『竜族の魔法使い』プロット ※途中書きです。

「第一章」

『カリン』

 ロニーが、カリンを竜たちと一緒にグラントエリックへ送る。

 ※ダリアのことを知っていて、姪のカリンに頼んだ。

 「ダリアの姪なら大丈夫」と思ったのと、カリンの人柄を見込んでのことだった。

 竜族の科学者ばかりが送り込まれる中、竜族の魔法使いを送り込むのは初の試みだった。

 カリンは少しだけ心配していたロニーに見送られる。

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 カリンとドニーの出会い。

 召喚施設ドラゴンエッグにて、カリンは他の竜族と精霊、魔族たちとともに召喚される。

 ドニーは氷の研究施設アイクイースの管理者「ノルマリス・フィン」と話をする。

 竜族の魔法使いは初だったため、一度カリンの様子を見ようと、アイクイースの施設で働かせることになる。

 ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤

 その一年後、カリンは「魔法を教えてもらいたい」とアイクイースまで頼みに来たドニーと再び会う。

 ※カリンは人にも魔法を教えている。優しい人。

 カリンはドニーに連れられ、ギルバート家の本家に向かう。


『ギルバート家』

 三組のカップルのお披露目。

 シュトーリヒにあるギルバート家の本家にやって来たカリンとドニー。

 ※キャラクター紹介も兼ねた話。

 若くしてギルバート家当主となったサヘットと、シュトーリヒ領主の娘フレア。

 サヘットの弟のサフティと錬金術師の名門アステラレス家のコリーネ。

 次期国王のファティフィとサヘットの妹のクリア。

 三組の恋愛と関係性。

 ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤

 料理を作ってくれている二人。

 柔和な笑顔を浮かべるしっかり者で、料理の上手いサヘット。

 その手伝いをする不思議な雰囲気と笑顔が魅力のフレア。

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 別の場所で少しだけもめているけれど、お互いを想い合っている二人。

 少しだけ気が弱いが、とても優しく料理も上手いサフティ。

 お淑やかだけれど、芯が強い、錬金術師としても優秀なお嬢様のコリーネ。

 ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤

 士官学校から家に帰ってきたクリア。

 王子が大好きな婚約者で、今度会う約束をしたことを喜ぶ。

 純粋すぎるくらいお人好しで優しい次期国王ファティフィ。愛称は「ファティ」。

 次期国王を支えられるくらい、しっかりしている少女クリア。

 クリアは料理も勉強も同い年の少女の間では常に一番。

 魔法使いとしても優秀な少女。

 昔は一緒に料理をしていた三人の話。

 カリンはクリアに料理を教えてもらう約束をする。

 ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤

 カリンはドニーにみんなを紹介され、夕食の席に着く。

 話をして、その日は就寝する。

 ドニーはロニーと通信する。定期連絡。

 ※ギルバート家の本家にも通信部屋がある。

 ドニーはロニーにしばらく通信できないことを伝える。


『ラノンドオレンス』

 イレアルとネシエのカップル。

 次の日、カリンはドニーと一緒にラノンドオレンスの視察に向かう。

 綺麗な青い海に鮮やかな緑とオレンジの島「ラノンドオレンス」。

 昔とは見違えるほどに、綺麗になった。

 オレンジの髪と瞳を持つ竜族の科学者であり、炎の施設の管理者「オランジュ (オランジュ家の一族の男性)」との会話。

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 グリーンガーデンからラノンドオレンスにやって来た柔和な教師イレアル。

 ラノンドオレンスを管理している歌とオレンジが好きなネシエ。

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 教師としてラノンドオレンスに来ているイレアルはギルバート家の分家の人間。

 イレアルは料理も得意で、ドニーがラノンドオレンスに来た時も料理を作っている。

 ネシエはラノンドオレンスの前、「シーティア島」と呼ばれていた時から住む一族の娘。

 島の地下施設はオランジュ、島の手入れや管理はネシエの一族に任されている。

 ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤

 二人は仲睦まじく、大人なイレアルが無邪気な少女のような心を持つネシエを包み込むと同時に、彼もまた彼女の純粋な心に癒されている。

 そういう雰囲気が伝わるように、カリンとドニーと二人の会話を考える。

 ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤

 カリンはラノンドオレンスで数日間生活することになる。

 イレアルたちと挨拶したカリンは、早速ドニーと視察を始める。

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 まず、カリンはオレンジの世話をするネシエについていく。

 手入れをして管理をしつつ、見回りをするネシエはとても楽しそうにしている。

 カリンたちはネシエと話をしつつ、見えるところに異常はないか確認していく。

 ある程度確認したら、休憩に入る。

 ネシエは用意しておいた水筒のお茶を飲み、カリンとドニーにもすすめる。

 ドニーは「いい、大丈夫だ」と答える。

 いざとなれば、魔法で水が作れる。

「その後は、学校までの道を手入れしながら、イレアルのところに行くの」

 ネシエは、にっこりと笑って言った。

 ネシエの休憩中に、カリンはドニーとイレアルが教えている教室に向かう。

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 道中の会話。

 ドニーはカリンからアイクイースでの話を聞きながら、学校までの道をチェックしていく。

 ドニーがロニーの話をし始め、盛り上がる二人。

 カリンはドニーと話をし、「ドニーさんなりに仲良くしようとしてくれているのかしら?」と感じる。

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 島で唯一の学校へ向かい、イレアルの授業を聞きに行く。

 真面目に授業を受けている生徒たちと雑学を交えて話すイレアルの授業をじっと観察しているドニーを見たカリンは微笑んだ後、気づいたことをメモしていく。

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 昼休みになり、「お昼はどうしますか?」と聞かれるカリンたち。

 「決めていない」と言うドニーに、イレアルは「お弁当を作って来たので一緒に食べましょう?」と誘う。

 お礼を言うカリンとドニー。

「ネシエと一緒に校舎裏で食べる約束をしているんです。行きましょうか?」

 ※校舎裏は草原があり、その周りにはオレンジが植えられ、緑に囲まれている。

 返事をした二人は一緒に裏庭へ移動する。

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 緑が生い茂る中、イレアルは手からキラキラと輝く光を放ち、シートを出現させる。

 その上にお重に入った弁当と飲み物を魔法で出し、カリンたちに座るように促す。

 みんなが座る前に、イレアルがお弁当の布を開き、お重を分けていく。

 取り皿と箸も魔法で出し、配っていく手際の良さに、カリンは感心する。

 一緒にお弁当を食べつつ、島の話を聞く。

 カリンはドニーのことが気になる。

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 お昼の後、カリンたちは炎の施設の視察をする。

 カリンはドニーがすごい人だと実感する。

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 夕方、カリンたちが施設から校舎に出てくると、どこからか歌が聞こえてくる。

 夕方になると、歌うネシエ。

 それがいつの間にか、この島の午後五時の合図になっていた。

 ネシエに魔法を見せてくださいと頼まれ、カリンは竜族の魔法を使って見せる。

 カリンは「疲れていないか?」とドニーに気づかわれる。

 ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤

 次の日には、フレアが遊びに来ていた。

 仲のいいネシエとフレアの話。

 見回りしながら、ネシエからはイレアルの話、フレアからはサヘットの話を聞く。

 カリンにドニーの話をする二人。

 次に、カリンのことも聞きたがる。

 カリンはアイクイースで人間にも魔法を教え、実際に魔法を使えるようになった人間たちもいた。

 ※カリンは優秀な魔法契約聖獣法を教えるのが得意。

 カリンは「お二人も練習すればできるかもしれないですね?」という話をする。

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 炎の施設の管理者と兄弟の「オランジュ (オランジュ家の一族の男性)」から連絡が入る。

 場所はラーバスプリングの施設。

 ファフラが「温泉施設を点検してほしい」とのことだった。


『ラーバスプリング』

 ファフラとプティエのカップル。※ドニーとカリンの恋愛シーン追加。

 ファフラからお呼びがかかり、カリンはドニーとラーバスプリングに向かう。

 ファフラとプティエと会うカリンとドニー。

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 赤みがかった金髪を持つ、気さくな明るい青年ファフラ。

 明るい笑顔で周りの人を幸せにする可愛らしい女性プティエ。

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 プティエはオレンジがかった赤のショートカット、パステルイエローのヘアバンドは首元にリボンと金の飾りがついている。

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 幸せそうに笑う二人を見て、カリンとドニーも笑顔になる。

 ドニーは「温泉施設に少しだけ異常があって、点検して修理してほしいんだ」とファフラに頼まれる。

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 ドニーが点検して魔法で修理し、カリンが魔法で補強する。

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 その後、二人は温泉とファフラの作った食事を堪能する。

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 次の日、シュトーリヒのギルバート家本邸に戻ったドニーは、ロニーと通信する。

 カリンと仲良くしていたことを話すドニー。

 ドニーの気持ちを何となく察するロニー。


『グリーンガーデン』

 アウェントとセラム。※ドニーとカリンの恋愛シーン追加。

 分家の当主アウェントから「シーパルテノの施設が海に沈むかもしれない」と連絡を受け、カリンはドニーとグリーンガーデンへ向かう。

 カリンはアウェントの屋敷で、ルファム家の少女セラムと出会う。

 ※アウェントの母親の妹の娘。母方の姪っ子。

 セラムの出身はレナントルイス、普段はフローラの学生寮に住んでいるが、グリーンガーデンにはよく遊びに来ているらしい。

 カリンはドニーとシーパルテノを視察に行こうとするが、好奇心旺盛なセラムがついていくと言い出す。

 結局、みんなで話し合った結果、「好奇心旺盛でどこに行くかわからないセラム一人では心配だ」と伯父のアウェントが駆り出される。

 施設の管理者「シェルシー・ブラウ」とドニーの会話。

 シーパルテノの砂場近くの海は崖になっていて、だんだん崩れていったのだが、最近は施設と海との間が二十メートルくらいしかなくなっていた。

 このままいけば、十年後には傾き、海に沈んでしまう可能性もある。

 カリンがドニーと話し合っていると、のんきなセラムは「海水浴がしたい」と言い出す。

 遊びたいセラムをよそに、カリンとドニーは真面目に海底の調査をしようと思い立つ。

 カリンたちは海底の調査に乗り出す。

 次の日、水着を持ってきてセラムと遊びながら調査し、海を楽しんだカリンとドニー。

 このまま移転させるより海底に施設を置くことを検討し始める。

 ドニーは研究資料を確認するため、シーパルテノから一番近い通信施設のあるドラゴンエッグへ向かう。

 ※カリンの風魔法で飛んでいく。


『ドラゴンエッグ』

 嬉しそうなロニー。セラムとメリア。※恋愛シーン追加。

 カリンはドニーと一緒にロニーと通信する。

 二人の様子を見ているロニーはとてもにこにこしている。

 カリンがお手洗いに行くために席を外し、ドニーだけになると、色々と質問し始めるロニー。

 意味がわからず疑問符を浮かべるドニーに、ロニーはくすくすと笑う。

 少しするとカリンが戻り、再び話し合いをする。

 ロニーが二人に「明日までに研究資料を送る」と約束し、通信を切る。

 カリンとドニーは、その日、ドラゴンエッグを視察して過ごす。

 次の日、研究資料を送ってくれたロニーにお礼を言い、ドニーは通信を切る。

 二人はカリンの魔法でグリーンガーデンに戻っていった。

 グリーンガーデンで一週間考えた後、二人は材料を調べにシュトーリヒの研究室に戻ることにした。

 しかし、その日、セラムが学友のメリアを一緒に連れてきた。

 フローラの町の話。

 カリンとドニーは二人に「フローラの町に来てほしい!」と誘われる。


『フローラ』

 セラムとメリア。成長したドニー。

 次の日、花の町フローラへ遊びに行く。

 ドニーは視察。

 買い物ではしゃぐ女性たちに、静かに付き添うドニー。

 ドニーは荷物持ちもしてくれている。

 花の研究施設の管理者「ルビーア・フラン」。

 その姉妹だったフローラの元・管理者であり、元・領主「エレーヌ・フローラ」の話。

 今は別の場所に住んでいる。

 フローラ現領主の屋敷に泊めてもらい、次の日にシュトーリヒに帰っていく。


『ツリーフラワー』

 貴族のまとめ役のサヘットとファティフィ王子。

 ロニーとの通信。

 フローラを見て、花の研究施設ツリーフラワーの様子が気になったドニーは、カリンと一緒に花の研究施設に向かう。

 施設の管理者「ルビーア・フラン」との会話。

 レーツェレストにある花の研究施設の視察に来る第一王子。

 護衛とお付きの人が施設に感心して心を奪われている間に、王子は先に進んでいく。

 ※いつもいるはずのお付きも別件でいない。

 ※初めて花の研究施設に来たお付きの人は、王子よりも施設の珍しい花を見ていた。

 その後、王子はサヘットと間違われ、施設の人に声をかけられる。

 ※その日の王子とサヘットの服装と髪型が、ほとんどかぶっていた。

 ※前髪をサヘットそっくりにされた王子。

 護衛とお付きの人たちの後ろからやって来たサヘットだったが、王子と間違えられる。

 ※二人とも笑顔が特徴。サヘットの方が強かで、第一王子は優しくて穏やか。

 その頃、クリアも兄と王子がいると聞いて、花の施設までやって来た。

 クリアは王子の護衛を見つけ、王子に声をかけようとするが、自分の兄であることに気付く。

 サヘットは何か言おうと口を開きかけたが、後ろから聞こえたクリアの声に振り向く。

 サヘットがクリアと会話している様子を見て、護衛たちは王子ではないとようやく気付く。

 一方、その頃、ドニーとカリンが施設の人に案内されている王子に気付く。

「ファティ、二週間ぶりだな。今日は違う髪型なのか?」

 王子は困ったような顔でドニーたちを見る。

 首を傾げるドニーたち。

 施設の人間が、サヘットではないのか聞くため、おずおずと声をかける。

 ドニーが施設の人に、彼は王子だと教える。

 人違いだと気付き、慌てる施設の人。

 王子とクリアが、ようやく会え、サヘットも後ろから現れ、みんなで話をする。

 その日の夕方、遊びに来たフレアが、その話を聞く。

 みんなで食事をする。

 ドニーがロニーと通信する。


『シーパルテノ』

 みんなが施設を視察に来る。

 次の日、カリンとドニーは城に併設されている研究室へ向かう。

 シーパルテノのリフォームに必要な材料を集める。

 他の科学者に指示を出すドニー。

 その近くで、「ドニーさんは、すごい」と思っているカリン。

 その後、二人で話し合い、数週間が経った頃、無事に物資がシーパルテノに届けられた。

 数か月間、グリーンガーデンにお世話になる。

 ※アウェントに料理を作ってもらい、ドニーが食事している。ドニーの偏食。

 ※一週間ごとにドラゴンエッグでロニーと通信する。

 イレアルとネシエが遊びに来る。

 サヘットが視察に来る。

 ラーバスプリングの二人からも差し入れをもらった。

 施設の管理者「シェルシー・ブラウ」との会話。

 ※ここで何か話を入れる。

 ついに施設の工事が終わった。

 アウェントと彼の家族、セラムたちが施設を見せてもらいに来る。

 ※アウェントの次男が初登場する。

「施設を海に沈めるのは約十年後だ」

「うん! メリアと一緒に見に来るわ! その時は、絶対見せてね!」

 王子も視察に来て、グリーンガーデン領主の屋敷にお世話になる。

 クリアがグリーンガーデンに来る。

 その日の夜、ドニーがロニーと通信する。


「第二章」

『花のような二人』

 ファティフィとクリアの恋愛。サヘットとフレアの恋愛。

 ドニーの過去。ファフラとプティエの恋愛。

 恋愛中心。

 ファティフィとクリアの恋愛。ファティフィの成長と支えるクリア。

 カリンは、ドニーに昔作ったイエローダイヤモンドの話を聞く。

 クリアのカチューシャ。

 クリアに料理を教わるカリン。

 サヘットとフレアの恋愛シーンを入れる。

 ふわふわしている恋人を持って楽しいけれど、時々わからなくなって、もどかしくなるサヘット。

 どこか掴みどころのないフレア。彼女が何を思っているのか。

 ドニーは、二人を見て自分が恋愛に憶病になっていたことを思い出した。

 その夜、ドニーはロニーと通信し、サヘットとフレアの恋愛、自分の過去の恋愛について話す。

 次の日、ラーバスプリングのファフラとプティエから「結婚した」と報告を受ける。

 サヘットとドニーに、幸せそうな二人の写真が届く。

 満開の花が咲くように笑う幸せそうな二人。

 他人を笑顔にするような写真。

 カリンはドニーに写真を見せられ、微笑む。

 夜、ドニーはロニーと通信する。

 ファフラとプティエの結婚を報告する。


『あせらない恋愛』

 イレアルとネシエの恋愛。サヘットとフレアの恋愛。ドニーとカリンの恋愛。

 サヘットとフレアの恋愛。

 サヘットがフレアの恋愛で悩んでいたある日、ネシエがシュトーリヒまで遊びに来る。

 サヘットがフレアの親友のネシエに相談する。

 イレアルとのことを聞くサヘット。

 イレアルの話をするネシエは嬉しそうで、とても楽しそう。

 最後にサヘットに質問されて、「私たちは、あせっていませんから」と答える。

 ネシエのイレアルへの気持ちをサヘットに伝える。

 ※教えるため、あと自信をつけてほしいから。

 ※お似合いの二人で大好きだから、「絶対一緒になって欲しい」と思っている。

 次の日、サヘットがフレアに話をする。

 しばらく会話をした後、サヘットは「結婚してほしい」とフレアに言う。

 フレアは「はい!」と笑顔で返事をする。


『臆病な恋愛』

 サフティとコリーネの恋愛。ドニーの成長。

 サフティとコリーネの恋愛。

 二人はバルコニーで話をしている。

 兄にコンプレックスがあり、サフティは自分を卑下してしまう。

 コリーネはサフティに「あなただから好きになったの!」と言ってくれる。

 言った後、去って行ってしまうコリーネをサフティは追いかける。

 たまたま廊下を通ったドニーが会話を聞いてしまう。

 バルコニーに出て、二人について少し考えるドニー。

 カリンも近くの部屋で作業中にたまたま会話を聞いていた。

 バルコニーに出て鉢合わせしたドニーに話しかける。

 会話をする二人、とりあえず様子を見ることにする。

 サヘットとフレアが結婚する。

 コリーネの手にブーケが落ちる。拍手が起こる。コリーネとサフティは顔を見合わせる。

 ──フレアさんみたいに、綺麗なブーケ。……でも。

 どこか浮かない顔のコリーネ。

 横にいたサフティも笑顔のままだが、不安げに瞳が揺れる。

 一方、少し離れた場所で、カリンは二人のことを気にしていた。

 ドニーも二人の様子を横から見ていた。

 夜、コリーネは与えられた部屋でいろいろ悩んでいる。

 カリンが部屋を訪れ、相談に乗る。

 カリンに話を聞いてもらい、助言されたコリーネは気が軽くなる。

 その頃、ドニーは夜のバルコニーでサフティを発見する。

 ドニーはサフティに声をかける。

 ドニーはサフティを見ていると、昔のアントベルを思い出す。

 気が弱くて優しいところも、ショートカットにすると癖毛な髪もアントベルによく似ている。

 アントベルの髪色はもう少し濃い茶色だったが、薄暗い夜だからか、あまり変わらないように見える。

 ドニーはサフティに助言をする。

 その後、ロニーと通信する。

 二人の恋愛の話。

 サフティがアントベルに見えた話もする。

 ドニーが他の人の恋愛に助言するようになったことを喜び、ロニーは微笑む。


『愛する自信』

 次の日、夕食の時間、クリアは出かけていなかった。

 わかっているけれど、話そうとするとどう話していいかわからなくて、よそよそしくなった二人の間に微妙な空気が流れ、サヘットとフレアに心配される。

 ドニーとカリンも二人を見守っている。

 結局、夕食ではうまく話せず、その後、コリーネはサフティに店まで送ってもらうが、話が続かなくて、このままではいけないと思う二人。

 店に帰ったコリーネはサフティに自分の気持ちをどう伝えればいいのか考える。

 コリーネは白いピンポンマムを見て、サフティとの過去を思い出す。

 コリーネはいつもサフティのことを思い出すから、ブラウンダイヤモンドの宝石をお店に置いている。

 錬金術でブラウンダイヤモンドの指輪を作っていく。

 リングにピンポンマムの小さな葉っぱが連なるように作る。

 完成して微笑むが、少し心配そうな顔になる。

 コリーネとサフティは、以前にケンカしてしまったバルコニーに行く。

 サフティは優しく話を促す。

 コリーネはサフティに話し始める。

 コリーネが勇気を出してサフティにプロポーズする。

 ※サフティに告白してもらうよりも、彼に自信を持ってほしかった。

 ※サフティにわかってもらいたい。コリーネは誠心誠意、心を込める。

「小等部で出会ったときから、サフティの優しそうな雰囲気に惹かれたの。初めての学校生活で、一人でどうしていいかわからない私に優しくしてくれて、とても嬉しかったわ」

 ※コリーネの仕草の描写。

「その一年後にサヘットさんを紹介されて、『兄さんのことを好きなんじゃないか』と勘違いされたこともあったけれど、サヘットさんとあなたを比べたことなんて、一度もなかったわ」

 白いピンポンマムと緑の植物の花束を取り出す。

「この白いピンポンマムのことは覚えている?」

 白いピンポンマムは、アステラレス家に伝わる錬金術でよく使われている。

 白いピンポンマムを使って錬金術をしているところをサフティが見ていて、褒めてくれた。

 今の錬金術のお店に、白いピンポンマムと緑の植物を飾っている。

「私と結婚してください!」

 ブラウンダイヤモンドの指輪と白いピンポンマムの花束を出し、頬を赤くしながらプロポーズする。指輪と花束を持つ手が震える。

「自分に自信はまだないけど──。コリーネが好きだから、──結婚したい」

「うん! 結婚してください、サフティ!」

 サフティに抱きしめられる。

 ──もう、はなさないで。


『恋の歌』

 サフティとコリーネの恋愛。ドニーとカリンの恋愛。

 ファティフィとクリアの恋愛。イレアルとネシエの結婚式。

 サフティとコリーネも結婚する。

 ドニーとカリンの恋愛。

 カリンはギルバート家の本邸でクリアたちに竜族の魔法や武器などのアイテムの作り方を教えている。

 ドニーが仕事をしていると、楽しそうにするみんなと優しく微笑んで魔法を教えるカリンを見つける。

 ロニーと通信。

 ファティフィとクリアの恋愛。

 イレアルとネシエの結婚式。

 ドニーとカリンの恋愛。デート回。

 昔と変わらず、髪型と服に無頓着なドニー。

 見かねたサヘットがドニーのデート服を選んでくれる。

 カリンがネシエに教えてもらった歌を歌う。

 ロニーと通信する。


「第三章」

『いつの間にか恋してる』

 メリアとアルストロの恋愛。ファティフィとクリアの恋愛。

 ドニーとカリンの恋愛。カクタスとの出会い。

 ある日、グリーンガーデンまで呼び出されたドニーは、セラムの相談に乗る。

 ※カリンは別のお手伝いでいない。アウェントの次男がドニーを出迎える。

 セラムは「独立して、香水の店を開きたいの!」と、言い出す。

 ※メリアには気になる人がいる。同じクラスのアルストロという少年。

 何か言いたそうにしているメリアに声をかけるセラムとドニー。

 でも、まだ言うことがまとまっていないから、今度聞いてほしいと頼む。

 二人は「もちろん聞く」と、約束する。

 「ドニーは何か話すことはないの?」とセラムに聞かれる。

 ドニーは疑問符を飛ばしそうな顔をする。

 「うん、わからないならいいの」と、セラムは若干呆れながら言う。

 首を傾げているドニー。

 ノックをして入ってくるアウェントの次男。

 セラムのことを気にしている様子。

 その夜、ドニーはロニーと通信する。

 自分の気持ちに気づかないドニーに、ロニーは「ドニーらしい」と思い、笑う。

 恋愛は自分で気づかないといけないし、カリンも満更でもなさそうなので、ロニーはしばらく黙っていることにした。

 ファティフィとクリアの恋愛。

 ファティフィとクリアの結婚式。

 ドニーとカリンの恋愛。

 ※ファティフィとクリア関連。屋敷に人が少なくなって、少し寂しいとカリンは思う。

 ロニーと通信する。

 ドニーとカリンはレアオレスへ視察に行く。

 ドニーとカリンは不思議な女性カクタスと出会う。

 カクタスは何かを探しているらしい。

 ロニーと通信する。


『本当の友だち』

 セラムとメリア。メリアとアルストロの恋愛。ドニーとカリンの恋愛。

 ドニーとカリンが香水関連の最新技術を学ぶことを許可してもらう代わりに、一年間講師を頼まれる。

 セラムとメリアの学校生活。

 しばらくの間、フローラの専門学校に講師としてやって来たドニーとカリン。

 セラムとメリアの通う香水の専門学校。

 香水を作るのに科学技術と魔法が必要になる時もある。あと草花の知識。

 講師として教えつつ、ドニーは香水の最新技術について学びに来た。

 セラムとメリアのクラスに「二人とも髪型を同じにしている女友だち」がいる。

 片方の女の子が恋愛し、嫉妬してしまう女友達。

 仲裁に入るセラムとメリア。アルストロが助けに入る。

 メリアとアルストロの恋愛。

 二人から別々に話を聞くセラムたち。

 すったもんだして、二人が違う髪型になる。

 「でも、私たちはずっと友だちだよ!」と二人は仲直りする。

 大人になっていく。でも、変わらない心。

 ホッとするセラムたち。

 「良かった」と話すセラムに、どこかもじもじしているメリア。

 気付いた三人に、メリアが話し始める。

 「気になる人がいるの」と告白する。

 話を聞いた三人はメリアを励ます。


「第四章」

 メリアとアルストロの恋愛。ドニーとカリンの恋愛。セラムの恋愛。

 メリアとアルストロの恋愛。

 ※二人が付き合うまで。

 ドニーとカリンの恋愛。

 ギルバート家の料理を覚えたカリンが料理を作ってくれている。

 ※まだ料理のレパートリーは少ない。

 ※週に一度はグリーンガーデンでアウェントに料理を作ってもらっている。

 ※週に一回、ロニーとの通信。

 メリアとアルストロが付き合う。

 喜ぶ三人。

 夏休みにグリーンガーデンの屋敷に遊びに行くセラムたち。

 セラムとアウェントの次男の恋愛。

 ドニーとカリンの恋愛。

 ロニーと通信する。


『竜族の恋人』

 カリンが来てから六年後。

 セラムとメリアがドニーにおしゃれな服を着せ、髪型を整えてくれる。

 ドニーはセラムが作った香水をつける。

 ドニーがカリンに告白し、付き合い始める。

 メリアとアルストロの恋愛。

 アルストロがメリアにプロポーズする。

 カリンとドニーがカクタスと再びバッタリ会う。

 事件が起こり、カクタスの知り合いの男性と出会う。

 カリンとドニーがカクタスに銃を作って贈る。

 事件が解決する。

 カクタスと男性が恋人になる。

 数日後、メリアとアルストロが結婚する。

 セラムの独立。フローラで香水の店を始める。

 毎日疲れるが、充実した毎日を送る。


「第五章」

 カリンが来てから十年後。

 最後の仕掛けを施し、シーパルテノを海底に沈める。

 施設の管理者「シェルシー・ブラウ」との会話。

 サヘットとファティフィとセラムたちも見に来る。

 メリアは子どもを連れている。

 セラムとアウェントの次男の結婚式。

 カクタスと彼氏も来ている。

 シュトーリヒで、カリンとドニーが結婚する。

 ドニーがレーツェレストの湖に屋敷を建てる。

 セラムとアウェントの次男の恋愛。

 カリンがオズウェルを産む。


「エピローグ」

 カリンはギルバート本邸の庭で、人間に竜族の魔法や武器などのアイテムの作り方を教え、みんなに広めていく。

 竜族の魔法使いや関係者も増え、ドニーがゆっくりと仕事のできる環境になってきた頃。

 ドニーが仕事で立ち寄り、楽しそうにするみんなと優しく微笑んで魔法を教えるカリンを見つける。

 このシーンは、『竜族ドニーとギルバート家』の最終話。

 アントベルとロゼア、子どもたち、ドニーが庭で話すシーンと同じ場所。

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