最終話に近づくにつれ、涙腺がいちいち緩んで困りました。廃校になる中学校、活き活きとした在校生、そして主人公3人組。タイムカプセルのように、心に残る物語でした。彼女たちが過ごし、これから過ごしていく日々が、光差すものであることを、とても幸せな気持ちで願っています。ありがとうございました。
突然閉校を知らされてから、主人公たちはその年頃なりに、「最後の生徒」としてするべきことを考え、模索しながら、いつもの生活、いつもの行事をやり遂げていきます。地域の伝統をどうしていくか、という大きな課題を、小さな学校は背負っています。その大きさも受け止めるうち、卒業の日はあっという間にやってきますが、振り返ればひとつひとつが未来につながろうとキラキラしています。時々差しはさまれる、ちょっとだけ不思議なエピソード、失敗エピソードもおおらかな雰囲気に包まれて、読者は小さな学校の大切な一年の出来事を共有できます。
コレは1人の少女の目を通して語られる実話を基にした物語です。ある日、突然に彼女らに伝えられる事実。そして、残された時間をどう過ごしていくのか元気いっぱいの主人公とその友達と後輩の通う学校の思い出を楽しくそして時には切なくそれでも楽しく描いた思い出のお話。きっと読み終わる頃には自分の学生時代の思い出を思い起こしている事でしょう♪
もしも母校が閉校するとしたら、どうする?この物語の主人公達は、元気いっぱいで残された一年を駆け抜けてゆきます。最後の運動会にテストに修学旅行……でも、じわじわとその時は近づいて来て……。はたして、この物語はどんな風に決着するのか?続きに期待する!
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