概要
俺と『雪白姫』の初恋は、図書室で始まった
楠木蓮《くすのき れん》が通う学校、鳳櫻高校の二年二組には、『雪白姫』と呼ばれる美少女がいる。
雪のように白い長髪と肌。物静かに教室で本を読む彼女はしかし、誰とも交流を持とうとしないことで有名だ。男子の中では密かに人気を集めているが、誰もが無駄だと告白すら躊躇するような美少女。
それが『雪白姫』、本倉悠莉《もとくら ゆうり》だ。
本来関わることのない相手だと思っていた蓮だったが、雨宿りのために訪れた図書室で悠莉と遭遇し、時間潰しのために図書委員の仕事を手伝った。
「何かお礼くらいさせてください。貸したままは気持ちが悪いので」
「気持ち悪いって言われても……別に礼が欲しくて手伝ったわけじゃないし」
「でしたら……こういうのはどうですか? 毎週月曜日と木曜日の放課後、ここに来てください。お礼を聞
雪のように白い長髪と肌。物静かに教室で本を読む彼女はしかし、誰とも交流を持とうとしないことで有名だ。男子の中では密かに人気を集めているが、誰もが無駄だと告白すら躊躇するような美少女。
それが『雪白姫』、本倉悠莉《もとくら ゆうり》だ。
本来関わることのない相手だと思っていた蓮だったが、雨宿りのために訪れた図書室で悠莉と遭遇し、時間潰しのために図書委員の仕事を手伝った。
「何かお礼くらいさせてください。貸したままは気持ちが悪いので」
「気持ち悪いって言われても……別に礼が欲しくて手伝ったわけじゃないし」
「でしたら……こういうのはどうですか? 毎週月曜日と木曜日の放課後、ここに来てください。お礼を聞
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!接点が交われば、それは他人から特別な関係に
それは単純な理由だったのかもしれません。
雨宿りの束の間
図書委員の仕事を何気なく手伝った。
そこから交流が始まる、そんな物語。
好きという気持ちが分からない
男子の中で密かに人気なヒロイン。
孤高のヒロインが、主人公・楠木くんとの関わりの中で
親近感を増していく。
そうなるとハードルが下がったと告白する男子がいるわけで。
でも彼女には、好きという感情がまだ理解できない。
さらに人との関わりに臆病になる理由もあって。
接点を得ることで臆病な二人が
ちょっとずつ勇気を振り絞って
歩み寄ろうとする、そんな物語
本物の恋人になるまでは
まだまだハードルがありそうですが。
読んでいて、…続きを読む