勇者として召喚されましたが、前の世界では『魔王』と呼ばれていました……え、お前も？

「うーん、これはハズレね！」
いきなり呼び出された真っ白な空間で女神がくじを引き、出てきたのは赤色の外れくじ。与えられた物は《マナジウム結晶体》。
苦笑いする女神に異世界へと送り出された怜人は、《マナジウム結晶体》から光を放ち光線を放ち怪光線を放ち破壊光線を放って戦った。
しかし王族は怜人をぼろ雑巾の様に使い潰し、国民達は怜人の力に頼るばかり。
ただただ力だけを求められ続け、怜人は心を壊し、それでもどうにか世界を救って元の世界へと帰還した。

コンビニからの帰りに二度目の異世界召喚と言う名の拉致に遭ったのは、その心の傷が多少癒えた頃の事だった。