違う世界のいきもの

椿門女学園高等部の入学式の日、高瀬風花は綺麗な白茶色の髪をした少女、小山春と出会う。同じ部活に入り、一緒にお昼を食べ、親密になっていくにつれて風花は自信の春への思いを自覚していく。趣味の合うクラスメイト、園山光とも友達になり、順風満帆とも言える高校生活を過ごして、風花は大切なものを増やしていく。

傷つくことを恐れる少女たちは、己の抱える思いや秘密を、隠して、晒して、預けながら、少しずつ前に進んでいく。


もしも彼女との出会いが運命じゃないなら。
神様がわたしに、明るい未来を用意してくれていないのなら。
なんて残酷で、救いのない世界なのだろう。