第40話 チーズの始まり

今回はチーズのはじまり


チーズの伝承には 紀元前に古代アラビアの商人が羊の内臓で作った水筒に


水でなく牛乳を入れていた時に 


レネットまたはレンニン(消化酵素)による働きと偶然の重なりで


乳が発酵してチーズの原型(乳清の白い水(ホエー)と白い塊(カード))が出来た・・

という伝承があります



(※真似しない方が無難と思います 腐る確率が高いです 耐性の問題でお腹を壊す可能性)



他にも 牧畜が始まっていた古代エジプト(紀元前4000年頃) 

古代シュメールでも粘土板などの記録があるようです


古代インド(紀元前3000年頃)で歌(ベータの歌)やお経の涅槃経にも

チーズについての記録があります



古代ギリシャでは「オデュッセイア」にチーズの製法が触れており


他にも神への捧げものの一つとされています




古代ギリシャのチーズ(羊ミルクのフェダーチーズ)は 

エトルリア人を通じて古代ローマにもたらされて


レネットだけでなく加熱と製法、地域の気候なども様々ですが 欧州各地にも広がる事になります 



熱い地域で作られていたチーズが温暖な地域 各地で作られて独自の発展を遂げてゆき


やがては カッテージチーズ  ロマーノ

水牛から作るモッツァレラ


ゴーダチーズ ペコリーノ カマンベールチーズ、ブルーチーズなどの

多種多様なチーズが食べられていました 


現在では千種類ものチーズがあります 羊、牛だけでなく水牛、馬なども含みます


ギリシャのフェダーチーズは紀元前1500年から1000年頃と言われ

イタリアのグルーチーズの一つ ゴルゴンゾーラチーズは紀元前879年前後

フランスでは 古代の王朝となるフランク王国メロヴィング朝時代(481年〜751年)

ラングリチーズ

英国では ローマ人によりもたらされて 

やがて作られた中世期のチエスターチーズ チュダ─チーズ




チーズの発祥の説は多くあり 近年ではポーランドの欧州説もあるようです

重要なレネット(消化酵素)の働きについては 最初に記載したアラビア説となります



日本の記録ですが


百済の帰化人の善那(ぜんな)から献上されて孝徳天皇(567〜654年)

牛乳に 牛乳を加工して作った加熱型の酥(そ)を受け取ったそうです


酥(そ)などは詳しくは不明ですが チーズかバターに近いものだったようです

他にもヨーグルトもあったとか?


江戸時代にも吉宗将軍が勧められて白牛を数頭だけ輸入しました

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