『小學示蒙句解』(私家版・超訳)

中西 魯な(rona736)

自分なりの覚悟を

 この本は、中国の宋の時代の朱熹という人の書いた、『小學』という本の注への注釈を意訳(超訳)したものです。正確には『小學』を書いたのは朱熹のお弟子さんがほとんどの部分を書いていて、それもアンソロジー(編著)で、それこそ名言集のような感じで、あちこちの書から思想の断片を集めています。


 ただ男尊女卑です、封建制です、君主、絶対です。注釈を書いた学者さんは中村惕斎てきさいという素晴らしい学者さんですが、江戸時代の元禄の人です。幕府、絶対の時代です。この本を読んで何になるのか?、私自身は、この『小學』を読んで、このままを信じていたことがありました。『菜根譚』を読んでからは、ああ、これは一つの考えなんだね、と言えるようになりましたが…、それまでは凝り固まった偏見まじりの考え方をしていたかもしれません。


 そんな、影響力の強い本かもしれません。


 それでも当時の思想が閉じ込められています、宋の時代が、江戸の時代が。それを今の時代に、そのままでは難しいかもしれませんが、読んで、彼らと交流することは意味があると思います。人間の性は善である、という姿勢、人間を信じ、信頼関係を五つの関係(五倫)で作ること…。人物の伝記になっている場所もあり、原文は名文です。訳者はヘボですがそれを補える力がこの本にはあります、そしてそれらの当時の思想に触れ、考えてみてください。


 接点を増やしたくて、カクヨムコン10に今、参加しています、読んでくださる方がおられ、感謝しかありません。読んでくださる方のためにがんばります。


 読んでくださったなら、ありがとうございます、感謝しています。あなたに、何かが残りますように。


『小學示蒙句解』中村惕斎著の超訳への緒言として…

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