『小學句讀』序(5)

『小學句讀』序

 聖人の道は人倫じんりんのみ、これを學ぶこと必ず小學り始まる、


 ー 『示蒙句解』による注 ー

 ・是れより以下は、聖人の道の、まなびようをといている。「人倫」とは「倫」はついで(序)とよむ(読む)、次第(順番)の義(意味)である。人には父子と、君臣と、夫婦と、長幼と、朋友との五つに、天然の次第があって、常にみだれないことを云う。この五倫に、おのおのその道がある。聖人の道は、この五つの外にいでない、天下の事も、なこの五つの內にある。


 ・「之」とは、聖人の道をさしている。小學の道は、人倫にもとづきて、孝弟こうていをさき(先)とする。その灑掃・應對等のことも、皆な尊長そんちょうにつかえる禮儀である。このために、聖道をまなぶには、必ず小學よりはじめる、

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