『リリウム』 ※途中書きです。

 『フィドル』の国、リリーホワイト王国が舞台。

 姫百合。

 アルドリック王国は騎士団本部があり、そこで騎士たちの職場が振り分けられています。

 隣の『フィドル』と『リリウム』の国では騎士団本部はありますが、基本的に貴族側からの要請で彼らからお金をもらい、護衛騎士になります。


 復興活動を終えたリリーホワイト王国。

 王子とブランカの婚約が解消され、結婚相手を探すことになり、代わりに白髪の令嬢が婚約者になるかと思われたが……。

 王子の側近たちは話し合い、同じ学園にいる女性たちを競い合わせ、彼にふさわしい「プリンセス」の称号をいただいた女性に、王子の婚約者の資格を与えることにしました。

 白髪の令嬢は自分が王子の婚約者になるものと思っていた。

 オレンジがかった赤髪の令嬢は王子のことを前から好きで憧れていた。そして、「新たな婚約者を決める」と聞かされる前、偶然王子と出会い、彼のことを本当に好きになってしまった令嬢は、家が没落しかけても残ってくれていたメイド姿の女騎士リリウムの力を借り、王子の婚約者となるために、もう一度立ち上がる。


「補足」

 王子に渡す手紙に練り香水を付けるシーンも入れる。

 結婚したときに、そのエピソードが紹介され、国民や隣国の国民の間で流行る。

 『ラフィネ』でも出す。


「育成要素ありの乙女ゲーム」

 どちらか選べる仕様のダブル主人公形式。

 でも、乙女ゲームとしては赤髪の子がメイン。

 ライバル関係。

 白髪の子が王族公爵家の娘。ブランカの親戚。

 赤髪の子が没落しかけた貴族の娘。王子のことが好き。

 最後に王子がプリンセスを選ぶ。

 学園もの。






「登場人物」


「リリウム・シュミットルベール(ルベルム)」

 ピンク髪。乙女百合ヒメサユリ

 過去編はショートカット、編み込みにバレッタ。

 現在はミディアムヘア、お団子にメイドのヘッドドレス(カチューシャ)。

 瞳は琥珀色。

 伯爵令嬢の護衛をしている女騎士。

 現在はメイド姿で、お世話と護衛の両方を引き受けている。

 お嬢様の髪と同じ赤い色の氷砂糖を持っている。

(非常食で塩も少しだけ一緒に入れている)

 本名は「リリウム」。メイドの時は「ルベルム」と名乗っている。

 お嬢様と二人きりのときは、「リリウム」と呼ばれている。

 お嬢様とその両親以外に「リリウム」という名を知っているのは、自分の家族と昔なじみの同僚の男性(恋の相手)しかいない。他の人は彼女のことを忘れ去っている。

 元・侯爵家の令嬢。

 小さい頃、従兄の護衛騎士が弟と妹を護ろうとしたリリウムを助けた。

 従兄の姿を見て騎士に憧れ、両親の反対を押し切り、女騎士になるが、侯爵家ではなく、伯爵家の令嬢の護衛騎士となった。

 もともとは侯爵家の令嬢だったリリウムは、淑女の教養もある。

 騎士になると家を出て、一人で努力し、騎士の仕事以外に家事も一通りのことはできるようになっていた。

 お嬢様が若く、パーティーや大きな行事以外では護衛騎士としてあまり表に立っていなかった。

 まだ十歳のお嬢様と出会ったときに、「生涯、お嬢様をお守りする」と誓った。

 それからは、まるで妹のように、我が子のように、お嬢様を可愛がっている。

 その約三年後、お嬢様の家が没落しかけ、全ての使用人が辞めていく中で、「私がお嬢様をお護りします!」と一人屋敷に残り、メイド業務もこなすようになった。

 お嬢様の屋敷のメイドや執事と仲が良かったので、普段から家事の話も聞いており、今ではとても役に立っている。

 メイドの姿になっているが、騎士としての誇りも失われてはいない。

 お嬢様を護るために毎日努力している。

 本編では、メイドの仕事でスカートが邪魔になり、裾を結んで短くするシーンを入れる。

 お嬢様を護るため、スカートを破いたりするシーンも入れる。

 まだ、屋敷に使用人があまりおらず、前の使用人もほとんどが戻ってきていない。

「引用」

 ❝ヒメサユリの花言葉は「純潔」「飾らぬ美」「好奇心の芽生え」です。ユリ全体の花言葉のイメージが、「純粋」や「無垢」といった清廉な印象がありますが、ヒメサユリも別名にもあるオトメユリの「乙女」や、その名の由来となっている「姫」といった、奥ゆかしく可愛らしいピンクの花から花言葉がつけられていると思われます。❞


「乙女ゲーム主人公の親友の護衛騎士」

 リリウムの相手。侯爵貴族の令息。令嬢の護衛騎士。

 黒いショートカット。黒い瞳。

 リリウムの昔の同僚だが、何年も会っていなかった。

 昔は、乙女ゲーム主人公の従兄の護衛をしていた。

 現在は、母親に頼まれ、子爵家の令嬢の護衛騎士をしている。(昔は男爵家だった)

 母親の妹が駆け落ちするように嫁いだ先が男爵家で、両親は勘当していた。

 妹は年頃になった娘に護衛を付けようとしたが、まともな人で護衛になってくれる人は全くいなかった。しかし、その妹と仲の良かった母親が、自分の息子に頼み、妹の娘の護衛騎士として送り込んだ。


「プリセリィ・モーニングスター」

 オレンジがかった赤いロングヘア。(トサヒメユリの色)

 両サイドから編み込み、首の上あたりで結び、カサブランカの髪飾りを付ける。

 残りの髪に緩いウェーブをかける。リリウムが王子へのアピールのため、カサブランカをつけるように薦めた。

 王子の婚約者探しが始まる前は、カサブランカの髪飾りはなく、お団子にし、白くて小さな花飾りがたくさんついたチェーンの髪飾りをその周りにつけていた。

 中学生のときは、パーマをかけていなかった。

 瞳も髪と同じ色。

 リリウムが命をかけ、お世話をしている没落しかけた伯爵令嬢。

 『フィドル』の敵にはめられ、没落しかけたが、『フィドル』で敵が逮捕され、何とか没落は免れた。お嬢様たちは被害者のため、同じ学校で学ぶことは許されている。

 王子のことは前から好きで憧れていたが、「伯爵家」という家柄では彼に近寄ることができなかった。その後、家が没落しかけ、周囲から白い目で見られながらも、違うクラスで教育を受けることになった。そして、『フィドル』の事件が解決し、被害者の処遇について見直され、王族の口添えにより学園の高等部に通うことが許されたが、正統な伯爵貴族として完全に地位を戻すことはできず、王子とは違うクラスで学ぶことになった。

 高校一年生になり、助けられたお嬢様は高等部の敷地内で王子に出会い、本気で恋をしてしまう。それは、「王子の新たな婚約者を決める」と聞かされる前の出来事だった。

 王子が婚約者を決めると聞かされた後も、彼のことを諦めきれず、家が没落しかけても残ってくれていたメイド姿の女騎士リリウムの力を借り、彼の婚約者となるために、もう一度、努力を始める。


「フローラム・リリーホワイト」

 乙女ゲーム主人公の相手。

 『フィドル』のディアローズの弟。異母弟。

 国王の後妻の息子。高校二年生。

 白いショートカット。金の瞳。

 頭も良く、聡明で、割と大人しい性格。

 乙女ゲーム主人公のことを好ましく思っているが、恋愛かどうかはまだわかっていない。高校一年生のときに、彼女のことを助けた。

 中学生のときに助けることができなかった彼女の姿を見ると、今でも少しだけ切なくなる。しかし、いつも真っ直ぐに向かってくる彼女を見て、自分も努力しようと思うようになり、次第に彼女に惹かれていく。


「ストレイン・リリートゥインクル」

 乙女ゲーム主人公のライバル。

 対になる乙女ゲームの主人公。王子の元・婚約者ブランカの親戚。

 「絶対に王子の婚約者になる」と思われていた王族公爵家の令嬢。

 王子と同じクラス。

 白いロングストレートヘア。後ろにたくさんのダイヤモンドがついたレースのようなシルバーチェーンに、こちらから見て右にカサブランカの髪飾り、もう片方には小さな白い花ブライダルベールの飾りがついている。

 白百合「カスケード・ストレイン」。

 金の瞳。

 しっかり者だが、冷たく見られることもある。

 大人しく見られがちだが、芯が強い。上品なたたずまい。


「王子の親友」

 恋のライバルの相手。高校二年生。

 王族公爵家の令息。王子のクラスメイトで親友。

 薄茶色のショートカット。髪と同じ色の瞳。

 優しく頼りになる。

 王族公爵家の令嬢のことを好ましく思っている。


「乙女ゲーム主人公の親友」

 主人公と同じクラスで、子爵家の令嬢。

 金のボブヘア。後ろの髪を編み込み、大きめの白いリボンをつける。

 薄茶色の瞳。

 侯爵家令嬢だった母親が駆け落ちのように男爵家の父親と結婚した。

 『フィドル』で手柄を立て、男爵家から子爵家となり、王族も通う学校への入学を許可された。※母親の実家である侯爵家のことを考慮に入れた結果。

 苦労したが、純粋に生きられたのは、両親と護衛騎士のおかげ。

 護衛騎士は従兄で、伯母の息子。

 ユリ「コンカドール」。


「乙女ゲーム主人公の幼馴染」

 乙女ゲーム主人公の従兄。彼女の親友の相手。

 一歳年上。高校三年生。伯爵家の令息。

 赤いショートカット。赤い瞳。

 底抜けに明るいが、普段は割と落ち着いている。

 意外と面倒見がいい。

 従妹のことを妹のように可愛がっている。

 高校二年生のときから従妹を気にかけていたが、あまり会う機会がなかった。

 従妹の親友に出会い、彼は彼女に一目惚れし、ずっと片想いだったが、王子の婚約者候補になったこと、自分がもうすぐ卒業してしまうことから、本格的にアプローチを始める。

 彼女の護衛騎士は、彼の昔の護衛騎士でもある。


「大人しくて可愛らしい令嬢」

 侯爵家の令嬢。高校一年生。

 水色のロングヘア。ピンクの瞳。

 成績は優秀だが、大人しく、可愛らしい性格。

 もともと王子の婚約者候補になる気はなかったが、両親が無理やり結婚させようとしている。

 ドレスやアクセサリーを売りに来た青年のことが気になり始める。

 ユリ「アジアンティック・ハイブリッド」のピンク「シュガーラブ」。

 「飾らぬ美」で「君は着飾らなくても素敵な女性だよ」というメッセージ。


「商売をしている令息」

 学園の卒業生。商人の仕事もしている侯爵家の令息。

 黄緑のショートカット。襟足が長い。黄緑の瞳。

 貴族を相手に衣装やアクセサリーを売っている。

 王子に相応しい格好をさせたい令嬢の両親が彼を呼び、王子に会うための衣装を選ぶときに出会う。

 彼が何回も話している間に彼女を好きになる。


「明るく友人思いの令嬢」

 侯爵家の令嬢。高校1年生。

 茶色のミディアムヘア。緑の瞳。

 明るく、しっかり者。

 よく知らない王子と結婚するのは正直気乗りしないので断ろうとしたが、同い年の令嬢が一人で心細そうに婚約者候補になるのを見て、思わず「婚約者選抜を一緒に受ける」と約束していた。

 勢いで婚約者候補になったものの、「王族公爵家のご令嬢が、王子の婚約者になるに決まっているわ!」と、のんきに考えている。

 LAユリのアプリコット色の「ロイヤルトリニティ」。


「自警団員の息子」

 見習い自警団員。

 高校一年生。

 茶色のショートカット。オレンジの瞳。

 性格は、明るい普通の少年。貴族の令息なので、まだ大人しいほう。

 恋の相手の令嬢とは学園内の見回りをしているときに知り合った。

 会場や授業後の校内の警備中に、何度も令嬢と会ううちに、彼女の面白さや優しさに触れていき、少しずつ好きになっていく。


「エディーサ」

 明るくて控えめな貴族の令嬢。

 侯爵家の令嬢は、四人兄妹の末っ子で次女。王子の婚約者候補の一人。

 高校二年生。主人公とは違うクラス。

 黄緑のロングヘア。澄んだピンクの瞳。

 明るいが、控えめな性格。

 身の回りの世話を手伝ってくれている執事のことを家族のように思っている。

 お付きのメイドもいるが執事の姉。

 八重咲きユリ「エディーサ」。


「ローエン・リリーライト」

 自分の主人である令嬢に想いを寄せている執事。

 金のショートカット。青い瞳。

 姉は令嬢のメイド。今では、一緒に令嬢のお世話をしている。

 兄は家の跡を継ぎ、長女はメイドをしている。

 もう一人、別の侯爵家に働きに出た弟がいる。

 王族公爵家の次男だったが、黒幕の臣民公爵家の罠にはめられて家が没落しかけ、長男以外は侯爵家に使用人として働きに出た。

 最初は失敗することも多かったが、笑って赦す令嬢のことを好きになっていった。


「しっかり者で一途な令嬢」

 侯爵家の令嬢。

 王子の婚約者候補の一人。高校三年生。

 青いロングヘア。水色の瞳。

 しっかり者で、先生によく話しかけている積極的な令嬢。

 王子のことが好きなわけではなく、本当は先生がずっと本命だった。

 高校一年生のときから、ずっと恋している。

 ユリ「トライアンファーター」。


「先生」

 高校三年の進学クラスの担任教師。

 違う学年の授業も教えている。

 紫のショートカット。紫の瞳。

 伯爵家の令息だが、教師になる道を選んだ。

 何となく令嬢の気持ちに気づいているが、「教師である自分は彼女にふさわしくない」と思い込んでいるので、彼女の好意に対し、知らないふりをしている。


「しっかり者に見えるが、精神的に弱いところがある令嬢」

 臣民公爵家の令嬢。高校三年生。

 銀のロングヘア。金の瞳。

 家柄故に王子の婚約者に名乗りを上げることになったが、本当は王子との婚約に乗り気ではない。

 王子のことはいい人とわかっているが、恋愛感情かと言えばそうでもない。

 普段は明るく落ち着いているが、パニックに陥ると、すごく慌ててしまう。

 最終的には何とかなるのだが、トラブルの対処は苦手。

 多分、大人な男性が好きなので、年下の王子のことが少し苦手。

 王子の叔父に助けられ、恋に落ちる。

 ユリ「マニサ」。


「王子の叔父」

 国王の兄弟で三男。まだ若い。二十代前半。

 銀のミディアムヘア。ローポニーテール。

 王子の婚約者探しのため、学園に呼び出された。

 相手の令嬢が困っているところを助ける。

 それから何度も令嬢と会ううちに、恋愛に発展する。

 本編で髪をほどいたシーンも入れたい。


「ビオット・エジェティカス」

 隣国のエジェティカス王国の第二王女。

 新入生。高校一年生。『ロティス』に出てくる姫の五歳下の妹。

 ピンクのロングヘア。赤っぽいピンクの瞳。

 マルディとディアローズに憧れを抱き、隣国で学びたいと少しだけ無理を言って、三年間この学園で学ぶことになった。

 お付きの女性護衛騎士とメイドもいる。

 明るい性格で好奇心旺盛だが、勤勉で努力家な面が勝っている。

 ロティスと護衛騎士には優しくしてもらい、グレーシスとお兄様とも仲が良かった。

 少し前まで五人で、よくお茶をしていた。

 姉夫婦とも仲が良く、よく遊んでもらっていた。

 マルディとディアローズのことも、みんなと同じくらい慕っている。

 ピンクのラナンキュラス。


「隣国アルドリック王国の第二王子」

 高校一年生。

 ウィルフリード王子とアデリータ姫の弟。

 隣国について学ぶため、留学しに来た。

 お付きの男性護衛騎士と執事もいる。

 性格は明るいけれど、大人しく礼儀正しい。

 周囲に甘えているところもあるが、ウィルフリードやアデリータのようにしっかりしたいと勉学に勤しんでいる。




「引用元」

 ヒメサユリ(姫小百合)とは?特徴や群生地など見られる場所はどこ? | BOTANICA




「入れたいシーン」

 お嬢様を思うリリウム。大事おおごとになってしまい、少し不安そうにしているお嬢様。

 リリウムがいてくれて心強くて……あたたかい気持ちになったお嬢様はお礼を言う。

 髪の毛を整えてくれるリリウム。リリウムに髪の結い方を教わるお嬢様。

 行儀作法の見直し。助言を受ける。衣装を選ぶ。リリウムの調査(王子の好み、ファッション、ライバルたちの情報など)。スカート部分を結んでメイドの仕事をするリリウム。スカート部分を破ってでもお嬢様を助けるリリウム。学校や別の屋敷にいるときはお嬢様の一歩後ろに常に控えているリリウム。買い物のときは、お嬢様に「リリウムも横に来て? リリウムと一緒にお買い物したいわ」と言われ、「はいっ!」と返事をして隣にいるようになるリリウム。


 先生に楽しそうに話しかけている令嬢。本当に嬉しそうで、王子の婚約者候補とは思えないほど。お嬢様とリリウムは、その光景を目撃する。

 先生のことが好きで、彼以外は全く眼中になく、令嬢は告白してきた男子の誘いを全て断っていた。そのうち、「高嶺の花」として扱われ、ほとんど声をかけられなくなっていたが、令嬢は全く気にしていなかった。先生がそのことを気にして聞く度に、むしろ喜んでさえいた。

 先生も彼女のことが気になっている。しかし、教師という職業を選んだ時点で家を継ぐことも手伝うこともほとんどできない立場になり、家族とも疎遠になっていた。そのため、権力自体はほとんどないに等しく、侯爵家の令嬢である彼女にアプローチできるほどの男ではないことを自分が一番よく知っている。そのため、恋愛という感情で彼女を見ることをためらっている。でも、彼は教師になったことを後悔はしていない。彼は無事に育っていく生徒たちを見て、とても喜んでいる。そして、それを知っている彼女は他の人も目に入らないくらい先生のことが好きで、彼のことを諦められない。


 リリウムからライバル視されていた男性護衛騎士だったが、彼女のことはとても好ましく思っていた。努力家で諦めない真っ直ぐな瞳に惹かれてもいたが、結局、気持ちは言えないままだった。彼女の真っ直ぐな姿を見ていたら、「結婚してほしい」とは、とても言えなかった。彼女の「騎士になる」という夢を叶えられないかもしれないことを考え、何もなかったように別れた。

 リリウムと同期の男性護衛騎士は、伯爵家の令息のもとで研鑽を積んでいた。侯爵家の一族でも護衛騎士が出ていない家系でツテもなく、やって来たのが伯爵家だった。少し頼りないように思われるが、優しく明るい性格の令息と過ごすうちに、明るくなる自分を感じていた。

 そして、そこで運命の出会いを果たす。なんとその令息の従妹の護衛騎士として現れたのが、リリウムだった。彼女はお嬢様ととても仲が良さそうに話し、元気そうにしていた。話をして、やはりまだ彼女を好きなことに気づいた。でも、やはり言えなかった。

 そんな、ある日。母親によって実家に呼び出された男性は、彼女の姪っ子の護衛騎士になるように頼まれる。気に入って仲良くなっていた令息と離れるのが少し寂しく、しかも次は女性の相手をしなければいけない。少し気が重くなった男性だったが、渋々ながら了承し、新しい主人の元に向かった。

 そこで出会ったのが、今のお嬢様だった。彼女はとても優しい人柄で、誰にでも手を差し伸べようとする人だった。男性は少し危なっかしいけれど優しい彼女に仕えることを誓った。

(リリウムの仕えるお嬢様とは違う中学校で、出会うことはなかった)

 その後、リリウムの仕える伯爵家が没落しそうになった噂を聞く。居ても立っても居られなくなったが、一年後には事件が収束し、何とか伯爵家を建て直すことになったという噂を聞く。お嬢様の父親が『フィドル』で手柄を立て、男爵家から子爵家となり、王族も通う高校への入学を許可された。※母親の実家である侯爵家からの反発を考えた措置だった。

 その後、お嬢様が無事に高校へ入学した。男性は、お嬢様が学校にいる間は別の場所で待機することになっていた。(王子も通っているため尚更学園内は警備が厳重になっている)

 しかし、数日後、お嬢様が「お友だちになったの」と紹介してきたのが、リリウムが護衛しているお嬢様プリセリィだった。そして、後ろに控えていたのがメイド姿のリリウムだった。

 その後、自分も学校内で護衛する許可を取り、校内でもお嬢様の隣にいるようになった。

 さらにその後、以前仕えていた令息も同じ学校に通っており、自分の仕えるお嬢様に恋してしまったことを知った。男性は、それからずっと令息の恋を応援している。

(ここまでがプロローグまでの内容)

 本編で色々問題が起こる。コンテスト。リリウムとの恋愛。令息とお嬢様の恋愛。

 先に令息とお嬢様が恋人になる。

 最後は令息とお嬢様が結婚することになり、リリウムと男性も結婚し、二人を護衛することになる。リリウムが仕えるプリセリィは王家に嫁ぐ。本当にたまにだが、プリセリィはみんなと会ってお茶会や食事会を開いている。


 ストレインと王子の親友の恋愛。

 自分が王子の婚約者になるものだと疑っていなかったストレイン。同じクラスの王子とは毎日挨拶をする仲。そして、また、王子の親友として隣にいる彼と挨拶するのも、ストレインにとっては毎日の儀式のようなものだった。

 しかし、そんなストレインとは違い、王子の親友は、ずっと陰で努力している彼女のことが好きだった。いつもそつなくこなしてしまう彼女が努力する姿を見てしまってから、ずっと片想いしてきた。※ただし、気が長い性格だったので、恋愛に対して焦ることはほとんどなかった。

 だが、王子の婚約者を新しく決めることになり、彼は内心少し焦っていた。そんな彼の気持ちが通じたのか、「王子の婚約者はコンテストで優勝した者がなる」という話になってしまった。頑張るストレインを応援しつつも、王子の親友は気持ちを打ち明けるか迷っていた。

 ストレインが王族公爵家の令嬢である以上、王子の婚約者候補から逃れることはできない。しかも、彼女の心が自分にないこともわかっている。彼は自分も後悔しないように彼女を応援し、支えていくことを心に決めた。

 ※メインが決まってから入れ込む。基本は相談に乗りつつ、弱いところを見せたときに優しく声をかけたり、抱きしめたりさせる。でも、「王子のことが好きなのに」と戸惑うストレイン。


 大人しくて可愛らしい令嬢と商人をしている貴族の令息。令嬢の元にアクセサリーやドレスを持ってきた青年は、彼女がコンテストに出るためのアクセサリー選びを手伝うことになる。ずっとおどおどしていた彼女のことを青年は心配していた。しかし、彼が選んだアクセサリーを身につけると、彼女は可愛らしくニコッと微笑んで、お礼を言った。ドキッとした青年はごまかすように「よくお似合いです」と声をかけると、少女は彼にさらにお礼を言って喜んだ。(アクセサリーはピンクの宝石がついた可愛らしいネックレス)

 令嬢のことをどんどん好きになっていく青年。

 途中で、令嬢の親友になった、明るくて友人思いの令嬢も出てくる。

 彼女の親友に、彼女への気持ちを聞かれる青年。

「好きだ」と、とっくに自覚していた青年は覚悟を決める。

 次のコンテストの日、学校を訪れた青年はピンクのユリの花束を持ち、令嬢に告白する。


 明るくて友人思いの令嬢と見習い自警団員の少年。令嬢は悩んでいた。大人しくて控えめだけれど可愛らしい令嬢がクラスメイトに話しかけられないでいるところを見てしまい、彼女を放っておくことができず、声をかけて友達になった。でも、彼女の悩みは、それが原因ではなく、一番悩んでいるのは来週から行われることになったコンテストのことだった。友達が親の言いつけで、王子の婚約者を選ぶコンテストに出ることになり、不安そうな彼女を放っておけず、自分もコンテストに出ると約束してしまった。生まれてこの方、男性と付き合ったことがない。好奇心旺盛ですぐにパーティー会場から抜け出してしまい、よく母親に怒られていた。

 外にあった百合の花が綺麗で、見に行きたかっただけなのに……。

 そんな昔の話を思い出しつつ、最近見つけた花畑を見に行こうとして近道をするため、校舎を囲んでいる塀を跳び越えると、そこにいた誰かとぶつかってしまう。

 それが、見習い自警団員の少年だった。

 少年は見回りの最中だった。※自警団員とわかる物を身につけさせる。

 謝る令嬢と「いえ」と言いつつ、少し痛そうにしながらも立ち、「あなたも大丈夫ですか?」と彼女に手を差し伸べる。「ありがとう」と言いつつ、少年の手を握り、起き上がった後、スカートの汚れを取る。その様子を見ていた少年は、変わった令嬢と思いつつ、彼女に明るく声をかける。

 彼は彼女のことを覚えており、「同じクラスの○○さんですよね? 今度コンテストに出る」と、言う。

 驚いた彼女だったが、彼が名乗ると、「ああ!」と思い、そんな名前の少年もいたことを思い出す。親友と自分のことで精一杯で、クラスメイト全員のことをまだ覚えていないことに危機感を覚える。※いつもは好奇心旺盛で、クラスメイトに興味津々になる。

 明るくコンテストのことを二人で話しているうちに、「王族公爵家のご令嬢が王子の婚約者になるに決まっているわよね?」「王子が私を選ぶわけがないわ」と、考えられるようになり、肩の荷が下りる。少年に「ありがとう!」と笑顔でお礼を言い、去って行く。そんな彼女を少年はおかしそうに笑って見送る。

 それからも、学園内でバッタリと出会う二人。相談に乗ってもらったり、会話を楽しんだりする度に、お互いに惹かれていく。


 エディーサお嬢様のことが好きな執事。

 王族公爵家の次男だったが、黒幕の臣民公爵家の罠にはめられて家が没落しかけ、長男以外は侯爵家に使用人として働きに出た。

 ※兄は公爵家の跡を継ぎ、長女は同じ屋敷でメイドをしている。もう一人、別の侯爵家に働きに出た弟がいる。

 素性を隠したまま今の公爵家で働くことになったが、最初は失敗することも多く、周りに迷惑をかけていた。しかし、自分の失敗を笑って赦すお嬢様のことを好きになっていった。それからは、お嬢様付きの執事となり、メイドの姉と一緒にお嬢様の身の回りのお世話をしている。

 エディーサお嬢様は侯爵家の令嬢。四人兄妹の末っ子で次女。明るいが、控えめな性格。自分を慕う執事のことを家族のように思っている。

 家柄も良く、王子と年が近いお嬢様は、彼の婚約者候補の一人として、コンテストに出場することになる。

 執事は焦っていたが、お嬢様の前では動揺を少しも見せなかった。……つもりでいたが、結局、お嬢様にはバレていた。でも、本当のことは話せない。

 家庭教師と話すお嬢様から離れたところで、姉にこそこそ「執事のお嬢様への想いについて」確認されるシーンを入れる。浮かない顔をする執事だったが、「お嬢様が幸せならば、それでいいんだ」と諦めたような笑顔を見せる。しかし、その後、「これでいいのか」と執事は自分に問いかける。

 執事は王子の叔父に正体を気づかれる。「気のせいです。※もっと丁寧な言葉に換える」と答える。もっと話を聞こうとするお嬢様を別の場所に誘導する。挨拶をして去って行く二人に、王子の叔父は考え込む。

 コンテストで落選してしまい、落ち込むお嬢様を励ます執事。

 近くで臣民公爵家の令嬢と話していた王子の叔父に声をかけられる。

 「残念だったね」と気遣うように声をかけ、執事にも声をかける。王子の叔父が背中を押す。執事の家のことを遠回しに話し、彼を勇気づけた。その間、涙を浮かべながら、きょとんとしていたお嬢様。

 執事が王子の叔父にお礼を言うと、彼は令嬢をエスコートしながら去って行く。

 残された二人は顔を見合わせ、不思議な緊張感を漂わせる。お嬢様が話しかけようとするが、少し時間をくださいと執事は答える。優しいお嬢様は何も聞かず、執事にエスコートされ、寮に戻っていく。

 ※食堂までは男女共用なので、執事も一緒に部屋に入れる。

 執事はお嬢様のことを姉に任せる。

 次の日、執事は街に出て八重ユリ「エディーサ」の花束を買い、それを持って、お嬢様の元を訪れ、自分のことを全て話し、告白する。

 ※姉にお嬢様のことを任せ、外に連れ出してもらった。

 突然のことに返事がなかなかできないお嬢様だったが、「まだ恋愛かはわからないけれど」と言いつつ、笑顔で花束を受け取り、「ありがとう」と答えた。

 この後に、執事の気持ちが本気だということがわかるシーンと、お嬢様が彼への想いを自覚するシーンを入れて、二人を恋人にする。


 王女と王子の恋愛。エジェティカス王国の王女とアルドリック王国の王子がリリーホワイト王国で出会い、右も左もわからない二人はお互いに相談に乗りつつ、一緒にお茶をして交流を深めていく。使用人たちも仲が良く、和気藹々とした雰囲気。たまにフローラム王子ともお茶を飲んでいる。

 王女が王子に惹かれていく。王子は王女のことを「とても良い子」と思っている。

 王女のことを王子が助けるシーンも入れたい。

 時々、ロティスたちのことも思い出す。特に、兄や姉の恋愛のことを思い出す。

 和やかな雰囲気で行われるお茶会に参加していた王女。

 久しぶりにロティスたちに会いたくなってしまう。

 夏休みに帰るが、番外編で書くので本編では書かない。

 一緒にエジェティカス王国を楽しんだ二人。楽しく話す姿をリリウムたちが目撃する。






「補足」

 『リリウム』は『フィドル』の事件が終わってから約二年数ヶ月後。

 ディアローズがマルディと出会ったのが十八歳。

 弟の王子が十三歳、中学二年生のときかな?

 その時から三年後で、『リリウム』では十六歳。

 高校二年生。

 お嬢様は同じ高校二年生にしよう!

 没落しかけた貴族なので、違うクラス。

 没落しかけたのは、『フィドル』の敵のせいにしようかな?

 お嬢様たちは被害者。そのため、没落しかけても、同じ学校で学ぶことを許されている。

 高校一年生のときに王子に出会い、助けられたお嬢様は彼に恋をしてしまう。

 また、事件もようやく収束し、家臣たちは王子の婚約者が婚約破棄した問題について考える時間ができた。そこで、今度は家臣や王族が指名して決めるのではなく、本当に王子の婚約者にふさわしい女性を選ぼうとした。それに、敵のせいで家柄も信用できない状態になっていたことも理由としてある。

 その後のマルディとディアローズ!

 『アリクス』と『ロティス』のキャラクターも出そうかな?

 そうしよう!

 四作目は、『ロティス』からロティスとグレーシス、二人の恋人たち。

 『フィドル』からフィドルとピンク髪の青年、ブランカと黒髪の青年、ディアローズとマルディ。髪が伸びたディアローズは白バラのかんざしを挿している。

 普段は白バラ、魔力を使うと青く光る!

 『アリクス』からステファニーとウィルフリード、アデリータとブラントを出そう!

 フィドルは黄緑の瞳と髪に戻っています!

 『フィドル』のキャラクターは全員結婚しているかどうかというところですね!

 『ロティス』は、まだ恋人かな?

 結婚していてもおかしくないですが……。

 『アリクス』のキャラクターは、もう子どもがいます!

 『ロティス』と『アリクス』の国は、どちらも隣国なので、交流があります!

 『フィドル』の敵が全員逮捕され、処分を受けてから復興活動をしていました。そして、その活動が終わる頃、王子の側近が彼の結婚相手となる女性を探し始め、同じ学園にいる女性たちを競い合わせ、彼にふさわしい「プリンセス」の称号をいただいた女性にその資格を与えることにしました。

 『アリクス』『フィドル』『ロティス』の萌えをいっぱい詰め込みます!

 他の要素も詰め込みます!


 夜中(朝方?)に『リリウム』の登場人物に似合う百合の花を選んでいました。結構難しかったです。

 花束をプレゼントするシーンを入れたくて。

「綺麗な花をいつまでもあなたと」というシリーズですので、花束を渡すシーンを大切にしたいです。

『アリクス』でも、花をプレゼントするシーンがあります。

『フィドル』にも花のシーンを追加しないといけないですね!

 忘れていました!


 お嬢様と執事の話、気に入っています🌸💐😊🌸

 茶色のユリがないので、アプリコット色のロイヤルトリニティにしました!

 乙女系なので、華やかな花のほうが良いと思いますので、このまま行きます!

 アジアンティック・ハイブリッドのユリは、ピンクにしようと思っています。

 トライアン・ファーターは「大人っぽい雰囲気で良いかな?」と思いました。

 そして、青色のユリの品種もあるそうですが、まだあまり作られていなくて市場で出回っていないようです。


 コンテストの優勝者のプリセリィに、王子がカサブランカの花束を渡します。

 そして、その後、二人きりになった時に姫百合の花束を贈るシーンを入れます。王子が個人的にプリセリィに贈り、告白します!

「君みたいな花」と思い、王子が個人的に用意したということです。

「カサブランカのようになれ」と周りは言うかもしれないけれど、君の本当の姿も私は好きだよ。

 ということです。


 王子の婚約者がプリセリィに決まり、次の日に部屋に呼び出された。使用人が出払い、二人きりにされて、頬を赤くする王子とプリセリィ。

 そこで、王子が花束を取り出し、プリセリィにプレゼントする。という話です。




「架空の乙女ゲームの全ての主人公」

 金髪 『アリクス』の過去話で登場。1作目主人公。

 ピンク髪 『アリクス』主要人物。2作目主人公。

 茶髪 『アリクス』で少しだけ登場。3作目主人公。

 銀髪 『フィドル』主要人物。白髪に変化。4作目主人公。

 黒髪 『ロティス』主要人物。5作目主人公。

 白髪 『リリウム』の主要人物。6作目主人公。

 赤髪 『リリウム』の主要人物。7作目主人公。

 黄緑髪 『ラフィネ』の主要人物。緩いパーマ。8作目主人公。

 紫髪 『ロティス』の国の令嬢。『ラフィネ』に登場させる。二つお下げ。9作目主人公。

 水色髪 『ラフィネ』に登場させる。ツインテール。10作目主人公。


「題材」

 白薔薇「ブライダル・ホワイト」

 ピンクの姫ライラック「セント&センシビリティーピンク」

 黄色のガーベラ「サンディ」

 白いカサブランカ「カサブランカ」

 ピンクのラナンキュラス「イレーネ」

 マドンナリリー「カスケード・ストレイン」

 オレンジがかった赤の姫百合「トサヒメユリ」

 ピンクの薔薇「フィレール」

 白いマーガレット「ドリーム・フィル」

 黄色のひまわり「ビンセント・ポメロ」

 アーノルド・ヴィンセントの関係者。

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