○『海と空』の設定 ※途中書きです。
「タイトル」
『海と空』
「テーマ」
「微笑ましい恋愛」「素敵な笑顔で満ちていく」
「目標」
「感情豊かに描く」
「世界観」
近未来設定。日本でもAIの研究が進んでいる。
近未来の建物。昼間はシンプル、夜になると未来を感じる。
※建物の中央を車が通らない仕様にする。※騒音問題になるから。
海の近くにある架空の街。
変わった建物が遠くに点在している。
何かをモチーフにした建物。
「考えないといけない設定」
大学と大学院の仕組み。推薦入学の条件。
東大園先生がAI関係の何を研究しているのか。
※東大園先生は工能博士にとって役立つ研究をしている。
空絵は先生の研究の手伝いをし、途中から先生の助手になる。
「時系列」
春休み直前、空絵は教授に呼び出され、「アンドロイドの面倒を見てほしい」と言われる。
アンドロイドの実験を行い、春休み終了後にレポートを提出する。
春休みに特訓。男性型アンドロイド「育人」からの告白。最後は春休み明け。
続編は、大学の前期から二人の生活。
最終話は夏休み前、最後に空絵が育人に告白するが、離ればなれになる。
さらに続編。夏休みが始まる。塞ぎ込む空絵。
しかし、教授に誘われ、育人を作った博士にもう一度会いに行く。
そこに育人はいなかったが、彼のモデルになった男性「雛弥」と出会う。
新しい恋が始まるが、空絵は育人のことで頭がいっぱいだった。
育人に会いたい空絵は、「育人のいる大学院に通いたい」と雛弥に相談する。
「第一章」
「男性型アンドロイド」
「プロローグ」
目の前の男性型アンドロイドを見て、困っている空絵。
教授に男性型アンドロイドを託されたことを思い出す。
弟の
※
「起」 男性型アンドロイド「
空絵は弟の洸輝に話を聞こうか迷うが、忙しそうな弟に連絡するのをためらう。
とりあえず、何とかしようと育人との意思疎通を試みる。
最初は学習中なので、動きが遅い。
空絵は笑顔がぎこちない育人が気になり、一緒に笑顔になる特訓をする。
空絵は鏡を見て、自分のほっぺたを軽くつまんでみる。
そのあと、育人のほっぺたを少しだけ引っ張ってみる。
空絵は自分の口角を指で上げた後、育人の口角を指で上げてみる。
空絵は育人に笑ってもらい、気になった彼の目じりをマッサージしてみる。
素敵な笑顔を覚えた空絵は、育人にどうしたら笑顔になるのかを教える。
育人の笑顔がまだ微妙で、素敵な笑顔になれるように彼の顔をマッサージする。
空絵は、ふと育人と目が合う。彼の瞳を見て、「綺麗な瞳……」と思う。
マッサージされる育人は困惑しているが、空絵は真剣な表情をしている。
少しして、まだ動作は遅い育人だったが、無事笑顔を作れるようになった。
育人の素敵な笑顔を見て、空絵は笑顔を見せる。
育人は空絵に「ありがとう」と、お礼を言う。
「承」 特訓の連続。育人アンドロイドが少しずつ生活に慣れ、今度は空絵を助け始める。
育人は料理も勉強する。
目玉焼き、チャーハン、カレー。
早く動く訓練。一緒にランニング。
育人は、お風呂に入るが、時間がかかる。
※専用のシャンプーとリンス。
空絵が脱衣所に着替えを置く。
少しして、育人は空絵との生活を次第に学習していく。
それから、空絵を助けるようになってくる。
「転」
育人が優しい男性になっていく。
空絵は両親や洸輝から「春休みは帰れないんだ、ごめん」と連絡を受ける。
事故が起きそうになり、育人が空絵を助ける。
その一件から恋愛プログラムが作動する。
育人が空絵を一人の女性として扱い始める。
ある男性のプログラムを移植していたが、空絵はその人の好みだった。
恋愛感情をわかっているのか、それともわかっていないのか。
そんな状態が数日続き、急に育人は無邪気な表情で空絵に告白してくる。
驚く空絵。思わず、育人から逃げ出してしまう。
「結」
空絵は育人を避け始めるが、彼は変わらず無邪気に話しかけてくる。
育人は、あまりにも空絵に避けられるので、悲しそうな表情をする。
空絵は育人を見ているうちに可哀想になり、優しく声をかける。
無邪気に笑いかける育人に、「考え過ぎかな?」と、空絵は考える。
空絵は同じ授業を受けていた友達の
「笑顔が素敵になった」
「そうかな?」
微笑みながら、空絵は答える。
空絵はレポートを提出しに、教室を出る。
他の男性たちが、空絵のことを遠目に見て噂している。
空絵はあまり男性たちと話したがらず、綺花とばかり一緒にいた。
大人しい性格で、男性が少し近寄りがたかった空絵。
「前とは違って、こんどは『高嶺の花』だね」
綺花は教室からいなくなった空絵に呟いた。
家に帰ると育人が料理を作って待っていた。
最高の笑顔で「おかえり」と出迎える育人に、笑顔で「ただいま」と空絵が応える。
それからも、二人の生活は続いていく。
「第二章」
「海と空の春」 ※本格的な恋愛。本気で好きになっていく空絵。二人の恋愛。
「プロローグ」
春休みが明けて、新学期が始まる。
女子大生の「
突然、後ろから声をかけられ、空絵は振り向く。
名前を呼ばれた育人は少し首を傾げ、綺麗な金の髪がサラッとゆれる。
育人は遅くなるか聞き、空絵の返事を待つ。
空絵の返事を聞いた後、少し間があり、海のように青い瞳がキラキラ光り、育人は微笑む。
挨拶をする二人。無邪気に笑う育人に、空絵も微笑む。
育人の説明。
※育人には味覚センサーも付いており、食べることはできないが、作り方を教えれば料理もできる。
育人は空絵のために働こうと、リビングに戻っていく。
しばらくして、空絵が近くの大学に着くと、親友の「
二人は笑顔で挨拶する。
空絵の笑顔が良くなったと綺花は話す。
アンドロイドの育人と出会うまで、大学ではあまり笑顔を見せなかった空絵。
まるでどこかのお嬢さんのようで、他の男性も近寄りがたかった。
しかし、育人と出会って、よく笑うようになり、唯一の友人である綺花もようやく一安心。
と思いきや、今度は笑顔が眩しくて、コミュニケーションが苦手な人が多い理系の男性にとって高嶺の花になってしまった。
そのため、なかなか男性に声をかけられることなく過ごしている。
空絵の笑顔と男性の話。
綺花の彼氏の話。
空絵の両親の話。
育人の話はまだ話せないので、もう少ししたら話すと決める。
最後の授業が終わり、空絵が廊下を歩いている。
※綺花は、「初日はほとんど顔見せと説明だけで早く終わるから」と、早速彼氏の元に行った。
その時、後ろから声が聞こえる。
空絵が振り向くと、ゼミの先生だった。
先生に育人との生活を聞かれる。
今朝のことを思い出し、空絵は微笑みながら先生と話す。
最後に頭を下げてお願いする才都に、空絵は笑って答える。
大学からの帰り道。
空絵は、ぼんやりと育人との幸せな生活を思い出していた。
いつまで続くかわからない生活に、空絵は微かな不安を感じる。
暖かな風に交じる冷たい風のように、寂しい気持ちが吹き抜けていく。
空絵は考えてみても、どうすればいいのかわからず、「でも、今は、そんなこと考えなくていい」と思う。
空絵が家に帰ると、育人が料理を作って待っていた。
笑顔で迎えてくれる育人に、空絵は「もう少し、このままの関係でいい」と思う。
「起」
空絵は先生に頼まれ、育人と学校に通うようになる。
二人は、みんなの注目を集める。
話を聞いた親友の綺花に助けられつつも、二人一緒に過ごす。
綺花の彼氏の話。
育人の恋愛感情がプログラムされているものだと気付いても、「人間の恋愛感情と同じかもしれない」と思い始める。
「承」
空絵は育人と一緒に過ごし、「でも、やっぱり、人間とは少し違うのかな……?」と感じていく。
綺花に相談する空絵。
プログラムされているものだと知りながらも、無邪気に話しかける育人に惹かれていく。
「転」
空絵は育人に本気で恋愛感情を持ち、両想いのような状況になる。
しかし、工能博士に彼を返さなければならない日がやってくる。
悲しむ空絵と彼女の心がわからないながらも、育人は彼女を抱きしめる。
「結」
夏休み初日。育人を工能博士に帰す日。
セミナーに参加し、懇親会の立食パーティーにも出席する。
東大園先生に工能博士を紹介される。
挨拶する空絵は、もう少し育人と話をしたいことを伝えるために口を開くが、育人が先に「もう少し空絵と話したい」と工能博士にお願いする。
空絵に育人のことをお願いしても良いか聞く工能博士に、彼女は「はい!」と答える。
※胸がいっぱいいっぱいで、「はい!」しか言えない。
パーティーの最後に工能博士に呼ばれる育人。
去っていこうとする育人に、空絵は「育人!」と声をかけ、振り向いた彼に「私……育人のことが、好き!」と告白する。※少しだけ注目される二人。
空絵の告白を聞いた育人は、最高の笑顔で「俺も、空絵が好き!」と告白して去っていく。
「エピローグ」
次の日。※先生が出張でいなくて研究が休みになった。
育人とのことが忘れられない空絵。
育人の髪の色や瞳の色のものを見るたびに、彼を思い出しては「ボーッ」として、ため息をついてしまう。
その時、あるお店のショーウィンドウに飾られた育人の瞳と同じ色の宝石を見つける。
その宝石が気になった空絵は、お店に入っていく。
※涙型の「青い海のような宝石」。そんなに高くない。学生でも買える。
その後、空絵は海の見える場所にやって来た。
この前まで暮らしていた育人と、毎日ランニングしていた場所だった。
※夏の海と空をイメージしながら書きたい。
白い雲に青い空。日の光を浴びて、きらめく青い海。
しかし、空絵の表情は暗い。
育人の太陽のように輝く金の髪と、海のような青い瞳を思い出してしまった。
空絵は「なんでかな? ──買っちゃった」と、ポツリと呟く。
少し陰になっているところで、青いベルベットの小さな袋の上に宝石を置く。
※青いジュエリーポーチ。何となく買ってしまった涙型の「青い海のような宝石」。
空絵は育人の瞳と同じ色の青い宝石を見つめている。
そっと宝石を手に取り、その手を陰より前に出し、宝石に光を当てる。
光り輝く宝石が育人の綺麗な瞳と重なる。
セミもカモメも鳴いている。
他の人の声が微かに聞こえる。
ぼんやりと眺めていると、ふと育人に告白された時を思い出す。
最初に、育人に告白された回想シーン。
次に、二人が夏休みまで一緒に暮らしていた回想シーン。
最後に、懇親会で育人と別れる回想シーン。
※博士に呼ばれる育人。去っていこうとする彼に、空絵は彼の袖を掴んで「私……育人のことが、好き!」と告白する。空絵の告白を聞いた育人は、最高の笑顔で「俺も、空絵が好き!」と告白して去っていった。
その時のことを思い出し、空絵は夕日が沈んでいくのを最後まで見つめていた──。
「第三章」
「海と空の夏休み」
「プロローグ」
一方、ある大学の研究室では、工能博士と育人が楽しそうに話をしていた。
育人は青い瞳をキラキラさせて、無邪気な顔で頷く。サラサラな金の髪が揺れる。
資料を取りに行った博士の代わりに、雛弥が育人を見ている。
雛弥はコーヒーを入れ、博士と自分の分をデスクまで運ぶ。
※アンドロイドの育人は、まだ食べ物が食べられない。寝る時に充電している。
※技術が発達すれば燃料を形にして食べられるようになるかもしれない。
雛弥は一人で黙っている育人に話しかけようとするが、さっきまで元気いっぱいだった育人が寂しそうな顔をしたまま静かに座っている姿を見てしまう。
雛弥が育人に優しく話しかける。
楽しそうに「優しくしてくれた空絵のことが好き」と話す育人に、「大丈夫そうかな?」と雛弥はやわらかく笑う。
しかし、育人の話は終わらず、「空絵のことを好きなだけではなくて、何だか胸が苦しくなって、一緒にいると楽しいけれど、彼女がいなくなって、すごく寂しい」という話を雛弥は聞く。
そこまで話を聞き、考えた雛弥はようやく気付く。
育人が空絵に対して恋愛感情を抱いていることに。
雛弥は驚いて、育人に空絵と「どう生活していたのか」を聞く。
育人は「毎日、ご飯を作って、ランニングして、二人で話した」と言う。
続きが気になる雛弥は「それから?」と先を促す。
そして、育人が衝撃の事実を口にする。
育人は、空絵を毎日抱きしめて、『好き』と言い、『好き』と言ってもらった、と。
雛弥は軽くパニックになり、「セクハラ問題になるかどうか」を先に心配してしまった。
育人は、「(空絵の)顔は赤かったけど、嫌がってなかった」と答え、雛弥は少しだけ動揺が収まる。
雛弥は曖昧な返事をしながら、「自分に似た育人が恋人のようなことをしていたなんて」と、すごく恥ずかしくなり、頬を真っ赤にする。
少しして顔を元に戻した雛弥は、育人を好きになった空絵に興味を持つ。
それほど育人と仲良くしていた空絵なら、育人がいなくなって寂しがっているかもしれない。育人も寂しがっているし、もう一度会わせてあげたい。と、思う雛弥。
しかし、育人は実験のために、次の実験参加者に渡さなくてはならない。
雛弥は「どうしよう」と考えていると、工能博士が空絵のレポートが入ったUSBを持ち、研究室に戻って来る。
工能博士が不思議そうに雛弥に声をかける。
雛弥は工能博士に声をかけ、レポートを見せてもらう。
雛弥は工能博士からUSBを受け取り、お礼を言う。
工能博士は育人と話をしている。
空絵のレポートを「すごく丁寧なレポート」と評価する二人。
空絵の書いたレポートは、育人の普段の行動だけではなく、感情がわかるような細かな動作まで丁寧に書かれていた。
雛弥は空絵のことを「とても誠実な人」と思う。
レポートに添付されていた空絵の写真を見る。
空絵は雛弥の好きになりそうなタイプの女性だった。
そして、「育人も空絵を恋愛として好きになったかもしれない」と思う。
近くでは、育人が工能博士に空絵が良くしてくれた話をずっとしている。
普通に聞けば微笑ましいが、さっきの話を聞いた後では恋人同士のやりとりにしか聞こえない内容。
雛弥は「空絵も育人のことを好きだったのかもしれない」と思う。
空絵のことを気にしている雛弥は、「彼女が気になるなら、今度、一緒に懇親会に出席しないか? 彼女と同じ大学に勤めている友人の才都と会う約束をしているんだ」と工能博士に言われる。※友人と言いつつ、高校時代からの親友。
良いのか聞く雛弥に、「雛弥は私の助手だから、気にする必要はない」と工能博士は言う。
雛弥は目を細め、工能博士にお礼を言う。
その数日後、空絵は東大園先生に研究室まで呼び出されていた。
アンドロイドの実験報酬の話。
工能博士とまた懇親会で会うから、空絵も一緒に行かないか聞かれる。
少し考えた後、空絵が断ろうと口を開くが、それよりも先に先生が話し出す。
博士は、育人の話を聞けるかもしれないことと、育人のモデルになった博士の助手の「
※工能博士は、雛弥が気にしている空絵も誘ってくれるように、先生にお願いしていた。
育人の話を聞けることや育人のモデルになった人に会えることを教えられ、空絵は真剣な瞳で「行きます!」と答える
何も知らない先生は軽く頷き、「工能博士たちにも伝えておくよ?」と言う。
空絵はお礼を言い、頭を下げる。
空絵は「また、育人に会えるかな?」と思い、少しだけ微笑んだ。
※空絵は自分の中で考え、答えを出した。
「起」
さらに数日後、空絵は先生と一緒にセミナーと懇親会に出席する。
先生とのやり取り。
工能博士が先生に声をかける。
工能博士と再会し、空絵は話をする。
工能博士の紹介で、空絵は雛弥に出会う。
雛弥は空絵と話し、育人の話をしてくれると約束をする。
雛弥は何かあったら連絡できるようにと、スマホの番号とメール(LINEも?)を空絵に教えておく。
雛弥はスマホの番号を教える前に「よく『
二人はその日の夜、メールかラインをする。
楽しく話す二人。
次の日、綺花に相談する。
綺花は「もっと早く言ってくれればよかったのに」と言う。
※「空絵の好きなようにすればいい。空絵が満足するまでやればいい」と思っている。
綺花は「空絵一人じゃ危険だから、人通りの多いところで話してね? わかった?」「何かあったらいけないから、ちゃんと連絡してね?」と言う。
空絵は「何かあったら綺花に連絡する」と約束をする。
「承」
研究が休みの日、雛弥と会うことにした空絵は、彼の大学近くのオープンテラスカフェで話をする。
雛弥と育人が違い、しっかりしているところや心遣い、繊細な表情の動きを空絵に見せる。
でも、似ているところ(笑顔や悲しい顔)も後で見せる。
親身になって話を聞いてくれる雛弥に心を開いていく。
雛弥と会った後、空絵は海にやってくる。
育人との思い出がよみがえる。
ずっと身につけていた宝石を取り出し、日にかざして眺める。
いつの間にか、前よりは寂しくなくなっていた。
毎回、雛弥と話したことを綺花に報告する空絵。
綺花と綾直の恋愛。
「転」
八月のお盆前。
雛弥は自分の勤めている大学院を受験するように勧める。
次の日、弟の洸輝が家に帰ってくると連絡がある。
両親が一時帰国する。
家族との会話。
空絵の雛弥の話と洸輝の
悩んでいた空絵は母親と海に行き、アンドロイドの育人の話をする。
母親に優しく抱きしめられ、励まされ、大学院を受験しても良いと話をされる。
「結」
みんなが帰る前日、空絵はみんなに「頑張れ」と励まされる。
次の日、家族がみんなそれぞれの場所へ帰っていく。
空絵は悩むが、綺花や先生、家族のことを思い出し、受験することを決める。
先生にお願いしに行く。
「エピローグ」
次の勉強の日、雛弥に彼と同じ学校を受験することにした話をする。
驚いた雛弥だったが、空絵を応援することにした。
カフェを出た二人。
空絵は近くの花屋の前を通り、世間話で「ダリアが好きなんです」と雛弥に話す。
空絵の話を聞きつつも、雛弥は考え込む。
いつの間にか、雛弥は空絵に好意をもっていた。
しかし、空絵はまだ育人のことを想っていた……。
「第四章」
「海と空の花」
「プロローグ」
九月。一緒に勉強することになった空絵と雛弥。
※空絵は両親や弟に付き合ってもらい、TOEICはもう受けたことがある。
それなりの点数だった。
でも、もっと勉強して上を目指したい。
教授にも相談した。
休み時間中に、綺花も勉強に付き合ってくれている。
何とか自分でできるところは自分で調べて勉強する。教授にも教えてもらう。
家ではスマホで連絡を取り、弟がわからないところを教えてくれている。
※洸輝の恋愛話も入れる。
一週間に一日の休日に、数時間だけカフェで会話しながら雛弥が勉強を見てくれる。
自分も疲れているのに自分の勉強を見てくれる雛弥に空絵は惹かれていく。
雛弥が椅子に座って寝ている時もある。自分の時間を削ってくれている雛弥。
雛弥も純粋で一途で努力家な空絵に惹かれていく。
元々、彼の好みのせいで育人の恋愛プログラムが作動した。
でも、それだけじゃない。
「起」
TOEFL試験を十二月上旬に受ける。
みんなが応援してくれる。
TOEFL試験前、不安そうな空絵に雛弥が手を握ってくれる。
相談に乗って励ましてくれる親友の綺花。
進展していた洸輝と
先生とのやり取り。
空絵が高得点を取り、みんなで喜ぶ。
十二月中旬に研究室訪問。
工能博士との会話。
洸輝と
※次の年には、自分たちも入試を受けるため。
工能博士に声をかけられる
彼女は工能博士の恩師「
みんなで話をする。
洸輝は驚きつつも、彼女のことをもっと知りたいと思う。
TOEIC試験も、もう一度受ける。
良い成績を取る。
「承」
五月に事前審査と願書提出。
空絵が願書を提出しに来ると、雛弥とバッタリ会う。
相変わらず雛弥が空絵の勉強に付き合ってくれている。
大体、どういうことをするのかを教えてくれる。
空絵を雛弥が励ましてくれる。
六月に工能博士たちと推薦入試の面接。
七月上旬に雛弥の働く大学院へ推薦で進学することになる。
空絵はみんなに連絡し、お祝いされる。
空絵の入学が決まり、雛弥が「休日、ランチに行こう?」と誘う。※七月中旬。
ランチの後、二人で花屋に行く。
雛弥は「少し待ってて」と言い、頼んでいた花束を受け取りに行き、その間、空絵は近くにあったダリアを見ている。
そこに花束を持った雛弥が現れ、ダリアがたくさん入った花束をプレゼントされる。
※前に空絵が「好き」と言っていたダリア。雛弥は覚えていた。
お礼を言う空絵だったが、雛弥はもう一つ箱を取り出し、「受験合格のお祝い」とダリアの髪飾りを彼女にプレゼントする。
「転」
八月の夏休みに雛弥が空絵を祭りに誘う。
お祭りに行く。
空絵は朝顔柄の浴衣、髪飾りは雛弥にもらった「白いダリア」。
朝顔柄の巾着、紐留めにはダリアのつまみ細工。
雛弥も浴衣を着ている。
祭りの屋台を見て回る二人。
他のゼミ生や洸輝たちも来ている。
花火のパフォーマンス(ダリアの花など)を考える。
雛弥が空絵に告白する。
「結」
空絵は雛弥に告白されて悩んでいた。
そんな時、空絵は工能博士に会って話したいことがあるからと、研究室に呼び出される。
空絵は工能博士に空絵と似たアンドロイドを作って良いかを聞かれる。
工能博士は、育人と仲の良かった空絵のアンドロイドならば、彼と仲良くできると思い、頼んできた。
今は動いていない育人を見つめ、彼との思い出を振り返る。
たくさん思い出があったはずだった。
大好きだった彼の姿。
でも、それよりも、雛弥との思い出が鮮明によみがえる。
始めて雛弥に出会って、育人への恋を応援してくれた。
忙しい雛弥が勉強を見てくれて、疲れて眠ってしまったけれど、起きたらすぐに空絵の勉強の心配をしてくれた。
試験前に緊張して震える手を雛弥が握って励ましてくれた。
雛弥に研究室を案内してもらって、楽しかった。
一緒にランチを食べて、雛弥にプレゼントされたダリアの花束。
夏祭りに花火の後、告白されたことを思い出す。
現実に戻ってくると、動かない育人が目に映る。
今でも自分は育人のことを想っているのか、考える。
工能博士に声をかけられ、空絵は視線を移す。
数秒後、空絵は自分に似たアンドロイドを作ることを工能博士に承諾する。
※前だったら複雑な気持ちだったが、雛弥に気持ちが傾いている時に聞かれたため。
その後、廊下で雛弥とバッタリ会い、驚いた彼がその場を立ち去ろうとする。
しかし、空絵が追いかけて白衣の袖を引く。
雛弥を緑のある
空絵が雛弥のことを好きと伝え、彼は驚く。
もう一度、空絵が「好き」と伝え、雛弥ももう一度「俺も空絵ちゃんのことが好きだ」と伝える。
雛弥は空絵の手を握って、「俺と付き合って欲しい」と伝える。
空絵は「はい!」と返事をし、微笑む。
「エピローグ」
空絵が綺花に雛弥と付き合い始めたことを報告する。
綺花は空絵を祝福する。
その後、洸輝も空絵から雛弥との話を聞く。
洸輝も
「第五章」
「海と空の愛」
「プロローグ」
恋愛シーン。
忙しい中で交際する二人。
二人のデートとキスシーンを入れる。
「起」
空絵は雛弥と同じ大学院に入り、育人のいる研究室にいた。
空絵は育人と再会するが、もう恋愛感情はあまりなく、穏やかな表情で会話する。
自分の子どものように接する空絵に、育人も無邪気に笑いかける。
育人は何十人もの人との交流をして、空絵との恋愛をもう忘れていた。
大人になった育人は、初恋を忘れた。でも、どこか懐かしくて優しい気持ちになる。
無邪気だけれど、少しだけ表情が変わった育人に、空絵はまた笑う。
新入生に声をかけられた雛弥は「
「承」
洸輝と
雛弥との恋愛。
「転」
七月七日。
二人は作業が一段落つき、研究室から天の川が煌めく夜空を見上げる。
雛弥は空絵に「八月になったら海に行こう」と言い、二人は約束をする。
八月中旬に、雛弥は空絵と海を見に行き、プロポーズする。
※育人との思い出も詰まっている海でプロポーズ。
「結」
入籍は八月の終わり、結婚式は九月の初め。
ハネムーンは九月の中旬。
空絵は途中で子どもができるが、なるべくギリギリまで研究に参加する。
一年後の七月の夏休みに子どもが生まれる。
「エピローグ」
その後、大学内の保育施設に預け、空絵は雛弥と研究している。
育人とも昔より仲良くなり、彼との過去が良い思い出に変わっていく。
思い出の品は持ったまま、そっと大切にしまわれている。
「参考になりそうな宝石」
シーブルーカルセドニー。
グリーンフローライトが青に蛍光する。
緑を含むラズライト。
「参考資料を探す」
「おしゃれな家 内装」「綺麗な家」で検索。
近未来の建物を調べる。
「書きたいタイトル」
『太陽と大地』
「登場人物の設定」
「
二十歳。工学部の大学二年生。もうすぐ大学三年生。
去年の夏から一軒家に一人暮らし。長期の休みには両親と弟が帰ってくる。
今年の春休みは、みんな忙しくて時間が取れなかった。
黒のボブヘア。ハーフアップ。途中から毛先だけ巻く。
黒の瞳。背は少し低い。可愛らしい美人。手先が器用。
イメージは、ピンクと青の朝顔。大人しいけど、可愛らしい。
無邪気な弟とは仲が良いが、同年代の男性が苦手で、控えめな性格。
日本の方が合っているため、アメリカに留学しなかった。
中学時代に英会話教室に通っていたので、英語は得意。
去年は綺花と一緒にバイトしていた。
「
見た目は二十歳前後。
動きが少し遅い男性型アンドロイド。
教授の親友「
日の光のような金のサラサラショートカット。
日の光の
見た目は穏やかな大人だが、内面は無邪気な性格。
空絵と会う前は、笑顔を作るのも苦手だった。
笑顔が得意になり、無邪気な笑顔を見せるようになる。
考えて動く時に、海が光を反射するかのように青い瞳がキラキラ輝く。
「
工学部の大学の教授。空絵のゼミの先生。
温和で冷静。
でも、研究室は本や資料で溢れているが、縦に綺麗に積まれている。
ソファには座れるため、一応、来客の対応はできる。
工能とは、高校時代からの友人。親友に近い存在。
東大園が海外の大学を卒業し、工能は海外の別の大学を卒業した。
高校を卒業してからも、ずっと交流がある。
工能の作った完成が近い男性型アンドロイドの実験に付き合うことになり、女性に実験を任せたいと思い、空絵に任せることを思いついた。
空絵が自分のゼミ生で、比較的話しやすく、トラブルを起こさない存在だった。
彼女なら男性型アンドロイドを任せられると判断した。
下手をすると、セクハラやトラブルに発展しかねない。
「
育人を作った博士。教授の友人。
日本で最先端の研究施設で働いている。
冷静。プライベートで親しい友人は少ないが、仕事ではみんなと仲良く研究している。
東大園とは高校時代からの友人。親友に近い存在。
東大園が海外の大学を卒業し、工能は海外の別の大学を卒業した。
高校を卒業してからも、ずっと交流がある。
自分の助手の雛弥をモデルに男性型アンドロイドを作った。
彼の要望により、金髪と青い瞳を採用した。
モデルが誰だかわかるように「
「
二十八歳。大学院の助教授。工能教授の助手。
博士号を取得している。
三月三日の魚座。
茶色のショートカットで、少しだけ癖毛。茶色の瞳。
名前をよくからかわれる。明るくて素直で、優しい。
優秀で、工能の助手の一人。院生時代から手伝いをしていた。
高校時代、外国へ留学していた。
育人のモデルになった男性。
育人の髪と瞳は、彼の好きな太陽と海をイメージして作った。
育人がストレートヘアなのは、髪の毛が絡まると色々と問題が起こるから。
育人のことを妬むこともなく、彼のことを「俺より格好いいな」と本気で思っている。
育人は「イケメン」と思っているが、自分を「イケメン」とは思っていない。
好きな物は豆乳味噌汁。
「
工学部。女の友人。人気者で、誰とも話す。
空絵も清楚系の可愛らしい美人だが、綺花もあか抜けた美人で人気がある。
茶色のロングヘア。サイドバング。後ろの髪は、ゆる巻き。
花の模様が入ったバレッタ。耳の上で髪を留めている。
少し緩いゼミに所属している。
大学一年生の時、先輩に紹介されて行った短期バイトで綾直と出会い、実は同じ大学の先輩だと知る。
その後から交流し、付き合うことになった。
普段は綾直が忙しいので、なかなか会えない。
「
大学四年生。
黒いショートカット。黒の瞳。
同じ大学の先輩。
綺花が短期バイトで知り合い、その後、彼氏になった。
「
春の新学期から大学一年生になった。
洸輝の大学の後輩。
洸輝の恋の相手。
「
工学部の博士。※まだ詳しくは決めていない。
工能博士と東大園教授の恩師。
「
工学部の博士。※まだ詳しくは決めていない。
工能博士と東大園教授の恩師。
子どもがいる親のために大学や大学院に保育施設を置いてもらえるように打診した。
「美雲 洸輝(みくも こうき)」
十九歳。空絵の弟。工学部の大学一年生。
実家に帰ってきた時は、大学二年生。
七月生まれの獅子座。
元気。好奇心旺盛。
現在は大学に通うため、一人暮らし。
実験が多く、あまり家に帰れないこともある。
春休みも忙しく、実家に帰れなかった。
雛弥と同じ大学に通っている。
高校時代、アメリカに留学したことがある。
「
空絵の父親。
明るい。仕事でアメリカにいる。
「
空絵の母親。
お淑やか。アメリカに行く空についていった。
「
空絵が面倒を見ることになった女性型アンドロイド。
白いふわふわのボブヘア。青の瞳。
空絵に似ているアンドロイドを作っていいか工能博士に聞かれ、空絵が承諾した。
前なら複雑な気持ちだったかもしれないが、この時はもう雛弥に気持ちが傾いていた。
「雛弥の仕事仲間」
「
寒谷とは幼馴染。
「
山端とは幼馴染。
「
雛弥たち男性とも仲がいい女性研究員。
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