『アリクス』プロット後編 ※変更点がありますので、また書き直します。
「第3章」
「第1話」『高等部』
学園のシーン。
1年が経ち、アリクスたちが高等部に入る。
ステファニーは髪型を変えても同じ髪飾りをずっと使っている。
少し妬けるウィルフリード王子。
ウィルフリード王子がここにいないレナルドとアリクスに嫉妬しているのを察し、ブラントは笑いながら親しげに話す。
アデリータとサーシャも隣で苦笑している。
サーシャはアリクスのことを考える。
ようやく場が和むと、ちょうどいいタイミングで後ろからエメストがやって来る。
エメストから武器を渡され、ステファニーはお礼を言う。
※魔法がうまくコントロールできるようになる杖。
少し遠くに控えていたイデリーナとマテルも、エメストにお礼を言う。
イデリーナとマテルの恋愛。少しだけ入れる。
セリーヌがエメストに声をかける。
セリーヌはボンネットの帽子をつけて、リボンに姫ライラックの花飾り。
紫の髪が広がっている、ふわふわくるくるのポニーテール。
新しい服装で登校したセリーヌに「似合っている」と褒めるエメスト。
前より微笑むようになっている。
ブレンとリルフのシーン。
自警団の服を着て喜ぶリルフと、それを誇らしく思い、嬉しそうに見ているブレンが話をしている。
そして、エメストに武器を作ってほしいとお願いする2人。
エアニーは、みんなの後ろから歩いてくる。
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤
レナルドとアリクス。
2人で登校する。
「レナルド様とともに登校するのは久しぶりですね?」
休みの間の話。
忙しかったレナルドとアリクス。
挨拶回りもあった。
みんなと会って、再び入学式。
アデリナが来賓としてまた来ている。
懐かしそうに入学式の会場を見つめるアデリナ。
「第2話」『白薔薇庭園』
温室の白薔薇庭園のシーン。
入学式が終わり、ホームルームも終わった。
温室の白薔薇庭園が気になったレナルドは「見に行こう」とアリクスを誘う。
白薔薇庭園を見つけたレナルドとアリクスは、中を見ようと温室に入る。
そこには、アデリナと護衛騎士「アーノルド・ヴィンセント」がいた。
アデリナは、今度は懐かしそうに白薔薇を見つめている。
アデリナと話をするレナルドとアリクス。
アリクスから不思議な力を感じ取るアデリナ。
呪いのことにも何となく気づく。
忠告を受けるアリクス。
アデリナは護衛とともに去っていく。
アリクスとレナルドの会話。
※話を加筆する。
「第3話」『切り裂き事件』
戦闘シーン。
次の日曜日、アリクスは休みをいただいたので、サーシャと校内を見て回ることにした。
アリクスとサーシャが操られた生徒に襲われ、いち早く校内の異変に気づく。
2人で倒した後、事件を解決するために動く。
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤
次の日、不穏な噂が流れ始める。
アリクスとサーシャはウィルフリード王子たちと本格的な調査に乗り出す。
校内で昨日と同じ生徒たちが操られ、切り裂き事件が起こる。
レナルドとアリクスの活躍。
アリクスが戦っていると、後ろからレナルドが襲われる。
レナルドが青い結晶のタイピンで防御魔法を使い、敵の攻撃を弾く。
レナルドは赤い結晶の杖で戦い、タイピンの青い結晶で防御する。
※最終決戦で、タイピンの青い結晶の杖を使う。防御専用に見えるが、どちらも使える。
エアニーとサーシャの活躍。
エアニーとサーシャがやって来て、一緒に戦う。
※サーシャが、ちょうどエアニーと話していたところに事件が起きた。
※アデリータ姫はウィルフリード王子とブラントと一緒にいる。
「そのタイピン、防御ができるんですね?」
「ああ、こちらは防御用に使っている」
アリクスたちは生徒たちを保健室に運ぶ。
「第4話」『浄化魔法』
戦闘シーン。ランチのシーン。料理のシーン。
アリクスたちは生徒たちに呪いがかけられていることを知る。
ウィルフリード王子が浄化魔法を使い、生徒たちを正気に戻す。
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤
次の事件。
アリクスとサーシャがお昼の休憩の時に、敵が襲ってくる。
ブラントが敵の気配に先に気づく。
アリクスとブラントが敵と戦う。
サーシャがウィルフリード王子の元に急ぐ。
ブラントが国章のバッジを盾にして使う。
戦いが終わり、アデリータ姫が浄化と回復魔法をかけて、正気に戻すシーンも追加する。
アデリータ姫を庇いつつ、サーシャが回復魔法をかける。
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤
次の日の朝、アデリータ姫とクッキーを作るサーシャ。
こんな時だからこそ、みんなを喜ばせたかった。
「第5話」『敵襲』
戦闘シーン。
レナルドとアリクスのシーン。
登校中、真面目な2人が事件について話している。
生徒たちがまた操られ、他の生徒を襲っている。
ウィルフリード王子とステファニーが戦っている。
ウィルフリード王子が浄化魔法で治す。
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤
ランディーのクラスで授業中に生徒が襲われる事件が発生する。
※ランディーが敵を追い払う。
逃げた敵が、アリクスたちのクラスメイトに襲いかかる。
2本の短剣で牽制するアリクス。
レナルドが青い結晶の力で防御するシーン。
ブレンが倒す。
エアニーが操られた生徒を捕らえる。
アデリータ姫が浄化魔法をかける。
リルフが回復魔法をかけている。
連日、生徒たちが苦しんでいるのを見て、つらくなってきたアリクス。
声をかけるサーシャ。
「──私も協力するから! ──絶対できるよ!」
アリクスの手を両手でギュッと握り、サーシャは真剣な瞳をした後、笑いかけた。
エアニーはブレンに「私が調べてきます」と言う。
「第6話」『プレゼント』
ランチのシーン。
しばらくして、お昼の時間になる。
エアニーがウィルフリード王子の元に報告に来る。
サーシャがお茶とお菓子を出す。
アデリータ姫と一緒に作ったお菓子。
お菓子を包んでプレゼントする。
エアニーがサーシャに「似合う」と思って買ったイヤリングをプレゼントする。
「休みの時にでも付けて」と、言われる。
※仕事中は、つけられない。
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤
エアニーと妹オルレアの過去のやり取り。
オルレアは一族の特徴で目立たないが、すごく可愛い。
エアニーは、カチューシャをしているアデリータ姫を見て、いつもオルレアを思い出している。
オルレアは、昔からエアニーの手を握ったり、声をかけたりして、よく励ましている。
今でもオルレアは、お菓子をエアニーにプレゼントしている。
エアニーはサーシャのプレゼントを考えていた時、オルレアに声をかけた。
その時、オルレアは嬉しそうに薔薇の手入れをしていた。
「オルレアは、薔薇が好き?」と聞いたエアニーに、オルレアは「はい!」と答える。
その笑顔を見て、エアニーはサーシャを思い出す。
──今までお菓子を包んでくれた袋は、いつも薔薇柄だった。
その後、オルレアにお礼を言い、彼はサーシャへのプレゼントに白薔薇のイヤリングを選んだ。
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤
──喜んでくれているといいな……。
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤
お昼にサーシャが喜んでいると、アリクスが横から声をかける。
※ブラントは、まだ来ていない。
今日も一緒に昼食を食べる2人。
午前中のことでお礼を言うアリクス。
「いつも姉さんにはお世話になっているから、いいの」と言うサーシャ。
それでもアリクスはサーシャにお礼を言う。
その後、エアニーからイヤリングをもらったことを報告するサーシャ。
嬉しそうなサーシャにアリクスは微笑む。
白薔薇のイヤリングを見たアリクスは、自分の白薔薇のタイピンを「きゅっ!」と握る。
──私はレナルド様のために戦わないと……!
「ありがとう」とお礼を言うアリクスに、首を傾げるサーシャ。
「そのイヤリング。綺麗で、サーシャに似合ってる」
「ありがとう」
2人で笑っていると、ウィルフリード王子と話し終えたブラントがやって来る。
「第7話」『セリーヌ・シャーロット』
工房のシーン。
一方、連日事件が起こっているが、いつも通り工房で武器づくりをしているエメスト。
そこにセリーヌがやって来る。
エメストは「俺には、これしかできない」と必死に武器を作っている。
セリーヌができた武器に手をかざす。
武器を使えば魔法が発動するようにするセリーヌ。
驚くエメストに自分の能力を話す。
※セリーヌは人や物に魔法を授けることができる。
その代わり、他の魔法がほとんど使えない。
エメストにも魔法を授ける。
エメストが自分で武器に魔法を授けられるようになる。
うまくいったことを喜ぶセリーヌ。
セリーヌはエメストの手を取り、「2人で武器を作ろう?」と言う。
※セリーヌの魔法は前よりコントロールが効くようになっている。
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤
エメストはブレンとリルフに武器を届ける。
今までと違い、魔法が使える武器を見て、不思議がるみんな。
※セリーヌの能力のことは、一部の人にしか言ってはいけないことになっている。
ステファニーは「
エメストは武器を持ち帰り、セリーヌに魔法を与えてもらう。
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤
見回りに行く前に、ブレンがウィルフリード王子たちの元を訪れる。
ブレンからウィルフリード王子たちにエメストの武器にかけられた魔法の話を振る。
ウィルフリード王子とブラントとエアニーとブレンは事前に調査報告を読み、セリーヌの特殊能力について知っている。
彼女が入学する時、魔法が暴走するといけないので、注意するように他の貴族たちに言われていた。
心配させないために、アデリータ姫とサーシャには伝えられていない。
※アデリータ姫は心配しすぎてしまうため、サーシャの防御魔法で防げるため。
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤
セリーヌの過去話。
父親がそういう能力の持ち主だった。
なぜか代々受け継がれていく能力。
能力が悪用されるのを防ぐために爵位を与え、上流貴族たちが匿っている存在。
能力のことは、一部の人にしか言ってはいけないことになっている。
母親は父親の能力を知りつつも、「面白そうな人」と思って結婚した。
両親は、すごく仲がいい。
セリーヌの能力が安定するまでは、貴族たちが囲って彼女の魔法が暴走するのを防いでいた。
セリーヌは授業で魔力のコントロールを教わり、前よりはコントロールが効くようになっている。
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤
エメストとセリーヌのことを話す4人。
「エメストなら大丈夫だろう」と様子を見ることにする。
「第8話」『敵の正体』
戦闘シーン。
※放課後の見回り中に、また事件が起こり、リルフとブレンが活躍する。
以前のリルフは、セリーヌと一緒に夕食を食べていた。
しかし、最近はセリーヌがエメストと夕食を一緒に食べるようになっている。
そして、ブレンとリルフは夜遅くまで一緒に見回りをし、今では夕食も一緒に食べるようになっている。
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤
今日も放課後の見回りをするリルフとブレン。
今日は珍しくアリクスとレナルドが訓練をしている。
アリクスはレナルドに飲み物を差し出す。
あの2人の関係を「親友」と思っているリルフ。
エメストとセリーヌは工房で作業中。
途中で、仲がいいウィルフリード王子とステファニーの姿を目撃する。
アデリータ姫とブラントが、その隣で話している。
サーシャが嬉しそうに微笑んでいる。
その近くにはエアニーがいて、王子たちの護衛に当たっている。
しかし、時々サーシャのことを気にしている。
少し離れたところでは、イデリーナとマテルが控えている。
リルフはみんなを見つつ、「恋愛っていいですね!」とブレンに振る。
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤
敵からの攻撃。
操られた生徒とジェイミーが飛び道具を使って攻撃してくる。
リルフとブレンが浄化魔法の出る剣で攻撃する。
浄化魔法を嫌う操られた人々とジェイミー。
イラついたジェイミーがリルフにライラックの話をする。
※変態男のセスからライラックとリラの話を聞いていた。
リルフが魔法剣士ライラックの娘だとブレンは知る。
ジェイミーが浄化魔法を嫌がりながら逃げる。
ブレンがライラックの話を訊ねる。
※ライラックはブレンの憧れの人であり、自警団に所属していた伝説の魔法剣士。
リルフが父親のライラックの話をブレンにする。
驚くブレンは、思わずリルフの手を握ってしまう。
それから、リルフがライラックとリラの話をする。
妹と弟の話も少しする。
とりあえず、倒れた生徒たちを運ぶことにするブレンとリルフ。
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤
次の日、エメストが魔法を付加した武器をステファニーに渡す。
ステファニーはエメストにお礼を言う。
ステファニーか王子の剣を作ってほしいと頼む。
「第9話」『操られた人々』
戦闘シーン。お姫様抱っこのシーン。
※ブラントとアデリータ姫を活躍させる。
敵を見つけたブレンが先陣を切る。
リルフがサポートする。
アリクスとレナルドはステファニーを庇いつつ戦う。
ステファニーも戦う。
ウィルフリード王子は操られている人を剣と光魔法で倒しつつ、浄化していく。
ブラントはウィルフリード王子の補佐。
ブラントはエメストとセリーヌに逃げるように言う。
アデリータ姫は他の人が倒した操られている人を浄化し、元に戻していく。
サーシャが防御魔法でガードする。
※アデリータ姫とブラントの恋愛。
もう戦いが終わったと思い、サーシャが気づく前に、倒れている人に近づいていくアデリータ姫。
しかし、別の場所から操られた生徒が現れ、ブラントがアデリータ姫を助ける。
ブラントが剣で生徒を気絶させ、王子が浄化魔法をかける。
操られていた人々は、みんな元に戻る。
ブラントはアデリータ姫を心配する。
アデリータ姫が返事をする。
アデリータ姫の様子を見たブラントはウィルフリード王子に声をかけ、姫をお姫様抱っこして連れていく。
顔を赤くするアデリータ姫。
サーシャがアデリータ姫を心配してついていく。
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤
アデリータ姫のことを心配するブラント。
ブラントはアデリータ姫の手を握り、休むことを約束させる。
顔を赤くしながら、「はい……」と答えるアデリータ姫。
サーシャが、そっとお茶を用意しに行く。
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤
ウィルフリード王子が「作戦を立てないといけない」と思い、アデリータ姫とサーシャ以外のみんなを招集することにする。
ウィルフリード王子は近くにいたエアニーにみんなの招集を頼む。
「第10話」『誘導』
戦闘シーン。告白シーン。
※みんなで作戦を立てて、昼間に黒幕の女をおびき出す。
今までの情報を整理するレナルド。
アリクスがサポートする。
切り裂き事件の始まりから先ほどまでの話。
ウィルフリード王子が他の人に意見を求める。
気づいたことはないか。
リルフとブレンが浄化魔法を嫌うジェイミーたちの話をする。
作戦内容。
ブラントが敵の気配を読み、エアニーの笛でおびき出す。
ウィルフリード王子とアデリータ姫の浄化魔法を使い、出口をふさいで、表に引きずり出す。
※嫉妬の女は浄化魔法が嫌い。アデリータ姫に強烈な憎しみの感情を持っている。
憎き王妃アデリナの娘。王妃に似ているアデリータ姫に強い憎しみを抱く。
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤
※決戦前、エメストがセリーヌに告白する。
※「能力を与えてくれたセリーヌに責任を取らないといけない」と思い、あせっていた部分もある。結婚込みの告白。
一緒に武器を作る2人。
エメストはセリーヌに声をかけ、「これからも一緒に武器を作ってほしい」と言う。
セリーヌは「いいよ?」と軽く言う。
気持ちをわかってもらえず、「付き合ってほしい」と、今度はしっかり伝えるエメスト。
セリーヌは驚きつつも「うん!」と答える。
※本当は、告白がまだ少し早かった。
「第11話」『
戦闘シーン。
ジェイミーとの決戦に臨む。
ウィルフリード王子に剣を渡すエメスト。
ウィルフリード王子はお礼を言い、剣を受け取る。
ブラントが気配を読み、みんなが配置につく。
アリクスとレナルドの絆。
ジェイミーを待っている間、2人の会話。
アリクスに「君は、私の親友だ」とレナルドは告げる。
レナルドは杖のままで戦う。
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤
エアニーが笛を使い、ジェイミーをおびき出す。
ウィルフリード王子とアデリータ姫が浄化魔法を使い、周りを囲い、出口をふさぐ。
操られている人々は1人もいない。
逃げ道をなくしたジェイミーは、ウィルフリード王子とアデリータ姫を恨みのこもった目で睨みつける。
「私の母親……ジェリーナにした仕打ち、国王や王妃にも思い知らせてやる」
ウィルフリード王子とアデリータ姫が浄化魔法で結界を張っている。
2人を護ろうとするサーシャとブラントとステファニー。
エアニーは結界の外で、生徒が誰も来ないように見ている。
その補佐に、マテルとイデリーナ。
エメストとセリーヌも一緒にいる。
セリーヌを庇うように立つエメスト。
ジェイミーの攻撃。武器は飛び道具。
刺さるところと切れるところが交互に付いている円の形。
真ん中に穴が開いている。
大量の飛び道具が空を舞う。
アリクスは短剣2本。※剣より攻撃が防げるため。
レナルドは杖。※防御魔法をかけつつ攻撃する。
ブレンとリルフが剣で攻撃する。※浄化魔法が使えるようになっている。
アリクスが攻撃を弾き返す。
ブレンとリルフが武器を叩き落しつつ、浄化魔法で魔法を無効化する。
アデリータ姫とウィルフリード王子への攻撃は、サーシャがほとんど防ぐ。
残りの武器はブラントが剣、ステファニーが魔法で弾く。
ステファニーが危なくなり、浄化魔法の結界を解き、ウィルフリード王子が彼女の腕を引き、剣で攻撃を防ぐ。
姫と王子を見て怒り狂っているジェイミーは逃げられることに気づかない。
その隙にレナルドがジェイミーの前に行き、魔法でジェイミーの動きを止める。
※遠いと武器が邪魔で攻撃が通らない。
アリクスが後ろから短剣で、ジェイミーの意識を落とす。
ジェイミーは倒れるかのように地面に落ちる。
ブレンがサッと近寄り、魔法の紐で縛り、ジェイミーは逮捕される。
「第12話」『それぞれの恋』
真相。告白シーン。
第4章の前振り。
「ジェイミー・フメリニ」がアデリータ姫とウィルフリード王子を襲った理由が明らかになる。
元々はフリード国王の婚約者だった女「ジェリーナ・ルドソン」の娘。
しかし、フリード国王が選んだのは今の王妃「アデリナ・クワイン」だった。
ジェリーナは母親「ジェイダ」とともに罪を犯し、父親「ダドリー・ルドソン」は爵位を取り上げられそうになった。
しかし、ジェイダがダドリーと離婚し、処刑されることにより、爵位の降格処分になるだけで見逃された。
1度は捕まったジェリーナだったが、すぐに刑期を終え、釈放された。
※アデリナをいじめていただけで、大したことをしていなかったと判断された。
※悪人が人を操り、手をまわしていたという噂もある。「セス」の影。
フリードとアデリナよりも早く、ひっそりと結婚したジェリーナは、娘ジェイミーを授かった。
結婚相手「デイミアン・フメリニ」は、あまりいい人ではなく、悪人に仲間になるように誘われていた人間だった。
6歳の時、アデリータ姫を襲わせたが、サーシャとブラントにより、刺客が捕まってしまった。
その後も、度々、アデリータ姫を狙うが、周りの人間に阻止されてしまう。
中等部時代のリルフの事件もセスに頼んで操ってもらい、襲っていた。
セスは人を操る時に、アデリータ姫の近くを通った人を襲うようにしていた。
※わざと。嫉妬しすぎている女に付き合うのが面倒になり、面白くなるようにした。
ジェイミーはアデリータ姫ではなくリルフを襲った刺客を見て、「周りの人間を傷つけるのも悪くない」と思い、そのまま放置していた。
しかし、ジェイミーは学校生活が忙しく、悪の仕事のトラブルも多発し、来られなくなった。
そして、ジェイミーは成人し、本格的に悪の道に進み、アデリータ姫たちの通う高等部で事件を起こす。
セスの操る人間を使い、自分の武器で攻撃させていた。
数を増やして卑怯な手で押し切ろうとし、騙し討ちもした。
ジェイミーが逮捕された後、父親「デイミアン」と母親「ジェリーナ」も逮捕された。
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤
事件はひとまず解決し、平和が戻り、みんなホッとした。
日常が戻ってきた。
※レナルドとアリクスの恋愛。
アリクスは溜息を吐いた。
──「君は、私の親友だ」。
そう言われたアリクスは悩んでいた。
「親友」と言われて嬉しくもあり、寂しくもあった。
あの後、レナルドがアリクスに「あの時の言葉を覚えているか?」と聞いた。
アリクスはレナルドに「あの言葉は偽りのない本心だ」と言われた。
その時のことを思い出し、アリクスは、もう1度、深い溜息を吐いた。
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤
ブレンとリルフの恋愛。
見回りをしつつ、平和になったことを喜ぶリルフと同意するブレン。
ブレンはライラックのことを質問し、リルフが答える。
「良かったら、今度、父さんに会いに来て?」と言われ、嬉しそうにリルフの両手を握ってしまうブレン。
顔を赤くするブレンと少しだけ頬を赤くするリルフ。
でも、「父親のライラックのことでブレンは熱くなっているだけなのかも」と思うと、リルフは少しだけ寂しく感じた。
しかし、ブレンはリルフを意識して、それどころではない。
ライラックのことで熱くなって手を掴んでみたものの、最終的にはリルフのことがいつの間にか好きになっていて、ものすごく意識してしまっていた。
ブレンもまた、悩んでいた。
ブレンは「リルフのことが好きだ」と自覚していた。
むしろ、リルフの方がブレンより自覚がなさ過ぎる。
「どうしていいのかわからない」のはリルフではなく、ブレンの方だった。
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤
今回のことで「大切なことは早く言った方がいい」と実感したエアニーはサーシャに告白する。
サーシャは「はい!」と返事をする。
「第4章」
「第1話」『閑話』
お茶のシーン。
平和になった後のみんな。
学校が夏季休暇になる前の最後の休日。
アリクスは、いつものようにサーシャと個室の喫茶店で会っていた。
サーシャがエアニーから告白され、付き合うようになったことをアリクスは知る。
それからのエアニーとの話。
アデリータ姫にも話した。
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤
サーシャとアデリータ姫の回想シーン。
エアニーとのことを話すサーシャ。
アデリータ姫がサーシャの手を握り、祝福する。
ブラントとのことを応援するサーシャ。
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤
サーシャはアリクスに聞きにくそうな話し方で、レナルドとのことを聞く。
悩むアリクスをサーシャは励ます。
「第2話」『勲章授与』
城のシーン。
夏季休暇に入り、屋敷に戻った次の日。
みんなは国王から勲章を授与されることとなり、城に呼び出される。
手を繋いでエメストとセリーヌがやって来る。
付き合うことになった2人を祝福する。
控室にいたアリクスたちは、給仕をしてくれていた茶髪の国王付きの執事「トーマン・スペンサー」に謁見の間へ通される。
国王からみんな勲章をいただく。
国王の隣には王妃のアデリナ、2人の近くには赤髪の護衛騎士「ロストン・ルーデンドルフ」と「アーノルド・ヴィンセント」がいる。
特に最初に動いたアリクスとサーシャは感謝される。
勲章授与は無事終わりを迎え、控室へと戻っていく。
「第3話」『男の呪い』
城のシーン。真相。
勲章授与を終え、レナルドが呼び出される。
アリクスは帰るため、控室で支度していると、突然スペンサーから声がかけられる。
別室に呼ばれたアリクスは衝撃の真実を聞くことになる。
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤
犯人のジェイミーが余罪追及で、アリクスが「男になる呪い」をかけられていたと発覚した。
※アリクスが「本当は女」ということが判明。
※ブレンの先輩自警団員「アーヴィング・リーヴィス」の尋問。
もう1人の黒幕「セス・バークロン」という男がいたらしいが、ジェイミーが捕まる前に逃げた。
その男が生徒たちを操っていた。
「見た目は理路整然としていて、真摯な顔つきだけど、唾を付けるために女を男に変えるような変態よ?」
「どんな男なんだ? 詳しく話を聞かせてくれ」
「いいわよ?」
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤
「14年前、レイモンド家の屋敷でパーティーが開かれることになって、私を仲間に引き入れようとした『セス・バークロン』に誘われたの。
私は偽名を使って参加することになったわ。
レイモンド家の使用人が住む屋敷の前を通りかかった私たちは、幸せそうな赤ちゃんを見つけたの。
それが、あの女だったわ。
幸せそうなにしているあの女が憎くて、嫌なことをしてやろうと思ったの。
そしたら、隣にいたセスが私を止めて、あの女から『不思議な力を感じる』って言ったの。
あの変態、勘だけはいいから。
そう言った後、セスは急に呪いを唱え始めて……あの女を男に変えたのよ」
※セスはアリクスが神の寵愛を受けているのを何となく感じ取った。勘のいい男。
「なぜ、彼女にそんなことを?」
「さあ? 『何となく不思議な力を感じる』としか言ってなかったけど。あの女が大人になったら女に戻して迎えに行くつもりだったらしいわ。あの姫を見に高等部に行ったら、セスがあの女を見つけて、私に協力してきたの」
「なんて奴だ……」
「ああ、あと、あそこにいたリルフとか言う女。セスの知ってる女に似てたみたいで、調べてみたら、ルセムが昔好きだった女の娘だったらしいわ。それで、よけいに協力する気になったみたい」
「……自警団員のリルフ・クインテンスか?」
「さあ? あんな女、全く興味ないわ。……それより、あいつ私のことを置いて逃げたの、 酷いと思わない? あいつが城下町からいなくなったから、呪いの魔法も薄れちゃったし、みんなの呪いも解け始めてるのよ? あの女が男じゃないって、今頃気づき始めてるんじゃない? 本っ当に、嫌になるわ!」
「本当に嫌になっているのは、別の人たちだと思うが?」
「アンタまで、そんなこと言うの? アーヴィング? アンタ、リーヴィス侯爵家の人間のクセに、こんなところで自警団の仕事やってるんでしょ? 他の自警団員から聞いたわ!」
「自警団員には割と多いんだ。伝説の魔法剣士『ライラック・シンプソン』も、王族公爵家の人間だっただろう? シンプソン王族公爵家の次男でありながら、『伝説』と呼ばれるようになった……」
「知ってるわよ! あのリルフとか言う女が、そのライラック? とかいう奴の娘なのよ?」
「ああ、そうなのか。それは初耳だったな。──それじゃあ、あのブレンが知ったら、どんな反応をするんだろうな……」
「はあ? 誰よ、ブレンって?」
「俺の可愛い後輩なんだ。真面目で、見た目より熱い男だ」
「あっそう、全然興味ないわ」
「それで、セスって、どんな魔法を使うんだ?」
「呪いや破壊魔法、幻覚魔法とか? 嫌らしくてロクでもない魔法ばかり使うのよ? 絶対、敵に回したくないタイプね! まあ、味方にもしたくないド変態だけど!」
「そうなのか?」
「性格だけなら、ルセムの方がマシね! トレヴァーも大概だけど」
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤
ジェイミーが捕まる頃、セスは姿をくらました。
ジェイミーの話によれば、セスが城下町を離れ、呪いの魔法が薄れたこともキッカケになったようだった。
闇魔法使いで、呪いや破壊魔法、幻覚魔法など、人が嫌がる魔法ばかり使うらしい。
「第4話」『アリクスの真実』
真相。すれ違いのシーン。
本当は女だと発覚し、驚くアリクス。
アリクスは驚きつつも、控室に戻っていく。
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤
※レナルドと「ぎくしゃくする」関係に。
レナルドに話そうか迷ったが、彼はすでにそのことを知っていた。
主人であるレナルドに、自警団が先に話をしていた。
アリクスが女性だったことに戸惑うレナルド。
落ち着いているアリクスに、「なぜ落ち着いているのか」を問うレナルド。
アリクスの様子を見て、レナルドは察する。
アリクスが、「自分は、本当は女なのではないか」と薄々気づいていたことを。
サーシャとの関係を思い出し、アリクスを問い詰める。
アリクスは口を開くが、何も言えずに口を閉じる。
レナルドは、サーシャがアリクスの秘密を知っていたことに気づいてしまう。
レナルドは、アリクスに「距離を置きたい」と言い出す。
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤
その後、アリクスはアデリータ姫たちと会ったが、何を話したのかあまり覚えていない。
ただ、アリクスはサーシャに「レナルド様に、私が女だって……バレた」と伝えた。
サーシャは驚いていた気がするけれど、それ以外は覚えていない。
あれからサーシャには手紙で詳細を書いて送った。
それからも、アリクスによそよそしい態度を繰り返してしまうレナルド。
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤
レナルドはモヤモヤしていた。
レナルドは「なぜ、自分はアリクスが女性だと気付いてあげられなかったのか」という自己嫌悪に陥っている。
アリクスに心を開いていたレナルドだったが、「何でも知っている」と思っていた親友が色々なものを抱えていたのに、気付かなかった自分に腹が立つ。
そして、話してくれなかった親友にも腹が立ってしまう。
自分はアリクスのことを「親友」と思っていたのに、自分のことを何とも思っていないから、何も話してくれなかったのかと。
自分はアリクスに信用されていない。
その時、アリクスとサーシャのことを思い出す。
アリクスはサーシャと仲がいいのに「恋愛感情ではない」と言っていた。
確かに2人の間に恋愛感情はなさそうで、でも、なぜか違和感を覚えていた。
そして、ついこの前、レナルドはアリクスが本当は女性で、女の心を持っていることを知った。また、サーシャがそのことを知っていて、アリクスと仲良くしていたことをレナルドは知ってしまった。
サーシャと比べて、自分はどうだろう?
アリクスのことを「親友」と言っていたのに。
アリクスのことで違和感を覚えていたのに、全く気づかなかった自分。
事件によって
自分よりもサーシャの方がアリクスのことを理解している事実を突きつけられ、レナルドは一時的に心を閉ざす。
「第5話」『いつか秘密はバレるもの』
すれ違いのシーン。
※話を加筆する。
アリクスの気づかいを目にする度に、「女性だからなのではないか」と思ってしまう。
アリクスがレナルドのことを主人と思っていて、ただみんなに優しいだけで、自分のことを親友とは思ってくれていなかったかもしれないと考えてしまう。
自分が「親友」と言った時のアリクスの様子を思い出す。
あまりいい反応をしていなかったのではないか、本当は嫌だったのではないかと、自分を追い詰めてしまうレナルド。
アリクスに5日間の休みを言い渡す。
※ここで親友関係が1度壊れ、リセットされる。
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤
サーシャと手紙のやりとりをするアリクス。
レナルドとの関係がギクシャクし、寝る前に少し泣いてしまったこともある。
レナルドに忠誠を誓ったあの日を思い出す。
サーシャと自分の昔の手紙を読んでいき、アリクスはやはりレナルドのことを思い出す。
そして、アリクスはセスを探し出し、女に戻ることを決意する。
「第6話」『調査』
調査シーン。
アリクスは次の日、早速調査に乗り出す。
自警団の本部を訪れるアリクス。
レイモンド家の執事である証を見せる。
アリクスは、ブレンとリルフに会う。
2人が今度リルフの実家に遊びに行くと聞く。
担当者・アーヴィングに合わせてもらい、詳しく話を聞く。
父親と母親からも話を聞いていた。
セスのアジトは、たくさんあるらしい。
「この国にはいないかもしれない」と言われる。
管轄が違うので、別の人に調査を頼んでいるため、時間がかかるかもしれないと言われる。
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤
2日目に、サーシャから手紙が届く。
手紙を読んだサーシャも調査してくれるというが、他の仕事で忙しい彼女に任せすぎるのも良くないと思い、なるべく自分で調査しようとする。
アリクスは「両親と妹に呪いのことを言おう」と思ったが、まだ言えずにいた。
ジェイミーの生家を訪ねてみるが、誰もいなかった。
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤
屋敷に帰ってからのアリクス。
「第7話」『離れても互いを想う』
調査シーン。すれ違いのシーン。
3日目、レナルドにはウィルフリード王子から、アリクスにはステファニーから手紙が届き、避暑のため別荘に行かないかと誘われる。
レナルドは白薔薇がついた小さい剣のペーパーナイフで手紙の封を切る。
レナルドとアリクス両方を誘ったことが手紙に書かれている。
レナルドとアリクスは久しぶりに話をする。
2人は一緒に別荘に行くことを手紙にしたためて返事をする。
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤
レナルドはクラークと久しぶりに戦闘訓練をしていた。
クラークがレナルドに何かあったか聞く。
レナルドに言葉を濁され、優しく話しかけるクラーク。
クラークはここにいないアリクスのことで悩んでいるのか聞く。
煮え切らない態度のレナルド。
クラークは、レナルドがアリクスと何かあったことに気づく。
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤
4日目、アリクスはバークロン伯爵家も訪ねてみたが、中に入れてもらえなかった。
夜に両親の元を訪れるアリクス。
呪いのことを話す。
両親は「男性でも女性でも大切な子どもに変わりない」と言ってくれる。
妹のアリーゼには両親が話してくれることになっている。
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤
5日目、ランディーと話をする。
ランディーは、彼には珍しくものすごく驚く。
アリクスは妹のアリーゼにはまだ言っていない。
落ち込むアリクスをランディーは励ます。
アリクスがレナルドに休みを言い渡された理由を聞く。
「親友と仰ってくださったのに、応えることができなかった」
悲観するアリクスの言葉を聞いて、ランディーはなぜレナルドが怒っていたのかを察する。
「レナルド様は話してほしかったんだろうな」
ランディーはアリクスに、そう声をかける。
アリクスとランディーが、もう少し話をする。
夜、避暑地に行く用意をするアリクスとレナルド。
お互いのことを想い、夜空を見上げる。
「第8話」『伝説の魔法剣士』
好きな人の実家に行くシーン。
ブレンがリルフの父親「ライラック」に会いに行く。
道中、仲良くする2人。
リルフの家族に歓迎されるブレン。
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤
ライラックの過去。
ライラックの家族の話。
リラとの恋愛の話。
昔、ライラックが追っていたルセムの話。
でも、名前はわかっていない。
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤
ブレンに「跡を継いでほしい」と言うライラック。
遊んでいるリルフとプリムローズとエスター。
にこやかに笑うリラ。
ブレンはライラックに向き直る。
ブレンは「娘さんを護りたい」「跡を継ぎます」と言う。
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤
ブレンとリルフの恋愛。
まだ何も知らないリルフ。
ブレンはリルフのことを好きだと認め、2人の距離が近くなる。
リルフも中等部時代からブレンとずっと一緒に見回りしていたが、今ようやく彼のことが好きと自覚し、顔が赤くなる。
※友情のような、そうじゃないようなという関係で、2人とも真面目で、先輩と後輩の関係もあり、自覚するまで時間がかかった。
「第9話」『告白』
ボートのシーン。告白シーン。
※婚約者のステファニーは1日早く避暑地に来ている。
※ステファニーはウィルフリード王子の屋敷にいて、話している内にみんなで一緒に避暑地に行こうと言う話になった。
※ステファニーはアリクスから話を聞いて、リルフとブレンに早めに手紙を出していた。
※避暑地でブレンがリルフに告白する。
リルフの実家から直接出向き、昼前に来たブレンとリルフ。
ウィルフリード王子にすすめられ、ブレンとリルフがボートに乗る。
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤
木が生い茂る川。
ボートを漕いでいる2人。
ブレンが「俺が漕ぐ」と言っていたので、ほとんど彼が動かしている。
木々の間から文化祭で特殊な花がたくさん咲いている。
この前の話をする2人。
ブレンがリルフに告白する。
恋人のなる2人。
ブレンがリルフにキスする。
※花が見守る描写。
「第10話」『優しい友人たち』
ボートのシーン。すれ違いのシーン。
ステファニーが気を利かせて、レナルドとアリクスをボートに乗せる。
※ステファニーはウィルフリード王子とボートに乗って楽しかった話をする。
2人が仲たがいするのは悲しい。
アリクスの手紙には、レナルドとケンカしたことは書かれていなかった。
※ステファニーに迷惑をかけないように書かなかったが、思ったよりもレナルドの態度が冷たく、ごまかしきれなかった。
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤
妙に静かで、アリクスは少し泣きそうになる。
優しく聞こえるレナルドの言葉。でも、どこか冷たい。
※本当は優しくしたいレナルド。
※レナルドとアリクスには花が見えなかった。
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤
アリクスとレナルドが屋敷に戻ると、みんなが避暑地に到着していた。
アリクスはステファニーに腕を引かれて、階段下まで行く。
ステファニーにレナルドとのことを聞かれるアリクス。
アリクスはステファニーに本当のことを話し、みんなにも話す決心をする。
※別荘を訪れたアリクスは、みんなに相談し、黒幕の男の情報を集める。
みんなに事の次第を話すアリクス。
レナルドは必要最低限のことしか話さない。
※余計なことを言ってしまわないようにしている。
サーシャはあまり驚かなかった。
少しすねてしまうレナルド。
※自分よりアリクスのことをわかっているサーシャに嫉妬するレナルド。
現状を話し、ウィルフリードたちの力を借りる。
エディングも避暑地に呼ばれていた。
クリーム文鳥「ナテュア」も一緒。
エディングの護衛「ハーバート・ウォルターズ」が登場する。
アリクスはエディングに、「クラークさんにも相談したらどうですか?」と提案される。
レナルドは事件が解決するまで、アリクスに暇を出す。
「第11話」『男の居場所』
調査報告のシーン。すれ違いのシーン。
避暑地から戻ったアリクスとレナルド。
クラークとアリクスの会話。
アリクスが本当のことを話す。
クラークは驚くが、調べてくれると約束する。
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤
諜報員エアニーの調査報告。
「セス・バークロン」のアジトの情報を掴んでくる。
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤
クラークが敵の情報を持ってくる。
以前に起こした事件や被害報告。
逃げているだろう範囲を絞り込んでくる。
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤
クラークは帰る前、レナルドに会いにいく。
レナルドの気持ちが沈んでいることに気づいており、クラークは直球で話を聞く。
話を聞いたクラークがアリクスの気持ちを代弁する。
大切だからこそ言えなかった。
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤
エアニーがクラークから情報を受け取った後、ブレンにそれを渡していた。
ブレンとアーヴィングの聞き込み調査により、何とかセスの居場所を見つける。
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤
その日の夜、敵との戦いの準備をするアリクス。
レナルドとギクシャクしていたことを思い出す。
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤
次の日、黒幕の居場所に行く前にレナルドの元を訪れるアリクス。
前日の昼に、サーシャとステファニーに手紙は出してある。
レナルドと今までの経緯を話すアリクス。
それでも何も言わないレナルドに悲しくなりながらも、アリクスは部屋を出ていく。
アリクスは少ない荷物を持って、屋敷を外から見つめた後、1人で戦いに向かう。
「第12話」『
戦闘シーン。
黒幕の男は郊外の自然豊かな町に身を潜めていた。
緑でできたトンネルに線路がそのまま残る道。
その奥に黒幕の男「セス」はいた。
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤
※長い戦闘シーン。アリクスの心の声。レナルドとの回想シーンも入れる。
セスの居場所にたどり着いたアリクスは、彼の話を聞きながら戦闘する。
セスが、アリクスから香る白薔薇の匂いを不愉快に思う。
アリクスから相変わらず不思議な力を感じるセス。
セスは、男になっても綺麗な動きをするアリクスを褒める。
アリクスは短剣2本で戦うが、セスにことごとく攻撃を避けられる。
セスが、アリクスに「少年でも可愛いですが、女に戻ったら、もっと可愛いでしょうね?」と言う。
2本の短剣が弾かれ、白薔薇のついた剣を使うアリクス。
セスは、主人に与えられた剣を持って戦うアリクスを笑う。
ここにアリクスの主人がいないことを責めるセス。
白薔薇の剣も近くに弾かれ、アリクスの勝利が絶望的となり、「負ける!」と思った、その時!
レナルドが杖で攻撃をはじき返し、アリクスを助けに現れる。
「第13話」『本当の再会』
戦闘シーン。女に戻るシーン。感動の再会シーン。
レナルドの回想シーン。
レナルドの気持ち。
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤
レナルドがアリクスに「女になっても、君は私の親友に変わりない」と言う。
「例え女性でも、何かを隠していても、私たちの紡いできた関係性は本物だった。君が女性になっても私の親友であることに変わりはない」
だから、レナルドはアリクスを助けに来た。
セスは同じ白薔薇の匂いをさせるレナルドとアリクスに不快感を覚える。
「これはレイモンド家が屋敷の者たちに支給しているヘアオイルの香りだ。特に何の意味もない」
冷たく言い放ち、レナルドは杖を剣にして戦う。
レナルドは片方のタイピン型の杖を防御に使って、片方を攻撃に使う。
アリクスは近くに刺さっていた白薔薇の剣を掴み、再び攻撃を開始する。
夕方から夜になって来た時間に、2人でセスを倒す。
セスを倒し、アリクスは女に戻る。
レナルドは、セスを魔法で縛る。
アリクスが遠くに落ちた短剣を取りに行き、鞘にしまう。
レナルドに上着をかけてもらう。
レナルドはタイピンを首のスカーフ(結び目の下辺り)に付けなおす。
エディングのクリーム文鳥が飛んでくる。
サーシャとステファニーが手紙を読んで駆けつけてきた。
サーシャがステファニーより早くしがみ付いて「姉さん……!」と泣く。
※ずっと少年の姿だった姉。サーシャは姿が戻った「昔の姉」と再会する。
サーシャの様子に驚くステファニーだったが、その後、すごい勢いで抱きついてくる。
倒れはしなかったがよろけるアリクス。
妹とステファニーの頭を優しく撫でる。
みんなも現場に集まり、優しく3人を見守っていた。
※エアニーはセスを逮捕し、自警団に引き渡した後で、3人を見て微笑む。
手当てを受けるアリクスとレナルド。
傷を治して、いつものやり取りをして、笑顔で終わる。
「第5章」
「第1話」『異性の親友』
メイド服のシーン。
長期休暇に入っているため、2人は屋敷に戻った。
何とか以前の状態に戻った2人の関係。──に、見えたが……。
寝巻でいたアリクスが着替えて執事の仕事をしようとするが、部屋までレナルドがやって来る。
魔力の消耗が激しかった彼女の体調を心配し、レナルドはもう3日間休むように言う。
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤
そして、レナルドの配慮で3日間お休みをいただくことになったアリクスは、クローゼットの服を確認し、今の自分に合うものがないと気づく。
アリクスは仕方なく近くにいた使用人に話しかけ、メイド服に着替えるが、戦闘に不向きで、足がスース―するのが苦手になっていたこともあり、特注で執事服を作っていただくことになった。
とりあえず、2日間はメイド服で過ごすことになるアリクス。
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤
何もすることがなくて、メイド服のまま、白薔薇庭園の近くで、ぼんやりと空を眺めていると、突然、ランディーとサンディーの声が聞こえる。
今日はランディーがお休みの日で、サンディーと話をするために、ひと気のない白薔薇庭園の近くで話をしていた。
アリクスが2人に声をかけると驚いていたが、普通に声をかけてくれる。
アリクスの代わりにランディーの補佐をすることになったサンディー。
アデルと恋人になっていたサンディーは離れることを渋っていた。
しかし、幼馴染のアリクスに頼まれ、仕方なく諦め、ランディーの補佐になることを了承する。
アリクスはサンディーから今の使用人たちの話を聞く。
アデルの話をするサンディー。のろけ話。
グレアムとブリジットの恋愛の話も聞く。
みんなが元気そうで、アリクスは安心する。
※アリクスが女になった話を聞いて驚いたけれど、みんな「アリクスのせいじゃない」「アリクスは幼馴染の友だち」と言ってくれている。
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤
偶然、レナルドの部屋の前で、バッタリ会ってしまうアリクス。
レナルドはアリクスとバッタリ出くわしたことで驚いていたが、メイド服姿の彼女を見て、さらに驚く。
アリクスはメイド服を恥ずかしそうに見せ、スカートが涼しすぎることを伝え、執事服を特注する許可をいただいたことにお礼を言う。
何とか返事をするレナルドは、アリクスの女らしい部分を見て、動揺する。
その後も話をする2人。
2人は離れることになる。
アリクスはレナルドと話せて嬉しそうにしている。
※しかし、少しの間アリクスの後ろ姿を見ていたレナルドの心は複雑だった。
「第2話」『親友?』
メイド服のシーン。白薔薇庭園のシーン。
2日目、アリクスは暇を持て余し、落ち着かないまま、再び白薔薇庭園へと足を運び、そこでレナルドに会う。
メイド服をつまんで嬉しそうに話すアリクスに、レナルドは複雑な表情を浮かべる。
アリクスはレナルドを心配する。
※レナルドの屋敷にある白薔薇庭園での長い会話シーン。レナルドが休みの日。
※本当にアリクスのことを親友と思っているのか確かめたくなるレナルド。無意識。
今までの白薔薇庭園での出来事を思い出す。
話し終わり、白薔薇庭園を去っていくアリクスをレナルドは静かに見つめる。
「第3話」『恋愛?』
女性用執事服のシーン。
3日目に特注の執事服が届く。早速、執事服に着替えるアリクス。
屋敷内を歩いていると、クラークと出会う。
クラークに事の次第を説明するアリクス。
そこにレナルドがやって来る。
アリクスはいつもとは少し違う執事の服を着ていた。
メイド服にしてみたが、スカートがスース―して落ち着かず、戦闘時にいつもの動きができないからと、新しく作ってもらった特注の執事服を身に着けていた。
※本人は、「この方がしっくりきます」と言っている。
いつもと同じだけれど違う光景。
レナルドは最初、同じように接することができると思っていた。
アリクスの笑顔を見たり、女性らしい部分を見つけたりするとレナルドは少し動揺したが、何とか普通の態度で接していた。
しかし、「女になっても親友には変わりないよ」と言った手前、女性として意識してしまうことに思い悩む。
※幼馴染で好きと気付かずにいたのに、突然意識し始める2人と同じような関係。
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤
その日の訓練中、レナルドの様子がおかしいことに気づくクラーク。
クラークが訓練のために歩いてきたアリクスと話し始め、親し気にしているのをレナルドは複雑な感情で見つめる。
クラークはレナルドの気持ちを何となく察する。
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤
次の日、軍関係の勉強中。
レナルドは思い悩みすぎたのか、アリクスに「お疲れのようですね」と言われ、「ハーブティーです」とハーブティーを差し出される。
アリクスの気配りで、更にレナルドの悩みが深くなる。
「第4話」『恋愛感情』
戦闘シーン。
アリクスは男になった時に恋愛を諦めているところもあった。
とりあえず女として生きていくことになったので、執事の仕事をこなしつつ、「普通に生きていこう」と考えている。
しかし、最近、親友であり、主人のレナルドの様子がおかしく、本当に心配している。
アリクスは今まで男性だからと抑え込んでいた女性の部分も、少しだけ表に出すことができるようになってきた。
でも、「心愛 (きよえ)の頃のようになれない」ことも自覚している。
とりあえず、恋愛として好きだけれど、「忠誠を誓ったレナルド様に仕え、生きていくことに変わりはない」と、親友のレナルドが悩んでいる間も、いつも通り仕事をしている。
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤
執事服になった次の日の訓練。
女に戻って体付きが違うので、鍛え直さないといけなくなり、クラークと剣の訓練をしようとするアリクス。
レナルドは、それを聞いて許可を出そうとするが、危機感を覚えて、「私が相手をする」と言ってしまう。
レナルドが杖を剣に変えて、アリクスの訓練に付き合う。
※「アリクスが好きなのかもしれない」という感情を自覚させるシーンを入れる。
※長期休暇が終わるまでのアリクスとレナルド。
「第5話」『新しい学校生活』
お茶会のシーン。
長期休暇が終わった。
レナルドとアリクス、ランディーとサンディーも一緒に登校している。
友人たちは、性別が違っても優しくしてくれる。
アリクスとレナルドは同じ場所で眠ることはできないが、男子寮以外ではともにいることを許される。
※アリクスが男の時は、レナルドの世話と護衛を両方引き受けていた。
アリクスはアデリータ姫たちに、女だけのお茶会に呼ばれる。
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤
アリクスはサーシャと一緒に給仕をするが、アデリータ姫たちに「サーシャ、アリクスさん。2人とも席に着いてください」と言われる。
アデリータ姫の言葉に驚き、困惑する2人に、さらに姫が声をかけ、2人はお互いに顔を見合わせつつ遠慮がちに席へ座る。
アリクスからレナルドの話を聞くアデリータ姫たち。
アリクスが女になったので、レナルドにはもう1人の世話係にサンディー、護衛にクラークがついている。
※クラークは男子寮での護衛のみ。夕方と朝方まで。昼に寝た後に自主訓練。
※夕方は学校の校庭を借りて、アリクスとレナルドと一緒に訓練。
※訓練後、寮でシャワー。レナルドはランディーが護衛している。
※夜は男子寮の庭を借りてレナルドと訓練。
※訓練後は風呂に入る。レナルドはランディーが護衛している。
アリクスは校内だけ給仕と護衛。
アリクスはレナルドと一緒にクラークの訓練後、彼を男子寮に送り届けている。
アリクスは現在、女子寮の部屋を借りている。
アリクスがレナルドのことをどう思っているのか聞かれる。
アリクスは言葉を濁す。
まだ自分でも気持ちに整理がついていない。
レナルドのことは以前から好きだったのだが、告白すること自体想像したこともなくて、実感もわいてこない。
女性陣は態度からアリクスがレナルドのことを好きなのだろうと何となく察する。
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤
レナルドはアリクスが訓練に出られないと知り、悩んでいる気持ちを整理しようと、クラークに「夕方の訓練は休む」と伝えた。
ランディーには「少しの間、1人にしてもらいたい」と頼み、部屋の外で待機してもらっている。
男子寮の部屋から校舎を見るレナルド。
レナルドはアリクスに対して「親友だ」と結論を出したのに、恋愛感情のようなものが芽生え、まだ決心がつかない。
アリクスがアリクスであるからこそ、「親友だ」と思っていた。
男性だった部分も、女性になった部分も含めて、アリクスだから。
その部分があったからこそ、「親友」に近い関係になれた。
でも、アリクスの女らしさが表に出てくると、「本当に親友への感情だったのか」自信が持てなくなり、さらに混乱する。
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤
学園祭前、アリクスたちとアデリータ姫たち以外は、みんな恋人になっている。
リルフがブレンにピンクダイヤモンドで作られた姫ライラックのネックレスをプレゼントされる。
「君の好きな花のネックレスを見つけて、君に似合うと思って買った──受け取って欲しい」と、渡される。
リルフは嬉しそうに受け取る。
「第6話」『ロズレ・ブロンシュ』
学園祭のシーン。温室の白薔薇庭園のシーン。
高等部の学園祭。
温室の白薔薇庭園。
フラワーアレンジメントで飾り付けた白い店。キッチン付き。
薔薇柄の食器と食用の薔薇を飾りつける。
ランチ カフェメニュー 銀の足つきの皿で出される薔薇型のゼリー。
フルーツ系のメニュー。フルーツパーラー。
紅茶やハーブティー。食べ歩きの食べ物と飲み物。
洋風東屋の白いガゼボ。
薔薇をモチーフにした白いベンチ。
暗くなってきたら花の形をしたステンドグラスのランタンが光る。
みんなの会話。
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤
サブリナも久しぶりに白薔薇庭園を見にくる。
懐かしそうに見ているサブリナにマルディが声をかける。
「サブリナ!」
声に振り向くサブリナ。
※現在のマルディ。薄茶のふわっとしたセンター分けショートカット。薄茶の瞳。
白いワイシャツに白薔薇(ブライダルホワイト)のループタイ。
明るい茶色のベスト。濃い茶色のズボン。黒の靴。
明るく、フレンドリーな性格。白薔薇が大好き。
「久しぶりだね?」
「ブロンシュ様!」
サブリナはハッとするが、誰にも聞こえていない。
「大丈夫、聞こえていないから」
「お久しぶりです、ブロンシュ様! あの時は、本当にありがとうございました!」
サブリナは頭を下げる。
2人で店が良く見えるベンチに座り、昔話とレナルドたちの話をするサブリナとマルディ。
最後にマルディはサブリナに頼みごとをする。
「君の息子の執事アリクスとアデリータ姫のメイドのサーシャのことをよろしく頼むよ?」
マルディがアリクスとサーシャを見ながら言う。
マルディの視線の先には、レナルド付きの執事だった少女「アリクス」と「サーシャ」と呼ばれているメイドがいる。
「彼女たちは私が呼んだんだ」
「え?」
「アリクスが女性で、魔法をかけられていたことは知っていたんだ。だが、セスの呪いは私と相性が悪かった。アリクスが呪いを解かれた時に助けに入るつもりだったけれど……。その必要はなかったみたいだね」
「ブロンシュ様……」
※異世界転移、病気を治す、若返らせることはできるが、性別を変えるのは専門外。
アイテムづくりや修理も得意。
セスとトレヴァーとは相性が悪く、近づきたくない、関わりたくない。
しばらくして見に行った時に、アリクスがみんなと仲良くしていた。
たまに様子は見に行っていたが、しばらくそのままにしていた。
アリクスが男の方が学校に入りやすいことも考えていた。
「サブリナ」
アリクスとサーシャを見ていたマルディは視線をサブリナに向ける。
「後は頼むよ?」
そう言って微笑みながら、消えてしまうマルディ。
サブリナは驚いていたが、腰を上げる。
とりあえず何か注文するため、アリクスとサーシャに声をかけることにした。
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤
レナルドはランディーと話してすごしているうちに、アリクスといる時と比べてしまうことに気づく。
ランディーといるのも落ち着く時間だったはずなのに、何かが足りない。
例え話をする。
レナルドは、アリクスが特別な存在だと感じる。
戻ってきたレナルドは、サブリナに気づく。
アリクスたちと楽しそうに話している。
レナルドとサブリナのやりとり。
カップルたちの学園祭。
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤
ウィルフリード王子とステファニーは外で花火を見て、キスをする。
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤
花火を見ながら、レナルドとアリクスの白薔薇庭園での会話。
※結局、レナルドはアリクスを女性として好きになっていく。
「第7話」『ドレス』
ダンスのシーン。ドレスのシーン。
冬期休暇。
ダンスの練習をしようとするアリクスにレナルドが声をかける。
アリクスがランディーに声をかけようか迷っていた事を知り、レナルドはホッとする。
アリクスとランディーが一緒にダンスを踊っているところを想像するだけで、レナルドはモヤモヤする。
アリクスとレナルドは、ダンスを一緒に練習する。
2人は中等部の頃に、一緒にダンスの練習をしたことを思い出す。
アリクスが話し、レナルドが思い出話を続ける。
ようやくアリクスが笑った。
その笑顔を見たレナルドはアリクスを女性として見ている自分を認め、アタックすることを決心する。
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤
2月下旬の舞踏会で、アリクスにドレスを着せようとする女性陣。
しかし、アリクスは、いざという時に戦えないからと全てのドレスを断る。
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤
※レナルドは寮に帰った後、学校近くの花屋さんに白薔薇を頼んできていた。
1日目、2日目、3日目と数を指定して配達してもらい、ランディーに運んでもらう予定になっていた。
ドレスの話をすると、レナルドは少し残念そうにしていたが、アリクスは全くわかっておらず、「レナルド様、どうかしましたか?」と訊く。
「もっと恋愛感情があると口にしないといけない」とレナルドは思う。
クラークが会場を警備している。
ボーっと立っているように見えたアデリータ姫に、ブラントがダンスに誘う。
他の恋人たちもダンスを踊る。
エメストとセリーヌも今年は一緒に踊っている。
※約束をしたので、エメストがダンスを覚えてきた。
フルートを演奏するエアニー。聴いているサーシャ。
その後、一緒に踊る2人。
ウィルフリード王子とステファニーも踊って、みんなの視線を集めている。
イデリーナとマテルは仲良く会話している。
ブレンがどこからか手に入れてきた咲く時期には早いピンクの姫ライラックをリルフに贈る。
「第8話」『白薔薇のダンス』
温室の白薔薇庭園のシーン。ドレスのシーン。ダンスのシーン。
舞踏会の後で、女性陣がアリクスに白薔薇の白いドレスを着せる。
※白薔薇のシンプルなドレスに取り外し可能なレースなどをつけている。
※リルフは薔薇の髪飾りだけ一緒にお金を払った。
※リルフは自警団から少しだけ給料をもらっている。
※リルフが植物の魔法で、白薔薇を咲かせる。
校内の白薔薇庭園で待っているレナルドに送り届ける。
先生へは根回し済み。
クラークが近くで警護してくれている。
女性陣は、レナルドの気持ちに気付いている。アリクスだけ気付いていない。
アリクスは「急に女になったから戸惑っているだけ」と思っている。
戸惑うアリクスだが、2人で踊る。
女性のステップを覚え直したアリクス。
レナルドがアリクスに白薔薇を1本贈る。(※白薔薇「アンナプルナ」)
カスミソウ。ピンクの包装紙。ゴールドのシルキーサテンリボン。
花束にしてプレゼントされる。
アリクスは戸惑いながらも笑顔で受け取る。
※薔薇1本は「一目惚れ」「あなた以外考えられない」という花言葉。
他の異性が目に入らないほど、情熱的に恋焦がれているサイン。
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤
その日の夜、アリクスはなかなか寝られず、バルコニーに出て、レナルドからもらった花束を花瓶に生け直し、じっと見つめていた。
アリクスは「白薔薇が似合う」と言われた時のことを思い出す。
寒くなってきたアリクスは、花瓶を持って部屋に入っていく。
明日もレナルドの護衛の仕事がある。
近くの部屋では、リルフがブレンにもらった姫ライラックを花瓶に活けていた。
その中に、こっそりとラッキーライラックが混ざっている描写を入れる。
「第9話」『特殊能力』
調査シーン。
アリクスとレナルドの恋愛。
アタックを開始するレナルドと戸惑うアリクス。
目が合うことも増えて、帰りには白薔薇をプレゼントしてくれるようになる。
※魔法があるので、どんな季節でも花を咲かせることができる。
※数日前に、レナルドは寮に帰った後、学校近くの花屋さんに白薔薇を頼んできた。
「アンナプルナ」を1日目、2日目、3日目に送る数を指定して配達してもらっている。
門からはランディーに運んでもらっている。
今日は3本。花瓶にいけると4本になる。
※3本は「愛しています」「告白」という花言葉。
※4本は「この気持ちは死ぬまで変わらない」という花言葉。
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤
その日の夕方。
ブレンの先輩自警団員「アーヴィング・リーヴィス」の尋問。
アーヴィングの特殊能力。特殊な魔法で自白させる。
無理やり自白させることもできるが、会話を盛り上げ、饒舌にさせた後に魔法を使う。
セスの余罪を追及中、まだまだ黒幕がいたことを自警団が知る。
※6人が呼び出される理由を加筆する。
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤
次の日、トレヴァーが町の人々を襲う事件が起こり、呼び出された6人。
調査に乗り出すブレンとリルフとエアニー。
ウィルフリード王子とステファニーとサーシャも駆り出されていた。
今日の昼からアデリータ姫の護衛にブラントがついている。
この日は、アリクスがレナルドから5本の白薔薇をもらう。
花瓶にいけると9本になった。
※5本は「出会えたことを心から喜んでいます」という花言葉。
※9本は「いつも一緒にいてください」「いつもあなたを想っています」という花言葉。
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤
アリクスたちにセリーヌの能力がばれる。
※なぜバレたのかを考えて加筆する。
「第10話」『ずっと好き』
戦闘シーン。告白シーン。
次の日に学校に来なかった6人。
セリーヌの能力を知ったトレヴァーが学校の生徒を襲う。
セリーヌが敵に襲われ、庇おうとするエメスト。
ブラントがバッジの盾で庇い、エメストに盾を渡す。
セリーヌとエメストは工房へ逃げる。
レナルドがアリクスを庇う。
アリクスは「私はレナルド様の護衛なのに」と思う。
最近は特に護衛する機会も減っていた。
敵の攻撃で、ブラントがアデリータ姫を庇う。
怪我を負うブラントにアデリータ姫が必死に回復魔法をかける。
レナルドが魔法を使う。
アリクスが短剣2本でトレヴァーを攻撃する。
間一髪でトレヴァーが攻撃を避け、逃げる。
何とかトレヴァーを退けたアリクスたち。
アリクスを心配するレナルド。
工房から戻ってきたエメストとセリーヌはブラントに新しい武器を差し出す。
ブラントが「アデリータ姫を護る」と誓う。
アデリータ姫がブラントに「ブラントのことが──ずっと好きです」と告白する。
ブラントも「俺もアデリータ姫のことが、ずっと好きです」と言う。
その場にいたみんなは驚くが、アリクスは何となくわかっていた。
※このタイミングで告白したことにレナルドも驚いていた。
※本当はこの日に3本の白薔薇をプレゼントして告白する予定だったが、やめた。
この日の夜、レナルドの部屋に3本の白薔薇が飾られている。
※3本の薔薇は「愛しています」「告白」という花言葉。
※12本の薔薇は「私と付き合ってください」という花言葉。
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤
戻ってきたサーシャがエアニーの諜報活動について行きたいと言い出す。
サーシャはアデリータ姫に許可を求め、姫は彼女に許可を出す。
アデリータ姫はブラントに告白したことをこっそりサーシャに伝え、2人とも嬉しそうに笑う。
アリクスも諜報活動についていこうとするが、レナルドに抱きしめられて止められる。
サーシャはエアニーと同じ諜報部の組織に一時的に入る。
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤
エメストとセリーヌの会話。
エメストがセリーヌを護ると誓う。
エメストからセリーヌにキスする。
「第11話」『諜報活動』
調査シーン。
サーシャとエアニーの諜報活動。
エアニーが先輩諜報員「フェアド・コールズ」の話をする。
エアニーがサーシャに香水のような催涙スプレーを渡す。
黄色いガーベラの咲いている近くの教会に行く。
教会の管理者「ニール」たちに会う。
エアニーがみんなと話し、サーシャと話をした後、教会から出る。
エアニーが先に歩き、サーシャが後ろを歩いていると、太陽のような笑顔の少女「サンドリーヌ」に声をかけられる。
じっとサーシャを見るサンドリーヌ。
「お姉さんの探している情報はあそこにあります!」
ある場所を指さして言う。
「情報を知りたければ、1人で行った方がいいです、きっと!」
「え?」
元気よく挨拶した後、去って行ってしまうサンドリーヌ。
振り向くと、なぜかエアニーはいなかった。
サンドリーヌの笑顔が気になったサーシャは、結局、1人でその場所に向かう。
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤
※ルセムのアジトの1つ。
※さっきまで使っていたが、エアニーと鉢合わせしたため、このアジトに帰れなくなった。
後で、ルセムが子分に片付けさせようとする。
サーシャが単独行動をしてしまい、敵に見つかりそうになる。
イヤリングの効果が発動し、見えなくなったサーシャに気づかず、敵は帰っていく。
近くに鏡が置いてあるが、自分の姿は見えない。
※10分間だけ気配と姿が消せる。
サーシャは左手首にあるアンティークの腕時計を見る。
サーシャは机を見る。
そこにはアジトの場所が書かれ、一か所だけ印のついた地図を発見する。
他の場所も探してみる。
※思いついたら何か書く。
効果が消えて、鏡に映るようになる。
時計を見ると、約10分が経過していた。
「第12話」『敵との遭遇』
調査シーン。戦闘シーン。
ボスの妨害と攻撃。
エアニーとルセムの攻防。
ルセムの武器、人に見つからないようにするために最初は拳銃。
エアニーは魔法の矢で相殺させる。
ルセムが二丁拳銃になる。
指輪を使った魔法でロープを作り、魔法の弾を無効化する。
逃げるルセムに、エアニーはフック付きのロープで追いかける。
エアニーは自警団に知らせるため、緊急用ホイッスルを鳴らす。
ホイッスルをテイバーパイプに変え、音楽の魔法を使う。
ルセムも負けじと、拳銃をショットガンに変えて攻撃する。
避けて矢を放つエアニーだったが、なぜか防御魔法が発動し、ルセムに逃げられてしまう。
※トレンチナイフにかかった防御魔法。
その後、無事にサーシャと会い、彼女を叱り、抱きしめるエアニー。
エアニーがサーシャにキスする。
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤
部屋にある白薔薇のことを思い出すレナルド。
レナルドはアリクスへの遠回しな告白をやめていた。
アリクスたちの方でも事件が起こる。
トレヴァー襲来。
「最初から、こうしていれば良かった」
レナルドがタイピンを槍にして敵の魔法を薙ぎ払う。
※レナルドの格好良いシーンを追加して、アリクスに格好良いところを見せる。
剣で戦うアリクス。
またトレヴァーは不利になり、帰っていく。
レナルドに手を握られ、怪我はないか確認される。
突然のことに驚きながら何もわからず、とにかく恥ずかしいアリクス。
「第13話」『隠れ家』
告白シーン。
エアニーとサーシャたちが学校に帰ってくる。
無事を喜ぶアリクスたち。
エアニーとサーシャが敵のアジトを見つけてきた。
自警団へ連絡し、連携を取ることになる。
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤
トレヴァーとルセムが昼と同じアジトで会う。
ルセムはエアニーの魔法で記憶をぼかされてしまっていた。
地図がないことに気づくが、意識がもうろうとしている。
トレヴァーが「昨日言ってたアジトに行くんでしょう? 早く行きましょう?」と言う。
釈然としないものを感じながら、ルセムたちは地図に書いてあったアジトに急ぐ。
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤
みんなは最終決戦の準備をする。
最終決戦前に、レナルドはアリクスに告白する。
アリクスはレナルドから「返事は最終決戦の後でいい」と言われる。
「第14話」『
戦闘シーン。
アリクスをさりげなく口説くレナルド。
アリクスは、あまり気づいていないが、周りのみんなにはバレバレ。
そんな中、アリクスはレナルドと恋人になる自分を想像してみるが、うまくいかずにいた。
アリクスがレナルドへの恋愛感情に気づいてから約8年経つ。
主人であるレナルドと、「執事」兼「護衛」である自分。
性別の壁もあった身分違いの恋。
どう考えても、恋人として横に並んでいる姿が思い浮かばない。
※後に、実際はそんなことはどうでもよかったことにアリクスは気づく。
自警団が昼の間に、こっそり下っ端を逮捕している。
昼にクラークがやって来て、みんなで敵を倒しに向かう。
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤
しかし、廃城に着いたのは、夜遅くになってからだった。
何かあった時のために、外で待機するエメストとセリーヌ、アデリータ姫、イデリーナ、マテル。
強くなったマテルなら、みんなを任せられると護衛を頼んだ。
みんな声をかけている。
こっそりアデリータ姫とブラントが話をして、彼からキスする。
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤
暗闇から現れる悪のオネエ「トレヴァー」とスパイの責任者のような男「ルセム」。
トレヴァーとルセムの軽口。
抱きつこうとするトレヴァーをさっと避け、ルセムの最初の攻撃。武器はマシンガン。
サーシャの防御魔法が自動で発動。
走っていくルセムについていく、レナルド、クラーク、エアニー、ブレン。
トレヴァーには、アリクス、リルフ、サーシャ、ステファニー、ウィルフリード王子、ブラント。
両手の指全てにはまった指輪。親指の指輪から順番に火土風水の魔法が出せる。
魔法を組み合わせて攻撃する。
両小指の指輪の効果・呪縛魔法で、ステファニーを人質にとる。
サーシャが姿を消して、小指の指輪を奪い、リルフに投げる。
リルフが小指の指輪を壊す。
トレヴァーに攻撃されそうになったサーシャをエアニーが腕を掴んで引き寄せ、抱きしめて庇う。
サーシャの防御魔法が自動で発動する。
アリクスがトレヴァーの顔の左右に短剣を投げつけてひるませる。
タイピンの剣を大きくしたアリクスが指輪を切って壊し、ウィルフリード王子がトレヴァーを気絶させる。
エアニーがトレヴァーを縛る。
トレヴァーとの戦いに勝利する。
「第15話」『
戦闘シーン。
マテルたちに残党が襲ってくる。
セリーヌの手を握っているエメスト。
イデリーナのために強くなったマテルが倒す。
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤
一方、レナルドたちとルセムとの戦い。
ルセムのマシンガン。レナルドの防御魔法。
ルセムは二丁のショットガンで、弾に別の魔法を混ぜる。
クラークは白薔薇のついた金と銀のタイピンを二丁の銃にして攻撃。
※クラークは敵が銃を撃つ時の癖を見ていた。
銃の弾を当て、魔法の無効化により、敵の攻撃を相殺する。
エアニーがテイバーパイプで敵の動きを鈍らせる。
クラークは銃攻撃で、エアニーは矢で弾をはじく。ブレンが剣で弾を切る。
レナルドがエアニーに向こうの加勢に行くよう指示を出す。
近づくレナルドに、ルセムが二丁の拳銃攻撃。
レナルドは槍で薙ぎ払おうとする。
ルセムがトレンチナイフの飾りで防御魔法を発動する。
二丁の銃をブレンの後ろまで投げ捨て、オートの銃にして攻撃する。
後ろではブレンが銃の攻撃を全て切り捨て、銃を切って壊す。
ルセムが飾りを大きくし、トレンチナイフにする。
接近戦で、2本のトレンチナイフでレナルドを攻撃しながら、防御魔法を使う。
防御魔法をクラークの銃の魔法無効化で消すが、もう1本の方の防御魔法を使う。
クラークの前に来る。
後ろから追ってきたレナルドの杖を弾くルセム。
クラークの銃がもう1本にあたり、防御魔法が使えなくなる。
ルセムがクラークの銃をトレンチナイフで両方弾く。
ルセムが猛スピードでクラークとレナルドを殺そうとする。
しかし、レナルドがもう1本のタイピンを剣に変えていた。
レナルドが剣を振り下ろし、ルセムを倒す。
決着がつき、みんなが合流する。
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤
エアニーがルセムを縛り上げ、ブレンが指揮を執る。
怪我人の手当てや証拠品の回収、状況確認、自警団に連絡をしている内に、気が付けば朝日が昇る時間になっていた。
「第16話」『「
パーティーのシーン。
最終決戦が終わり、みんながホッとしている。
みんなでホームパーティーをすることになる。
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤
世界の管理者に声をかけられる2人。
「神」と呼ばれる存在「マルディ」が現れ、みんなが驚く。
「君たちを呼んだのは私なんだ」と話し始める。
「第17話」『異世界の姉妹』
真相。
心愛(きよえ)と心美(まなみ)の話。
ブレスレットの話。
リルフとアデリータ姫を助けてほしかった話。
異世界から呼び寄せて、2人を0歳にして、今の両親にそれぞれ預けた話。
マルディは2人に「何か1つ、願いを叶えるよ?」と約束をする。
2人は世界の管理者に、最後のお願いをする。
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤
主人であるレナルドと、使用人のアリクスが恋人として横に並んでいる姿を想像できなかった。
でも、実際はそんなことどうでもよかった。
お互いが好きで、一緒に並んで話している時間が、とても好きで、とてもあたたかい。
それだけでいいんだって、気づいた。
レナルドに返事をする。
レナルドがアリクスにキスする。
※もっと考えておく。
「第18話」『ハッピーエンド』前編
ハッピーエンド。結婚式のシーン。
その後のみんな。
それぞれの未来。
レナルドが両親にアリクスとサーシャのことを話した。
サブリナはマルディから話は聞いていた。
マンフリードもサブリナも2人の結婚に賛成してくれた。
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤
エメストとセリーヌの結婚式。
ひっそりと行われる。
みんなでお祝いする。
セリーヌはエメストの家に住むようになる。
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤
ブレンとリルフの結婚式。
自警団の人々に囲われ、幸せそうな2人。
その後も、自警団員として活躍する2人。
リルフの家族が城下町にやって来る。
妹と弟が成長し、城下町の学校に通っている。
アーヴィングの活躍でルセムたちから全ての情報を聞き出すことに成功する。
彼らは数日後に処刑された。
「第19話」『ハッピーエンド』中編
ハッピーエンド。結婚式のシーン。
マテルとイデリーナの結婚式。
ステファニーが嫁ぐ前に結婚して、彼女が嫁いだ時には一緒についていく。
マテルは功績を称えられ、城で働くことになり、城に来るステファニーの護衛騎士として一緒にいる。
イデリーナも相変わらずステファニーのウェイティングメイドとして傍にいて、マテルと一緒に城の端の方に住んでいる。
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤
ブラントとアデリータ姫の結婚式。
盛大に行われる。
その後も、城に住んでいるブラントとアデリータ。
仲睦まじく、騎士団員から羨ましがられるブラント。
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤
ウィルフリード王子とステファニーの結婚式。
盛大に行われる。みんなに祝福される。
お城では、みんなが仲良くしている。
たまにみんなを呼んでパーティーやお茶会が開かれる。
※お茶会シーンを加筆する。
「第20話」『ハッピーエンド』後編
ハッピーエンド。結婚式のシーン。異世界に住む母親とのお別れのシーン。
エアニーとサーシャの結婚式。
ひっそりと行われる。
しかし、みんなに囲まれ、幸せそうな2人。
サーシャはエアニーの家に住んでいる。
オルレアと仲良くするサーシャ。
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤
結婚式より前のレナルドとアリクス。
髪を伸ばし始めたアリクスに、「なぜ髪を伸ばすんだ?」とレナルドが尋ねる。
女になったから伸ばしてみようと思った。
アリクスはレナルドと同じ長さにしようとしている。
レナルドがアリクスにキスする。
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤
レナルドとアリクスの結婚式。
髪の毛が伸びているアリクス。
今はようやくミディアムヘアになった。
軍の要人が出席し、同僚だった執事やメイドも出席している。
みんなに祝われ、幸せそうな2人。
※白薔薇の「スペンドアライフタイム」をブーケにして持たせる。
※意味は「生涯をともに歩む」。
※レイナーを持ち上げているマンフリードと横で嬉しそうにしているサブリナ。
※ランディーとアリーゼ、サンディーとアデル、グレアムとブリジットの恋愛。
※レナルド付きの執事「ランディー」、アリクス付きのメイド「アリーゼ」。
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤
それから数か月たち、サブリナと白薔薇の手入れをしているアリクス。
髪の毛はロングヘアになっていた。
白薔薇がいくつかついたバックカチューシャをつけている。
シンプルな白薔薇の白いドレス。
※舞踏会の白薔薇のドレス。レースなどが取り外せるようになっている。
レイナーはメイドたちに任せている。
そこにマンフリードとレナルドがやって来る。
アリクスを抱きしめるレナルド。
サブリナとマンフリードが2人を優しく見つめている。
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤
アリクスたちが生まれた本当の世界。
母親がなぜか空室になっていた妹の部屋にやってくる。
※姉の部屋は、兄の部屋のままになっている。
何故か思い出せないが、ここに来ると少しだけ寂しい気持ちになる。
しんみりしていると突然、向こうの映像が現れ、アリクスとサーシャが母親に向かって話す。
母親は2人の話していることはよくわからなかったが、とても懐かしくて嬉しかった。
話し終わった後、映像が消え、どこからか2枚の写真が現れる。
それはアリクスとサーシャそれぞれの結婚式の写真だった。
それを見た母親が、なぜかわからないまま涙を流す。
しかし、涙をぬぐうと嬉しそうに笑う。
アリクスとサーシャの願いは、「母親と話をすること」と「結婚式の写真を届けてほしい」というお願いだった。
「姉さん、お母さんに写真、届いたかな?」
「多分、大丈夫だよ」
「うん、そうだね」
ハッピーエンド。
「番外編」『雨の日』中等部編。雨の日に傘を持ち、レナルドを待つ。アリクス視点。
レナルドのために傘を手に持っているアリクス。
他の貴族の屋敷に呼ばれたレナルド。
護衛として付き添いで来たアリクス。
補佐としてついてきたランディー。
運転手のハリソン。
左からアリクス、レナルド、ランディー。
ハリソンがドアを開け、3人は車から出る。
傘を持っていくアリクスとランディー。
屋敷の奥にある庭を通らないと行けない。
その先の部屋まで行く予定。
秘密の相談があってレナルドを呼んだ。
※会話の内容を考えておく。
※子どものレナルドに用があった。
※レナルドが了承するような内容にする。
玄関で屋敷の執事に迎えられ、奥の部屋まで案内される。
ランディーは庭を通らず、こちら側で待機する。
庭を通ってきたレナルドとアリクス。
アリクスは風魔法で傘の水分をそっとなくし、ハンカチを取り出して傘を拭く。
ハンカチを折り目に逆らって折りたたみ、内ポケットにしまう。
アリクスは傘を畳んで紐で縛り、レナルドの隣で待機する。
※畳んでいる間、レナルドは横で待機する。
※お礼を言うレナルド。
貴族はアリクスを見て、護衛の執事は噂で聞いていたけれど珍しいと言われる。
会話。
話が終わり、部屋から出る。
雨は止んでいた。
ランディーがハリソンを呼びに足早に行く。
レナルドはアリクスと再び庭を渡る。
2人は会話をしながら、玄関に向かう。
「レナルド様は本当に素晴らしいお方ですね?」と言うアリクス。
レナルドはアリクスにお礼を言い、他言しないように話す。
玄関で待っていたハリソンとランディー。
レナルドがお礼を言い、車に乗り込む。
アリクスは車に乗り、先程の話を思い出す。
アリクスは「うまくいくといいな」と思う。
「番外編」『レイモンド家の使用人たち』
レナルド付きの執事「ランディー」とアリクス付きのメイド「アリーゼ」の恋愛。
サンディーとアデル。
2人はそれぞれランディーとアリーゼの補佐をしている。
グレアムとブリジット。
グレアムはレナルド付きの運転手、ブリジットは「次期メイド長」と噂されている。
「番外編」『その後のレイモンド家』
レナルドの弟「レイナー」、普段は屋敷に来なくなったクラークが登場する。
レナルドとアリクスの息子も登場させる。
「番外編」『その後のデアーグ家』
結婚後、ピンクと赤の花が咲いた木が並んでいる川に行って、ボートに乗るブレンとリルフ。
昔を思い出して、ブレンがリルフに告白したときのことを話す。
幼い子どもができていてもいいし、寝ている赤ちゃんと一緒にボートに乗っていてもいい。
「まだ本編に追加していないシーン」
5章のサンディーのシーン。
サンディーとアデルの恋愛話。
中等部編からのランディーのシーン。
中等部編からのブリジットの恋愛話。ランディーやサンディーから話を聞く。
マテルの戦闘シーンを増やす。
他のキャラクターの話。
ランディーとアリーゼの恋愛。
事件か心境の変化が起きる出来事を起こす。
もっと心と五感を意識した文章に書き直す。
アリクスの短編を書いて応募する。
白いライラックは青春の思い出。
爽やかな青春。恋愛。
親や誰に言われようと、正義と意志を貫く。
敬語のまとめは、やりたいときにやる。
レイモンド家の使用人の仕事をまとめる。
「備考」
「それぞれの恋愛」
順番
マテルとイデリーナ すでにカップル 馴れ初め話は2章の8話と9話
ウィルフリードとステファニー 正式に告白するのは2章の16話
エメストとセリーヌ 3章の10話
エアニーとサーシャ 3章の12話
ブレンとリルフ 4章の9話
ブラントとアデリータ 5章の10話
レナルドとアリクス 5章の17話
「その他の恋愛」
ランディーとアリーゼ (アリクスの妹) 番外編
サンディーとアデル 番外編
グレアムとブリジット 番外編
フリードとアデリナ 1章の14話
マンフリードとサブリナ 1章の14話
ライラックとリラ 1章の17話
「マテルとイデリーナ」
イデリーナとマテルの過去話。
16歳のメイドと18歳の護衛騎士の恋愛。
以前からシヴィッド家に仕えていたイデリーナは、お屋敷で学ばせていただきながら、メイドとしても働いていた。
イデリーナの両親も使用人として優秀。
彼女も優秀な使用人として、ステファニー付きのメイドとして働くことが決まっていた。
──これからはステファニー様付きのメイドとして、もっとしっかりしないといけないわ!
黒いワンピースに白いエプロン。
ホワイトブリムをつけてはいるが、茶色のストレートヘアを黒いリボンで結んだだけというシンプルで飾り気のない姿で、イデリーナは気合を入れた。
6歳になったステファニーに、もうそろそろ護衛騎士をつけようと思ったシヴィッド卿は、娘に騎士の「マテル・メリル」を護衛としてつけた。
一緒に働くことになったイデリーナとマテル。
年も近いことから、話しやすくはあった。
イデリーナはステファニーのことを大切に想っている。
でも、もっと仲良くしてほしいステファニー。
優秀なメイドだからこそ、「距離感も大切」と思っているイデリーナ。
まだ行き違っている2人。
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤
薔薇が咲く時期。5月下旬。
マテルの不注意で、ステファニーに薔薇のトゲが刺さる。
ステファニーのことを思い、マテルを注意したイデリーナ。
マテルが言い訳してしまい、イデリーナに言い負かされる。
「少し言い過ぎたわ……」と思っていたが、マテルは次に会った時も優しく笑っていた。
その後も、マテルはイデリーナに優しくて、大抵のことは言える仲になっていた。
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤
ある日、マテルが由緒正しいメリル侯爵家の末っ子だと他のメイドたちが噂しているのを聞いてしまう。
メリル侯爵家は騎士団として優秀な人間が多く、一族全員が騎士団員だった。
マテルを狙っている女性も多いという。
おしゃれな同僚たちが「マテルと付き合いたい!」と言うのを見て、イデリーナは少しだけ心がざわついた。
※ファッションに関する規律がゆるいのは、シヴィッド臣民公爵家は外務大臣や外交官を輩出している一族であり、異文化交流を大切にしているため。
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤
しかし、マテル本人を前にして、イデリーナは考えた。
──この人が? そんなに素敵に見えるのかしら?
そう思って、マテルをジロジロ見てしまう。
居心地が悪いマテルは「何? イデリーナ??」と聞いた。
「ううん、何でもないわ」
その時は何もなかった。
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤
別の日。
イデリーナは、シヴィッド卿からお見合い写真を渡され、困惑しているマテルに会った。
「君には、お世話になっているからね。おしゃれで可愛らしい女性と付き合ったらどうかと思ってね? 私が見繕ってきたんだよ」と言われたらしい。
明らかに自分よりもおしゃれで、可愛らしい女性を見て、イデリーナは自分の姿を思い出した。
「マテルは可愛い子が好きなの?」
「えっ? あ、ああ……まぁね。可愛くないより可愛い子の方が嬉しいけど……」
「まあ……そうよね?」
──それは当然だわ。
「そうだね……。見た目も大切だけど……、心が優しい子が好きかな?」
マテルはイデリーナを優しく見つめる。
「あと、しっかり者な子がいいかな? 俺がしっかりしていないから」
「そうね、マテルはちょっと頼りないものね?」
イデリーナの言葉を聞き、マテルは少しガックリした。
落ち込んだマテルを見て、イデリーナは慌ててフォローを入れた。
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤
その日の夜、イデリーナは自分の姿を鏡で見た。
イデリーナはマテルと一緒に過ごした日々を思い出した。
イデリーナは、もう少しおしゃれをしようと思い立った。
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤
休みの日に青いリボンを買い、パーマをかける方法も聞いてきた。
次の日、イデリーナがパーマをかけ、青いリボンをつけ、マテルの前に姿を現した。
※頭の下辺りを青いリボンで結んだ茶色のポニーテール。ゆるくパーマがかかっている。
※前は規律がゆるくても頑なに黒のリボンをしていたが、今は恋人「マテル」のカラーである青いリボンをつけている。
マテルがおしゃれになったイデリーナに驚いて、「好きな人ができたのか」とあせる。
「そんなことないわ」と話し、「どうかしら」と聞くイデリーナ。
「似合ってるよ。可愛いよ、イデリーナ」
褒められて顔が赤くなるイデリーナは、マテルにお礼を言う。
もう6月の中旬になっていた。
※薔薇が散る時期。
それからも、2人の関係は続いた。
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤
バレンタインイベント。
イデリーナはマテルにチョコレートをプレゼントした。
マテルはお礼を言い、イデリーナに花をプレゼントした。
マテルは休暇中におばあさんを助けた。
おばあさんの家にあった花を「イデリーナに似合うな……」と思って見ていたら、お礼に花束にしてくれたらしい。
※カランコエ・ブロスフェルディアナ。別名・弁慶草。
「マテルらしい」と笑うイデリーナだったが、花束を受け取り、「ありがとう」と微笑んだ。
マテルがカランコエの花言葉の話をした。
「カランコエの花言葉は『幸福を告げる』『たくさんの小さな思い出』『あなたを守る』だよ?」
相槌を打ち、聞いているイデリーナ。
「俺は君を守りたい。……好きだ」
告白したマテル。
イデリーナは頬を赤くして、「私もマテルのことが好きよ?」と笑った。
イデリーナを抱きしめるマテル。
恋人になる2人。
イデリーナは以前、カランコエが好きな貴族の方と話したことがあり、もう1つのカランコエの花言葉を思い出した。
「おおらかな心」。
──私よりも、まるでマテルみたいな花よね?
そう思ったイデリーナは、マテルの背をぎゅっと抱きしめた。
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤
現在は22歳と24歳。マテルは童顔。
マテルは「お嬢様が高等部を卒業したら、結婚しよう?」とプロポーズする。
思わず吹き出してしまうイデリーナ。
マテルはイデリーナがステファニー様のことを最後まで見たいと思っているのに気がつき、そして自分も同じ気持ちでいることに気がついた。
そう伝えるとイデリーナは「ありがとう!」とマテルに抱き着き、「結婚しよう」という言葉に対して「はい!」と返事をし、キスをした。
「ウィルフリードとステファニーの恋愛」
ステファニーはレナルドと付き合っていると噂があったが、それは根も葉もない嘘だった。
ウィルフリード王子の相手に相応しいか見極めるため、大人たちによってステファニーは王子の屋敷に呼ばれる。
ステファニーはウィルフリード王子の屋敷に咲く薔薇が素敵で、「いつもお世話になっているアリクスにプレゼントしたい」と思う。
ウィルフリード王子はステファニーが薔薇を取ることを許可する。
はしゃぐステファニーが転びそうになったところをウィルフリード王子が支える。
真っ赤になったステファニーをウィルフリード王子は「可愛らしい」と思う。
薔薇をどうするのか尋ねるウィルフリード王子。
レナルドの話をウィルフリード王子は始めるが、ステファニーは彼と付き合っているわけではないことをはっきりと伝える。
良くしていただいていることと、「これは秘密なのですが、レナルド様のお付きの執事と仲良くしていただいているのです」と言う。
ウィルフリード王子はステファニーの話を信じて微笑む。
ステファニーは信じてもらえたことに驚く。
ウィルフリード王子は「何となく、君が『本当のことを言っている』と思ったんだ」
ステファニーは信じてもらえて嬉しくなるのと同時に、涙を流す。
ウィルフリード王子はハンカチでステファニーの涙を拭く。
夜に寝られないでいたステファニーが中庭の薔薇を見ていると、横から声がかけられる。
ウィルフリード王子はステファニーと話す。
そして、中庭の薔薇を見て、光魔法を使い、薔薇に灯りをともす。
ステファニーは幻想的な光景に見惚れ、ウィルフリード王子はその姿を見て微笑んでいた。
「エメストとセリーヌの恋愛シーン」完了。後で補完する。
最初は何とも思っていなかった。
よく笑う奴だな。
移動教室の度に話しかけて、去っていく。
悪い奴ではない。
お昼に誘われた。
でも、少しでも作業をしたい。
父親に追いつきたい。
作業場で服を着替える。
おにぎりと卵焼きを食べ終え、作業を始める。
いつの間にか、作業中にセリーヌがいた。
キラキラした瞳で、作業を見つめている。
毒気を抜かれ、そのまま見学を許可した。
セリーヌになら、見せてもいいと思う。
魔力がないことを気にしているセリーヌ。
俺も加工するだけの魔力しかないと言う。
励ましてくれてるの? ありがとう!
笑うセリーヌをじっと見つめ、言葉を待つ。
魔力のない私にも、できることがあるから。
エメストも、きっとみんなの役に立てるよ!
恋愛感情を抱く。
リルフがセリーヌを探しに来る。
笑顔で振り向いて、セリーヌが挨拶する。
笑顔で手を振り、教室に帰っていく。
心を少し乱される。
セリーヌの笑顔がリフレインする。
でも、それも悪くない。
昼休みいっぱいまで武器を作り続けた。
第2章、学園祭で活躍するエメスト。
セリーヌのメイド服を似合っていると言う。
休憩中、楽しそうに校内を回る2人。
卒業パーティーで一緒に料理を食べている。
ブレンとリルフもいる。
いつもは警備ばかりしているので、ゆっくりしているのに落ち着かないブレン。
励まして声をかけてくれるリルフ。
第3章、高等部へ入学する。
新しい服装で登校したセリーヌに似合っていると褒めるエメスト。
前より微笑むようになっている。
事件が起こるが、いつも通り武器づくりをしていると、セリーヌがやって来る。
自分にはこれしかできないと必死に武器を作るエメスト。
セリーヌができた武器に手をかざす。
魔法を使うセリーヌ。
驚くエメストに自分の能力を話す。
エメストにも魔法を授ける。
エメストが自分で武器に魔法を授けられるようになる。
うまく行ったことを喜ぶセリーヌ。
2人で武器を作る。
ブレンとリルフに武器を届ける。
エメストは、ステファニーの武器を1度借りて、魔法をかけて渡す。
セリーヌが敵に襲われる。
セリーヌを庇おうとするエメスト。
「エアニーとサーシャの恋愛シーン」完了。後で補完する。
割と普通の恋愛をしている2人。
ウィルフリード王子とアデリータ姫のお茶会で出会い、お互いを紹介される。
エアニーとウィルフリードたちが話しているところを聞いていたサーシャが、気を利かせて彼の好きな甘いものをお土産で持たせるようになる。
エアニーは、大好きなお菓子を作ってくれて、毎回プレゼントしてくれるサーシャのことが気になる。
妹と同じ雰囲気を感じているが、話をすると全然違っていて、仕事熱心で一生懸命で、自分のことを好きでいてくれるサーシャに惹かれていく。
穏やかな愛を育んできた2人だったが、サーシャと仲のいいアリクスのことを気にし始める。
しかも、侯爵家の長男であるエアニーと王族に仕えるメイドのサーシャでは釣り合わないかもしれないという不安もある。
レイモンド侯爵家の執事「アリクス」の方がお似合いかもしれないが、それでも諦めきれない。
アリクスとは仲がいいだけで、サーシャと恋愛関係ではないことが、高等部に入る頃にはわかってくる。
サーシャがずっと自分のことを好きでいてくれることも、エアニーにはわかっている。
そして、高等部に入り、事件が起こる。
エアニーは大切なサーシャが無事だったことに安心したが、同時に「また危険な目に遭ったら、この気持ちを伝えられないかもしれない」と思い、彼女に告白する。
サーシャは「はい!」と返事をし、2人は恋人になる。
第4章では、サーシャも王家から勲章をいただき、名誉ある存在となる。
その後も、サーシャは事件を解決し、功績をあげていき、エアニーと結婚しても申し分ない存在となっていく。
そして、最後に2人は結婚する。
「ブレンとリルフの恋愛シーン」完了。後で補完する。
リルフは清楚で女らしいけれど、剣術のことになるとものすごく強い。
襲われた時もアリクスが助けてくれた後は、カバンで防ぐ設定に変更しよう!
襲われた後、ウィルフリード王子とブラントとブレンが駆けつける。
ウィルフリード王子がブレンに調査を命じる。
次の日、ブレンとリルフが校内の見回り。
アリクスはレナルドと帰ろうとするが、ステファニーからもらった白薔薇のしおりがなくなっていることに気づく。
しおりを挟もうとした?
中庭にあるかもしれないと思った2人は、一緒にそこへ向かう。
中庭の見える位置に落ちていたしおりをひろうアリクス。
襲われるが、近くにいたブレンが飛び出し、敵を倒す。
遅れてリルフがやって来てケンカになる。
唖然とするアリクスとレナルド。
それからブレンとリルフは一緒に校内を見回りするようになる。
ただ、遅くまで女性に見回りをさせるわけにはいかないと、ブレンはリルフを寮まで送り届ける。
夕食はセリーヌと一緒に食べる。
そのうち、セリーヌとエメストが一緒に食べるようになる。
その時には、ブレンとリルフが一緒に見回りをして、夕食も一緒に食べている。
リルフの父親が、元・自警団員で伝説の魔法剣士ライラック・シンプソンだとブレンたちは知る。
自警団員のブレンにとって憧れの存在だった。
「ブラントとアデリータの恋愛」
ブラントは明るい茶色の髪。場を明るくする笑顔。優しげで、見透かすような瞳。危機察知能力が高い。元々は王家の一族。王子の護衛騎士。
アデリータは背が低く、可愛らしく、聡明。ふわふわしたプラチナブロンド。可愛いらしい笑顔の姫。
王子と姫と幼馴染のブラント。
危機察知能力で姫の危機をサーシャとともに回避する。
姫に特別な感情を持っているが、王子とともに見守るうちに幸せになってほしいと思い始める。
ブラントは、姫が自分のことを王子と同じくらい大切に思ってくれていることは知っているが、恋愛対象として見てくれていることを知らない。
姫は優しい性格なので、よけいに恋愛対象として見られていないと思い込んでいる。
王子と一緒にピンクアメジストを姫に贈ったが、1番大切にしてくれていることをブラントは知らない。姫は物を大切にしているから。
姫は悩み事があると、ピンクアメジストがはまったティアラのようなカチューシャをなでる。
姫は、みんなが落ち込んでいると、優しい声をかけ、微笑む。もっと元気をだしてほしい時は両手で相手の手を握る。
姫の護衛のサーシャが抜けるので、ブラントが王子の護衛から外れ、姫の護衛につく。
王子はステファニーとマテル、ブレンとリルフが護る。
最終的にブラントが姫を庇い、危機にさらされるが、姫を守り抜く。
姫からブラントに告白する。
こう書いてみると、アリクスとブラントは似ているのかもしれませんね。
アリクスも先にレナルドを好きになるけれど、相手に恋愛対象として見られていない。見られるはずもなく、部下であり、親友という立場を喜びつつ、彼に忠誠を誓うことによって、心の薔薇ンスを取っている。
ブラントも恋愛対象として見られていなくても、幸せになってほしいと願い、王子と姫に忠誠を誓っている。
「レナルドとアリクスの恋愛シーン」
初めはアリクス→レナルド。
アリクスはレナルドのことを好きになるが、身分違いで、性別が男になってしまった。
妹のことも心配しているので、恋愛どころではない。
レナルドに忠誠を誓い、彼に尽くすことを決意する。
泣いているステファニーを見て、妹思い出し、声をかける。
アリクスを気に入ったステファニーは、ぜひ自分の執事になってほしいと思う。
レナルド付きの執事のアリクスを自分のものにするため、ステファニーは主人であるレナルドに彼を渡すよう頼んだが、やんわり笑顔で断られる。
軍部の関係者であるレナルドにとって、信頼のおける人間はとても貴重な存在だった。
レナルドはアリクスのことを信頼し、自分の傍に置いている。
アリクスは自分を裏切らないとレナルドは思っている。
そんな大切な存在をおいそれと渡すわけはなかった。
その内、ステファニーはウィルフリード王子と恋に落ちる。
その間にも、レナルド付きの執事として日々を送るアリクス。
ある日、王子のお屋敷で働いている妹と再会し、一安心する。
髪と瞳の色は変わっていたが、同じブレスレットをつけた、アリクスの実の妹だった。
妹はアデリータ王女付きのメイド「サーシャ・レティシア」として働いていた。
その後も手紙のやりとりが続く。
パーティー会場でも会う機会が増えた。
レナルドが中等部に入学し、アリクスも護衛とお世話をするため、中等部に通うことになる。ランディーも、違うクラスで勉強とお世話のため、一緒に寮へ行く。
強い主人の護衛よりも、弱いリルフのことを助けようとするアリクスにレナルドは好感を抱く。軍の関係者であるレナルドは、自分の身よりも弱い国民を護る義務がある。
アリクスの行動は、レナルドの補佐として称賛されるものだった。
学校生活を送る中で、アリクスがサーシャと仲のいいことに気づいたレナルドは、彼女のことが好きなのかと勘違いをする。サーシャの想い人「エアニー」も同じ勘違いをしている。
高等部に入学した。事件が起こり、さらに絆を深めるレナルドとアリクス。
事件を解決し、捕まった犯人から話を聞いている内に、アリクスが呪いにより女性から男性に変えられていたことが発覚する。驚くアリクスとサーシャ。
レナルドに話そうか迷ったが、彼はすでにそのことを知っていた。
主人であるレナルドに、自警団が先に話をしに来ていた。
アリクスが女性だったことに戸惑うレナルド。
落ち着いているアリクスに、「なぜ落ち着いているのか」を問うレナルド。
アリクスの様子に彼が気づいていたことを知り、レナルドは「距離を置きたい」と言い出す。それからも、アリクスによそよそしい態度を繰り返してしまうレナルド。
アリクスが気づかいをする度に、「女性だからなのではないか」と思ってしまう。
レナルドは「なぜ、自分はアリクスが女性だと気付いてあげられなかったのか」という自己嫌悪に陥り、傍から見て冷たい態度を取ってしまう。
アリクスはサーシャや他の貴族たち、クラークの力を借り、敵の隠れ家を発見する。
アリクスはレナルドと話をし、1人で敵地へ赴く。レナルドは何も言わなかった。
※外からレナルドの部屋を見つめるアリクス。
廃線になった緑のトンネルの先にある敵地に着いたアリクスは、セスと戦闘になる。
アリクスが「1人では敵わない」と思った時、レナルドが現れ、彼を助ける。
レナルドは「女性でもアリクスが親友であることに変わりはない」と言い、2人で一緒にセスを倒す。
女に戻ったアリクスは、レナルドに上着をかけてもらう。
エディングのアキクサインコの道案内により敵地に着いたサーシャたち。
女に戻ったアリクスを見て、昔の姉の姿を思い出し、「姉さん……!」と言って昔のように抱きつくサーシャ。
それを見て、呆気に取られていたステファニーが遅れてアリクスに抱き着く。
セスを逮捕したエアニーと見守るみんな。
次の日、アリクスはレナルドの配慮で3日間お休みをいただき、メイド服に着替えるが、戦闘に不向きなことと、足がスース―するのが苦手になっていたこともあり、特注で執事服を作っていただくことになった。
とりあえず、2日間をメイド服で過ごすアリクス。
2日目、暇を持て余し、白薔薇庭園へと足を運び、レナルドと会う。話をして嬉しそうなアリクスに複雑な表情になるレナルド。
3日目に特注の執事服が届く。早速、執事服に着替えるアリクス。
屋敷内を歩いていると、クラークと出会う。クラークに事の次第を説明するアリクス。
※第5章の途中から。
レナルド→アリクス
レナルド⇔アリクス
「ランディーとアリーゼ (アリクスの妹)」
ランディーはブリジットを振った。恋愛感情は全くなかった。
その後、ランディーはレナルド付きの執事として補佐する傍らで、一生懸命に仕事をする見習いメイド「アリーゼ」(アリクスの妹)の面倒をよく見ていた。
少しだけ危なっかしい彼女だったが、成長するにつれ、しっかり者のメイドになっていく。
「メイド長だった母のようになりたい!」というアリーゼに好感を抱いていたランディーだったが──。
「サンディーとアデル」
サンディーと話すアデルの姿があった。
「サンディー、お疲れ様です」
「アデルも、お疲れ様」
にこっと笑う2人。
「おいしそうなスープ! サンディーは本当に料理が上手ね」
「そうかな? ありがとう! アデルも料理上手だよね?」
「本当? ありがとう! 嬉しい!」
「またアデルと話してるの?」
ブリジットが2人の横から話しかけた。わたわたしているサンディーと、くすくす笑うアデルを遠くで眺める。
そこには、サンディーとアデルがいた。
「アリクス! どうだった?」
「レナルド様と仲良くなったの?」
「うん、とても良くしていただいています」
「レナルド様はお優しいお方だから、喧嘩なんかしないよな」
「そうよね、レナルド様ですもの。よけいな心配だったみたい」
「ううん、ありがとう、アデル。サンディーも、ありがとう」
「「どういたしまして!」」
息が合い、3人でくすくす笑う。
アリクスの代わりにランディーの補佐をすることになったサンディー。
アデルと恋人になっていたサンディーは離れることを渋っていた。
しかし、幼馴染のアリクスに頼まれ、仕方なく諦め、ランディーの補佐になることを了承する。
アリクスはサンディーから今の使用人たちの話を聞く。
アデルの話をするサンディー。のろけ話。
「グレアムとブリジット」
アデルのことを好きになったグレアムだったが、彼女がサンディーと付き合っていることを知り、恋を諦めた。
しかし、アデルが「そんなに性格が良くない」と思っていたブリジットと仲良くしているのが気になり、グレアムは目で追うようになってしまった。
ある日、ブリジットがランディーに振られていたことを知ったグレアムは、彼女に声をかけてみることにした──。
「フリードとアデリナ」
「マンフリードとサブリナ」
「ライラックとリラ」
「()の中のシーンをセリフのみ抜粋」
第1章 第1話 『アリクス』
「神様、ありがとうございます」
「貴女の名前は、『アリクス』よ」
「あの子……気に入らないわ」
「お嬢さん、ここで問題はまずいですから、我慢してください」
「ん? ……この子ども、何か不思議な気配がしますね」
「どこかで感じたことがあるような……」
「……あー……ぅー」
「──呪いでもかけておきましょうか?」
「これでいいでしょう。──大人になったら、迎えに来ますね?」
「ああ、あと、みんなにも呪いをかけましょうか? 私の力だと貴族たちの居住区までが効果範囲でしょうか?」
「貴女が大人になるのが楽しみです」
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