魔王を討伐した勇者。しかし人々が安心して生活できる世界を取り戻した勇者は、自身の手で世界の核『キーストーン』を破壊してしまう。核の破壊により各地に魔物たちが出現するようになり、勇者は恨まれた。
それから16年の月日が流れ、白鷹を連れたシュカという謎の少年が王都へと現れた。しかし彼の正体は……
まさに王道と呼ぶに相応しい作品でした!様々な人たちと出会い、協力し、仲間になる。キラキラした世界観とワクワクする物語の展開。個性豊かなキャラクターとその背景が、この物語をより一層魅力的にしています!
どこか懐かしさを感じる素敵なファンタジー物語。是非その世界観に浸ってください!
魔王討伐後に世界の核であるキーストーン破壊したのは、救世主であるはずの勇者だった――。
勇者と魔王がいなくなった世界は魔物や竜が蔓延り、再び混迷の時代へと突入する。
そんな中、白鷹のキースを連れた謎の少年シュカがグレーン王国へやって来た。王都の謁見で荒れ狂う雷竜の討伐を申し出るのだが、彼の正体は、実は……。
王道RPGと言われて思い浮かぶものって、たくさんあると思います。そしてそのどれもが仲間と出会い、冒険して、悪を倒して、世界を救う。旅の道中で様々な困難を乗り越えて絆を深めるキャラクターたちに感情移入して、ワクワクしたことでしょう。エンドロールが流れる達成感と同時に、終わってしまう寂しさを感じたことでしょう。こちらの作品を読了した後も、同じ気持ちでした。
剣と魔法、精霊と竜。あの頃の私たちがわくわくわしたファンタジーの世界は、たくさんの新しい要素を取り込んで今も多くの人を楽しませています。転生してもいい。チーレムしてもいい。ステータスオープンしたっていい。だって創作は自由なんですから。
でもふと昔を振り返ろうと思った時、シュカのような作品があると、とても嬉しい。古いという意味ではなく、どっしりとした安心感を感じるのです。
それと個人的に、作者様のおっさんの趣味がとてもいいなと思いました(笑)
いぶし銀を求める人にもお勧めしたい、おっさん多めファンタジー。これも貴重な存在……!
何も怖がることなく、誰もが没入できる王道世界観。じっくりと腰を据えて読んでいただきたい一作です。
この世界は、多くの人がいて成り立っているから。
魔王を倒した勇者レイヴンは、同時に世界の核である『キーストーン』を破壊し、世界を混沌の渦に落とした。
そして現在。勇者レイヴンは、シュカという少年に生まれ変わり、白鷹のキースとともに、魔竜を倒していた。
シュカが出会うのは、かつて勇者の仲間であった
『蒼海の剣聖』ヨルゲン。
かつては『風の巫女』だった、『精霊王』ウルヒ。
そして、元魔王の『ジャムゥ・クータスタ』。
七色の魔竜巡礼が始まる時、世界は終末へ向かっていた。
力を持つ強者によって、翻弄される弱者。
多数のために、生贄として捧げられる一人の人間。
人間の罪と希望を押し付けられるもの。
自分の望みのために、嘘をついて縛り付けるもの。自らの欲のために、全てを食らう化け物。全てを奪われ、ヤケになってしまったもの。
全ての永遠のために、全てを欺き、全てを終わらせるもの。
それぞれが背負う使命や運命に、誰も彼も、手を汚さずにはいられないけれど。
それでも身近な人を助けたいと願う彼らの空には、七色の虹と、白鷹が羽ばたいている。
白鷹を連れた少年シュカが冒頭に王様へ謁見する所からお話がスタートするのですが、これから何が始まるのだろうととてもわくわくします!
お話の中にはファンタジーらしい勇者や魔竜、魔法など、胸がどきどきする要素がたくさん詰め込まれています。
シュカや仲間達の謎や、訪れる国で起こる出来事、様々な人々の思惑が垣間見えたりして、飽きずに最後まで読み進められるお話です。
何より、主人公のシュカをはじめとした個性豊かで魅力的なキャラクターさん達が多数登場するのですが、個人的にはゆるい雰囲気でクールな対応をするシュカくんがかわいい所と凛々しい所を兼ね備えていてとてもお気に入りです!
シリアスな場面も多くありますが、時折起こるほっこりするやり取りもこのお話を楽しめるポイントだと思います。
シュカの連れている白鷹キースや他にも可愛らしい動物が出てくるので、そちらにも癒されます。
是非彼らの冒険と辿り着いた結末を見届けて欲しい、と思える素敵なお話です!
あらすじにもあるように王道RPGを描いたような世界観!
始まりは、勇者が魔王を倒した後の世界。
雷龍を見たいと申し出る主人公のシュカ。この時点で龍がいる世界観にワクワクするのですが、その後に登場する白鷹のキースにも胸がキュンキュンします。
だってもう、それはずるい!って思うような口振と仕草。
そんな可愛いらしい存在と冒険するシュカが一段と魅力的に見え、その後に登場するキャラクターの一人一人も作者様が練られた個性ある方々ばかり!
私的なオススメとしては、ジャムゥですね。ネタバレになってしまうので詳細は省きますが最高に癒されます(私的な感想ですご容赦ください)
ユニークな仲間との龍を巡る冒険!
こんな冒険がしたかったと思わせてくれる一作。
オススメです。
『異世界ファンタジー』と聞いただけで、しり込みしてしまう方……分かります!
『用語とか人の名前とか、難しくて無理』と思ってる方……あるあるですよね!?
このお話は、そんな方にこそオススメしたい。
勇者の生まれ変わりの少年、剣聖と呼ばれるおっさんを初め……旅の途中で加わるパーティメンバー等登場人物が、皆さん超個性的&魅力的!
「えっ、この人かっこいい!」と推しを見つけたら、思い切ってお話に飛び込んでください。
ワクワクしたり、しんみりしたり、『えっ、まさか!?』と予想外の展開に驚いたり、ラスボスの怖さに震えたり……気が付けばあなたも、パーティ『天弓の翼』の一員に♪
ちなみに私の推しは、元〇〇のかわい子ちゃんと、その側近の黒猫さん……最終話まで尊かったです(合掌)
異世界ファンタジーといえば、「勇者」と「魔王」――。一見よく目にする組み合わせですが、本作はそんな王道の歴史が一段落したあとの時系列で描かれています。
せっかく平和になったのに、なんで勇者さん世界の核を壊したの!? という疑問から始まり、本作のパーティーがその謎に迫るため、旅に出るというおはなし。「少年」と「オッサン」という、異色のコンビを中心に、仲間が増えていくにつれ段々と賑やかになっていく様子が見て楽しめます。
分かりやすい地の文の説明、特殊な用語や単語にふられた読み仮名、そしてキャラ紹介など、この一冊で「へーそうなんだ!?」という気づきや発見が沢山あるかと思います。
「異世界ファンタジーって、普段あまり読まないんだけど、どんな感じなんだろう?」と興味を持たれた方も、ぜひ読んでみて下さい。おススメです。