竜たちと人間たち

竜と人間が共存する世界。竜は人間に近い姿になれるが、人間は竜にはなれない。竜と人間は、いくらか距離を保ってそれぞれの生活を続けていた。
竜の少年のユンは80歳（人間だと16歳）で、口うるさい母にうんざりしている。ある日、母の小言から逃れ、人間たちの住む町へと向かう。そして城へと近づいた途端――どういうわけか竜の姿を保っていられなくなり、城内へと落っこちてしまったのだ！
そこでマイペースな姫君ルチアや真面目な騎士のゲオルクに会い、助けてもらう。どうしてこんなことになったのか、誰もわからぬままであったが――後日、竜を襲うある事件が起こるのだった。