「小學題辭」(宋・朱熹)

「小學題辭」(1)

『示蒙句解』による「小學題辭」の紹介

「題」の字義は、さきに見えている。題辭は、題のことばである。この題辭もまた朱子の作である。何とて(どうして)この書に題を二つ作ったのだ、となれば、この題辭は、四字ずつに句をきり對語をおき韻字をふんで、これをよむに、ふし(節)をつけて、おぼえやすいようにせられたのである。そのことばは上の題(「小學書題」か?)よりも、つまびらかであって、小學・大學の大意がそなわっている。


 ー 『小學句讀』の注への『示蒙句解』による注 ー

 じょう氏、名はあざなは仲元雙峯そうほうと號す。宋朝の人・黃勉齋の門人である。小子の學と云う義(意味)、前に見えている、即ち小學の道のことである。本文の「小學」の字は、書の名ではあるけれども、その『小學』と名づけた故(理由)は小學の道をしるしたためであるので、註にその故(理由)をといている。標題とは、標もまた題の義(意味)とほぼ同じで、あげてあらわす意である。

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