概要
腹違いの第一皇子と第二皇子の、後継として熾烈な争い。盟約を結び力を貸すというもののけたち。
果たして国宝を無事取り戻すのは誰か。そして、国は救えるのか
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!全てを失った少女に隠された秘密とは
皇帝の崩御。護りの刀である国宝の紛失。
皇都での出来事により各地で『あやかし』による被害が勃発する。
それらは主人公である沙夜(さよ)が住む村も例外ではない。
貧しいながらも祖母とのかけがえのない暮らしは『あやかし』によって壊され、気付けば村が食い尽くされていた。
押し寄せるどうしようもない絶望感に苦しみながらも、沙夜は祖母の言葉を思い出す。言われた場所を探すと、そこには『皇都へ行け』と書かれた紙が残されていた。
肉親が残した言葉に従い、愛犬の玖狼(くろう)と共に沙夜は皇都を目指す。しかし、そこで待っていたのは――
初めて和風ファンタジーに挑戦されたとありましたが情…続きを読む - ★★★ Excellent!!!国乱れて冥門開かれり
住んでいた村をあやかしに滅ぼされ、育ての親を失った少女・沙夜は、言い付けに従い、愛犬の玖狼とともに都を目指し、協力者を得て図らずも後宮で働くことになってしまった。
だが、後宮では、国難にもかかわらず崩御した帝の跡目争いが顕在化していたのだった。
この困難を沙夜と玖狼はどう乗り越えるのか――
主人公の沙夜は、壮絶な経験をした上に後宮でのいじめや事件に巻き込まれながらも、ほとんど変わらず、どこか泰然自若とした雰囲気すら纏っている少女であり、それが事件を解決する鍵にもなっていたようにも思える。
だからこそ、お相手の男性も意図せず引き寄せられたのだろう。
そんな沙夜とお相手の男性の周りでは、後宮の…続きを読む - ★★★ Excellent!!!託された力が運命を手繰り寄せる。星が見えない夜でも、歩みは止めずに。
皇帝が崩御した皇雅国。後継の息子たちは敵対し、さらには国を護る国宝・青剣も姿を消した。守護を失った国にはあやかしが這い出し、沙夜が暮らしていた村も犠牲になってしまう。「皇都へ行け」という手紙を頼りに、愛犬の玖狼と共に後宮の門を叩いた。何もかも失ってしまった沙夜がそこで出会ったのは、国を護るべく奮闘する皇兄殿下の魅侶玖。これは二人の邂逅が国に平和を取り戻す物語――。
何もかも失ってしまった沙夜が後宮でひたむきに生きていく姿は、自然と応援したくなります。政を裏で支えるもののけたちや、陰謀渦巻く王位継承争い、そして欲に塗れた後宮。その中に放り込まれても自分を見失わず立ち向かえる沙夜の強さと優し…続きを読む - ★★★ Excellent!!!煌びやかで妖しい世界観に、いつの間にか魅了されてしまうお話です!
皇雅国で祖母と過ごしてきた主人公の沙夜は、ある日あやかしによって村を襲われ、一人きりになってしまう。
皇都に行けという祖母の遺言に従い、番犬の玖狼と共に皇都に辿り着いた彼女は、愚闇という忍びの手助けや祖母の託した紹介状により、後宮に入る事になります。
そこで、沙夜は皇子たちの争いやあやかしとの戦いに巻き込まれていくのです。
平安風異世界や後宮と聞くと難しそうな世界観なのかな、と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、こちらは難しい用語もあまりなく、歴史に詳しくなくても楽しめます。
平安時代の雰囲気とファンタジーを上手く組み合わせて書かれていて、とっても面白いです。
重厚で格好良い雰囲気のお…続きを読む - ★★★ Excellent!!!少女に宿る縁は誰へと繋がるのか
皇帝の崩御により、国の守りが崩れた。
あやかしが跋扈し、主人公である沙夜の村も、あやかしによって滅ぼされた。
悲劇的な始まりから、主人公はどうするのか。
そう思って読んでいたが、この主人公。
なんという芯が通っており、とにかく七転び八起きを体現したような少女である。
悲劇的な運命だけども、それでも祖母の遺言を元に後宮に向かう度胸はすごいなと思う。
また、人に好かれる性格をしており、彼女の周りには様々なものが集う。
本当に様々だ。読んで欲しい、勿論素敵なもふもふもいる。最高である。
他にも様々な面白いキャラクターたちがおり、彼らそれぞれの背景や個性はこの話に深みを持たせている。
清々しさ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!ワクワクがぎゅっと詰まった作品
物語は主人公、沙夜の村が全滅させられるところから始まります。
残ったのは、玖狼だけ……ああ、悲しい少女の話なのかな、と思って居たら違いました。
沙夜ちゃんの芯の強さ、そして前向きさは人を惹き付けるんですよね。
王位を巡る陰謀に巻き込まれる沙夜ちゃん。ヒーローは是非、読んだ方に見つけていただきたいと思います。そっちの方が絶対に面白いと思いますので。
そのくらい、作者様のキャラクリエイト力には目を見張るものがあります。
くせ者揃いの仲間達、そして敵役。
その誰もが主役になっておかしくない輝きを放っています。
クライマックスは圧巻でした。
もうこれ、完全に身体委ねだれるやつ……となって。
…続きを読む - ★★★ Excellent!!!強き心の少女が導かれし先は、雅なる後宮だった
皇帝の崩御。
それは正に、悲劇の始まりであった。
皇帝の崩御により国宝に守られていた力が途絶え、あやかしが蔓延ってしまった皇雅国。
その被害は、小さな村ほど顕著に出た。
主人公である、沙夜の村も同様にあやかしの手によって滅んでしまう。
祖母と二人暮らしだったが、祖母もあやかしの手により……
そんな渦中の犠牲となった祖母が残した遺言は、まさかの後宮へ向かう事だった。
そこで何をするかの言葉もなく、ただ後宮へと向かへとだけ。
それでも、沙夜は祖母が最後に残したものだからと一緒に暮らす玖狼と共に旅立ちを決意する。
後宮というと、一見華やかであり雅なる園を浮かべるであろうが、その様は毒々しさ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!主人公の生い立ち、縁で繋がる物語
この作品は、タグにあるように、平安風異世界。
まずはそれを心に留めてから読んでもらいたいです。
作者様独自のオリジナルのもの。
初めはおっ? ん? と思うかもしれませんが、それは最初だけ。
平安時代大好きな私でも気にすることなく、楽しめた作品です!
皇帝の崩御により『あやかし』が蔓延り、天涯孤独となった沙夜。
祖母の遺言で番犬の玖狼と共に、皇都の後宮に入ることに。
忍びの愚闇。お偉いさんのギー。そして……運命のお相手も!
様々な出会いを得ながら、自身が何者なのかを知っていきます。
さらに沙夜の周りにいる者たちも……。
個人的に、そこの件が一番好きです。
天真爛漫な主人公が、暗躍する後宮…続きを読む