第27話 紅茶王サー・トーマス・リプトン

アイルランドのグラスゴー

食料品店を営む両親のもとに誕生しました


トーマス・ジョストン・リプトン氏(1850年~1931年)が創業


画期的な流通に それまでなかった広告を作り出したアイデアマンでした

一般市民に手軽な紅茶を提供 紅茶王と呼ばれ


英国のヴィクトリア女王から ナイトの称号である

サーの称号も得る事になりました


15歳で単身渡米 ニューヨークで商売を学び


故郷のグラスゴーに戻り 21歳で最初の店を開き

父とハム、ベーコンなどの食品の販売を始めました


広告という概念 ユーモアとジョーク 人々にアピールするという事

それらを始め 

広告は人々におおいに受け入れられて チェーン店舗も増えて

実業家として大成功をおさめました


39歳の時に 当時 大変な高級品の紅茶に目をつけ


高い品質 価格を普通の人々に作り提供できると

確信しました 


未知の紅茶授業への参入

1890年 再び 故郷をとびだして 海を渡り

やがて辿り着いたのはセイロン島


島中の茶園を買い取り 紅茶ビジネスを始ました

今もなお残るリプトンズシードと呼ばれる茶園です


「茶園から直接テイ―ポットへ」そのスローガンと信条で

紅茶王としての道のりを始めました


後に女王からサーの称号を得る事になります


逸話として

幼少期 父親が客に卵を手渡すのを見て


何故 お母さんにさせないの?お母さんの方の手が小さいから

卵が大きく見えるのに


見せ方の工夫という視点を持っていました


ニューヨークから戻り 始めた自分の店で

ユーモアな新聞広告 ポスタ―


世界初のクーポン券発行などをしました


新たな店には 自分も含め生バンドを率いて街をパレード

(史上初めてのPRイベント?)


・・・紅茶王としての成功を修めたのちも

ヨットレースに数回参加するなどの意欲をみせています


・・・・・・・・・・・・・


第二次世界大戦後 荒廃した英国で

大ダメージをリプトン社は受けますが

テイ―バック・タイプの紅茶がアメリカ市場で大成功します


リプトン社の登場は ボストン茶会事件で紅茶離れしていたアメリカで

紅茶を飲むようになったきっかけでもありました


テイ―バックが生まれたのは 

茶葉を計る事 茶殻の後始末を簡単にするため

一杯分の茶葉をガーゼに包み 糸で閉じたものを

サンプル(商品見本)として作ったのが始まりです

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る