それは、神話ではなく、人の手で築かれる城の物語――
- ★★★ Excellent!!!
めでたしめでたし――
私たちはそんな結びの言葉とともに、何度となくお伽噺を耳にしてきました
たとえば幼いころ寝物語に。
たとえば心がくすんだとき、勇気をもらうために。
この小説は、そんなお伽噺と同じ物語です。
神々が全てを決定するのではなく、ひとが命と魂を燃やして、全身全霊で生き抜いて、その先にある輝く尊いなにかを勝ち取る物語です。
――奇跡。
あるいは、そう呼べるものを。
――希望。
もしくは、燦然とした、だけれど泥臭く、生きることに直結するものを。
とかく私が言いたいのは、
――めでたしめでたし
攻城大陸は、きっとそんな結びの言葉がふさわしい、素敵な物語であると、そういうことです。