「綺麗な花をいつまでもあなたと」シリーズ本編の流れ

「『創』から約100年後」

 『マルディ』。

 十五歳になった「添葉そえは 雪生ゆきお」の息子は、しきたりにより異世界に行く。

 マルディは異世界で颯爽と人々を助け、感謝される。

 異世界の人々と仲良くなり、「マルディ・センツ」と名前をつけてもらう。

「それじゃあ……マルディ! 火曜日は君が僕たちと出会った記念日だから!」

 ※「マルディ」は「火曜日」という意味。

 マルディから元いた世界の食べ物の甘い香りがする。

「じゃあ、『スイートセンツ』ね!」

「男だから、『スイーツ』はどうなんだ?」

「ええー! いいじゃない! 別に!」

 男性が机に置かれた硬貨を見る。

「じゃあ、1セント硬貨のセンツで!」

 その後、マルディは1年くらい、この世界に滞在する。


「『創』から約101年後」

 一年後、マルディは今までいた世界を離れ、異世界を転々とし、できたばかりのアルドリック王国までやってくる。

 ※白薔薇関係で、熱い友情と恋が芽生える。

 城下町近くの花畑でクワイン王族公爵家の令嬢(次女)エスティーネが花を楽しんでいた。

 ※お付きの人たちは少し離れたところで待つように言われていた。


 エスティーネ・クワイン。

 大人しい令嬢で、姉にコンプレックスを持っているが、強い憧れも持っている。人前になると緊張してしまうが、気の置けない人と一緒にいるときは、とても楽しそうにしている。白薔薇が大好きで、庭師と仲が良く、よく一緒に手入れをしている。胸まで長さがあるプラチナブロンドのロングヘアに、上品なピンクのサテンと白いレースのリボンをつけている。「太陽の光を浴び、クリーム色に輝く金の髪」。紫の瞳。


 エスティーネが残党に襲われそうになったところをマルディが助けた。

 ※アルドリック王国は建国して間もないため、残党が残っていた。

 マルディは、エスティーネや駆け寄ってきたお付きの人たちに感謝された。

 遅れてやって来た自警団に、お付きの人が犯人を引き渡した。

 マルディはエスティーネたちに誘われ、クワイン家の屋敷に招待される。

 クワイン家の屋敷には、見事な白薔薇庭園があり、エスティーネは「白薔薇が大好きで、私も育てているんです」と、話す。

 エスティーネは白薔薇庭園でお茶することを思いつき、近くのメイドに支度を頼む。

 マルディは白薔薇庭園の西洋東屋に案内されると、エスティーネにすすめられ、用意されていた椅子に腰掛ける。

 エスティーネはマルディに改めてお礼を言い、二人で世間話をする。

 しかし、突然、二人の間に声が割り込む。

 それは、王子の婚約者であり、エスティーネの姉の声だった。


 王子の婚約者で、クワイン王族公爵家の令嬢。長女。エスティーネの姉。見た目は腰まであるプラチナブロンドのロングヘアを途中からカールさせた髪型。紫の瞳。ふわふわしているように見えるが、とても優しく、博識で、しっかり者。


 姉はマルディと話しているうちに、「悪者ではなさそう」と判断する。

 姉は横にいるエスティーネを見ると、彼女がマルディのことを気にしているのに気がつく。

 姉は「まだ気も弱く、魔法も未熟なエスティーネのことも心配なの」と、マルディに話し、彼を妹の護衛として雇うことにする。※エスティーネの魔力は姉より強い。

 マルディはエスティーネの姉の計らいで、王子たちの通う高校にエスティーネの護衛としてついて行くことになる。

 王子の婚約者である姉には、国王から優秀な護衛がつけられていた。

 ※護衛に人数が割けないくらいに、まだ不安定。

 マルディはエスティーネの姉に王子たちを紹介される。


 アルドリック王国の王子様。次期国王。部下に指示を出し、指揮を執ることにも長けている。優しく聡明な人。格好良い。金髪碧眼。

 レイモンド王族公爵家の令息。頭脳明晰な参謀。冷静沈着、全くあせらない。護身術も会得している。サバイバルの知識もある。黒髪、黒い瞳、眼鏡。

 コールズ王族公爵家の令嬢。「賢者」と呼ばれる父を持つ娘。賢くしたたかで、お淑やか。魔法が得意。胸の下まである黒のストレートヘア、黒い瞳。たまに眼鏡をかけている。

 グッドオール王族公爵家の令息。肉体派の魔法騎士。朗らかで、みんなの兄さん的存在。茶色のベリーショート。茶色の瞳。

 カレンベルク王族公爵家の令嬢。明るく快活で跳ねっ返り、スポーツ万能。茶色のミディアムヘア、ハーフアップとカール。茶色の瞳。


 みんなが仲良くなった頃に、事件が起こる。

 ※規模がでかい騒動。この事件で多くの人が捕まった。

 マルディは危険な目に遭う中で、王子たちと友情を育み、エスティーネと恋愛する。


 エスティーネ「私も……、あなたとともに戦います!」「危険でも……危険だからこそ! あなたとともに行きます……!」と、勇気を出すシーン。

 王子。王子らしく部下を指揮し、みんなを引っ張っていくシーン。

 クワイン王族公爵家の令嬢。彼女の聡明さがわかるシーン。

 レイモンド王族公爵家の令息。賢さと優しさを見せるシーン。

 コールズ王族公爵家の令嬢。賢さだけではなく、魔法も強いことがわかるシーン。

 グッドオール王族公爵家の令息。みんなを護る格好良いシーン。

 カレンベルク王族公爵家の令嬢。人質に取られるが、体術で敵をねじ伏せ、「お嬢様がお淑やかとは限らないわよ?」と、言うシーン。


 王子と彼女の婚約者は聡明さでみんなを導き、冷静沈着な参謀と賢者の娘は頭の良さと魔法の強さでみんなを護り、魔法騎士と快活な令嬢は敵をなぎ倒していく。

 そして、マルディと勇気を出したエスティーネは、敵のボスを倒す。

 その後、自警団によって犯人たちが捕まり、事件が解決する。

 マルディがエスティーネと婚約し、国王からいただいた報酬で白薔薇のティアラを買い、彼女に贈る。※白薔薇「ブライダルホワイト」。

 ※エスティーネの護衛の報酬もクワイン王族公爵家からいただいていた。

 マルディがエスティーネと結婚し、白薔薇の結婚指輪を贈る。

 クワイン王族公爵家の次期当主となったマルディは、毎日忙しくなっていたが、夕方のお茶の時間は必ずエスティーネと過ごしていた。※あとは夜に寝る時だけ。

 マルディとエスティーネの間に子どもたちが生まれ、一族全員が強い魔力を持つようになる。

 ※息子と娘ができ、白薔薇のティアラが娘に受け継がれる。


「『創』から約165年後」

 愛する妻エスティーネが亡くなり、マルディが子どもにクワイン王族公爵家を任せ、屋敷から出て行く。※マルディは年を取らないので、かなり不自然な存在だったため。

 ※マルディはエスティーネとの結婚指輪をチェーンに繋いで肌身はなさずつけている。

 マルディはアルドリック王国や近くの同盟国を回りながら、人々を助ける。

 ※時々、娘たちの子孫の様子を見に行き、手助けしていた。

 マルディが名乗る時は、妻との思い出がつまった「白薔薇庭園」という意味を持つ「ロズレ・ブロンシュ」を使っていた。


「『創』から約170年後」

 噂を聞いた人々の中に、「ロズレ・ブロンシュ」の正体を突き止めた者がおり、国民にまつりあげられ、「ブロンシュ様」の白薔薇神殿を建ててしまった。

 その後、国王は彼の親族であるクワイン王族公爵家に神殿の管理を任せる。

 それ以来、クワイン家は巫女と神殿の管理者、二つの役目を果たすことになった。

 マルディが妻エスティーネに贈った白薔薇のティアラ(白薔薇ブライダルホワイト)が神殿内にまつられている。

 ※それを聞いた当時、マルディは苦笑したものだが、今では何かと役に立っていることを喜んでおり、彼の中では良い思い出となっている。


「『創』から約180年後」

 マルディの息子が大咲家の先祖が住む世界に行く。


「『創』から約200年後」

 「添葉そえは 雪生ゆきお」の姉「卯花うのはな 雪見ゆきみ」の娘「空木そらき 梅花うめか」。

 梅花と強い男性魔法使いの間にできた娘が十五歳で成人になり、しきたりどおり異世界に渡る。

 ラナンキュラスの咲く花畑のあるお屋敷の方々にお世話になり、「ロティス・エムゴールド」と名づけてもらう。


「『創』から約201年後」

 ここから『メリベル』の話が混ざる。

 ロティスの弟が成人になり、ロティスと同じ世界へ行く。

 ※シスコンまでは行かないが、お姉ちゃん子。

 ラナンキュラスの花畑を世話するおばあさんと出会い、「メリベル・エムゴールド」と名づけてもらう。

 おばあさんとラナンキュラスのお世話をしながら、一緒に過ごす。


「『創』から約220年後」

 おばあさんが亡くなり、メリベルが独り立ちするために異世界へ旅立つ。


「『創』から約275年後」

 ライラックが産まれる。


「『創』から約278年後」

 マルディも息子と同じ世界に行く。

 ルセムが産まれる。


「『創』から約279年後」

 リラが産まれる。


「『創』から約280年後」

 優秀な武器職人を輩出するオリス侯爵家の武器が人気となったことや他国の悪徳商人たちに騙されたことにより、ルセムのバラクロフ家が没落する。(バラクロフ家は武器職人と商人の家系)

 マルディは異世界にいたが、アルドリック王国を気に入っているので、こちらに一度戻ってくる。

 バラクロフ家のことを知るが、その頃にはもう手遅れで、彼らはアルドリック王国と同盟を結んでいる他国に住んでいた。

 その後、ルセムは家族と一緒に武器や道具を作って商売をしつつ、住む場所を転々とする。


「『創』から約285年後」

 ここから『ロティス』の話も混ざる。

 別の世界にいたロティスは、昔、母親に聞いた「添葉そえは 雪生ゆきお」のことを思い出していた。

 母「梅花うめか」が尊敬していた添葉そえは

 添葉には、ロティスと百歳違いの息子がいたらしい。

 名前はわからないが、写真が一枚残され、ロティスは彼の顔だけは知っていた。

 後は、マルディが使っていたという万年筆を母から預かったままだった。

 母が尊敬していた人の息子に「一度会ってみたい」と、思い、ロティスはまた別の世界に旅立つ。

 ここから『綺麗な花をいつまでもあなたと1』改変版の話が混ざる。

 マルディは、ロズレ・ブロンシュ様の白薔薇神殿で、巫女候補の「アデリナ・クワイン」と出会う。


「『創』から約290年後」

 アデリナ・クワイン、十歳。

 マルディに巫女の力と白薔薇の指輪を与えられたアデリナが巫女に選ばれ、家族や幼馴染と離れ、別の屋敷で過ごすことになる。

 ※白薔薇の指輪はマルディとエスティーネの結婚指輪と同じもの。

 ※右の薬指につけている。

 彼女に恋心を抱いていた従兄で幼馴染のデニスト・ジャークスは、彼女を自分から奪ったブロンシュ様を恨み、事件を起こすことを思いつく。

 マルディは彼女の元を訪れてはいたが、息子のいる異世界の人々を助けに行っていたため、あまり見に来られなかった。

 一方、ロティスは異世界で戦争に巻き込まれていた。

 その戦争で出会ったのは、強い魔力を持つ魔法剣士「グレーシス・キュラス」だった。

 ※グレーシスも純粋な人間ではないため割と長命。

 しかし、例え強い魔力を持つグレーシスでも全ての敵を倒すことができない。

 ロティスはグレーシスたちに力を貸し、勝利に導く。


「『創』から約291年後」

 戦争の後始末を終えたグレーシスは、異世界に行こうとするロティスについて行きたいと申し出る。

 ロティスはグレーシスを連れ、異世界に旅立つ。


「『創』から約292年後」

 ブロンシュ様を恨み、ブロンシュ様の神殿に多額の寄付をしているバーネット侯爵家の令嬢「サブリナ・バーネット」を襲うことにする。

 サブリナは元々、少し体が弱く、まだ魔力も安定していなかった。

 王族も通う学園の中等部に入学したデニストは、アデリナを自分から引き剥がしたブロンシュ様を恨み、白薔薇神殿に多額の寄付をしているバーネット侯爵家の令嬢「サブリナ・バーネット」を襲うことにした。サブリナは元々、少し体が弱く、まだ魔力も安定していなかった。

 ※バーネット家はブロンシュ様の白薔薇が祀られている神殿に出資している。資金は貧しい民への援助に使われている。

 デニストは一年間をかけ、サブリナを暗殺する計画を練り上げた。


「『創』から約293年後」

 デニストは呪いの魔法を探し出す。

 サブリナが襲われる。

 デニストはようやく人を殺す呪いの魔法を探し出す。

 サブリナは、学校の廊下を歩いていると、隠れていたデニストに呪いの魔法をかけられてしまう。

 サブリナが倒れそうになったところをマンフリードに抱き留められる。

 恥ずかしがるサブリナに声をかけつつ、マンフリードは彼女を保健室まで運ぶ。

 サブリナはマンフリードに恋する。

 それから倒れそうになったところを何回も助けられる。

 ※マンフリードは王族公爵家の令息であり、軍の参謀である父を持ち、フリード王子と王族公爵家のアーモット・カレンベルクの親友であり、幼馴染。

 それからも、サブリナは倒れそうになったところをマンフリードに何回も助けられる。

 そのうち、女子寮で寝込んだまま、動けなくなったサブリナは夢と現実の境界で、マルディと出会う。

 呪いによって苦しんでいたサブリナは、死の淵を彷徨っていたところをマルディに救われる。

 ※マルディはアデリナの様子を見に来た時、嫌な気配を感じ、サブリナと偶然出会った。

 サブリナを救ったマルディは、彼女に浄化の魔法がこもった白薔薇のネックレスを授ける。

 サブリナと話をした後、また異世界の人々を助けるため、息子のいる異世界に戻っていった。

 サブリナが救われたことを不思議に思ったデニストは、しばらく事件を起こさなくなる。

 ※サブリナの運が良くなり、デニストは運が悪くなってしまい、他の方に気が行き、全く集中できない。

 仕方なく、ブロンシュ様のことを調べるデニストだったが、結局、他の情報は何も出てこなかった。

 サブリナはマルディの力に護られ、デニストは彼女にも簡単には近づけなくなっていた。 

 一方、サブリナは悪くなった体調が戻っていた。

 廊下を歩くサブリナを見つけたマンフリードは、彼女に声をかけ、「病が治って良かった」と、言い、ふっと微笑む。

 滅多に見られないマンフリードの心からの微笑みを見て、サブリナの頬が赤くなる。

 それから、サブリナはマンフリードと話す理由がなくなり、話ができなくなっていった。

 ※サブリナはマンフリードのことをずっと想っていたが、少しだけ近寄りがたかった。

 サブリナは遠目に見えるマンフリードのことを今でも気にしていた。

 サブリナは、最初にマンフリードを見た時から、柔和な笑顔を浮かべながらも、王子やアーモット以外の人とは距離を置いているのが、いつも気になっていた。

 しかし、侯爵家の令嬢であるサブリナは、自分より地位が上の王子や王族公爵家の令息たちに囲まれているマンフリードと話すのは気が引けた。


「『創』から約295年後」

 デニストが中等部を卒業後、元・暗殺者「ジェイダ・ルドソン」と接触し、彼女の娘で悪役令嬢の「ジェリーナ・ルドソン」と出会う。

 ジェリーナはフリード王子の婚約者だった。

 ※魔法の指輪を全ての指につけている。

 サブリナが高等部に入学する前、マルディが彼女の屋敷の白薔薇庭園に現れる。

 ※マルディはアデリナの様子を見に来た時に、事件が起こる前兆を察知した。

 マルディはサブリナにアデリナのことを頼む。

 マルディは他の黒幕がいないかどうかを調べ、ジェイダの計画を阻止しようとしていたため、サブリナと話をした後、すぐに去っていく。

 入学式当日、生徒たちはみんなこの学園の高等部の生徒である証として、胸元に白薔薇をつけることになっている。

 高等部の校舎近くでアデリナがフリード王子とお付きの二人に出会う。

 巫女に会いたがっていたフリード王子がアデリナに声をかけ、「可愛らしい」と、褒める。

 アデリナの頬が赤くなり、王子が彼女に話しかけている姿を後ろで見ていたお付きの二人。

 王子の護衛で赤髪の「ロストン・ルーデンドルフ」、王子の執事で茶髪の「トーマン・スペンサー」。

 ロストンがトーマンにアデリナの噂を話す。

 しかし、執事として優秀なトーマンは下世話な噂はいつも聞いていないふりをしており、今回もいつもと同じように、ロストンの言葉をのらりくらりとかわす。

 そんなトーマンの様子に、ロストンは苦笑する。

 一方、その頃、サブリナは白薔薇のネックレスに導かれ、高等部の温室にある白薔薇庭園でマンフリードと会っていた。

 二人きりで話をしているうちに、二人は趣味が合うことがわかり、意気投合する。

 その次の日、学校の廊下で、生徒たちが次々と謎の病に倒れる事件が発生する。

 生徒たちが倒れる度に、サブリナがデニストの呪いの魔法を浄化魔法で相殺し、病を治していく。

 次々に生徒たちの病が治り、倒れた生徒たちはマンフリードたちに介抱され、保健室へと運ばれていった。

 それを影から見ていたサブリナは安堵の息を吐く。

 一方、計画が台無しにされ、悪役令嬢ジェリーナは怒り狂う。

 怒りが収まらないジェリーナは、一部の生徒たちを操り、アデリナをいじめようと画策する。

 次の日、ジェリーナの手紙によってアデリナが中庭に呼び出される。

 アデリナは悪役令嬢ジェリーナたちにいじめられそうになるが、サブリナが声を上げて人を呼ぶ。

 駆けつけてきた王子たちを見たジェリーナたちは慌てて去っていく。

 王子とアーモットがアデリナに声をかけ、マンフリードがサブリナに駆け寄り、声をかける。

 サブリナは頬を赤くし、そのことに気づかないマンフリードは彼女を本気で心配し、「もう体調は悪くないか?」と、聞く。

 サブリナは「大丈夫です」と頬を赤くしながら、何とかそれだけ答える。

 マンフリードは「少し話がある」と、サブリナを温室の白薔薇庭園に誘う。

 その後、白薔薇庭園に来たマンフリードがサブリナに事件のことについて話し出す。

 マンフリードが「昨日から、君のように倒れる生徒たちが多いんだ」と、言い、サブリナが「はい、存じております。本当に大変なことになってしまいました」と、白薔薇のネックレスを握りながら、沈んだ顔で答える。

 マンフリードはサブリナに視線を向け、気にしつつ、「だが、今回は病になることもなく、皆すぐに健康に戻っている」と、続ける。

 マンフリードは体ごと振り返り、サブリナの瞳を見つめ、「とても『不思議』だ」と、彼女の真意を確かめようとする。

 曖昧な返事をし、白薔薇のネックレスを握るサブリナに、マンフリードは違和感を覚える。

 マンフリードは現場にサブリナの気配があるのを感じ取っていた。

 彼女の黒髪とドレスの一部も目撃していた。優しい彼女なら彼らに駆け寄っても良いはずなのに、逆に逃げるようにその場を去って行ったのが気になっていた。

 何か理由があるのかもしれないと思って聞いてみたが、自分の望むような答えは返ってこなかった。

 次の日も、フリード王子の周りで病に倒れる人が続出するが、サブリナの浄化魔法ですぐに良くなっていく。

 そして、その日の昼過ぎ、サブリナはついに浄化魔法で人を助けている姿をマンフリードに見られてしまう。

 しかし、その直後、今度は別の廊下で生徒たちが操られる事件が発生する。

 二人が騒ぎの場所に着くと、アデリナが操られた人たちに浄化魔法と回復魔法をかけていた。

 近くにフリード王子もおり、みんなに声をかけ、騒ぎを鎮めている。

 フリード王子たちに捕まえられた生徒たちは、先生たちに引き取ってもらい、みんなで話し合う。

 マンフリードは「とりあえず、白薔薇庭園で話をしよう」と、提案し、彼は横目でサブリナを見つめ、何か言いたそうな視線を向ける。

 そして、フリード王子の仲間たち、アデリナ、サブリナが白薔薇庭園に集まった。

 マンフリードがそれぞれ順を追って話をし、みんなに今までの事件のことを聞いていく。

 話の途中で、マンフリードはサブリナに視線を向け、さっきの浄化魔法について問いただす。

 サブリナは言いにくそうにしていたが、マンフリードに促され、観念し、今までの話をみんなに聞かせる。

 ロズレ・ブロンシュ様の話をされ、みんなは驚くが、ネックレスの力とアデリナの指輪が反応したことにより、信じるようになる。

 少なくともアデリナとマンフリードはサブリナを信じた。

 マンフリードは一人で解決していたサブリナのことを心配し、少しだけ怒ったように注意する。

 サブリナは一人で行動したことを反省しながらも、マンフリードが自分のことを心配してくれていたことに驚きつつ喜ぶ。

 みんなで、「これからどうするのか」相談していると、庭園の天井から光が差し、白薔薇の花と花びらがたくさん舞い始める。

 姿を現したマルディに「ブロンシュ様!」と、サブリナが声をかける。

 みんなは、マルディから教会と同じ、不思議な魔力を感じる。

 驚くみんなにマルディは、「壇上の裏に魔法で隠された空間がある」と、デニストたちの居場所を教える。

 マルディが姿を消すと同時に、舞っていた花たちが消えていく。

 ひとまず、壇上に向かうことにしたフリード王子たち。

 みんなで隠された空間に向かう。

 そこにいたのは──アデリナのことが好きだった幼馴染の少年「デニスト・ジャークス」だった。

 デニストは「事件の首謀者は、俺だ」と、話す。

 高等部に入ってから、悪役令嬢「ジェリーナ」と一緒に暗躍していたことをペラペラ話し、彼女の母親「ジェイダ・ルドソン」を通じて知り合い、「三人で企てた計画だ」と、話す。

 ジェイダは元・暗殺者で、飛び道具を使う。

 ※のちの孫娘「ジェイミー」と同じ武器。ジェリーナに教えられて作った武器。

 デニストは呪いと精神操作系の魔法を使う。

 ※のちの「セス」と同じ魔法。ジェリーナがデニストの魔法書を隠していた。

 ジェリーナは全ての指につけられた魔法の指輪を使い、攻撃を加える。

 ※のちの「トレヴァー」の武器。ジェリーナに教えられて作った武器。

 アデリナは、みんなの力を借り、首謀者たちを倒す。

 捕まった首謀者たちは無事に騎士団に引き取られ、刑務所送りとなる。

 マルディは、サブリナたちが無事にデニストたちを倒すところを見届け、去って行く。

 学園に平和が戻る。

 一ヶ月後、犯人たちの処分が決まる。

 悪行を犯してしまった妻「ジェイダ」。夫「ダドリー・ルドソン」は爵位を取り上げられそうになり、ジェイダと離婚。

 ジェイダが処刑されることにより、男爵への爵位の降格処分になるだけで見逃された。

 ジェリーナは「アデリナをいじめていただけで、大したことをしていなかった」と判断され、二ヶ月間の刑務所生活をすることになった。

 ※セスが人を操り、途中からルセムも加わり、裏から手をまわしていた。

 もう一度、裁判所に現れたマルディは、ジェリーナたちが捕まった後、国家反逆罪の罪人にしては罰が甘いのを気にしつつ去って行く。

 ジェリーナは、その後、すぐに刑期を終えて釈放された。

 ジェリーナは「デイミアン・フメリニ」という商人の男性に声をかけられ、彼と婚約する。

 デイミアンと仲が良かった商人のルセムたちと出会い、仲良くなる。


「『創』から約296年後」

 ジェリーナは婚約した次の年(本来ならば高校二年生)、子ども「ジェイミー・フメリニ」を産む。

 ※結婚するよりも先に子どもを授かった。

 一方、マルディは息子に助けを求められ、大咲家がある異世界に戻ってきていた。

 ここから、『アリクス』(『綺麗な花をいつまでもあなたと2』改変版)の話。

 息子を助けたマルディは、「大咲おおさき 心和きよかず」と出会う。


「『創』から約298年後」

 ジェリーナに子どもが生まれてから約二年後、彼女はデイミアンと結婚する。

 ジェリーナは自分たちの持つアイテムの情報をルセムに渡し、仲間になることにする。

 一方、フリード王子とアデリナ、マンフリードとサブリナは、しばらく恋人として付き合い、それぞれの道に進み、結婚していた。

 ※王子はアデリナと王家で生活、マンフリードは国軍に入り、サブリナはマンフリードと結婚し、レイモンド家のサポートをしている。

 巫女の証である白薔薇の指輪は、結婚した後に結婚指輪として作り直され、フリード国王とアデリナの左手薬指にはまっている。

 その頃、リリーホワイト王国のシュミットルベール侯爵家で、リリウムという少女が産まれていた。

 一方、心和きよかずと仲良くなったマルディは、大咲姉妹のことを知る。

 ※乙女ゲームや貴族に興味があること、カフェでバイトしていること、優しい姉妹であることも聞いていた。


「『創』から約299年後」

 事件が一段落ついたマルディはアルドリック王国に戻り、アデリナとフリード国王の間にウィルフリード王子が誕生したのを知る。

 マルディはパーティーが行われる中、不穏な空気を察知し、城下町を調べていると、裏で暗躍する者たちがいた。

 王家とレイモンド家、そして、前から気になっていた没落貴族の娘リラと魔法剣士ライラックに、かなりの危険が迫っていると知り、貴族に顔が知られていない者に頼むことにした。

 マルディはアルドリック王国で王族を救う適任者を探したが、久しぶりに来たこの世界で適任者を見つけるのは難しかった。

 その時、異世界で仲の良かった心和きよかずが妹たちのことを話していたことを思い出す。


「『創』から約300年後」

 大咲姉妹をこっそり見に行ったマルディは優しい大咲姉妹の人柄を見込み、二人にアルドリック王国を救ってもらうことを決め、ブレスレットを用意した。

 マルディは大咲姉妹に魔法をかけたブレスレットを渡すため、彼女たちがよく通う店の店主に姫ライラック(ラッキーライラック)のブレスレットを安く売る。

 大咲姉妹がブレスレットを買った、次の日。

 大咲姉妹は忘れているけれど、マルディは異世界に連れて行く前に、アルドリック王国を救ってもらうため、二人に今までとこれからのことを説明していた。

 大咲姉妹はお人好しなので、アルドリック王国を救うことを選んだ。

 ※乙女ゲームをしていたため、「役に立ちたい」と、思ったことも一因としてある。

 そして、二人はそれぞれの屋敷に派遣され、護衛もこなすメイドになる予定だった。

 しかし、そう上手くはいかなかった……。

 マルディは大咲姉妹をアルドリック王国に連れて行き、赤ちゃんまで姿を戻す。

 マルディは大咲姉妹が五歳になる頃、記憶が戻るように魔法をかける。


「『創』から約301年後」

 一方、ロティスはグレーシスとともに、マルディを探して異世界での旅を続けていた。

 二人が道を歩いていると、言い争う声が聞こえてきた。

 一人の赤ん坊を巡って、骨肉の争いを起こしていた。

 二人が話を聞いていると、彼女の両親が亡くなり、莫大な遺産と強い魔力を持つ赤ん坊をどうするかで揉めていることがわかった。

 赤ん坊が泣き叫ぶのを誰も止めていなかった。

 それどころか、争いはさらにヒートアップし、暴力に訴えかけようとした人まで現れる。

 そして、大人同士がつかみかかった時、赤ん坊にぶつかりそうになったところをロティスがサッと取り上げ、護る。

 大人たちが「なんだ!」と、叫び、一人の男性がロティスにつかみかかろうとした瞬間、グレーシスに腕をつかまれ、ひねり上げられる。

 痛がる男性に、グレーシスは「ロティス様に手を出すというのなら、容赦はしない」と、忠告し、冷たい目で睨みつける。

 ロティスとグレーシスが話をするが、彼らとの話は平行線をたどり、諦めた二人は赤ん坊を連れて行くことにする。

 ロティスたちは彼らと少しだけ話した後、赤ん坊を連れて異世界を去る。

 次に着いたのは、アルドリック王国のある世界だった。

 アルドリック王国の隣国「リリーホワイト王国」をはさみ、海を渡った島国「エジェティカス王国」。

 気候が良く、自然豊かな島国に着いたロティスとグレーシスは、赤ん坊の泣き声に途方に暮れてしまう。

 ロティスたちは、一度も子どもを産んだことがなかった。

 二人が困っていると、近くの家から声がかかる。

 そこにいたのは、一人の女性だった。その奥から男性も姿を現す。

 どうやら、二人は夫婦らしく、赤ん坊の声を聞き、ロティスたちに声をかけてくれたようだった。

 夫婦にも、もうすぐ赤ん坊が産まれるらしい。

 夫婦たちは「困っているなら家に来てください」と、ロティスたちを家の中に誘う。

 ロティスたちは言葉に甘えて家に入ると、中にはベビー用品を出している男性がいて、その隣で赤ん坊を連れてくるように女性が二人に声をかけていた。

 しばらく夫婦にお世話になることにした二人だったが、もう既にこの島国で大変な事件が起こっていた……。

 王位を奪おうとする貴族が現れ、事件を起こしたのだ。

 のんびりした島国で、争いごとはほとんどないが、たまに野心を出した貴族により、事件を起こすことがある。

 それは大抵、他の国から嫁に来た令嬢や婿養子となった令息による者がほとんどだった。

 しかし、王家は見た目以上に魔力や兵力を持っており、なかなか倒されることはなかったのだが、リリーホワイト王国からの刺客とともに反乱を起こしたため、危機に陥ることになった。

 そのことを知ったロティスとグレーシスは赤ん坊、夫婦とその子どもを護ることを決意する。

 赤ん坊を夫婦に預け、ロティスたちはエジェティカス王国を救いに敵陣へと向かう。

 その頃、マルディは事件が起こって戦争に発展しそうになっているエジェティカス王国の噂を聞き、そちらに向かう。

 そこで、異世界から来たロティスたちと出会い、彼女たちを手助けする。

 ※助けた時に知ったが、ロティスはマルディの従姉の娘だった。

 一方、その頃。レイモンド家の屋敷では、パーティーが開かれていた。

 ジェイミーを仲間に引き入れようとしたセスに誘われ、彼女は偽名を使ってパーティーに参加していた。

 その後、使用人の屋敷近くを通りかかった二人は、幸せそうに寝ている一歳のアリクスを見つける。

 幸せそうなアリクスに嫉妬したジェイミーは彼女を傷つけようとするが、隣にいたセスがそれを制止する。

 しかし、アリクスから何か不思議な力を感じ取ったセスは、彼女を自分のお手つきにするため、性別を男性に変えてしまう。

 ※大人になったら、アリクスを女性に戻し、手に入れようとしていた。

 セスが、レイモンド家全体に「アリクスが最初から男性であった」と、思い込ませる魔法をかける。

 男性になったアリクスを見て、ほくそ笑んだジェイミーはセスとともにレイモンド家の屋敷を去る。

 一方、エジェティカス王国では、事件の解決にマルディが関与していることは伏せられ、ロティスとグレーシスは国王に呼び出され、国民から「女神」と崇められ、城近くの屋敷に住むことになる。

 後日、再び国王に呼び出されたロティスたちは王子たちと緑髪の少年と出会う。

 ※第二王子アトスは三歳なので、物心がついたばかり。緑髪の少年は五歳。

 次の日、ロティスたちのパレードが行われる。

 一方、マルディがレイモンド家にアリクスの様子を見に来ると、なんと彼女は男性にされていた。

 しかし、マルディは性別を操る魔法や呪いに疎く、彼の魔法が失敗してしまったら、アリクスの体がどうなるのかわからない。

 マルディは仕方なく、しばらく様子を見ることにした。

 その間、アリクスを男性にしてしまった犯人の情報を探っていると、一人の怪しい男が浮上した。

 セス・バークロン。人を操る闇魔法と呪いを得意とするバークロン伯爵家の次男だった。

 セスのことを調べれば調べるほど悪い情報が入ってくる。

 マルディは、自分の魔法とセスの魔法では相性が悪いことを知り、引き続き、アリクスの様子を見に来るようになる。

 ※幸いアリクスの腕には自分が作ったブレスレットがはまっていたため、何か起きればすぐにわかるようにはなっていたけれど、性別を変える魔法は命を奪うわけではないので全く反応しなかった。マルディの魔法とも相性が悪かった。

 アリクスのことを気にしつつ、マルディは他の国の様子も見に行く。


「『創』から約302年後」

 リリーホワイト王国で、ルプリーンやブランカたちが産まれる。


「『創』から約304年後」

 プリセリィやストレインたちが産まれる。


「『創』から約305年後」

 アリクスとサーシャが五歳になる頃、前にいた世界での記憶を取り戻す。

 ※マルディとの会話は忘れている。

 アリクスは、レナルド付きの執事になるために、見習い執事になり、戦闘訓練に参加している。

 サーシャは、メイド見習いとして働いていたが、アデリータ姫を刺客の攻撃から庇い、助ける。その後、アデリータ姫付きのメイド兼護衛となる。

 フィレールが産まれる。


「『創』から約306年後」

 アリクスがレナルド付きの執事となる。

 アリクスがステファニーと出会い、友人になる。

 アリクスとレナルドはステファニーの弟エディングとも仲良くなる。

 ステファニーとウィルフリード王子が出会い、二人が婚約者になる。

 ラフィネが産まれる。


「『創』から約307年後」



「『創』から約308年後」



「『創』から約311年後」

 ウィルフリード王子とブラントが中学校に入学する。


「『創』から約312年後」

 『リリウム』リリウムが騎士養成学校に入る。

 アリクスたちが中学校に入学する。


「『創』から約315年後」

 『リリウム』リリウムがプリセリィの元にやってくる。

 『アリクス』の事件が解決に向かう。

 アリクスたちが高校時代に敵と戦っている頃、マルディは隣国に来ていた。

 『フィドル』(『綺麗な花をいつまでもあなたと4』改変版)の始まり。

 マルディは隣国の商人や貴族たちが悪の組織と絡んでいることを知り、自分1人だけで動くのは得策ではないと判断する。※マルディは人を殺さない。

 敵の悪事を周知の事実として国民に知らせ、悪人として裁く必要がある。

 アリクスたちが敵と戦っている間、隣国で調査中だったマルディは、侯爵家令嬢のルプリーンを助ける。

 マルディはルプリーンにカサブランカの指輪、違う姿、新しい名前を与え、昔に助けた元・貴族の隠居した老夫婦に預ける。

 その約7ヶ月後、アリクスが元の女性に戻り、サブリナに話をしに行く。


「『創』から約316年後」

 『アリクス』の事件解決。


「『創』から約317年後」

 『フィドル』の事件が解決に向かう。

 『リリウム』プリセリィの家が没落しかける。


「『創』から約318年後」

 『フィドル』の事件解決。

 マルディは、アリクスたちが高校3年生の頃、フィドルたちを助けに行く。

 アリクスたちを襲ったルセムから情報を聞き出した隣国の自警団員「アーヴィング・リーヴィス」がやって来る。

 『リリウム』プリセリィの家が潰れずに残る。


「『創』から約319年後」

 『ロティス』の事件が解決に向かう。


「『創』から約320年後」

 『リリウム』で王子の婚約者を選ぶコンテストが開かれる。


「『創』から約321年後」

 『ラフィネ』マルディとメリベル、フィレールとラフィネの過去。


「『創』から約322年後」

 『ラフィネ』の始まり。






『フィドル』終了時

 アリクス18

 サーシャ18

 リルフ18

 ライラック43

 リラ40

 ルセム41

 フィドル16

 ブランカ16

 ロティス133

 グレーシス40

 イレーネ17

 リリウム20

 プリセリィ14

 ストレイン14

 フィレール13

 ラフィネ12


「年齢順」

 ロティス133

 グレーシス40

 リリウム20

 アリクス18

 サーシャ18

 リルフ18

 イレーネ17

 フィドル16

 ブランカ16

 プリセリィ14

 フィレール13

 ラフィネ12


「メモ」

 300年後 『アリクス』の始まり。

 301年後 『ロティス』の始まり。

       アリクスに呪いがかけられる。

 312年後 『リリウム』リリウムが騎士養成学校に入る。

 315年後 『リリウム』リリウムがプリセリィの元にやってくる。

       『アリクス』の事件が解決に向かう。

       『フィドル』の始まり。

 316年後 『アリクス』の事件解決。

 317年後 『フィドル』の事件が解決に向かう。

       『リリウム』プリセリィの家が没落しかける。

 318年後 『フィドル』の事件解決。

       『リリウム』プリセリィの家が潰れずに残る。

 319年後 『ロティス』の事件が解決に向かう。

 320年後 『リリウム』で王子の婚約者を選ぶコンテストが開かれる。

 321年後 『ラフィネ』マルディとメリベル、フィレールとラフィネの過去。

 322年後 『ラフィネ』の始まり。


 フィドル ルプリーン ブランカ 謎の少年

 リリウム リリウムの幼少期 騎士団時代の話 プリセリィ

 ラフィネ ラフィネの生い立ち フィレール

 ロティス ロティス グレーシス 王子の話 姫の話 イレーネと茶髪の少年

 全ての話を追加する。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る