強き心の少女が導かれし先は、雅なる後宮だった

  • ★★★ Excellent!!!

皇帝の崩御。
それは正に、悲劇の始まりであった。

皇帝の崩御により国宝に守られていた力が途絶え、あやかしが蔓延ってしまった皇雅国。
その被害は、小さな村ほど顕著に出た。
主人公である、沙夜の村も同様にあやかしの手によって滅んでしまう。
祖母と二人暮らしだったが、祖母もあやかしの手により……

そんな渦中の犠牲となった祖母が残した遺言は、まさかの後宮へ向かう事だった。
そこで何をするかの言葉もなく、ただ後宮へと向かへとだけ。
それでも、沙夜は祖母が最後に残したものだからと一緒に暮らす玖狼と共に旅立ちを決意する。


後宮というと、一見華やかであり雅なる園を浮かべるであろうが、その様は毒々しさを放つ場所にも見える。
沙夜が何故後宮へと来たかが大きなキーワードとして隠されたまま話は進んでいきます。
様々なキャラクターと言葉の掛け合いも楽しめる中、やはり後宮といえば陰謀も醍醐味ではないだろうか。
毒毒しさでじんわりとヒロインを攻め立てる様をまた。

様々な要素に加え、決してめげない沙夜の逞しさ――そして秘密が次第に明かされていく様子は興奮待ったなしです!
余談だが、筆者様が書き込まれるモフモフと大人の男性はとても魅力があるので、是非ともご覧頂きたい。
推しは玖狼です。

新たなる和風ファンタジー、オススメです。

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