丹坂の戦い　龍造寺隆信、肥前の大勢力有馬に挑む

戦国時代の九州において、大友氏、島津氏と並んで三強の一角にのし上がった龍造寺氏。
ここではその威勢拡大の転機となった、有馬氏との決戦──丹坂の戦い（丹坂峠の戦い）について描きます。

永禄三年（1563）東肥前の一国衆にすぎなかった龍造寺氏に対し、西肥前の大国、有馬氏の大軍勢が侵攻。
龍造寺家惣領の隆信は窮地に立たされます。
しかし、これまで有馬からの侵攻、乱暴狼藉を何度も受けてきた歴史を鑑み、隆信は傘下の地侍達ともに戦いを挑むこと決めたのでした。

果たして隆信は、どの様にして劣勢を覆したのか。
当時の龍造寺家、有馬家、そして両家の境目に在って活躍した者達に、焦点をあてて描きます。


※丹坂の戦いについては18話から。それまでは決戦に至る過程を描いていきます。

※この小説は史料や一般書…続きを読む