概要
自分に欠けたものを探すため、黒衣の魔族は旅に出る——。
知り合いとの旅の途中、黒衣の魔族・リトアーユはある手紙を受け取る。
それは仕事の依頼主からのものだった。
面倒な気持ちを押しやりつつ、手早く依頼を終わらせようと呼び出された場所に向かう、のだが——。
この作品はハトリ様の「星刻の鍵」の続編になります。
( https://kakuyomu.jp/works/1177354054887356931 )
結構痛い描写が出てきますので、苦手な方はお気をつけください。
依月さかな
それは仕事の依頼主からのものだった。
面倒な気持ちを押しやりつつ、手早く依頼を終わらせようと呼び出された場所に向かう、のだが——。
この作品はハトリ様の「星刻の鍵」の続編になります。
( https://kakuyomu.jp/works/1177354054887356931 )
結構痛い描写が出てきますので、苦手な方はお気をつけください。
依月さかな
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!ギアスはきみの胸の中に
眞城城歌(羽鳥)さんの名作『星刻の鍵』の続編にあたる本作。
王立魔術具開発部研究所の所長である黒衣の魔術師リトが、その立場ゆえに何者かに攫われてしまいます。普段から奇行の目立つ彼ですが、このときばかりは囚われの姫。仲間たちが懸命に居場所を捜索することになるのです。
リトが狙われた理由は、彼の開発したルーンリングにありました。それには、闇属性の高位魔法が封じられており……
痛々しい場面の多い作品ですが、優しさと勇敢さにも満ちあふれた物語なので臆するには値しません。
心の制約は、魔法にかけられるまでもなく、自分の生き方を定めてしまっています。それをほどくのは人との絆かもしれません。また、新たな…続きを読む - ★★★ Excellent!!!瀕死体験の向こうにキミたちとの絆が見えたようだ
他者の心を動かすことは簡単な話ではありません。
どんなに心を込めた言葉をかけようと、どんなにその身を尽くそうと、突っぱねられてしまったらそれまでで。
どうにも孤独で、独りが普通のことだと思い込み、長く生きていたリトアーユ。
でも知らぬ間に彼は他者との繋がりを持っていて、更には彼と繋がった者々は皆、彼を当たり前に気にかけていました。
「生きることを諦めないでください──」
簡単な言葉で、リトアーユにはなかなか刺さりません。
瀕死を体験して、隣の他者が大切な者だと気が付き初めて、あの言葉はリトアーユに沁みていくわけです。
そのじわりじわりが尊くて、こちらの心を刺してくる。うん。いい。
血…続きを読む