はすでにそのことを知っていた。主人であるレナルドに、自警団員が先に話をしていた。
アリクスが女性だったことに戸惑うレナルド。落ち着いているアリクスに、「なぜ落ち着いているのか」を問う。
何も言わないアリクスの様子を見て、レナルドは察する。アリクスが、「自分は、本当は女なのではないか」と薄々気づいていたことを。
サーシャとの関係を思い出し、アリクスを問い詰める。アリクスは口を開くが、何も言えずに口を閉じる。
レナルドは、サーシャがアリクスの秘密を知っていたことに気づいてしまう。
レナルドは、アリクスに「距離を置きたい」と言い出す。
その後、アリクスはアデリータ姫たちと会ったが、何を話したのかあまり覚えていない。
ただ、アリクスはサーシャに「レナルド様に、私が女だって……バレた」と伝えた。サーシャが驚いていた気がするけれど、アリクスはそれ以外は何も覚えていなかった。
あれから、サーシャには手紙に詳細を書いて送った。
レナルドは、あれからずっとアリクスによそよそしい態度を繰り返してしまう。
レナルドはモヤモヤしていた。「なぜ、自分はアリクスが女性だと気付いてあげられなかったのか」と自己嫌悪に陥っている。
アリクスに心を開いていたレナルドだったが、「何でも知っている」と思っていた親友が色々なものを抱えていたのに、気付かなかった自分に腹が立つ。そして、話してくれなかった親友にも腹が立ってしまう。
自分はアリクスのことを「親友」と思っていたのに、自分のことを何とも思っていないから、何も話してくれなかったのかと。
自分はアリクスに信用されていない。
その時、アリクスとサーシャのことを思い出す。
アリクスはサーシャと仲がいいのに「恋愛感情ではない」と言っていた。
確かに2人の間に恋愛感情はなさそうで、でも、なぜか違和感を覚えていた。
そして、ついこの前、レナルドはアリクスが本当は女性で、女の心を持っていることを知った。また、サーシャがそのことを知っていて、アリクスと仲良くしていたことをレナルドは知ってしまった。
サーシャと比べて、自分はどうだろう?
アリクスのことを「親友」と言っていたのに。
アリクスのことで違和感を覚えていたのに、全く気づかなかった自分。
事件によって
自分よりもサーシャの方がアリクスのことを理解している事実を突きつけられ、レナルドは一時的に心を閉ざす。
※レナルドは、まだ高校1年生です。(夏休み中)
「第5話」『いつか秘密はバレるもの』
すれ違いのシーン。
※話を加筆する。
アリクスの気づかいを目にする度に、「女性だからなのではないか」と思ってしまう。
アリクスがレナルドのことを主人と思っているだけ、ただみんなに優しいだけで自分のことを親友とは思ってくれていなかったかもしれないと考えてしまう。
自分が「親友」と言った時のアリクスの様子を思い出す。
あまりいい反応をしていなかったのではないか、本当は嫌だったのではないかと、自分を追い詰めてしまうレナルド。
レナルドは耐えきれず、アリクスに5日間の休みを言い渡す。※ここで親友関係が1度壊れ、リセットされる。
サーシャと手紙のやりとりをするアリクス。
レナルドとの関係がギクシャクし、寝る前に少し泣いてしまったこともある。
レナルドに忠誠を誓ったあの日を思い出す。
サーシャと自分の昔の手紙を読んでいき、アリクスはやはりレナルドのことを思い出す。
とりあえず、アリクスはセスを探し出し、女に戻してもらうことを決意する。
「第6話」『調査』
調査シーン。
アリクスは次の日、早速調査に乗り出す。
自警団の本部を訪れるアリクス。
レイモンド家の執事である証を見せる。※万年筆についている家紋。
アリクスは、ブレンとリルフに会う。
2人が今度リルフの実家に遊びに行くと聞く。
担当者・アーヴィングに合わせてもらい、詳しく話を聞く。
アーヴィングはジェイミーの両親からも話を聞いていた。
セスのアジトは、たくさんあるらしい。
「この国にはいないかもしれない」と言われる。
管轄が違うので別の人に調査を頼んでいるため、時間がかかるかもしれないと言われる。
2日目に、サーシャから手紙が届く。
手紙を読んだサーシャも調査してくれるというが、他の仕事で忙しい彼女に任せすぎるのも良くないと思い、なるべく自分で調査しようとする。
アリクスは「両親と妹に呪いのことを言おう」と思ったが、まだ言えずにいた。
ジェイミーの生家を訪ねてみるが、誰もいなかった。
屋敷に帰ってからのアリクス。
「第7話」『離れても互いを想う』
調査シーン。すれ違いのシーン。
3日目、レナルドにはウィルフリード王子から、アリクスにはステファニーから手紙が届き、避暑のため別荘に行かないかと誘われる。
レナルドは白薔薇がついた小さい剣のペーパーナイフで手紙の封を切る。
レナルドとアリクス両方を誘ったことが手紙に書かれている。
レナルドとアリクスは久しぶりに話をする。
2人は一緒に別荘に行くことを手紙にしたためて返事をする。
レナルドはクラークと久しぶりに戦闘訓練をしていた。
クラークがレナルドに何かあったか聞く。レナルドに言葉を濁され、優しく話しかけるクラーク。
クラークはここにいないアリクスのことで悩んでいるのか聞く。煮え切らない態度のレナルド。
クラークは、レナルドがアリクスと何かあったことに気づく。
4日目、アリクスはバークロン伯爵家も訪ねてみたが、中に入れてもらえなかった。
夜に両親の元を訪れるアリクス。
呪いのことを話す。
両親は「男性でも女性でも大切な子どもに変わりない」と言ってくれる。
妹のアリーゼには両親が話してくれることになった。
5日目、ランディーと話をする。
ランディーは、彼にしては珍しく、ものすごく驚いた。
妹のアリーゼにはまだ言っていない。
落ち込むアリクスをランディーは励ます。
ランディーは、アリクスがレナルドに休みを言い渡された理由を聞く。
「親友と仰ってくださったのに、応えることができなかった」
悲観するアリクスの言葉を聞いて、ランディーは「なぜレナルドが怒っていたのか」を察する。
「レナルド様は、話してほしかったんだろうな」
ランディーはアリクスに、そう声をかける。
アリクスとランディーが、もう少し話をする。
夜、避暑地に行く用意をするアリクスとレナルド。
お互いのことを想い、夜空を見上げる。
※ランディーは既にアリーゼのことが好きなので、アリクスには
ランディーが、「アリーゼには話したのか?」と、聞くシーンが入ります。
「第8話」『伝説の魔法剣士』
好きな人の実家に行くシーン。
ブレンがリルフの父親「ライラック」に会いに行く。
道中、仲良くするリルフとブレン。
リルフの家族にブレンは歓迎される。
ライラックの過去。
ライラックの家族の話。
リラとの恋愛の話。
昔、ライラックが追っていたルセムの話。
ブレンに「跡を継いでほしい」と言うライラック。
外から大きな笑い声が聞こえ、2人で窓の外を見る。
窓外で遊んでいるリルフとプリムローズとエスターが見える。
その近くで、にこやかに笑うリラ。
それを見た後、ブレンはライラックに向き直り、「娘さんを護りたい」「跡を継ぎます」と言う。
ブレンとリルフの恋愛。
まだブレンとライラックのやりとりを何も知らないリルフ。
ブレンはリルフのことを好きだと認めたため、2人の距離が近くなる。
リルフも中等部時代からブレンとずっと一緒に見回りしていたが、今ようやく彼のことが好きと自覚し始め、顔が赤くなる。※友情のような、そうじゃないようなという関係で、2人とも真面目で、先輩と後輩の関係もあり、自覚するまで時間がかかった。
「第9話」『告白』
ボートのシーン。告白シーン。
リルフの実家から直接出向き、昼前に王子の避暑地に来たブレンとリルフ。
婚約者のステファニーは1日早く避暑地に来ていた。
ステファニーはウィルフリード王子の屋敷にいて、話している内にみんなで一緒に避暑地に行こうと言う話になったことを話す。
ステファニーはアリクスから話を聞いて、リルフとブレンに早めに手紙を出していた。
ウィルフリード王子にすすめられ、ブレンとリルフはボートに乗ることになる。
木が川に沿って生い茂っている。
ボートに乗っている2人。ブレンが「俺が漕ぐ」と言っていたので、ほとんど彼が動かしている。
木々の間には中学生時代の文化祭でお茶に使った特殊な花がたくさん咲いている。
文化祭の話をする2人。
そして、リルフは、昨日ブレンがライラックと何の話をしていたのかを訊ねる。
昨日の話をするブレン。
そして、ブレンがリルフに告白する。
リルフは驚いて顔が赤くなるが、「はい」と返事をする。
恋人になる2人。
ブレンがリルフに近づき、キスする。
※花が見守っている。
「第10話」『優しい友人たち』
ボートのシーン。すれ違いのシーン。
冷めた雰囲気がするレナルドとアリクスを見たステファニーは驚き、心が冷えるような気持ちになる。
ステファニーは2人に明るく話しかけ、気を利かせてウィルフリード王子とボートに乗って楽しかった話をした後、2人をボートに乗せる。
2人が仲たがいするのは悲しい。
アリクスの手紙には、レナルドとケンカしたことは書かれていなかった。※アリクスは、ステファニーに迷惑をかけないように何も書かなかったが、思ったよりもレナルドの態度が冷たく、ごまかしきれなかった。
ボートに乗った2人。
妙に静かで、アリクスは少し泣きそうになる。
優しく聞こえるレナルドの言葉。でも、どこか冷たい。
本当は優しくしたいレナルド。
でも、口を開けば冷たい言葉を言ってしまいそうで、レナルドは必要以上のことを話すことができない。
レナルドとアリクスの心は、周りに咲いている思い出の花でさえ、癒やせるものではなかった。
2人が冷めた雰囲気のまま屋敷に戻ると、みんなは避暑地に到着していた。
みんなに挨拶をしようとしたアリクスは、ステファニーに腕を引かれ、階段下まで連れていかれる。涙を流して泣き始めたステファニーに、アリクスはレナルドとのことを聞かれる。アリクスは慌ててハンカチを取り出し、ステファニーの涙を拭きながら本当のことを話す。
ステファニーと話しているうちに、みんなにも話す決心をする。
みんなに事の次第を話すアリクス。
レナルドは必要最低限のことしか話さない。※余計なことを言ってしまわないようにしている。
サーシャはあまり驚かず、少しすねてしまうレナルド。※自分よりアリクスのことをわかっているサーシャに嫉妬するレナルド。
現状を話し、ウィルフリード王子たちの力を借りる。
ステファニーの弟のエディングも避暑地に呼ばれていた。
クリーム文鳥「ナテュア」も一緒。
エディングの護衛騎士「ハーバート・ウォルターズ」が登場する。
アリクスはエディングに、「クラークさんにも相談したらどうですか?」と提案される。
レナルドは事件が解決するまで、アリクスに休暇を与える。
「第11話」『男の居場所』
調査報告のシーン。すれ違いのシーン。
避暑地から戻ったアリクスとレナルド。
クラークとアリクスの会話。
アリクスが本当のことを話す。
クラークは驚くが、調べてくれると約束する。
諜報員エアニーの調査報告。
「セス・バークロン」のアジトの情報を掴んでくる。
クラークが敵の情報を持ってくる。
以前に起こした事件や被害報告。
逃げているだろう範囲を絞り込んでくる。
クラークは帰る前、レナルドに会いにいく。
レナルドの気持ちが沈んでいることに気づいており、クラークは直球で話を聞く。
話を聞いたクラークがアリクスの気持ちを代弁する。
大切だからこそ言えなかった。
エアニーがクラークから情報を受け取った後、ブレンにそれを渡していた。
ブレンとアーヴィングの聞き込み調査により、何とかセスの居場所を見つける。
その日の夜、敵との戦いの準備をするアリクス。レナルドとギクシャクしていたことを思い出す。
レナルドは自分の友人たちのことを思い出し、セリーヌの秘密をアリクスに話していなかったことを思い出す。
親友でも言えないことがある。
そのことをようやく理解するレナルド。
次の日、黒幕の居場所に行く前にレナルドの元を訪れるアリクスだったが、彼は部屋にいないこともわかっていた。
前日の昼に、サーシャとステファニーに手紙は出してある。
今までの経緯を書いた手紙をレナルドの机に置いたアリクスは部屋を出ていく。
アリクスは少ない荷物を持って、外から屋敷を見つめた後、1人で戦いに向かう。
「第12話」『
戦闘シーン。
セスは郊外の自然豊かな町に身を潜めていた。
緑でできたトンネルに線路がそのまま残る道。
その先の屋敷前に「セス」はいた。
セスの居場所にたどり着いたアリクスは、彼の話を聞きながら戦闘に入る。長い戦闘シーン。※アリクスの心の声。レナルドとの回想シーンも入れる。
セスが、アリクスから香る白薔薇の匂いを不愉快に思う。
アリクスから相変わらず不思議な力を感じるセス。
セスは、男になっても綺麗な動きをするアリクスを褒める。
アリクスは短剣2本で戦うが、セスにことごとく攻撃を避けられる。
セスが、アリクスに「少年でも可愛いですが、女に戻ったら、もっと可愛いでしょうね?」と言う。
アリクスは、セスによって2本の短剣が弾かれ、襟のタイピンを外し、白薔薇の剣を使う。
セスは、主人に与えられた剣を持って戦うアリクスを笑う。ここにアリクスの主人がいないことを責めるセス。
白薔薇の剣も弾かれ、地面に刺さる。
アリクスの勝利が絶望的となり、「負ける!」と思った、その時!
レナルドが杖で攻撃をはじき返し、アリクスを助けに現れる。
「第13話」『本当の再会』
戦闘シーン。女に戻るシーン。感動の再会シーン。
レナルドの回想シーン。
レナルドの気持ち。
レナルドがアリクスに「女性になっても、君は私の親友に変わりない」と言う。
「例え女性でも、何かを隠していても、私たちの紡いできた関係は本物だった。君が女性になっても私の親友であることに変わりはない」
だから、レナルドはアリクスを助けに来た。
セスは同じ白薔薇の匂いをさせるレナルドとアリクスに不快感を覚える。
「これはレイモンド家が屋敷の者たちに支給しているヘアオイルの香りだ。特に何の意味もない」
冷たく言い放ち、レナルドは白薔薇の杖を剣にして戦う。※レナルドは片方のタイピン型の杖を防御に使う。
アリクスは近くに刺さっていた白薔薇の剣を掴み、再び攻撃を開始する。
夕方から夜になって来た時間に、2人でセスを倒す。
セスを倒し、術者が倒されたことにより、アリクスは女に戻る。
レナルドは、セスを魔法で縛る。
アリクスが遠くに落ちた短剣を取りに行き、鞘にしまう。
服のそでがボロボロになり、女に戻ったアリクスは、レナルドに上着をかけてもらう。※歩いている時にタイピンを外してある。
レナルドは2本のタイピンをネクタイに付け直す。
遠くからエディングのクリーム文鳥が飛んでくる。
サーシャとステファニーが手紙を読んで駆けつけてきた。
女に戻ったアリクスをサーシャが見つけ、ステファニーより早くしがみ付いて「姉さん……!」と泣く。※ずっと男性の姿だった姉。サーシャは姿が戻った「昔の姉」と再会する。
サーシャの様子に驚くステファニーだったが、その後、すごい勢いでアリクスに抱きつく。
倒れはしなかったがよろけるアリクス。
妹とステファニーの頭を優しく撫でる。
いつの間にか、みんなも現場に集まり、優しく3人を見守っていた。※エアニーはセスを自警団に引き渡した後、3人を見て微笑んでいる。
手当てを受けるアリクスとレナルド。
傷を治して、いつものやり取りをして、笑顔で終わる。
「第5章」
「第1話」『異性の親友』
メイド服のシーン。
夏季休暇に入っているため、2人は屋敷に戻った。何とか以前の状態に戻った2人の関係。──に、見えたが……。
寝巻でいたアリクスは着替えて執事の仕事をしようとするが、ノックされて、レナルドが入ってくる。
謝るアリクスを安心させたレナルドは、魔力の消耗が激しかった彼女の体調を心配し、もう3日間休むように言う。
そして、レナルドの配慮で3日間お休みすることになったアリクスは、クローゼットの服を確認し、今の自分に合うものがないと気づく。
アリクスは仕方なく近くにいた使用人に話しかけ、メイド服に着替える。
しかし、戦闘に不向きで、しばらく履いていないうちに足がスースーするのが苦手になっていた。
屋敷の人の配慮で、特注で女性用の執事服を作っていただくことになった。※レナルドには、すぐに伝えられた。
とりあえず、2日間はメイド服で過ごすことになるアリクス。
何もすることがなくて、メイド服のまま、白薔薇庭園の近くで、ぼんやりと空を眺めている。
アリクスは、レナルドの母親サブリナと父親マンフリード、彼の祖父母の当主と妻にも挨拶したことを思い出す。回想シーン。
アリクスが現実に戻ると、突然、ランディーとサンディーの声が聞こえてくる。
今日はランディーがお休みの日で、サンディーと話をするために、ひと気のない白薔薇庭園の近くに来て、話をしていた。
アリクスが2人に声をかけると、2人は驚いていたが、普通に声をかけてくれる。
アリクスの代わりにランディーの補佐をすることになったサンディー。アデルと恋人になったサンディーは離れることを渋っていた。
しかし、幼馴染のアリクスに頼まれ、ランディーの補佐になることを了承する。
アリクスはサンディーから今の使用人たちの話を聞く。
サンディーとアデルの恋愛話。(のろけ)
グレアムとブリジットの恋愛の話も聞く。
みんなが元気そうで、アリクスは安心する。
※アリクスが女になった話を聞いて、みんなは驚いたけれど、「アリクスのせいじゃない」「アリクスは幼馴染で友だち」と言ってくれている。
偶然、レナルドの部屋の前で、バッタリ会ってしまうアリクス。
レナルドはアリクスとバッタリ出くわしたことで驚いていたが、メイド服姿の彼女を見て、さらに驚く。
アリクスはメイド服を恥ずかしそうに見せ、スカートが涼しすぎることを伝え、執事服を特注する許可をいただいたことにお礼を言う。
何とか返事をするレナルドは、アリクスの女らしい部分を見て、動揺する。
その後も話をする2人。
2人は離れることになる。
アリクスはレナルドと話せて嬉しそうにしている。
しかし、少しの間アリクスの後ろ姿を見ていたレナルドの心は複雑だった。
「第2話」『親友?』
メイド服のシーン。白薔薇庭園のシーン。
2日目、アリクスは暇を持て余し、落ち着かないまま、再び白薔薇庭園へと足を運び、そこでレナルドに会う。
メイド服をつまんで挨拶し、嬉しそうに話すアリクスに、レナルドは複雑な表情を浮かべる。
アリクスは、いつもと違うレナルドのことを心配する。※レナルドの屋敷にある白薔薇庭園での長い会話シーン。レナルドが休みの日。
無意識に、本当にアリクスのことを親友と思っているのか確かめたくなるレナルド。
今までの白薔薇庭園での出来事を思い出す。
アリクスは話し終わると、白薔薇庭園を去っていく。
レナルドはアリクスのことを静かに見つめる。※レナルドは自分の気持ちがわからず、悩んでいる。
3日目に特注の執事服が届く。早速、執事服に着替えるアリクス。
屋敷内を歩いていると、クラークと出会う。
クラークに事の次第を説明するアリクス。
そこにレナルドがやって来る。
アリクスはいつもと少し違う執事の服を着ていた。※この方がしっくりくると思っている。
いつもと同じようだけれど違う姿。
レナルドは最初、前と同じように接することができると思っていた。アリクスの笑顔を見たり、女性らしい部分を見つけたりするとレナルドは少し動揺したが、何とか普通の態度で接していた。
しかし、「女になっても親友には変わりないよ」と言った手前、女性として意識してしまうことに思い悩む。※幼馴染で好きと気付かずにいたのに、突然意識し始める2人と同じような関係。
その日の訓練前、クラークはレナルドとアリクスと会う。アリクスがクラークに話をする間、レナルドは複雑な気持ちで彼女を見ていた。クラークは様子のおかしいレナルドに気づき、彼の気持ちを何となく察する。
アリクスは女に戻って体付きが違い、鍛え直すためにクラークに剣の訓練を頼もうとする。
レナルドは、それを聞いて許可を出そうとするが、なぜか危機感を覚え、つい「私が相手をする」と言ってしまう。
レナルドが杖を剣に変えて、アリクスの訓練に付き合う。※「アリクスが好きなのかもしれない」という感情を自覚させるシーンを入れる。
※長期休暇が終わるまでの2人のシーンを追加する。
「第3話」『恋愛?』
女性用執事服のシーン。
次の日、軍関係の勉強中。
レナルドは思い悩みすぎたため、自然とため息が多くなっていた。
アリクスは気を利かせ、特別にハーブティーを用意する。
アリクスはレナルドに「お疲れのようですね」と言い、「ハーブティーです」と彼にハーブティーを差し出す。
アリクスのその優しい気配りで、更にレナルドの悩みが深くなってしまった。
それから、ブレンとリルフから手紙が届き、自警団本部での訓練に誘われる。
アリクスは、この前、リルフへの手紙に避暑地での訓練ができなかったことを書いて送っていた。
レナルドは、避暑地での訓練の代わりに、アリクスやクラークと自警団本部での訓練に参加することにし、リルフとブレンに手紙を出す。
リルフは自警団の宿舎を借り、夏休みの間はそこで過ごしているらしい。
自警団本部での訓練シーン。
アリクスとリルフ。
レナルドとブレン。
クラークの指導。
ルセムたちに対抗できるように訓練させる。
「第4話」『恋愛感情』
白薔薇庭園、バルコニーでのシーン。
アリクスの気持ちをこの話で補完する。
アリクスは男になった時、恋愛を諦めているところがあった。今は女として生きていくことになり、「執事の仕事をこなしつつ、生きていこう」と考えている。
しかし、最近、親友であり、主人のレナルドの様子がおかしくなり、本当に心配している。
アリクスは今まで「男性だから」と抑え込んでいた女性の部分も表に出せるようになってきた。でも、「心愛 《きよえ》の頃のようになれない」ことも自覚している。
これからも、恋愛として好きだけれど、忠誠を誓ったレナルド様の親友として生きていくと決めていた。
そして、今もレナルドが悩んでいる中で、いつものように仕事をこなしている。
長期休暇中の予定。
13:00 レナルド様の補佐。
14:00 午後の紅茶。
14:20 レナルド様の補佐。
15:00 レナルド様に午後の紅茶をお出しする。
↓
13:00 戦闘訓練のため寝室で着替え。
13∶20 戦闘訓練。(水分補給の時間)
14:20 シャワーの時間。
15:45 午後の紅茶の最終チェック。
レナルド様の身だしなみのチェック。
に変更いたします!
夜、バルコニーから白薔薇庭園を眺めるアリクス。
レナルドも寝つけなくて、隣のバルコニーに姿を現す。
アリクスを気づかうレナルド。
「第5話」『新しい学校生活』
お茶会のシーン。
長期休暇が終わった。
レナルドとアリクス、ランディーとサンディーも一緒に登校している。
友人たちはアリクスの性別が違っても優しくしてくれる。
アリクスとレナルドは同じ場所で眠ることはできないが、女子禁制の場所以外ではともにいることを許される。※アリクスは男の時、レナルドの世話と護衛を両方引き受けていた。
アリクスはアデリータ姫たちに、女だけのお茶会に呼ばれる。
アデリータ姫たちに「サーシャ、アリクスさん。2人とも席に着いてください」と言われる。アデリータ姫の言葉に驚き、困惑する2人に、さらに姫が声をかけ、2人はお互いに顔を見合わせ給仕の手を止め、遠慮がちに席へ座る。
みんなはアリクスからレナルドの話を聞く。
今はレナルドの世話係にサンディー、護衛にクラークもついていた。
クラークは男子寮での護衛のみ。夕方から朝方まで。昼に寝た後に自主訓練。夕方は校庭を借りて、一緒に訓練。訓練後、寮でシャワー。夜は男子寮の庭でレナルドと訓練。訓練後は風呂。その間に、ランディーがレナルドの護衛。※男子のみ入れる場所はランディーが護衛。
アリクスは校内での給仕と護衛。
アリクスはレナルドと一緒にクラークの訓練後、彼を男子寮に送り届けている。
アリクスは現在、女子寮の部屋を借りている。
アリクスはレナルドのことをどう思っているのか聞かれ、言葉を濁す。※まだ自分でも気持ちに整理がついていない。
レナルドのことは以前から好きだったのだが、告白すること自体、想像したこともなくて、実感もわかない。
女性陣はアリクスの態度からレナルドのことを好きなのだろうと何となく察する。
レナルドはアリクスが訓練に出られないと知り、悩んでいる気持ちを一度整理しようと思い、クラークには「夕方の訓練は休む」と伝えてある。ランディーに「少しの間、1人にしてくれないか」と頼み、部屋の外で待機してもらっている。
男子寮の部屋から校舎を見るレナルド。
レナルドはアリクスに対して「親友だ」と結論を出したのに、恋愛感情のようなものが芽生えてしまい、まだ決心がつかない。
アリクスがアリクスであるからこそ、「親友だ」と思っていた。男性の時も、女性に戻った後からも、全部含めてアリクスだから。その部分があったからこそ、「親友」に近い関係になれた。
でも、アリクスの女らしさが表に出てくると、「これは、本当に親友への感情なのか?」と自信が持てなくなり、混乱する。
学園祭前、アリクスたちと姫たち以外は、みんな恋人になっている。
リルフがブレンにピンクダイヤモンドで作られた姫ライラックのネックレスをプレゼントされ、「君の好きな花のネックレスを見つけて、君に似合うと思って買った──受け取って欲しい」と言われる。
リルフは驚くが、嬉しそうに受け取る。(ピンクダイヤモンドとは知らないまま)
※ダンスパーティーの時にネックレスをつけさせます!
誰かにピンクダイヤモンドと教えてもらい、驚くリルフ。ダンスパーティーの時にブレンに話すシーンを追加する。
「第6話」『ロズレ・ブロンシュ』
学園祭のシーン。温室の白薔薇庭園のシーン。
高等部の学園祭。
温室の白薔薇庭園。洋風東屋の白いガゼボ。白薔薇のベンチ。暗くなると、ステンドグラスの白薔薇ランタンが光る。
フラワーアレンジメントで飾り付けた白い店とキッチン。
薔薇柄の食器。食用の薔薇。
ランチ。カフェメニュー。紅茶やハーブティー。銀の足つきの皿で出される薔薇型のゼリー。フルーツ系のメニュー。
食べ歩きの食べ物と飲み物。
準備しているみんなの会話。
学園祭当日。
白薔薇庭園を見に来たサブリナは温室内を懐かしそうに見ている。
「サブリナ!」
声に振り向くサブリナ。
「久しぶりだね?」
「ブロンシュ様!」
※現在のマルディ。薄茶のふわっとしたセンター分けショートカット。薄茶の瞳。白いワイシャツに白薔薇ブライダルホワイトのループタイ。明るい茶色のベスト。茶色のズボン。茶色の靴。
サブリナは慌てて周りを確認する。
「大丈夫、聞こえていないから」
「お久しぶりです、ブロンシュ様。──あの時は、本当にありがとうございました」
サブリナはマルディに頭を下げる。
2人でお店が良く見える白薔薇のベンチに座り、昔話をする。次にレナルドたちの話。そしてマルディはサブリナに頼み事をする。
「今度は、君の息子レナルドの執事のアリクスとアデリータ姫のメイドのサーシャのことを──よろしく頼む」
マルディがアリクスとサーシャを見ながら言う。彼の視線をたどったサブリナは、レナルド付きの執事だった少女「アリクス」と「サーシャ」と呼ばれているメイドを見つける。
「彼女たちは、私が呼んだんだ」
「え?」
「アリクスが女性で、魔法をかけられていたことも知っていたんだ。──だが、セスの呪いは、私と相性が悪かった。アリクスが本当に危険な目に遭った時は助けに入るつもりだったけれど……」
一緒に働いているリルフたちを優しく見つめていたマルディは、サブリナに向き直る。
「その必要はなかったみたいだね」
「ブロンシュ様……」
※異世界転移、病気を治す、若返らせることはできるが、性別を変えるのは専門外。アイテムづくりや修理は得意。セスとトレヴァーとは相性が悪い。
「サブリナ」
マルディは立ち上がりながらサブリナの名前を呼ぶ。
「後は頼むよ?」
そう言って、微笑みながらサブリナの視界から消えてしまうマルディ。
サブリナは驚いた後、お店を見たまま座っていたが、しばらくして腰を上げる。
とりあえず何か注文するため、アリクスとサーシャに声をかけることにした。
レナルドはランディーと話してすごしているうちに、アリクスといる時と比べてしまうことに気づく。ランディーといるのも落ち着く時間だったはずなのに、何かが足りない。
※何かに例える。
レナルドは、アリクスが親友とは違う特別な存在だと気づく。
戻ってきたレナルドは、自分の母親のサブリナを見つける。
彼女はアリクスたちと楽しそうに話していた。
レナルドとサブリナのやりとり。
カップルたちの学園祭。
ブレンとリルフのことを見守るマルディのシーンも追加。
離れたところにいるウィルフリード王子やアデリータ姫のことも見た後、姿を消す。
ウィルフリード王子とステファニーは外で花火を見て、キスをする。
ランタンの灯る白薔薇庭園で花火を見つつ、アリクスとレナルドの会話。※レナルドはアリクスを女性として好きになっていく。
※お忍びできたので、温室の外で待っている護衛騎士。その姿を発見するレナルドも書こうかな?
レナルドにはバレバレですよね?
「第7話」『ドレス』
ダンスのシーン。ドレスのシーン。
冬季休暇。
ダンスの練習をしようとするアリクスにレナルドが声をかける。
アリクスがランディーに声をかけようか迷っていた事を聞き、レナルドはホッとする。
アリクスとランディーが一緒にダンスを踊っているところを想像するだけで、レナルドはモヤモヤする。
アリクスとレナルドは、ダンスを一緒に練習する。
2人は中等部の頃に、一緒にダンスの練習をしたことを思い出す。
アリクスが話し、レナルドが思い出話を続ける。
ようやくアリクスが笑う。
その笑顔を見たレナルドはアリクスを女性として見ている自分を認め、アタックすることを決心する。
2月下旬の舞踏会で、アリクスにドレスを着せようとする女性陣。しかし、アリクスは、いざという時に戦えないからと全てのドレスを断る。
舞踏会当日。
会場内でも、アリクスはいつもの執事服を着ていた。
レナルドの何か言いたそうな視線に気づいたアリクスがドレスを全部断った話をレナルドにする。
レナルドが少し残念そうにしていたが、アリクスは全くわかっていなかった。
「レナルド様、どうかしましたか?」と首を傾げて聞くアリクスに曖昧な返事をしたレナルドは、ドレスを用意しておいたほうが良かったと後悔する。
いつも通りに話しかけてくるアリクスに、恋愛感情があることを伝えないといけないとレナルドは思う。
※クラークは会場内を警備している。
他の恋人たちを見ていたアデリータ姫をブラントがダンスに誘う。
他の恋人たちもダンスを踊る。
エメストとセリーヌも今年は一緒に踊っている。※セリーヌと約束をしたので、エメストがダンスを覚えてきた。
フルートを演奏するエアニーと聴いているサーシャ。その後、一緒に踊る。
ウィルフリード王子とステファニーも中央で踊り、みんなの視線を集めている。
イデリーナとマテルは仲良く会話している。
ブレンがどこからか手に入れてきた咲くには早いはずのピンクの姫ライラックをリルフに贈る。
「第8話」『白薔薇のダンス』
温室の白薔薇庭園のシーン。ドレスのシーン。ダンスのシーン。
舞踏会の後で、女性陣がアリクスを更衣室まで連れていき、白薔薇の白いドレスを着せる。
白薔薇のシンプルなドレスに取り外し可能なレースなどがついている。白薔薇のたくさんついたカチューシャをバックカチューシャとしてつける。
※リルフは庶民なので、自警団からもらっている給料で、白薔薇のカチューシャだけ一緒にお金を払った。その代わり、植物の魔法で温室内の白薔薇を全て咲かせた。
校内にある温室の白薔薇庭園で待っているレナルドに送り届ける。
※先生へ根回し済み。クラークが近くで警護してくれている。
女性陣は、レナルドの気持ちに気付いているが、アリクスだけよくわかっていない。
アリクスはレナルドの態度が変わってきたのも、「急に女になったから戸惑っているだけ」と思っている。
戸惑うアリクスだが、レナルドと一緒に踊る。
女性のステップを覚え直したアリクス。
レナルドがアリクスに白薔薇が1本入った花束を贈る。※白薔薇アンナプルナ、カスミソウ、ピンクの包装紙とゴールドのシルキーサテンリボンの花束。
アリクスは戸惑いながらも、花束を笑顔で受け取る。
※薔薇1本は「一目惚れ」「あなた以外考えられない」という花言葉。他の異性が目に入らないほど、情熱的に恋焦がれている。
その日の夜。
アリクスは寝る時もレナルドからもらった花を見ていたが、ドキドキして寝られなかった。※帰ってから白薔薇とカスミソウを花びんに生け直した。
アリクスは、とりあえず外に出てみることにし、白薔薇の入った花びんを持ち、バルコニーに出ていく。
そっと近くの小さなテーブルに花びんを置き、月明かりに照らされる白薔薇をじっと見つめる。
アリクスは「白薔薇が似合う」と言われた時のことやレナルドとの思い出が次々と浮かんでくる。
そのうち、寒くなってきたアリクスは、花瓶を持って部屋に戻っていく。
明日もレナルドの護衛の仕事がある。
その近くの部屋では、リルフがブレンにもらった姫ライラックを花瓶に活けていた。リルフは自然と微笑んでいた。
その中に、こっそりと5枚の花びらのラッキーライラックが混ざっていた。
「第9話」『特殊能力』
調査シーン。
アリクスとレナルドの恋愛。
アタックを開始するレナルドと戸惑うアリクス。2人は見つめ合うことも増えて、帰りにはレナルドが白薔薇をプレゼントしてくれるようになる。※魔法があるので、どんな季節でも花を咲かせることができる。
今日は3本。
※花瓶にいけると4本になる。3本は「愛しています」「告白」、4本は「この気持ちは死ぬまで変わらない」という花言葉。
その日の夕方。
ブレンの先輩自警団員「アーヴィング・リーヴィス」の尋問。※アーヴィングの特殊能力。特殊な魔法で自白させる。無理やり自白させることもできるが、会話を盛り上げ、饒舌にさせた後に魔法を使う。
セスの余罪を追及中、まだまだ黒幕がいたことを自警団が知る。
※6人が呼び出される理由を加筆する。
その次の日、尋問の後、トレヴァーが町の人々を襲う事件が起こり、呼び出された6人。
調査に乗り出すブレンとリルフとエアニー。
ウィルフリード王子とステファニーとサーシャも駆り出されていた。
ウィルフリード王子とステファニーは話を聞かせて欲しいと呼び出されていた。
※今日の昼からアデリータ姫の護衛にブラントがついている。代わりに、サーシャが王子とステファニーの護衛をしている。
トレヴァーとの戦い。
ブレンとリルフがトレヴァーと戦う。
エアニーが途中で、合流する。
この日、アリクスはレナルドから5本の白薔薇をもらう。
花瓶にいけると9本になった。
※5本は「出会えたことを心から喜んでいます」、9本は「いつも一緒にいてください」「いつもあなたを想っています」という花言葉。
ブラントの新しい武器の話をする。
エメストが声をかけ、セリーヌがみんなには自分の能力を知っていて欲しいからと、自分の能力について話す。
アリクスとアデリータ姫は、セリーヌの能力を知る。
トレヴァーが千里眼と読唇術で話を理解する。
気配も消している。
セリーヌの秘密を知ったトレヴァーは、ニヤリと笑う。
「第10話」『ずっと好き』
戦闘シーン。告白シーン。
次の日、6人はまだ学校に来れなかった。
セリーヌの能力を知ったトレヴァーが学校の生徒を襲いに来る。
ブラントが気づき、攻撃する。
セリーヌが敵に襲われ、庇おうとするエメスト。
〈恋人になって、しばらく二人の間は平和だったけれど、また敵が襲ってくる。※敵はセリーヌの力を狙っている。〉
ブラントがバッジを盾に変えて庇い、エメストに盾を渡す。
セリーヌとエメストは工房へ逃げる。
レナルドが魔法でアリクスを庇う。※武器は杖。
「私はレナルド様の護衛なのに」とアリクスは思う。※最近は特に護衛する機会も減っていた。
気配を消した敵に攻撃され、ブラントがアデリータ姫を庇う。
ブラントは怪我を負うが、何とか剣で受け止め、軽い怪我を負わせる。
アデリータ姫がブラントに、必死に回復魔法をかける。
逃げようとするトレヴァーに、レナルドが魔法を使う。
アリクスが短剣2本でトレヴァーを攻撃する。
間一髪でトレヴァーが攻撃を避け、逃げていく。
何とかトレヴァーを退けたアリクスたち。
アリクスを心配するレナルド。
慌てて工房から戻ってきたエメストとセリーヌは、ブラントに新しい剣を差し出す。
ブラントが2人にお礼を言って新しい剣を受け取り、アデリータ姫の前に行ってひざまずき、「アデリータ姫を護る」と誓う。
アデリータ姫が、目の前にいるブラントに、「ブラントのことが──ずっと好きです」と告白する。
ブラントも少しの間だけ驚くが、すぐに「俺もアデリータ姫のことが、ずっと好きです」と返事をする。
その場にいたみんなは驚くが、アリクスは何となくわかっており、良かったと微笑む。※レナルドはこのタイミングで告白したことに驚いていた。
みんなと戻ってきたサーシャは、エアニーの諜報活動について行きたいと言い出す。
サーシャがアデリータ姫に許可を求め、姫は彼女に許可を出す。※サーシャはエアニーと同じ諜報部の組織に一時的に入る。
その後、アデリータ姫はブラントに告白したことをこっそりサーシャに伝え、2人とも嬉しそうに笑う。
アリクスも諜報活動についていこうとするが、レナルドに抱きしめられて止められる。
その夜、エメストがセリーヌにキスしようとするが、何もわかっていないような顔のセリーヌ。
それを見て、エメストはキスするのをやめてしまう。
ぐるぐると考えるうちに、「まだ告白するのも早かったのかもしれない」と思い悩むエメストに、セリーヌが声をかけ、二人で話し合う。
その後、セリーヌから声をかけて、二人でキスする。
※本当はこの日に3本の白薔薇をプレゼントして告白する予定だったが、レナルドは告白するのをやめた。
この日の夜は、レナルドの部屋に3本の白薔薇が飾られた。
3本の薔薇は「愛しています」「告白」、12本の薔薇は「私と付き合ってください」という花言葉。
エメストの武器を別に用意したはずだったのを忘れていましたので、内容を変更するかもしれません。
「第11話」『諜報活動』
調査シーン。
サーシャとエアニーの諜報活動。
エアニーが先輩諜報員「フェアド・コールズ」の話をした後、サーシャに香水のような催涙スプレーを渡す。
2人で黄色いガーベラが咲いている近くの教会に行く。教会の管理者「ニール」たちと会う。
エアニーがみんなと話し、サーシャに声をかけた後、教会から出ていく。
エアニーが先に歩き、サーシャが後ろを歩いていると、太陽のような笑顔をした少女「サンドリーヌ」に声をかけられる。
挨拶をした後、じっとサーシャを見るサンドリーヌ。
「お姉さんの探している情報はあそこにありますよ?」
ある場所を指さして言う。
「情報を知りたいなら、1人で行った方がいいですよ、きっと!」
「え?」
サンドリーヌはサーシャに元気よく挨拶して、去って行ってしまった。
振り向くと、なぜかエアニーの姿はなかった。
サンドリーヌの笑顔が気になったサーシャは、結局、1人でその場所に向かう。
サーシャが単独行動を取っていると、敵のボス「ルセム」のアジトの1つにたどり着く。
※さっきまで使っていたが、エアニーと鉢合わせしたため、このアジトに帰れなくなった。後で、ルセムが子分に片付けさせようとしていた。
サーシャはアジトの中を探っていると、敵の声が部屋まで近づいてきて、見つかりそうになる。
その時、イヤリングの効果が発動し、サーシャは敵から見えなくなる。
敵は扉を開けて入るが、サーシャに全く気づかず去っていく。
近くの鏡で確認するが、自分の姿は見えない。※10分間だけ気配と姿が消せる。
サーシャは左手首につけたアンティークの腕時計を見てから、ふと机を見る。
そこには地図があり、アジトの場所が全て描かれていた。よく見ると、一か所だけ何重にも印がついている場所があった。
サーシャは部屋に、他にも何かないか探す。
※思いついたら何か書く。
急に効果が消えて、サーシャの姿が鏡に映るようになる。
サーシャが、もう一度腕時計を見ると、約10分が経過していた。
「第12話」『敵との遭遇』
調査シーン。戦闘シーン。
エアニーは、あの後、アジトから出て買い物をしていたルセムと鉢合わせし、逃げていく敵を追っていた。※急にいなくなったサーシャのことは気になるが、敵のボスを放っておくわけにもいかない。
エアニーとルセムの攻防。
ルセムの武器、人に見つからないようにするために最初は拳銃。
エアニーは魔法の矢で相殺させる。
ルセムが二丁拳銃にして攻撃する。
エアニーは指輪を使った魔法でロープを作り、魔法の弾を無効化する。
逃げるルセムに、エアニーはフック付きのロープを作り、追いかける。
エアニーは自警団に知らせるため、緊急用ホイッスルを鳴らす。
ホイッスルをテイバーパイプに変え、音楽の魔法を使う。
ルセムも負けじと、拳銃をショットガンに変えて攻撃する。
避けて矢を放つエアニーだったが、何かの防御魔法が発動し、ルセムに逃げられてしまう。
その後、無事にサーシャと会い、彼女を叱り、抱きしめるエアニー。
エアニーがサーシャにキスする。
レナルドはアリクスと渡り廊下を歩き、白薔薇庭園が見えてくると、部屋にある白薔薇のことを思い出す。
もう、レナルドはアリクスへの遠回しな告白をやめていた。
積極的になるレナルドに、アリクスは少し困惑する。
その時、アリクスたちの方でも事件が起こる。
トレヴァー襲来。
レナルドはアリクスとともにトレヴァーと少しだけ戦うが、昨日のことを思い出し、容赦しないことに決めた。
「最初から、こうしていれば良かった」
レナルドは呟くと、タイピンを白薔薇の槍にして敵の魔法を全て薙ぎ払った。※レナルドのタイピンは杖、剣、あと槍にもなる。
アリクスも白薔薇の剣を使い、レナルドと一緒に戦う。
他の人たちが来る前に、トレヴァーは逃げるため、学校から去っていく。
それを見ていたアリクスは、レナルドに急に手を握られ、怪我はないかと確認される。
アリクスは突然のことに驚きながら、何が起こったのかもわからず、とにかく恥ずかしい気持ちでいっぱいになり、顔を赤くする。
※やっぱりアリクスもレナルドがアタックし始めて来たことに対して、悩むところを書きたいと思います。でも、アリクスとレナルドには、まだ越えられない身分差があるんですよね……。
国を護る軍のトップになり、いつかレイモンド王族公爵家の当主になるレナルドと彼の執事であるアリクスでは身分差がありすぎますから。
「第13話」『隠れ家』
告白シーン。
エアニーとサーシャたちが学校に帰ってくる。
2人の無事を喜ぶアリクスたち。
サーシャが敵のアジトで地図を見つけてきた。
自警団へ連絡し、連携を取ることになる。
トレヴァーとルセムが昼と同じアジトで会う。
ルセムはエアニーの音の魔法で記憶をぼかされてしまっていた。
地図がないことに気づくが、意識がもうろうとしている。
トレヴァーが「昨日言ってたアジトに行くんでしょう? 早く行きましょう?」と言う。
釈然としないものを感じながら、ルセムたちは地図に描いてあったアジトに急ぐ。
みんなは最終決戦の準備をする。
最終決戦前に、レナルドはアリクスに告白する。
アリクスはレナルドから「返事は最終決戦の後でいい」と言われる。
「第14話」『
戦闘シーン。
アリクスをさりげなく口説くレナルド。
周りのみんなにバレバレ。
そんな中、アリクスはレナルドと恋人になる自分を想像してみるが、うまくいかずにいた。
アリクスがレナルドへの恋愛感情に気づいてから約8年経つ。
主人であるレナルドと、「執事」兼「護衛」である自分。
性別の壁もあった身分違いの恋。
どう考えても、恋人として横に並んでいる姿が思い浮かばない。
※自警団が昼の間に、こっそり下っ端を逮捕していた。
昼にクラークがやって来て、みんなで敵を倒しに向かう。
〈兄たちの就職先を決めて、最終決戦前に登場させる。※全員でなくても良い。
ステファニーを心配するシーンも入れる。〉
しかし、ルセムのアジトまでは思ったよりも道が荒れていて遠く、廃城に着いたのは夜遅くになってからだった。
何かあった時のために、外で待機するエメストとセリーヌ、アデリータ姫、イデリーナ、マテル。
強くなったマテルなら、みんなを任せられると護衛を頼んだ。
みんなそれぞれの相手に声をかけている。
こっそりアデリータ姫とブラントが話をして、彼からキスする。
暗闇から現れる悪のオネエ「トレヴァー」とスパイのような男「ルセム」。
トレヴァーとルセムの軽口。
抱きつこうとするトレヴァーをさっと避け、ルセムの最初の攻撃。武器はマシンガン。
サーシャの防御魔法が自動で発動。
走っていくルセムについていく、レナルド、クラーク、エアニー、ブレン。
トレヴァーの相手をするのは、アリクス、リルフ、サーシャ、ステファニー、ウィルフリード王子、ブラント。
両手の指全てにはまった指輪。親指の指輪から順番に火土風水の魔法が出せる。魔法を組み合わせて攻撃する。
両小指の指輪の効果・呪縛で、ステファニーを人質にとる。
サーシャが姿を消して小指の指輪を奪い、リルフに投げ、そのまま剣で小指の指輪を壊す。
トレヴァーに攻撃されそうになるサーシャをエアニーが腕を掴んで引き寄せ、抱きしめて庇う。
サーシャの防御魔法が自動で発動。
アリクスがトレヴァーの顔の左右に短剣を投げてひるませる。
タイピンの剣を大きくしたアリクスとブラントが指輪を切って壊し、ウィルフリード王子がトレヴァーを気絶させる。
エアニーがトレヴァーを縛り、トレヴァーとの戦いに勝利する。
※マテルが強くなるシーンも追加しないといけませんでした!
申し訳ございません!
あと、トレヴァーがステファニーを人質に取る前に、みんなとの戦闘シーンを入れます!
トレヴァーがオネエなのを何話か前に書き忘れていました😅
申し訳ございません!
「第15話」『
戦闘シーン。
マテルたちに敵の残党が襲ってくる。
セリーヌの手を握っているエメスト。
イデリーナのために強くなったマテルが敵の残党を全て倒す。
※マテルの活躍シーンを加筆します。
一方、レナルドたちとルセムとの戦い。
ルセムのマシンガン。レナルドの防御魔法。
ルセムは二丁のショットガンで、弾に別の魔法を混ぜる。
クラークは白薔薇のついた金と銀のタイピンを二丁の銃にして攻撃。※クラークは敵が銃を撃つ時の癖を見ていた。
銃の弾を当て、魔法の無効化により、敵の攻撃を相殺する。
エアニーがテイバーパイプで敵の動きを鈍らせる。
クラークは銃攻撃、エアニーは矢で弾をはじく。ブレンが剣で弾を切る。
レナルドがエアニーにサーシャたちの加勢に行くよう指示を出す。エアニーがサーシャたちの元に向かう。
近づくレナルドにルセムが二丁拳銃の攻撃。
レナルドは槍で薙ぎ払おうとする。
ルセムがトレンチナイフの飾りで防御魔法を発動する。
二丁の銃をブレンの後ろまで投げ捨て、オートの銃にして攻撃する。ブレンが銃の攻撃を全て切り捨て、銃を切って壊す。
ルセムが飾りを大きくし、トレンチナイフにする。
接近戦で、2本のトレンチナイフでレナルドを攻撃しながら、防御魔法を使う。
防御魔法をクラークの銃の魔法無効化で消すが、もう1本の方の防御魔法を使う。
ルセムがクラークの前に来る。
後ろから追ってきたレナルドの杖を弾くルセム。
クラークの銃がもう1本のトレンチナイフにあたり、防御魔法が使えなくなる。
ルセムがクラークの銃をトレンチナイフで両方弾く。
ルセムが猛スピードでクラークとレナルドを殺そうとする。
ブレンが前に出て攻撃し、トレンチナイフを受け止める。
しかし、その時にはもう、レナルドが襟に残ったタイピンを剣に変えていた。
レナルドが剣を振り下ろし、ルセムに致命的な一撃を加える。
ブレンが剣で攻撃し、ルセムを倒す。
決着がつき、みんなが合流する。
エアニーがルセムを縛り上げ、ブレンが指揮を執る。
怪我人の手当てや証拠品の回収、状況確認、自警団に連絡をしている内に、気が付けば朝日が昇る時間になっていた。
「第16話」『「
パーティーのシーン。
最終決戦が終わり、みんながホッとしている。
みんなでパーティーをすることになる。
みんながウィルフリード王子たちの屋敷でパーティーをすることになり、国王と王妃、マンフリードとサブリナも出席している。
みんな楽しんでいる。
それぞれの恋愛シーン。
そんな中、「神」と呼ばれる存在「ブロンシュ様(マルディ)」が現れる。
みんなが驚く中で、マルディはアリクスとサーシャを見て、「君たちを呼んだのは私なんだ」と話し始める。
「第17話」『異世界の姉妹』
真相。
ブレスレットの話。※ブレスレットが2人以外にも見えるようになる。
リルフとアデリータ姫とレナルドを助けてほしかった話。
異世界から呼び寄せ、2人を0歳にして今の両親にそれぞれ預けた話。
マルディは2人に「お礼にして欲しいことはあるかな?」と聞く。
2人は世界の管理者に、最後のお願いをする。
マルディがどこかに消えて、みんながざわつく中、レナルドは改めてアリクスに告白する。
アリクスは、主人であるレナルドと使用人の自分が恋人として横に並んでいる姿を想像できなかった。
でも、実際はそんなことどうでもよかった。
お互いが好きで、一緒に並んで話している時間が、とても好きで、とてもあたたかい。
それだけでいいって、気づいた。
アリクスはレナルドに、「はい!」と告白の返事をする。
レナルドが嬉しそうに笑った後、アリクスにキスする。
※この後も、少しだけ続く。
「第18話」『ハッピーエンド』前編
ハッピーエンド。結婚式のシーン。
その後のみんな。
それぞれの未来。
サブリナとマンフリードも、レナルドとアリクスの結婚に賛成してくれた。
エメストとセリーヌの結婚式。
ひっそりと行われる。
みんなでお祝いする。
セリーヌはエメストの家に住むようになる。
ブレンとリルフの結婚式。
自警団の人々に囲われ、幸せそうな2人。
その後も、自警団員として活躍するブレンとリルフ。
リルフの家族が城下町にやって来る。
妹と弟が成長し、城下町の学校に通っている。
アーヴィングの活躍でルセムたちから全ての情報を聞き出すことに成功する。
彼らは数日後に処刑された。
「第19話」『ハッピーエンド』中編
ハッピーエンド。結婚式のシーン。
〈ハッピーエンドのマテルとイデリーナの結婚式にも、兄たちを出席させて話をさせる。〉
マテルとイデリーナの結婚式。
ステファニーが嫁ぐ前に結婚して、彼女が嫁いだ時には一緒についていく。
マテルは姫たちを護った功績を称えられ、城で働くことになり、ステファニーの護衛騎士として一緒にいる。イデリーナも相変わらずステファニーのウェイティングメイドとして傍にいて、マテルと一緒に城の端のほうに住んでいる。
ブラントとアデリータ姫の結婚式。
盛大に行われる。
その後も、城に住んでいるブラントとアデリータ。
夫婦で仲睦まじく、騎士団員たちから羨ましがられるブラント。
ウィルフリード王子とステファニーの結婚式。
盛大に行われる。みんなに祝福される。
お城で、みんな仲良く暮らしている。
たまにアリクスたちを呼んで、パーティーやお茶会が開かれる。
※お茶会シーンを加筆する。
「第20話」『ハッピーエンド』後編
ハッピーエンド。結婚式のシーン。異世界に住む母親とのお別れのシーン。
エアニーとサーシャの結婚式。
ひっそりと行われるが、みんなに囲まれ、幸せそうな2人。
サーシャはエアニーの家に住んでいる。義妹のオルレアと仲良くするサーシャ。
結婚式以前のレナルドとアリクス。
髪を伸ばし始めたアリクスに、「なぜ髪を伸ばすんだ?」とレナルドが尋ねる。
女性になって髪を伸ばしてみようと思ったこと、レナルドと同じ長さにしようとしていることを話す。
それを聞いたレナルドがアリクスにキスする。
レナルドとアリクスの結婚式。
アリクスは髪が伸び、ようやくミディアムヘアになった。
軍の要人や同僚だった執事やメイドも出席している。
みんなに祝われ、幸せそうな2人。
白薔薇スペンドアライフタイムのブーケ。名前の意味は「生涯をともに歩む」。
レイナーを持ち上げるマンフリードと嬉しそうなサブリナ。
ランディーとアリーゼ、サンディーとアデル、グレアムとブリジット。
※ランディーとアリーゼは恋人になっている。アリーゼはアリクスの妹であり、専属のメイド。
それから数か月たち、サブリナと白薔薇の手入れをしているアリクスの髪はロングヘアになり、白薔薇のカチューシャを後ろにつけ、シンプルな白薔薇のドレスを着ている。※舞踏会の白薔薇のドレス。レースなどを取り外している。
レナルドの弟のレイナーはお付きのメイドたちに任せている。
そこにマンフリードとレナルドがやって来る。
微笑むアリクスを抱きしめるレナルド。
サブリナとマンフリードが2人を優しく見つめている。
「エピローグ」『もう一つのハッピーエンド』
アリクスたちが生まれた本当の世界。
姉妹は海外に住んでいることになっている。
姉妹の部屋に来ると、いつも少しだけ寂しい気持ちになる。
しんみりしていると突然、向こうの映像が現れ、アリクスとサーシャが母親に向かって話す。
母親は2人の話していることはよくわからなかったが、とても懐かしくて嬉しかった。
話し終わった後、映像が消え、どこからか2枚の写真が現れる。
それはアリクスとサーシャそれぞれの結婚式の写真だった。
それを見た母が涙を流す。
しかし、涙をぬぐうと嬉しそうに笑う。
アリクスとサーシャの願いは、「母親に最後のメッセージと結婚式の写真を届けてほしい」というお願いだった。
「姉さん、お母さんに写真、届いたかな?」
「多分、大丈夫だよ」
「うん、そうだね」
アリクスとサーシャは顔を見合わせて笑った。
ハッピーエンド。
「目次」と話を変更する。
「第1章」
「プロローグ」『大咲姉妹』
「第1話」『アリクス・アルーシャ』
「第2話」『新しい家族』
「第3話」『レナルド・レイモンド』
「第4話」『お付の執事』
「第5話」『ステファニー・シヴィッド』
「第6話」『初めての友人』
「第7話」『ウィルフリード・アルドリック』
「第8話」『護りたい人』
「第9話」『サーシャ・レティシア』
「第10話」『お付のメイド』
「第11話」『アデリータ・アルドリック』
「第12話」『幼馴染との思い出』
「第13話」『アデリナとサブリナ』前編
「第14話」『アデリナとサブリナ』後編
「第15話」『真心』
「第16話」『忠誠』
「第17話」『リルフ・クインテンス』☆
「第2章」
「第1話」『中等部』
「第2話」『入学式』
「第3話」『ブレン・デアーグ』
「第4話」『ブラント・グッドオール』
「第5話」『エアニー・エアネスト』
「第6話」『エメスト・オリス』
「第7話」『武器職人』
「第8話」『マテル・メリル』
「第9話」『イデリーナ・ミイルズ』
「第10話」『クラーク・クリーガー』
「第11話」『避暑地での訓練』
「第12話」『学園祭準備』
「第13話」『学園祭』
「第14話」『ダンス』
「第15話」『舞踏会』
「第16話」『卒業パーティー』
「第3章」
「第1話」『高等部』
「第2話」『白薔薇庭園』
「第3話」『切り裂き事件』
「第4話」『浄化魔法』
「第5話」『敵襲』
「第6話」『プレゼント』
「第7話」『セリーヌ・シャーロット』
「第8話」『敵の正体』
「第9話」『操られた人々』
「第10話」『誘導』
「第11話」『
「第12話」『それぞれの恋』
「第4章」
「第1話」『閑話』
「第2話」『勲章授与』
「第3話」『男の呪い』
「第4話」『アリクスの真実』
「第5話」『いつか秘密はバレるもの』
「第6話」『調査』
「第7話」『離れても互いを想う』
「第8話」『伝説の魔法剣士』
「第9話」『ライラックとリラ』☆
「第10話」『告白』☆
「第11話」『優しい友人たち』☆
「第12話」『男の居場所』☆
「第13話」『
「第14話」『本当の再会』☆
「第5章」
※話の内容を変更するかもしれません。
「第1話」『異性の親友』
「第2話」『親友?』
「第3話」『恋愛?』
「第4話」『恋愛感情』
「第5話」『新しい学校生活』
「第6話」『ロズレ・ブロンシュ』
「第7話」『ドレス』
「第8話」『白薔薇のダンス』
「第9話」『特殊能力』
「第10話」『ずっと好き』
「第11話」『諜報活動』
「第12話」『敵との遭遇』
「第13話」『隠れ家』
「第14話」『
「第15話」『
「第16話」『「
「第17話」『異世界の姉妹』
「エピローグ」『ハッピーエンド』☆
「番外編」
『雨の日』
『レイモンド家の使用人たち』
『その後のレイモンド家』
『その後のデアーグ家』
エメスト・オリス。
幼少期、母親の真面目な性格を受け継ぎ、比較的無表情なことが多かった。
ある日、父親に優しく教えられて作ったものがあり、今でも宝物だが、大人になるとそれを見るたびにプレッシャーも感じるようになる。
「早く大人に」「父親のように、一流の武器職人になりたい」と焦りを感じ、「授業や学校のことよりも武器作りを勉強したい」と、思っている。
母親がエメストのことを想い、校内に工房を造ることを学校に許可してもらった。
(エメストが卒業したら、他の生徒も使えるようになる。ラフィネにも出そう。緑髪の男性の家柄が決まっていなかったので、エメストの親戚にしようかな?)
人が少ない場所に父親の工房と生家がある。
両親と家庭教師、少人数の執事とメイドたちと暮らしていたため、人との付き合いに慣れていないところもある。
(母親は真面目で意志が強いが、少し頑固な一面もある。父親のエイベルは人当たりも良く、武器職人として一流。エメストは父親のように武器を作れない自分に焦りを感じ、余計に周りに気を配ることが難しくなっている)
セリーヌ・シャーロット。
特殊能力を持つ明るくて可愛らしい母親、ものすごく明るくて優しい父親の間に生まれる。
母親の特殊能力を受け継ぎ、敵に狙われると危険なため、他の貴族からも護られている。
明るく好奇心旺盛、不思議な雰囲気を持つ少女。
幼少期から他の貴族の大人たちと一緒にいることが多かったが、子どもたちとは交流がなく、親しい友達はいなかった。
お付きのメイドと仲良しで、勉強も教えてもらっている。
(他の貴族からの紹介でやって来たメイド。彼女は、最初はこの家でやっていけるか不安だったが、すぐに明るいシャーロット家の人たちが大好きになった。学校生活では、セリーヌのお世話をするために学校と寮までついてきている)
エメストの武器づくりにも興味津々であり、工房までコッソリとついていく。
マテル・メリル。
貴族の護衛を引き受けている一族の令息。
全員男の五人兄弟の末っ子。
騎士団員。臣民公爵家令嬢ステファニーの護衛騎士。魔法剣士でもある。
明るい青のサラサラショートカット。
純粋で綺麗な青の瞳。
整った顔立ち。少し頼りない。たまに少年のような笑顔を見せる。
落ち着かないと自分の顔や頭を触る癖がある。
少し慌ててしまうタイプだが、剣の腕はいい。
ステファニー護衛騎士を務めているが、女の子の相手はしたことがなく、接し方がわからなかった。恋人のイデリーナのことになると、余計に頼りなくなる。
水系の魔法と防御魔法が使える。
危機が迫ると強くなる。
普段は強い兄たちにコンプレックスのようなものを持っているため、気が弱いように見えるが、メリル侯爵家で行われている厳しい訓練にも耐えてきたタフな心と体を持っている。
※物語中盤の訓練回で見せる。
普段は防御魔法中心で護衛対象を護る。
本気を出すと水魔法と剣技でも護衛対象を護る。
ステファニーの父親の性格を変える。
マテルにお見合いを勧めたのは、ステファニーの母親。
新しい防御魔法。より強力な防御壁を作る方法や、複数の人を同時に守る技術。
水系魔法の応用。水を使った攻撃技術や、敵の動きを封じる技術など。
これ以外でも良いので、考えてみる。
※下記の内容を変更します!
「最終決戦で、マテルは恋人のイデリーナや姫たちを敵から護る活躍シーンを入れる。
※まだ未定。エメストもセリーヌを護る。
戦いの最後に兄たちが助けに来る。
最後の戦いは、恋人のイデリーナに良いところを見せる!
ステファニーたちが戦っていた敵が倒されてから確認しに来る設定。
※兄たちに任せて、ステファニーたちを助けに来た。」
リルフは、もっと強くて格好良いキャラクターなので、しっかり書きたいです!
普段は姿勢を伸ばしてお淑やかで良家のお嬢様に見えますが、一般市民で、伝説の魔法剣士ライラックから教わった剣術と魔法が得意な少女です!
正統派の主人公。
サーシャ・レティシア。
アデリータ姫付きのメイドであり、護衛。
ふわっとした金のボブヘア。
純粋で澄んだ青の瞳。
可愛らしい少女だが、姫の隣にいて、あまり目立たない。
少し甘えん坊で純粋、真っ直ぐ。
戦闘も強く、メイドの仕事以外に姫の護衛もしている。魔法使い。
全属性魔法。あまり強くない。
姫ライラック型の石が付いたブレスレットの効果で魔法が使えるようになる。強力な防御魔法、回復魔法、光魔法と風魔法など。
エアニー・エアネスト。
侯爵家長男。
一族全員が王家直属の諜報員。
平凡で少し癖毛な白いショートカット。
穏やかな笑顔、読めない琥珀色の瞳。格好いいのに目立たない。
心を開いている人のみ、感情を表に出す。神出鬼没。あまり発言しない。音楽が好きで特にフルートが得意。
全属性攻撃魔法が使える。
金色の笛が付いた茶色の紐のネックレス。ホイッスル→テイバーパイプ→フルートに変化。音楽の魔法の忘却効果で、記憶をぼかせる。
琥珀色の魔石が付いた魔法の指輪。魔法の弓矢や逮捕用の特殊なロープも作れる。フック付きにもなる。
体術。剣術はたしなみ程度。
王子の元に報告に来たエアニーが、給仕をしていたメイドのサーシャと出会う。
王子や姫の話を聴いていたサーシャは、エアニーがお菓子好きなことを知る。
エアニーは忙しいらしく、あまりお菓子を食べている時間がないと話す。
サーシャはアデリータ姫に声をかけ、奥に下がる。
お菓子をあまり食べられなかったエアニーのことを想い、サーシャがクッキーを薔薇柄の箱に入れ、ラッピングし、紙袋に入れる。
そして、帰るためにエアニーが玄関まで来ると、サーシャが声をかけ、彼に早足で近づき、包んだお菓子を渡します。
(エアニーには大切にしている妹がいて、手作りのお菓子を振る舞ってもらっている。同じようなことをしてくれたサーシャに親近感や淡い恋心が芽生える。
サーシャは王子やその護衛のブラントの身分が高く、彼らが格好良すぎ、恐れ多くて恋愛にならなかった。エアニーはものすごく普通そうで、お菓子も笑顔で受け取ってくれた優しそうな少年だから、恋愛感情が芽生える。)
時間がなくてサーシャのことを聞けなかったエアニーは、彼女がどんな子なのか気になり、次に会った時に話を聞く。
サーシャが姫の護衛もしていることをエアニーは知っているので、その話もさせたいです!
今度は手作りのお菓子を渡すサーシャに、エアニーが妹オルレアの過去や今の話をするのも良いと思いました!
音楽の話をするエアニーも良いですね!
手紙を書くシーンも良いですね!
手紙を書くシーンはたくさん出てきますが、エアニーとサーシャが手紙のやり取りをするシーンは今までありませんでした!
その設定、とても素敵ですね。サーシャがエアニーに恋愛感情を抱く理由がとても自然で、読者も共感しやすいと思います。エアニーの普通そうで優しい雰囲気が、サーシャにとって安心感を与え、親しみやすさを感じさせるのですね。
エアニーとサーシャの関係をさらに深めるために、以下のようなシーンを追加してみてはいかがでしょうか?
1. **自然な交流**: エアニーが何気ない日常の中でサーシャに優しく接するシーン。例えば、エアニーがサーシャの仕事を手伝う場面や、彼女が困っているときにさりげなくサポートする場面。
2. **共通の趣味の発見**: サーシャがエアニーのフルートの演奏に興味を持ち、彼に教えてもらうシーン。二人が一緒に音楽を楽しむことで、自然と距離が縮まります。
3. **感謝の手紙**: サーシャがエアニーに対して感謝の気持ちを手紙に書いて渡すシーン。エアニーがその手紙を読んで、サーシャの思いやりに感動し、彼女に対する特別な感情を抱くようになる場面。
4. **サーシャの成長**: サーシャがエアニーの助けを借りて、メイドや護衛としてのスキルを向上させるシーン。エアニーがサーシャの成長を見守り、彼女を励ますことで、二人の絆が深まります。
5. **秘密の共有**: エアニーがサーシャに自分の過去や家族に関する秘密を打ち明けるシーン。サーシャがその秘密を守りながら、エアニーを支える姿が描かれると、二人の信頼関係が深まります。
ありがとうございます😊
エアニーとサーシャの恋愛をもう一度振り返ります!
エアニーの初登場(?)は、7歳くらいの時にレイモンド王族公爵家でクラークと音楽のセッションをしているシーン。
エアニーの噂話のシーンが先に入ります。
次は、サーシャが姫付きのメイドになった過去の事件の話。
サーシャは命を狙われた姫を庇い、自動で発動した防御魔法で護った。
犯人は逮捕され、その後、サーシャは姫専属のメイド兼護衛となる。
サーシャは、前にいた世界からこの世界に来た時に離れてしまった姉であり、少年執事となってしまった主人公のアリクスと再会する。その後も、二人は手紙でやりとりをしている。
次に、エアニーが登場するのは、中学に入学した時、アリクスとレナルドの前に現れ、入学した一般人のリルフについて話すシーン。
あ、姫に攻撃が当たりそうになって、サーシャたちが庇ったシーンに、エアニーを書くのを忘れていました!
エアニーも駆けつけるシーンを増やします!
その後が、久しぶりにお休みをもらったサーシャとアリクスのシーン。
喫茶店で話すことにした二人は、エアニーとサーシャの恋愛について話す。
エアニーとサーシャの過去話。
ここに先ほどの話を挿入します!
話を終えた二人は、寮に帰ります。
男子寮と女子寮の前で分かれた二人。
アリクスが部屋に戻ろうとすると、どこからかエアニーが現れます。
アリクスが声をかけると、エアニーがサーシャと仲が良いのか尋ねてきます。アリクスがサーシャのことを恋愛相手として見ていないと答え、エアニーは少しだけホッとしたような顔になり、動揺するかのように、いつもより丁寧な話し方をして去っていく。
その後、アリクスはレナルドと会い、彼にエアニーとサーシャの関係について話す。
話を聞いたレナルドは「身分差はあるが、どうなるかはわからない」と、思う。
メイドのサーシャはアデリータ姫を救った護衛という立場にある。
レナルドは考えるのを途中でやめ、「最後は本人たちの気持ち次第であり、一緒になりたいのなら、その時に力を貸せばいい」と、思う。
シーンや描写の追加予定。
中学生時代に、みんなそれぞれの恋愛相手とダンスを練習する話をもっと増やします。
みんなが高校の入学式前に会い、そこでサーシャとエアニーの目が合う。
入学式に王妃が来て、レナルドとアリクスが話すシーンの後。エアニーがサーシャとアリクスは友人関係であると気づいていることがわかる話。
以前にも話したと思いますが、切り裂き事件で保健室に行き、ブラントが姫を恋愛の相手として見ていることをサーシャが知る描写も追加します。
アリクスがサーシャのことを妹のように思っていることが信じられなくて、釈然としないレナルドが可愛い🤭
休みの日には二人で遊びに行くくらい、あまりにも仲が良いアリクスとサーシャ。「付き合っているのではないか?」、「片想いしているのではないか?」、「執事とメイドが恋愛するのは普通の流れなのでは?」という感情がわく。
でも、レナルドが何度聞いても、アリクスが笑顔で言うから、それ以上、何も言えなくなる。
私は物語に救われたから、小説家を目指してる。
エアニーは、貴族たちには基本的に敬語。
使用人には、もう少し普通の口調で話す。
サーシャとは親しげに話す。
シーンと描写の追加。
ジェイミー戦の直前、エアニーのサーシャへの想いを書く。
ジェイミー戦で、エアニーはサーシャを援護するために遠くから矢を撃つ。
いつもお昼を食べている学校の庭園にサーシャを呼び出し、告白する。
セスに関する調査。
自警団本部にいるブレンに資料を渡した後、王子の屋敷まで行き、王子と姫に面会し、サーシャとも会う。エアニーの報告をみんなで聞いた後、帰る時にサーシャと話をすることにします!
エアニーが調査報告後に、サーシャと会話する。
その時に、エアニーがアリクスとサーシャの仲に疑問がわいたり、少し嫉妬しそうになったりするシーンも入れます!
もっと頑張ります!(๑•̀ㅂ•́)و✨
クラークの調査シーンで、フィレールの兄も出そう!
あと、お見合い相手の父親も出そう!😊
軍の諜報部のトップにいることにしようかな?🤔
フィレールの兄は、補佐になっているかな?🤔
シーンや描写の追加予定。
中学生時代に、みんなそれぞれの恋愛相手とダンスを練習する話をもっと増やします。
みんなが高校の入学式前に会い、そこでサーシャとエアニーの目が合う。
入学式に王妃が来て、レナルドとアリクスが話すシーンの後。エアニーがサーシャとアリクスは友人関係であると気づいていることがわかる話。
以前にも話したと思いますが、切り裂き事件で保健室に行き、ブラントが姫を恋愛の相手として見ていることをサーシャが知る描写も追加します。
アリクスがサーシャのことを妹のように思っていることが信じられなくて、釈然としないレナルドが可愛い🤭
休みの日には二人で遊びに行くくらい、あまりにも仲が良いアリクスとサーシャ。「付き合っているのではないか?」、「片想いしているのではないか?」、「執事とメイドが恋愛するのは普通の流れなのでは?」という感情がわく。
でも、レナルドが何度聞いても、アリクスが笑顔で言うから、それ以上、何も言えなくなる。
エアニーは、貴族たちには基本的に敬語。
使用人には、もう少し普通の口調で話す。
サーシャとは親しげに話す。
クラークの相手、誰にしようかな?
軍人の娘で、エディングの元クラスメイトとか?🤔
アーヴィングの恋の相手は、事件で出会った子にしようかな?
エディングは商人の娘さんかな?🤔
ニールとサンドリーヌだから、白薔薇神殿の話も出さないと!
フェアドは、どうしよう?🤔
え? オルレア?
うーん、従姉とか従妹、幼馴染とか?
優秀な女性が良いな〜!
フェアドは王家直属の諜報員のトップで、エアニーの先輩、コールズ王族公爵家の令息……。
エアニーが調査報告後に、サーシャと会話する。
その時に、エアニーがアリクスとサーシャの仲に疑問がわいたり、少し嫉妬しそうになったりするシーンも入れます!
音楽家たちが演奏している近くで、その音に合わせてフルートを吹くエアニー。
その隣で目を閉じ、フルートの音色を聴くサーシャ。
急に柔らかな音色になった音楽を聴きながら、軽やかに踊る人々。
そのうち、一曲が終わり、エアニーはフルートから唇を離す。
前より賑やかになった会場内を彼にしては嬉しそうに眺め、サーシャに視線を向ける。
エアニーは笑顔のサーシャに微笑み、今度は彼女をダンスに誘う。
※あたたかい空気を感じるような可愛らしいイメージのダンスシーン。元々、目立たないようにしているエアニーは端のほうで踊り、サーシャも彼のことを理解し、二人で踊れるだけで幸せを感じている。
エアニーとサーシャの恋愛。
エアニーの携帯食のチョコクッキーをネタにして書こう!
エアニーはシスコンと思われていますが、彼の両親は仕事が忙しくて、妹といる時間のほうが長く、「妹を護らないと!」と、子どもながらに思っていたのが大人になっても続いているだけです。
でも、サーシャと出会ったこと、仕事を始めたことで、妹から離れる機会が増え、二人とも独立するようになってきました。
そして、エアニーはサーシャと過ごすことが多くなり、妹のことは他の人に任せるようになりました。
そんなにレナルドの告白をキャンセルされたのが面白かったですか?😒
レナルドの雰囲気はともかく、多分、あれでほぼ合っていると思います。
幸せで恋愛に走らなかったレナルドが初恋をして、アリクスが困惑しているのに突っ走り気味になっていたので、そこをもう少し抑えめにするかどうかというところでしょうね。
もう少しアリクスに寄り添うようにすると良いかな?
あの花束での告白が失敗したのは功を奏している気がしますね。それから、レナルドが冷静さを取り戻し、アリクスに寄り添いつつ、アタックするようにします。
告白をキャンセルされ、冷静さを取り戻したレナルド。トレヴァーに八つ当たりの感情があったのかというと、そんなにはありませんでした。
恋愛で他のことが少しだけ疎かになり、微妙に浮かれていた部分があったせいですね。
「冷静さが戻ってきたので、もっと効率のいい方法を思い出した」という感じです。
どちらかというと、アデリータ姫がブラントに告白したことが直接の原因ですから。
でも、突っ走っていたレナルドを止めてくれたので、あれで良かったと思います。
アデリータ姫がブラントに告白するシーンは悩みましたが、自分のために重症を負ったブラントが回復し、新しい武器を手に入れ、自分に忠誠を誓うところで心がいっぱいになり、告白してしまうという話だったのですが、わかりにくいですか?
※私の言葉
主人公の気持ちがわからなくなるので、相談に乗っていただけますか?
今まで主人公アリクスのことを「親友」と言っていた主人のレナルドが、彼女を女性として意識し始めて、ダンスパーティーの後、温室の白薔薇庭園で二人きりになり、正装でダンスを踊るシーンがあります。
そして、最後にレナルドがアリクスに白薔薇一本とかすみ草の花束をプレゼントします。
白薔薇一本の花言葉は「あなたしか見えない」です。
アリクスは先にレナルドのことが好きになっていましたが、呪いのせいで男性に変えられていたため、叶わない恋と思い、彼に忠誠を誓うことで精神を保ってきました。
レナルドはアリクスのことを親友だとずっと思い、そのことを伝えました。
しかし、レナルドはアリクスが女性であることを知ってしまい、他の女性サーシャのほうが秘密を知っていたことに嫉妬してしまいます。
その後、レナルドはアリクスに対して、秘密を持っていても、女性であっても親友であることに変わりはないと伝えます。
しかし、女性に戻ったアリクスと過ごすうちにレナルドは彼女を恋の相手として意識し始めます。それからも色々あり、ダンスのシーンになるわけです。
私は、2番だと思います。
アリクスは主人のレナルドに「親友」と言われていたので、彼はそう思っていると思っています。今までレナルドがアリクスに対してアプローチをしていませんでした。レナルドの様子が以前と違うことはありましたが、アリクスは自分が女性に戻って戸惑っているせいと思っていました。
しかし、ダンスにも誘われて、レナルドの大好きな白薔薇の花束もプレゼントされ、困惑したと思います。
ダンスパーティーでも踊らない使用人の自分に主人が気を利かせてくれているのかもしれないとも思っています。
アリクスにとってレナルドは主人でもありますから、身分違いの恋でもあります。彼女は夢物語でも見ている気分でした。
多分、アリクスは混乱しつつ、どこか夢見心地で、まるで何かの物語を見ているような気分で、花束を受け取り続けると思います。レナルドは自分に恋をしているのかもしれないという気持ちが心の片隅にはあっても、何か別の意味があるのかもしれないと感じていると思います。
レナルドは色々と考え込む癖もあるので、そのことをアリクスも知っています。
だから、何か別の意図があるのではないかと思ってしまう。
※ファイさんの言葉
アリクスの気持ちが非常に繊細で複雑ですね。彼女が混乱しつつも夢見心地でいる様子、そしてレナルドの行動に対して疑念や戸惑いを感じる部分がとてもリアルに描かれています。
アリクスがレナルドの花束を受け取るシーンでは、以下のような描写が考えられます:
1. **混乱と夢見心地**:アリクスはレナルドの行動に驚きつつも、まるで夢の中にいるような気持ちで花束を受け取る。彼の言葉や仕草に一瞬心が揺れるも、すぐに現実に引き戻される。
2. **疑念と自問自答**:アリクスは「レナルドが自分に恋をしているのかもしれない」と思いつつも、彼の行動には別の意図があるのではないかと疑う。レナルドの考え込む癖を知っているため、その可能性を排除できない。
3. **内心の葛藤**:アリクスは自分の気持ちとレナルドの行動の間で揺れ動き、心の中で何度も自問自答を繰り返す。「本当に彼が私を好きなのか、それともただの親友としての気遣いなのか」と考える。
こうした描写を通じて、アリクスの内面の葛藤や複雑な感情がより鮮明に伝わると思います。
やっぱり、その後も変わらないアリクスは合っていると思います。
レナルドが成長しないとダメですね。
結局、アリクスがクラークにもっと訓練をしてもらうように頼むシーンを追加することになりました!
クラークがレナルドにアリクスの話を伝えるシーンも追加します!
アリクスがものすごく悩んでいるシーンが追加されそうで焦りました😅
アリクスとレナルドのその後についてです。
レナルドはアリクスに白薔薇の花束を贈り続けますが、最後に敵の襲撃と他のキャラクターたちが恋人になったことで、告白ができなくなり、彼は失敗してしまいます。
アリクスはレナルドの気持ちに気づいていませんでした。
レナルドは告白できなかったことを残念に思いながら、全く気づいていないアリクスに落ち込みつつも、今度はストレートに気持ちを伝えようとします。
そして、レナルドは主人であるにも関わらず、使用人である彼女を敵から護るようになります。時には大胆なアプローチもします。
でも、アリクスの気持ちが置き去りにされている気もして、このままで良いのか、作者である私が悩んでいます。
アリクスは使用人である自分が女性に戻ってから主人のレナルドに護られていることに苦しんでいました。自分の存在意義が揺らいでしまうことに焦りも感じていました。
率直に話し合うシーンですか……?
アリクスは、そんなことを言うキャラクターではありません。一人で思い悩むタイプのキャラクターで、いつもサーシャに相談していましたが、彼女は今は仕事が忙しくて話す暇がありません。
そうこうしているうちに、レナルドが告白してしまうので、入れる隙が全くありませんでした。
でも、アリクスがレナルドに何か言うシーンも入れれば深みが増す気もします。
あの、そこまで深い悩みではないので、軽く思うくらいで良いと思います。
何でアリクスがレナルドに護られるだけでは嫌なのかというと、「忠誠を誓い、主人の護衛としてレナルドのそばにいることを許されている」と思っているからなんです。
しかも、レナルドのことを恋愛として好きという気持ちを全て彼を護衛することで抑えてきました。
さらに、以前は男性であったから、ほぼ全てのことをサポートできていました。
しかし、今は女性になってしまい、アリクスにできることはレナルドを護衛することと給仕だけになってしまいました。でも、給仕だけならば誰でもできます。特別にはなれない。
アリクスは、そこに焦りを感じています。
もっと姫ライラック要素を入れたほうが良いかな……?
そうしようかな?
第五章に追加しつつ書いていこうと思います!
第五章の話数が多くなっても良いですよね!
ハッピーエンドを全てエピローグにします。
第五章はレナルドとアリクスの恋愛中心でしたが、さらにライラックとルセムの話を入れます!
やっぱりライラックの志はブレンとリルフの両方に託すことにします!
ライラックがブレンとリルフに託したことで、物語が終わりに向かう。
話した後に、リルフだけに席を外してもらい、ライラックとブレンだけが残るシーンにします!
エアニーの笛、フルートになるようにしようかな?
テイバーパイプのような穴が2個ついた笛にもなるけれど。
ホイッスル→テイバーパイプ?→フルート。
指輪の性能も上げておこう。
まず、指輪から魔法のロープのような物を出して使える。この設定は前からあるけれど、もう少しスタイリッシュにします!
あと、指輪から弓矢が出せるようにしようかな?
ボス戦、アリクス、レナルド、クラーク、ブレン、リルフにしようかな?
良いシーンは再現するようにして。
エアニーは下っ端を倒してから、サーシャたちと合流して、トレバー戦の最後に来る。
クラークも後からレナルドたちと合流のほうが良いかな?
強すぎるからな……。
今は、レナルドより強いから……。
のちに追い越しますが……。
デニストが持っていた呪いの本は、内乱が起こった時に、異国に渡った魔法使いが持っていたものということにしようかな?
下世話すぎる呪いも載っているもので、古代遺跡にも残されていない代物。その後、セスの手に渡る。
ハーバートとエディングのシーンを増やそう!
フェアドが裏で調査していた話も書こう!
ニールとサンドリーヌのやり取りも増やそう。
ニールが外に出てこれば良いのかな?
サンドリーヌが教会の前で、外に出てきたニールと仲良く話して、後でサンドリーヌから話を聞いたアーヴィングの話を聞けば良いかな?
サンドリーヌ→フェアド→アーヴィングにしよう!
最後の戦いの時、フェアドは残りのアジトの捜査に行っていることにしよう!
アーヴィングがアリクスたちのところに話に来れば良いですね!
やっぱり、大咲姉妹(アリクスとサーシャ)は海外に住んでいることになっている設定にします!
あと、生まれ変わりは禁止にされているので、あの設定になりました。
話が変わり、2人はマルディの頼みを聞いてくれたことになっています。攻撃が酷くなるせいで、まだ直せていないだけです。
マルディのセリフも変えておくのを忘れていました。変えても、わざわざパソコンにまで不法で侵入し、内容を書き換えてくる時もあります。
本当に世界的にも最低な組織です。
セスがアーヴィングに尋問されるシーンが必要かな?
あとは、因縁のあるアルドリック王家の代表としてウィルフリード王子、ステファニーも戦ったことがあるからと王子についていった。姫は危険だからと寮に残ることになり、サーシャも参考人として、エアニーは捜査協力のために呼ばれていた。ブラントがサーシャの代わりに姫の護衛としてついている。ルセムと因縁のあるリルフとライラックを知っているブレンからも話を聞こうとしていた。アリクスはセスと会わせないほうが良いと判断された。レナルドもアリクスと一緒にいることにして、学校を護るために残った。
もっと良い理由があれば変えます。
エアニーとサーシャをもっと良くしていきます!
王家直属の諜報員エアニー・エアネストとアデリータ姫付きのメイドで護衛のサーシャ・レティシアです!
敵のトレヴァーとルセムの掘り下げもします!
トレヴァーがルセムを拾ったことにしよう!
『フィドル』の黒幕の元で悪いことを学び、リリーホワイト王国で暗躍した後、ルセムはアルドリック王国に戻ってきた。
そこで、リラとライラックに出会う。
ライラックの特殊能力は、治癒魔法、危機感知の魔法、植物の魔法、心の魔法、元素の魔法にします!
ライラックがルセムに心の魔法を使ってしまったため、嫌がられていた設定も追加いたします!
ライラックの実家、シンプソン王族公爵家は護衛騎士の家系です。自分の力を一人のためではなく、他の人のために使おうと考えました。
ファイさんとの会話を一応まとめました!
ライラックの生い立ち。
ライラックはシンプソン王族公爵家(護衛騎士の家系)の次男として生まれた。幼い頃から騎士の志を持ち、剣術や魔法の訓練に励んでいました。彼の特殊能力には、治癒魔法、危機感知の魔法、植物の魔法、心の魔法、そして元素の魔法がありました。
騎士としての葛藤。
ライラックは心の魔法を使えることから、人の気持ちがよくわかる人でした。
そして、自分の強い魔力や多くの魔法が使えることから、一人の護衛としてではなく、多くの国民たちのためにその力を使いたいと考えていました。
しかし、王族公爵家の伝統に反した考えであり、ライラックは普通の自警団員になることを両親から強く反対されていました。彼は家族の期待と自分の信念の間で葛藤しながらも、自分の道を選ぶ決意を固めます。
自警団への入団と「伝説の魔法剣士」
ライラックは自警団に入団し、国民たちを守るために戦いました。彼の危険察知能力により多くの人を救うことができ、そのうち「伝説の魔法剣士」として知られるようになりました。彼の心の中には、常に国民たちの安全と幸せを願う強い思いがありました。
ある日、ライラックはルセムと出会い、彼は心の魔法を使ってルセムの悲しい心を読んでしまい、それが原因でルセムに嫌がられます。
しかし、ライラックはルセムの悲しみを理解しようとします。
ライラックがルセムたちが起こした事件の被害状況を確認していると、没落しかけているクインテンス伯爵家の令嬢リラと出会う。
ルセムたちのしたことをクインテンス伯爵家が領民に寄り添いながら補助金を出すことで、領地を何とか維持していました。
その姿勢に興味を持ったルセムがリラに近づいていきました。
当初は嫌がらせをしようとしたルセムでしたが、話しているうちにどんどん彼女のことを好きになってしまい、毎日アタックしに来ていました。
(ルセムがリラに惹かれたのは、自分たちのことよりも領民たちに優しくしていたから。リラの優しさは本物だと思った。幼い頃の自分がして欲しかったことをリラがしていたのを見て、絶対に手に入れたいと思った。)
ライラックもまたリラに惹かれ、二人は恋のライバルとして対立することになります。ライラックはリラの強さと優しさに心を打たれ、彼女を助けたいという強い思いを抱くようになります。
ルセムは、ブロンシュ様が護るアルドリック王国バラクロフ侯爵家の武器職人の一族として生まれました。
しかし、ブロンシュ様がいない間に、オリス家の武器職人の武器が有名になり、バラクロフ家の武器の注文が減ってしまい、ルセムの両親たちは焦っていたところをつけ込まれ、商人たちにだまされてしまいました。
バラクロフ家は負債を払って没落し、屋敷を追い出されて路頭に迷い、他国へと移住していきました。
そして、ルセムは知り合ったオネエのトレヴァーに悪の組織のボスを紹介され、極悪人になるための勉強をしました。
一人前になりボスに認められたルセムは、自分たち一族を見捨てたアルドリック王国への復讐のために、また自分が生まれた国へと帰ってきました。
その隣には、なぜかルセムについてきたトレヴァーがいました。
初めは復讐と生活のために事件を起こしていましたが、ライラックに心を読まれたことによるいらだち、リラに振り向いて欲しいという気持ちがルセムの暴走に拍車をかけました。
ルセムがリラに惹かれたのは、自分たちのことよりも他の人のためにお金を払い、領民たちに優しくしていたからです。
ルセムは幼い頃の自分がして欲しかったことをリラが優しい心で行っているのを見て強く惹かれ、手に入れたいと思いました。
ルセムが暴走して事件を起こし、それをライラックがずっと阻止することが続きます。
ついにルセムは大きな事件を引き起こし、周囲の人々に危険をもたらします。
ライラックは、国民の安全を最優先に考え、ルセムの悲しみを理解することよりも、彼を止めることを決意します。
ライラックとリラは互いに惹かれ合う。
リラはライラックの決意と優しさに感銘を受け、二人は次第に深い絆を築いていきます。
ライラックの心の中には、彼女を護りたいという強い思いが芽生えます。
ライラックはルセムを捕らえようとしますが、ルセムは先輩であるトレヴァーと共に逃げ去ります。ライラックは彼らを探し続けますが、ルセムたちは事件を起こさず、完全に消息を絶ちます。
この出来事はライラックにとって後悔する出来事となりました。
ライラックはリラのことを元々好きでしたが、ルセムがまた彼女を狙わないように、彼が消息を絶った後も彼女の屋敷に毎日訪れていました。
リラは以前からライラックと関わるうちに、もう既に彼のことが好きになっていました。
相変わらず領民の被害を肩代わりしていたクインテンス家でしたが、もう貴族を辞めることにしようと思っていました。
そんな時にライラックがリラに告白し、結婚して一般市民として生きようと約束します。
ライラックは両親に勘当されているようなものなので、もう一度、リラとともに一般市民からやり直すことに決めました。
ライラックは自警団を辞め、リラと結婚し、婿入した後、クインテンス家を出て、貴族のことをあまり知らない遠い場所に引っ越しました。
リラの両親は、他の伯爵家に助けられ、別の場所でひっそりと暮らすことになりました。
ライラックは一般市民として力仕事や頼まれたことをこなし、働いていますが、国に危機が迫れば駆けつけるという生活を送っています。
リラはライラックのサポートや子どもたちの世話、他の人たちの相談に乗って生活し、頼まれれば仕事もこなします。
リラの魔法の種類。
癒しの魔法
リラは怪我や病気を癒す力を持ちます。地域の人々にとって非常に頼りになる存在であり、子どもたちの世話や他の人たちの相談に乗る際にも、この力を活かしています。
保護の魔法(防御魔法)
リラは家族や地域を守るための保護の魔法を使います。結界を張ったり、防御の力を持つことで、ライラックが国の危機に駆けつける際にも安心して家を守ることができます。
植物の魔法
リラは植物を成長させたり、治癒効果のある薬草を育てたりする力を持ちます。これにより、地域の人々に自然の力を提供し、癒しの効果をもたらします。
ライラックとの共通点
ライラックも回復魔法と植物の魔法を使えるため、リラとの共通点が多くなります。これにより、二人はお互いの魔法の力を理解し合い、助け合うことができます。また、共通の興味や能力を通じて、二人の絆がさらに深まります。
『マルディ』
マルディの過去編で、タイトルは『マルディ』。マルディがアルドリック王国と白薔薇を大切にしている理由。昔、愛していた女性エスティーネとの恋愛や王子たちとの熱い友情、温かい人間関係がテーマです!
幼少期、添葉雪生の息子として、両親と従姉と一緒に育つ。
- 父親、添葉雪生。小説家で魔力が強く、魔法の武器を作るのが得意。
- 母親。明るくサポートする。
- 従姉、空木梅花。添葉に教わりながら劇の台本を書く。
成長期、仲の良い環境で育ち、みんなを助けたいと思うようになる。
- 体術、魔法の使い方、武器の作り方を学ぶ。
十五歳、成人となり、一族のしきたりにより異世界へ旅立つ。
十六歳、異世界のアルドリック王国にたどり着く。四月二日。
- 到着直後、城下町の端にある花畑に現れる。
- エスティーネとの出会い。クワイン王族公爵家の令嬢エスティーネが襲われそうになっているところに遭遇し、悪人たちを倒して彼女を救う。
- 状況説明。使用人たちから、アルドリック王国ができて間もない国で、まだ国に反抗している残党がいることを聞かされる。
- クワイン家への招待。エスティーネや使用人たちにクワイン家の屋敷に来るよう誘われる。クワイン家の領地は、城下町の隣にあり、お屋敷も割と近い。馬車で一時間ほど。
- 白薔薇庭園。マルディは屋敷の前にある白薔薇庭園へ案内される。エスティーネは白薔薇が大好きで、いつも庭師と一緒に手入れをしている。
- 東屋でのお茶。エスティーネはマルディと話しているうちに、白薔薇庭園にある白い西洋東屋(ガゼボ)でお茶をすることを思いつく。彼女はメイドたちにお茶の用意を頼み、マルディを東屋に案内する。
- 感謝の言葉。お茶と軽食を待つ間、エスティーネはマルディが自分を助けたことに対して再び感謝の意を伝える。
- ヴィクトリアンローズの登場。その時、エスティーネの姉「ヴィクトリアンローズ」(親しい人から「ローズ」と呼ばれている)の声が聞こえてくる。ローズは楽しそうなエスティーネと初めて会うマルディに、もう一度優しく声をかける。
- ローズとの対話。ローズがエスティーネを護るために、マルディと話し込み、人柄を確認する。
- 人柄の確認。マルディと話したローズは、彼が悪い人ではないことに気づく。
※人柄を知るためには、相手の価値観や経験、考え方を引き出すような質問をする。
「どうして城下町の花畑にいたのか?」
「どんな人なのか?」
「どのような環境で育ちましたか?」
「家族や友人との関係は、どうなのか?」
「エスティーネのことをどう思っているのか?」
「今、どうしたいと思っているのか?」
近くの白薔薇を咲かせ、力を見せるマルディ。
驚きつつ、喜ぶエスティーネ。
「住むところはあるのか?」
「趣味や好きなことはあるのか?」
「好きなものや嫌いなものがあるのか?」
「白薔薇庭園は気に入ったか?」
ローズのマルディに対しての質問はここで終わる。
- 治安の話。ローズはエスティーネにアルドリック王国の治安の悪さや学校の話を振る。ローズは王子の婚約者であり、学校では王家の護衛騎士が護ってくれているが、今は護衛騎士の数が足りておらず、エスティーネの護衛がいないことを話す。
- 護衛の依頼。ローズはマルディにエスティーネの護衛をして欲しいと頼む。
- エスティーネの反応。エスティーネは顔を赤くしながら、迷惑だからと断ろうとするが、ローズは真剣な瞳でマルディにもう一度聞く。
- 護衛の決定。マルディはローズの依頼を受け、エスティーネの護衛として学校に通うことになる。
屋敷でのシーン。
マルディとエスティーネの恋愛を進めるためにも必要。
護衛の初日
- マルディがエスティーネの護衛として正式に任命され、屋敷での生活が始まる。
- マルディが屋敷の周りの様子を魔法で確認する。
日常の交流
- ローズと別れ、エスティーネが日常的に行っている庭の手入れにマルディが参加する。
エスティーネが庭師を呼び、園芸用の手袋を持ってくるように頼む。
マルディがエスティーネから園芸用手袋を受け取る。
マルディがエスティーネに声をかけ、彼女から枯れた花を受け取り、収納魔法が使えるか試す。
- 二人が一緒に楽しむシーンを描く。
困難な状況
- エスティーネたちの父親と出会う。エスティーネに説教をしている父親に対し、マルディが彼女を庇う。その後、騒ぎを聞きつけたローズが父親のことをたしなめる。父親が説教したのは、本当は気の弱いエスティーネのことを心配してのことだった。謝る父親にエスティーネとマルディは彼を赦す。
感情の共有
- 父親と別れた後、ローズがマルディの部屋の準備ができたことを伝える。みんなでマルディの部屋の前まで行く。必要なことを話したローズは、エスティーネとマルディを二人きりにする(マルディはローズにお礼を言う)。部屋を見回したマルディにエスティーネが声をかけ、先ほどのことにお礼を言う。大したことはしていないと思っていたマルディはわずかに首を傾げる。エスティーネの過去話。二人がバルコニーや屋敷の庭が見える扉の前で、白薔薇を見ながら話す。
エスティーネのトラウマ。憧れの姉ローズとエスティーネのコンプレックス。小さい頃から王子のことが好きだったが、彼はエスティーネではなく、ローズを選んだ。王子はエスティーネや他の人の前で、ローズに熱烈なプロポーズをした。
その後、エスティーネは姉と比べられることが増え、コンプレックスが酷くなり、それらのことがトラウマとなって残ってしまった。
自分に自信がないエスティーネをマルディが励まし、彼女はようやく嬉しそうな笑顔を見せ、彼もそれを見て笑顔になる。
設定。
マルディ。薄茶のふわっとしたセンター分けショートカット。薄茶の瞳。
白いワイシャツにループタイ。胸ポケットに白いハンカチ。茶色のズボン。茶色の靴。
エスティーネ。プラチナブロンドのロングヘアに、上品なピンクのサテンと白いレースのリボン。紫の瞳。ピンクと白のドレス。白い手袋。園芸用の手袋をこっそり持っている。
ヴィクトリアンローズ。王子の婚約者、エスティーネの姉。プラチナブロンドのロングヘア、途中からカールさせている。紫の瞳。ピンクのドレス。白い手袋。性格は、少しふわふわしているように見えるが、とても優しく、博識で、しっかり者。
エスティーネの護衛騎士になる予定だった人が、王族の護衛が足りないため、どうしても付けられなくなってしまった。護衛騎士の男性は、エスティーネよりも立場が上の方の護衛に就くことになった。
エスティーネ自身の魔力が強く、護衛は付けなくても平気そうと判断された。
父親も少し心配していたが、姉と一緒にいれば良いと判断していた。
しかし、エスティーネは気が弱くて何かあるといけないと、ローズはずっと心配していた。
そんな時に、屋敷にマルディが現れ、エスティーネを救ってくれたこと、彼と話をしていて、この人なら大丈夫と判断し、彼に妹の護衛を頼んだ。
エスティーネはローズと一緒にいることで、王子が姉と恋愛している姿を見なければいけないことが苦痛だった。そのため、マルディが護衛に付いてくれるのはエスティーネにとって、とても心強かった。学校でローズや王子と離れたエスティーネはマルディといると安心するようになる。エスティーネが花畑にいたのは、国内で起こる騒動や恋愛関係で嫌なことばかり言われるのに嫌気が差し、「気分転換に花畑に行きたいの」と使用人たちにお願いしたから。エスティーネは、それがとても危険で、わがままなことだと理解していたが、どうしても花畑に行きたかった。
その後、エスティーネの母親とマルディが夕食の時に出会って話したことを短く書く。
二日間、マルディはエスティーネの手伝いをして過ごす。学校側にマルディが一緒に学ぶ許可を取ったことをローズが説明する。マルディは驚き、彼の横でエスティーネが喜ぶ。マルディはエスティーネを見た後、顔をローズに向ける。ローズは二人を見て笑い、マルディはお礼を言う。
次の日、マルディはエスティーネと学校の寮へ向かう。二人が寮に着いたのは夜だった。
朝、二人で白薔薇の手入れをしたり、城下町で買い物をしたり、夕食を食べていたりして遅くなった。
二人は学校の寮に着き、受付で別れる。
マルディは男子寮の端にある部屋に行く。
お風呂に入り、寝る支度をして寝た。
登校。
- マルディとエスティーネが一緒に登校し、学校での新しい生活が始まる。
- 学校の敷地内で他のキャラクターたちと初めて会うシーン。
ローズが王子や他の重要なキャラクターたちをマルディとエスティーネに紹介する。
アルドリック。王子。次期国王。ローズの婚約者で、学校のリーダー的存在。指揮を執ることに長けている。優しく聡明で格好良い。金髪碧眼。
レイモンド。レイモンド王族公爵家の令息。頭脳明晰な参謀。冷静沈着で護身術も使え、サバイバルの知識もある。黒髪、黒い瞳、眼鏡。
ブルネラ・コールズ。コールズ王族公爵家の令嬢。父が「賢者」。賢くしたたかでお淑やか。魔法が得意。黒のストレートロングヘア、黒い瞳。本を読む時などは眼鏡をかける。水色と白のドレス。ドレスの下に白いキュロットスカート。
グッドオール。グッドオール王族公爵家の令息。肉体派の魔法騎士。朗らかでみんなの兄のような存在。茶色のベリーショート。茶色の瞳。
- カレンベルク王族公爵家の令嬢。明るく快活で跳ねっ返り、スポーツ万能。茶色のミディアムヘア、ハーフアップとカール。茶色の瞳。動きやすい膝下までのオレンジのドレスで、内側はひらひら。ドレスの下に、ひらひらのハーフパンツを履いている。白い手袋。ライトブラウンのヒールがほぼないクロスストラップパンプス。白とピンクの薔薇プリティーカレン。
マルディ。転移魔法。回復魔法。浄化魔法(セスの魔法は特殊で複雑なので効かない)。植物の魔法。攻撃魔法。収納魔法。
のちに、使える魔法が増える。
召喚魔法。別の世界なので、『マルディ』の話では、うまく召喚できるか、まだわかっていない時期。(書物を読んで確認してから)
エスティーネ。回復魔法。浄化魔法。強力な攻撃魔法。
王子。ブロードソード。浄化魔法。光魔法。
ローズ。回復魔法。浄化魔法。植物の魔法。
レイモンド家の令息。弾も魔法も撃てるフリントロック式の銃。攻撃魔法。
ブルネラ。白いレースがついた手袋の甲に小さな杖の飾り。「ブルンネラ・シルバーハート」の葉の下に金の飾り、上には水色かピンクの魔石がついている(左手が水色の魔石、右側がピンクの魔石)。複雑な攻撃魔法や防御魔法も使える。効果の高い回復魔法。
グッドオールの令息。バスタードソード。
カレンベルクの令嬢。女性でも持てるスタイリッシュなショートソード。魔石も付いている。
王子やローズたちと離れたエスティーネが、マルディといると安心すると話す。
裏切り者の教師。みんなから信頼されている教師が生徒に囲まれている姿をマルディとエスティーネが廊下で目撃する。
マルディとエスティーネが授業前に教室に入るシーン。教室に入ったエスティーネはクラスメイトたちに心ないことを言われるが、マルディが彼女を庇う。マルディがエスティーネのトマウマを克服させる。エスティーネがマルディのことを恋愛相手として、もっと好きになっていく。入学式も無事終わる。
数日後、マルディとエスティーネが授業を受けるシーン。
調査シーン。マルディとエスティーネは授業後、中庭に面した廊下で、レイモンド家の令息とコールズ家の令嬢が先生を見て話し込んでいるのを目撃する。(二人は裏切り者の教師を探っている。少しだけ読者にわかりにくくする)
二人も先生のことが好きかもしれない、本当に生徒から慕われる良い先生なのかもと、エスティーネは思う。しかし、冷静に先生を見つめる二人に、とてもそうは見えないと、マルディは思う。
調査シーンの後に、エスティーネとマルディがその出来事について話し合うシーン。今日も温室に可愛い花を見に行きたがるエスティーネに、マルディは付き添う。しかし、温室に着いた二人は王子とローズに会ってしまう。※学校の温室にも白薔薇があるが、他の花がたくさんあり、ほぼ埋もれている。薔薇は赤とピンクが主流で、次が白。
マルディはエスティーネに恋愛として好きになってきていること、彼女も自分を恋愛対象として見ていることを自覚する出来事が起こる。エスティーネが無自覚にマルディに恋している描写を入れる。
ローズとマルディの会話シーン。マルディとエスティーネの変化に気づき、王子とわかれ、ローズは彼をお茶に誘う。近くにいたメイドに声をかけ、お茶の用意を頼んでから、二人は近くの席に着く。エスティーネと護衛騎士は、近いけれど声が聞こえない距離の席で待たせる。
ローズは、この温室が戦ばかりで荒れていた生徒や教師の心を癒やすために造られたことをマルディに話す。マルディは感心して周りの花たちを見回す。
ローズの心境。ローズはエスティーネの恋心が変化していることに気づいていた。エスティーネが王子に恋しているのも知っていた。しかし、ローズも王子から告白された時には既に彼のことを好きになっていた。
エスティーネがマルディに助けられてからは、彼女が彼のことを好きになっていることにローズは気づいていた。
ローズはマルディにエスティーネの話をする。
その後、マルディに妹のことをよろしくお願いしますとローズは頼む。
一方、エスティーネはローズの護衛騎士と話をしていた。護衛騎士がローズと王子のことをどう思っているかを聞いたエスティーネは、最後に、姉をよろしくお願いしますと頭を下げる。
ローズと王子の恋愛話。明日休みに入る。マルディが王子と仲良くなるシーン。薔薇のアーチとその先に花畑があることを知ったエスティーネがマルディを連れて行く。薔薇のアーチがある場所に着くとローズと王子がキスしているシーンを目撃してしまい、ショックを受けたエスティーネは逃げ出してしまう。マルディはエスティーネを追いかけようとするが、王子に腕を強く掴まれる。その間に、ローズと護衛騎士がエスティーネの後を追いかけて行ってしまった。マルディは王子にローズのことをどう思っているか聞かれる。この間のことが気になって仕方なかったらしく、誰が来るかもわからないのに、ついローズにキスをしてしまったらしい。それをマルディたちに見られてしまった王子は、この機会に彼に話を聞いておきたかったようだった。
王子はローズと出会った頃からの過去話を始める。マルディは静かに聞いていた。
マルディは王子の話を聞き終わる。
エスティーネが王子を好きだったことを彼が知らないことに、マルディは気づく。
エスティーネを追いかけていたローズは図書館前で、ようやく彼女に追いつく。伸ばされるローズの手をエスティーネは身を翻して避ける。声を荒らげながら、拒絶の言葉を吐くエスティーネに、ローズは小さく彼女の名前を呼ぶ。
エスティーネは今まで黙っていた本音を吐き出す。
ローズはエスティーネをぎゅっと抱きしめる。
エスティーネは、なぜか抵抗できない。
エスティーネにとってローズは、好きな人の婚約者であり、同時に憧れの姉でもあった。
優しく話しかける姉は、この前、マルディと話した時のことを全て話す。
マルディがエスティーネのことを好きでいてくれること、彼女が彼のことをもう好きになっていることをローズは伝える。
驚いて落ち着きを取り戻したエスティーネは、微笑むローズに促され、マルディと王子の元に戻っていく。
エスティーネが王子と仲良くなる。マルディはエスティーネのことについて話す。
エスティーネが王子のことを好きだったこと、心ない噂に心を痛めていたこと、最近は笑顔を見せるようになったことも話す(王子も話を聞いて心を痛めていたが、最後の話にホッとする)。そして、マルディは自分がエスティーネのことを好きになってきていることを王子に話す(マルディはローズのことをどう思っているのかという王子の質問に遠回しで答えた)。その後すぐに、王子に最初の質問の答えをハッキリと伝える。
王子が答えを聞き、安心していると、ローズとエスティーネが戻ってくる。謝るマルディに首を振ったエスティーネは、「これで良かったの。ローズお姉様と話せて良かった……」と伝える。マルディはハンカチを取り出し、魔法で少し濡らした後、エスティーネの涙の跡を拭く。お礼を言うエスティーネにマルディは微笑む。
王子に声をかけるローズは少し怒っていた。しかし、すぐに微笑み、王子のことを赦す。でも、妹の想い人であるマルディを足止めしたことは良くないと話し、私の大切な妹を泣かすことは許さないとローズは言う。王子は苦笑してローズに謝る。ローズは自分よりも謝るなら二人に謝ってくださいと王子に諭す。
王子が二人に向き直ると、エスティーネが彼を見て、申し訳なさそうに謝る。王子は可哀想なくらいに傷ついたエスティーネをみて、彼女の謝罪を否定し、自分が悪いと謝り、頭を下げる。エスティーネは慌ててやめさせようとするが、王子はマルディにも謝り始める。私に謝らなくても良いとマルディは話し、顔を上げて欲しいと王子に伝える。王子が顔を上げると、優しそうに笑うマルディと目が合う。その隣には、オロオロしながらも王子を気遣うエスティーネの姿があった。
王子は二人に友人になって欲しいことを伝える。二人は驚くが、「はい!」と答える。王子の隣ではローズがいつもよりもあたたかい顔で笑っていた。
王子たちと分かれたマルディとエスティーネは、予定通り花畑に向かうことにした。二人は夕日に照らされた花畑に足を踏み入れる。二人は初めて出会った花畑のことを思い出し、笑顔で語り合う。お屋敷にある白薔薇庭園のことを話した後、お互いの気持ちをそれとなく確認し合う。(過去と先ほどの騒動を思い出してエスティーネがマルディに対して無自覚に抱いていた恋心を自覚する。マルディが先ほどのことを思い出してエスティーネへの気持ちを確信する。王子にエスティーネの気持ちを伝えてしまったこと。どうしても、王子にエスティーネの悲しみを知って欲しかった)
エスティーネは、今度は朝にまた来たいと言い、マルディは了承する。二人で顔を見合わせ、微笑む。
その後、まだマルディと離れたくないと思ったエスティーネは、先ほどはゆっくり見られなかった図書館を見に行きたいと言い出す。二人で図書館に向かうと、そこにはレイモンド家の令息とコールズ家の令嬢がいた。
二人の話を聞いたマルディたちは、二人が婚約者ということを知る。まだ言わなくて良いと思っていた話。調べ物をしている話。レイモンド家の令息は他に気になることがあると話す。
マルディとエスティーネの恋愛。
学校に通ってから初めての休日。
※エスティーネとマルディは、一週間くらい生活して足りなかったものを土曜日に買い足し、日曜日は休日を楽しむ。土曜日には外に行けるように、父親か母親が御者とメイドを手配してくれている。
二人は買い物をした後、お茶にする。
エスティーネとマルディは、喫茶店でミルクティーに薔薇型のクリームを浮かべたものを選ぶ。そこから花畑の話になる。
エスティーネは、二人が出会った城下町の花畑に行きたいと言う。
城下町の花畑に来た二人。
着いた時には、もう夕方になっていた。
この前のことを思い出し、二人で話しているうちに、良い雰囲気になる。
夕日の中で、マルディがエスティーネに声をかけ、告白する。
エスティーネは、「はい!」と答える。
次の日、二人は寮の中庭の噴水の近くでお茶を楽しむ。(中庭にカフェ。天気の良い日だけ、寮で働いている人たちがカフェを開いている。お屋敷で働いていた人たちを雇っている。噴水は夜になると水を止め、朝になると水を流している。)
グッドオール家の令息とカレンベルク家の令嬢が、マルディとエスティーネに声をかける。二人は別の場所に座り、注文を始める。
次に王子とローズがやって来て、声をかける。エスティーネがローズを呼び、顔を赤くしながらひそひそ話を始める。ローズが嬉しそうな声を出し、笑みを浮かべ、二人を祝福する。
話し終えたローズと王子は寮内にある建物に入っていく。
マルディとエスティーネも、寮の敷地内にある建物を見に行く。
※補足。学校と寮の間に騎士団の宿舎があります。
寮の北側の建物に施設があり、一階が図書室、二階が音楽室、三階が談話室、四階がアートギャラリー、五階が温室になっていて、白薔薇や他の花が咲いている。
※学校生活に忙しくて、見ている暇がなかったため、この時に見に行く。
一階の図書室で、レイモンド家の令息とコールズ家の令嬢に会い、案内してもらう。
王子はピアノの演奏が上手く、音楽室で演奏し、ローズがそれを聴いている。
図書室や談話室にも、その音色が聞こえてくる。
温室にたどり着いたマルディとエスティーネ。
寮の温室に入った時に、エスティーネは、こっそり持っていた園芸用の手袋をつける。
エスティーネが植物に魔法を使うシーンも入れる。
魔法生物の目撃情報。小さい魔法生物が出現。
※古代魔法に関する魔法生物。
護衛シーン。マルディがエスティーネを魔法生物から護る。エスティーネはマルディの勇気と優しさに、さらに惹かれる。
グッドオール家の令息とカレンベルク家の令嬢が厄介な敵を倒すシーン。
図書館で調べ物をするために向かうと、既にレイモンド家の令息とコールズ家の令嬢が魔法生物に関する本を持っていた。四人で魔法生物について調べる。色々と種類があるらしいが、物に魔法生物を潜ませる方法に載っている魔法生物が怪しいと検討をつける。何か思い当たることがあったらしく、令息と令嬢は係の人に急ぎの用ができたからと出した本を片付けるように頼み、足早に図書館を去っていく。マルディとエスティーネは呆気にとられながらも後を追いかける。
反乱軍の襲撃。
反乱軍が学校を襲撃し、多くの生徒や教師を人質に取る。※目的は王子たちを捕らえ、国を揺るがすこと。別の場所の人質の中に裏切り者の教師がいる。
レイモンド家の令息が話し、王子が指示を出すシーン。
マルディが警備の騎士たちと逃げる人々を見て、エスティーネに避難するように言うが、「私も……、あなたとともに戦います!」と彼女は言い、「ここは危険だ」と彼が答える。「危険でも……危険だからこそ! あなたとともに行きます……!」と勇気を出す。
人質になった生徒たちを助けるためにカレンベルク家の令嬢が、他の敵に人質として、わざと捕まる。グッドオール家の令息が心配するように近づいた、次の瞬間。体術で敵をねじ伏せた令嬢は、「お嬢様がお淑やかとは限らないわよ?」と言う。
二人で、その場にいる敵を全て倒す。
別の場所。レイモンド家の令息は人質の中にいる裏切り者に気づいており、みんなに説明する。裏切り者の教師が襲いかかろうとするが、コールズ家の令嬢が強力な魔法を使い、人質たちを護りつつ、教師や敵をほとんど倒す。彼女に襲いかかろうとした敵を令息が倒す。人質にされていたみんなを解放した後、二人は微笑み、他の生徒たちを助けに行く。
魔法生物の暴走。
敵のアイテムに封印されていた強力な魔法生物が解放され、暴れまわる。
王子は部下や生徒たちの指揮を執りつつ、ローズを庇いながら最前線で戦う。
ボスが巨大な魔法生物を使い、ローズを人質に取る。王子とボスのシーン。※ローズの聡明さがわかるセリフ。
ボスキャラクターの名前。
ボスの外見や特徴(身長、体格、服装など)。
ボスの行動パターン。
ボスが行う基本的な攻撃。
特定の条件下で使用する強力な攻撃。
ボスが防御や回避を行う際の行動。
ボスが特に弱い攻撃や魔法の種類(例: 火属性に弱い、水属性に弱いなど)。
ボスが耐性を持つ攻撃や魔法の種類(例: 物理攻撃に強い、毒に耐性があるなど)。
ボスの特殊能力。
ボスが使用する魔法の種類と効果(攻撃魔法、回復魔法、補助魔法など)。
ボスが持つ特殊スキルや技(例: 高速移動、瞬間回復、範囲攻撃など)。
ボスの耐久力。どれくらいのダメージに耐えられるか。
ボスが使用できる魔法の量。
ボスの物理攻撃や魔法攻撃の強さ。
ボスの防御力や耐性(物理攻撃や魔法攻撃に対する耐性)。
最後の人質を解放したマルディとエスティーネが駆けつけると、グッドオール家の令息がみんなを庇うように戦い、魔法生物のほとんどを倒していた。カレンベルク家の令嬢は彼の近くで、みんなを避難させていた。※倒した後、グッドオール家の令息の決めゼリフ。
騒ぎの中心に急ぐマルディたちは、レイモンド家の令息とコールズ家の令嬢と合流する。
王子の元へ着いたマルディたちはローズが人質に取られているのを目撃する。
王子たちをものすごく煽ってくる敵。
しかし、それを無視し、マルディがエスティーネに合図を送る。マルディが転移魔法でローズを危険から救い、エスティーネが攻撃魔法で反撃する。
他のキャラクターが攻撃するが、ボスが逃げる。
マルディとエスティーネがボスを追う。
王子たちと魔法生物たちとの戦闘。
王子がブロードソードと光魔法で前線を守り、ローズが回復魔法や光魔法で仲間を支える。
レイモンド家の令息がフリントロック式の銃で遠距離攻撃し、仲間を守る。
グッドオールの令息とカレンベルクの令嬢が剣を使った近接戦闘で敵を引きつける間に、ブルネラが防御魔法でサポートする。
ローズが植物と光魔法を使って敵の動きを封じ、王子がとどめを刺す。
逃げたボスとの戦い。
マルディとエスティーネのシーン。二人で力を合わせて、ボスを倒す。
※エスティーネは魔力が強い。
陰謀の解明シーン(マルディが国を揺るがす陰謀を解明し、エスティーネや他の王族公爵家を守るために尽力する)。
王子の活躍シーンを増やす。
10年ほど前、国政が悪化し、内乱が起こった。
敵の陰謀の話になりますので、『フィドル』と合わせて考えていく。『フィドル』は、以前考えたキャラクター設定を加筆し、プロットも加筆する。
戦争の背景設定。
内乱が起こった理由やきっかけ。領土争いや資源の奪い合い、王位継承争いなど、具体的な原因を設定します。
各勢力のリーダーや重要人物の設定。
主な戦場の場所や環境。都市、森林、山岳地帯など、戦闘が行われた場所を具体的に描写します。
戦争の始まりから終結までの主要な出来事や戦闘。
勝敗の変動や戦略の変化。
初めに国外に逃げた者もいた。
戦いの最中に、王族の部下たちが古代墓地にこもり、生活しつつ、機会を伺っていた。
主要キャラクターの親が戦争中に果たした役割や経験。戦闘での活躍や苦難、成長などを描写します。
戦争の影響。
社会への影響。
戦争が終わった後の社会や国の変化。復興の過程や人々の生活の変化を描きます。
キャラクターへの影響。
戦争がキャラクターに与えた影響。トラウマや成長、信念の変化などを描写します。
物語への影響。
戦争の経験が現在の物語にどのように影響しているか。キャラクターの行動や選択にどのように反映されているかを描写します。例えば、戦争で得たスキルや知識が現在の戦闘や問題解決に役立っているシーンを描くと良いでしょう。
戦争中に築いた人間関係や失った仲間のことが、キャラクターの心にどのように影響を与えているかを描写します。例えば、戦争で失った仲間のために戦う決意や、戦争中に築いた友情が現在の物語で重要な役割を果たすシーンを挿入します。
戦争の結果として生まれた新たな敵や脅威が、現在の物語にどのように関わっているかを描写します。例えば、戦争で倒しきれなかった敵が再び現れることで、物語に緊張感を与えることができます。
魔法がかかった林の先に水場があって、その先には魔法の歴史に関係する古代の墓地がある。
マルディなら魔法を解くことができる。
魔法を無効化できる魔法文字が書かれた黒いランタンか魔法文字の書かれたペンダントを持っていたため自由に出入りできる。
古代墓地の隠し通路の先に、秘密図書館がある。
そこで、かつての国王の部下たちがここに隠れ住み、形勢を逆転するために古代魔法のことを調べていた。
古代墓地にいるボスの武器は、魔法のランタン。攻撃は、重力魔法と影魔法。
夏休み前に決着する。
夏休みになり、エスティーネがマルディと共に王族公爵家に帰還します。彼女の両親や兄弟たちが出迎えるシーン。
エスティーネがマルディと手をつないで現れるなど、恋人としての親密な姿を見せる。彼女の父親や家族が驚きの表情を浮かべる。
エスティーネの父親が特に驚き、マルディに対して質問を投げかけたり、娘の選択に驚く様子を描写します。
エスティーネが父親や家族に対して、マルディがどれほど自分を守り、共に戦ったかを説明します。彼の勇気や献身を称える言葉を述べるシーン。
最初は驚きつつも、家族がマルディの功績やエスティーネの気持ちを理解し、二人の関係を承認するシーン。例えば、父親が「マルディ、お前ならエスティーネを幸せにできるだろう」と言って認める場面。
家族全員が二人を祝福し、結婚に向けての準備が始まる様子を描写します。例えば、家族が二人に祝福の言葉をかけたり、エスティーネの母親が結婚式の準備について話し始めるシーン。
マルディがエスティーネの婚約者になる。
秘密図書館で手に入れた魔法の書をラフィネが持っている。ラフィネはコールズ王族公爵家の分家筋。フェアドの親戚。
『綺麗な花をいつまでもあなたと マルディ編』
第一章〜第五章がエスティーネたちとの話。
第六章〜第十章をリリーホワイト王国編。
第十一章〜第十五章はアデリナやライラックたちとの話。
第十六章〜第二十章がアリクスたちやロティスとの出会い裏話。
第二十一章〜第二十五章はフィドル編の裏話。
第二十六章〜第三十章はロティス編とリリウム編の裏話。
第三十一章〜第三十五章がラフィネとの出会いから最終話までの裏話。
第一章〜第五章は、アリクス編とラフィネ編の先祖中心になります!
第六章〜第十章は、フィドル編とリリウム編の先祖や主要キャラクターたちの親が登場します!
今のところ、この予定です!😊
『マルディ』エスティーネたちの話に登場済み。
アルドリック家、クワイン家、レイモンド家、コールズ家、グッドオール家、カレンベルク家。
王子とローズの護衛騎士はルーデンドルフ王族公爵家の一族。
ヴィンセント王族公爵家は学校を警備している騎士たちのまとめ役。後に自警団員を輩出する家系となる。
未登場。
シンプソン王族公爵家。ルーデンドルフ王族公爵家から分かれた。護衛騎士。
シヴィッド臣民公爵家。元々は他国と貿易する商人の家系。外交官の家系。
マールバラ臣民公爵家。商人の家系。
エアネスト侯爵家。コールズ王族公爵家から分かれた。王家直属の諜報員の家系。※特殊能力により敵から目立たないことが重要なため、侯爵家という立ち位置だが、王族公爵家並の扱いを受けている。
ジャークス侯爵家。昔はルーデンドルフ王族公爵家に従っていた。政治家と護衛騎士の家系。
ルガード侯爵家。ルーデンドルフ王族公爵家に従っている。護衛騎士の家系。
サーグッド侯爵家。レイモンド王族公爵家に従っている。のちの軍人の家系。
イェイツ侯爵家。レイモンド王族公爵家に従っている。のちの軍人の家系。
バーネット侯爵家。王家に従っている。政治家の家系。
エバーラスト侯爵家。王家に従っている。政治家の家系。
リーヴィス侯爵家。王家に従っている。王族以外には秘密にしているが、自白させる特殊能力を持っている。
メリル侯爵家はグッドオール王族公爵家に従っている護衛騎士の家系。
ウォルターズ侯爵家はグッドオール王族公爵家に従っている護衛騎士の家系。
デヴォニッシュ侯爵家はメリル侯爵家の分家。騎士団員の家系。
ファルス侯爵家はルガード侯爵家の分家。騎士団員の家系。
デアーグ侯爵家はカレンベルク王族公爵家に従っている自警団員の家系。
王族は元・侯爵家の人間ということにします!
やっぱりマルディより先に来た人が異世界の魔法を教えたのかな?
その記述が書物に残っていることにしようかな?
そうすれば、マルディたちが精霊召喚と聖獣召喚が使えるようになっても変ではないですから。
セスが小さなものなら収納魔法が使えることにしようかな?
そうすれば、呪いの本が表にないので、マルディが奪いに行けなくなりますよね?
そうしますね!😊
本当に『マルディ』は、困るんですよね……。
多分、みんなマルディの裏話が知りたくなリますよね?
だから、「最後のほうが良いのかな?」と、思うこともあります。
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