概要
ある日突然空から降ってきた隕石に直撃し、その衝撃で異世界へと飛ばされた高校生、天海陸人。
陸人が転移した先は、山すら握り潰す巨大な城同士が殴り合い、城の中に住む人々の存亡を賭けて戦い続ける恐るべき世界だった。
そこで出会った移動国家ソラスの女王リーンに保護された陸人は、元の世界に戻るため、大陸全土を巡る戦乱へとその身を投じていくことになる――。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!超スケールの物語と、感動のラストに涙が止まらない。
想像もできないくらいの巨大ロボが殴り合う。
それが本作の持つ最大の魅力であるスケール感です。大迫力の巨大ロボ戦はその無骨さを前面に押し出していて、これぞロボ小説という魅力に満ち溢れています。
一方で小型ロボ戦ではキャラクターたちの掛け合いと集団戦に焦点が当てられており、その対比でメリハリが効いているのが巧い。
そしてこれを縦軸とするなら、横軸には奥行きのあるシナリオが用意されています。ただの異世界転移かと思いきや、徐々に明かされていく真実のスケール感たるや!
この超スケールの物語がどういう結末を迎えるのか。ぜひその目でお確かめください!! - ★★★ Excellent!!!それは、神話ではなく、人の手で築かれる城の物語――
めでたしめでたし――
私たちはそんな結びの言葉とともに、何度となくお伽噺を耳にしてきました
たとえば幼いころ寝物語に。
たとえば心がくすんだとき、勇気をもらうために。
この小説は、そんなお伽噺と同じ物語です。
神々が全てを決定するのではなく、ひとが命と魂を燃やして、全身全霊で生き抜いて、その先にある輝く尊いなにかを勝ち取る物語です。
――奇跡。
あるいは、そう呼べるものを。
――希望。
もしくは、燦然とした、だけれど泥臭く、生きることに直結するものを。
とかく私が言いたいのは、
――めでたしめでたし
攻城大陸は、きっとそんな結びの言葉がふさわしい、素敵な物語であると、…続きを読む - ★★★ Excellent!!!ロボは石垣、ロボは城!
カクヨムは各種Web小説サイトの中でも、ロボットを主題とした作品に定評がある。運営側自身が、多くのロボノベル作者を「ロボの人たち」と呼び、古くから注目し成長を促してくれたのだ。
カクヨム読むなら、ロボを読め!
ロボットと言っても、ガンダムやゲッターロボみたいなものから、ドラえもんや鉄腕アトムみたいなのまで千差万別だ。あなたがこれぞロボ!と思うものが、あなたの最高のロボ小説です。
だが、先入観やこだわりを捨てて、まずはこの作品を読んでほしい。
ロボットモノは小説媒体に向かないとか、斜陽のジャンルだとか、一部のマニアだけの縮小再生産が繰り返される閉鎖世界だとか…そういう理屈はいい。…続きを読む - ★★★ Excellent!!!城vs城、圧巻の戦闘描写を見よ!
攻城大陸、その名が示す通りこの物語は城と城がぶつかり合う戦いを描いた物語です。
城の巨大さを表現する単位は1Kmを超え、城を操作する人々の掛け合いはロボットもの好きな人ならば昂ぶること間違いなし。
また、戦闘描写といえばスピード感によってその凄まじさを表現することが多いですが、本作はその逆を行くからこそより迫力を醸し出しているところが素晴らしいポイントです。城が巨大だからこそ、指示を出してその動作が実現するまでになんと一分以上もかかるわけです。緩慢とも言えるそのシーンを緊張の糸を切らさず壮大に描き切っているのがとても良かった。作品を愛するが故の描写の解像度が高いというか。
本作はカクヨム…続きを読む