概要
誰かの正義は誰かの悪である。硝煙と死病と差別で彩る学園青春ファンタジー
数百年前に発見された“ノヴァ二ウム”は、世界に様々なものをもたらし、切っても切り離されぬものとなった。
利益と利権に祝福を、苦難と憎悪に反逆を──。
そして、生み出される人類の敵は、絶えず終焉の使者と成る。
だが、終焉を迎え退廃した世界においても、人々は日々を生き、そして武器を取る者でさえもいるのだ。
「──私たちの組織の名は、"イリーガル・アーカイブ”。命を賭けて明日を迎えようとしている、人類最後の組織さ」
利益と利権に祝福を、苦難と憎悪に反逆を──。
そして、生み出される人類の敵は、絶えず終焉の使者と成る。
だが、終焉を迎え退廃した世界においても、人々は日々を生き、そして武器を取る者でさえもいるのだ。
「──私たちの組織の名は、"イリーガル・アーカイブ”。命を賭けて明日を迎えようとしている、人類最後の組織さ」
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!荒廃した世界でそれでも諦めない者達がいる
皆様は『癌』の英訳をご存じでしょうか? 『Cancer(キャンサー)』——カニです。
諸説ありますが、癌がこのように呼ばれるようになったのは、古代ギリシャを生きた医学の祖たるヒポクラテスが、切り取った癌細胞のスケッチをしている際、『カニのような(カルキノス)』という記述を残した事が由来しているのだとか……。
切り刻んだ癌細胞が他の組織を侵食している様を見てそう思ったのか、はたまた、その全体像を見てそう思ったのか……ヒポクラテスがどのように癌を見て、カニと関連付けたのか——。それは現代を生きる我々にはもう分からない事です。
本作『禍穢翼のブリュンヒルデ √イリーガル・アーカイブ/方舟』は、…続きを読む - ★★★ Excellent!!!硝煙香る少女たちのミリタリー・ダークファンタジー
昨今のラノベ界隈では、異世界ファンタジーとラブコメが二大巨頭となっています。カクヨムもその例に漏れません。無論それらにも傑作は多数ありますが、本作はどちらかというと「アークナイツ」「ブルーアーカイブ」といったスマホゲーで見かけるような、ミリタリーベースのポストアポカリプスファンタジーです(あくまで文明は残っているので、ポストアポカリプスは少々言い過ぎかもしれませんが)。
本作はダークファンタジーゆえのシリアスな雰囲気に満ち溢れていますが、少女達、そして彼女らの感情のやり取りが花を添えています。そのおかげで、ハードボイルドすぎない塩梅に整えられているのが魅力だと思いました。
物語はまだま…続きを読む