守るために戦う主人公の姿が、とにかく健気で美しい。

さもすれば単純になりがちな戦闘状況の構築と描写も、変化はするしそのシチュエーションごとの展開もアイデア多彩で、飽きることなく読ませていただきました。

まだ途中ですが、この先を期待しております

　やや内気で、クラスにも馴染めずにいた高校1年生の赤見内楓はある日、魔法使い「ガーディアンガール」として戦っていた旧友達との再会を果たす。街の平和を守るため、人知れず戦い続けていた彼女達に感化され、楓もガーディアンガールの一員として戦線に加わるのだが……そこに待っていたのは、想像を絶する苦悩の日々であった。
　エスカレートする学校でのいじめ。そんないじめっ子達を救わねばならないというジレンマ。良心の呵責と、それだけでは受け流し切れない苦しみが彼女を幾度となく苛んで行く。だが、彼女は決して独りではない。
　共に戦う2人のガーディアンガールをはじめとする、魔法使いの仲間達。どんな時でも暖かく支えてくれる父と、高校で出来た初めての友達。そして――初めて出来た、気になる男の子。
　大切なものを守りたいという、楓の決意を確かなものとする、彼らのために。彼女はいじめも、戦いも乗り越え、気丈に――そして健気に歩み続ける。

　心の底から応援したくなる、内気で優しく、頑張り屋な魔法少女の物語です。辛い描写も決して少なくはありませんが、だからこそ輝く大切な人々との絆が、涙を誘います。
　辛くて苦しい「今」を頑張っている全ての人々に読んで欲しい、切なくて優しい作品です。ぜひ、ご一読ください。