第12話 ハーメルンの笛吹き男

1284年 ドイツのハーメルンの街 


ネズミが大繁殖して 街の人たちは手を焼いて悩んでました

大事な収穫した穀物などの被害

また この時代 ネズミは黒死病・ペストの原因でもありました


ある時 鮮やかな色の布をまとった道化のような男が表れて

報酬と引き換えに ネズミ退治を引き受けます


男が笛を吹くと 街中のネズミが笛の音にひかれて 集まり ヴェーザー川に誘導

ネズミ達を溺死させました


しかし街の者達は約束した報酬をしぶり払いませんでした 笛吹き男はそれに怒り


一度街を立ち去り  


6月28日 大人たちが教会にいる時に 再びハーメルンの街に現れると笛を吹き

130人もの子供達が笛に連れられて 彼について行ったのです


街を出て 山の中にある洞穴に入り 穴はどういう訳かふさがってしまい

二度と出てきませんでした


説として 身体の不自由だった子 聾唖者 盲目の子などだけが残されたといいます


この話には諸説あります


子供達は十字軍に行った あるいは労働力として売られたなどです


他にもこの頃のドイツは人口が増えすぎて 長男以外は ほぼ農奴にしかなるしかなく

自発的に去ったという説など・・

※後に猛威を振るった黒死病・ペストで人口数の状況は変わります


夏至祭り 夜に崖から落ちて川でおぼれた説


黒死病の説(笛吹男は死神の象徴)などもあります


これらの御話は記録として残り

1300年の頃 マルクト教会のステンドグラスに記録が刻まれましたが

1666年ステンドグラスは破壊されます


ステンドグラスの文章

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

1284年、聖ヨハネとパウロの記念日


6月の26日


色とりどりの衣装で着飾った笛吹き男に

130人のハーメルン生まれの子供らが誘い出され


コッペン(丘)の近くの処刑の場所でいなくなった

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


謎めいた御話でもあります



グリム童話 シューベルトの歌曲 


ドイツの街の教会のおおがかりなオルゴールの仕掛け人形などにも

残ってます



●少年、少女たちも十字軍に参加しようとして

1212年のフランスの少年十字軍

少年少女が十字軍として聖地奪還に向かう途中

船を斡旋した商人の陰謀によりアレクサンドリアで奴隷として売られたそうです


●追加説明となりますが 東欧州にハーメルンで使われる名前の性が確認され 

移住したという説も・・

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