概要
複数の闇組織が点在し、裏の商業国家として名高いゼルス王国。
〝赤獅子〟という通り名を持つエリアスは王城で宰相として、また一闇組織のリーダーとして多忙の毎日を送っていたが、突然身に覚えのない罪で国外追放処分にされてしまう。
無実だと国王に訴えるも証人が出てきてしまい、さらにいつの間にかツムギとスバルという新人二人に組織を乗っ取られていた!
想いを寄せる幼なじみと引き離され、半ば強引に国境の外に出されてしまったエリアスだったが、そこへある人物が通りかかってきて……。
お人好しな魔法使い(一般人)の黒グリフォンと、訳アリな忍者の妖狐を仲間に加え、襲いくる刺客を退けながら、エリアスは再びゼルス王国の王都へ舞い戻る。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!追放された硬派な主人公と、国で待つツンデレさんによるBLファンタジー
※5-3読了時点でのレビューです
追放モノのBLファンタジー。主人公は武器すらも無い状態から始まりますが、よき協力者にも恵まれ、着実に反攻の足掛かりを築いていく、というような流れになっています。
主人公は硬派な男です。しかし国で待つツンデレな相方さんとのやり取りは微笑ましく、そのギャップは本作の大きな魅力だと思います。ストーリーや世界観は重厚ですが、読んでいる側は可愛いなあと思いながら応援していくことになるでしょう。そして主人公たち以外にもう一つ、一目惚れ系の素敵なカップリングがあります。おそらくそちらも好きになるかたが多いのではないでしょうか。
文章も読みやすく描写も丁寧ですので、BLファ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!恋する男達の感情にキュンとしながら進め!赤と白の暁の改革記
裏の商業国家として名高いゼルスという国で宰相を務めていたエリアスは、ある時突然身に覚えのない罪で国外に追放されてしまいます。幼馴染で片思い中のスノウとも引き離され、無一文の状態で投げ捨てられたエリアス。おまけに国王と共に国内情勢を良くしようと改革していた夢まで遠のいてしまいます。けれどもそこで折れるエリアスではありません。頼もしい仲間を集めて力をつけ、国家と愛する幼馴染を取り戻す為に立ち上がります──。
などと重たい場面から始まるものの、中身はとてもほのぼのしたBLファンタジー。たくさんの魅力的なキャラクターが作品を華やかに彩ります。
雄々しく、人望のあるエリアスは男らしくてカッコいいので…続きを読む - ★★★ Excellent!!!冤罪を晴らして愛する人の下へ! 赤獅子と仲間たちは全てを取り戻す!
主人公が国王暗殺を企てた罪で国外追放を命じられるところから物語は始まります。
しかし、主人公エリアスにとってその罪は全く身に覚えのないものでした。反論するも周囲は全く聞く耳を持たず、あっという間にその身一つで国境の外へ飛ばされてしまいます。城に最愛の幼馴染を残して。
果たしてエリアスは無実を証明し、愛する人と国へと戻ることができるのか!?
出だしから主人公はハードモード。闇組織のリーダー兼国の宰相としての地位も武器も失った状態で放り出されてしまいます。
しかし、エリアスは前向きです。悲観しても何も変わらないと、すぐに思考を切り替えます。
そんな彼の人柄に釣られてか、彼の下には心強い仲間が…続きを読む - ★★★ Excellent!!!冤罪追放は良縁の始まり!? 愛に生きる青年たちの、ドタバタBL冒険譚!
訳あり国家ゼルスで闇組織《赤獅子》のリーダーを務めるエリアスは、心当たりもない罪状を突きつけられ、あるはずもない証拠を見せつけられ、国外へと追放されてしまう。
よりによって、陥れた相手の元に最愛の幼馴染みを残したまま――。
いきなり過酷な幕開けですが、エリアスの苦難はさらに続きます。無一文で丸腰のまま、追い討ちのような魔法による転移追放。
強制的な魔法によるひどい酔いのため立ち上がることもままならずにいたエリアスを助けたのは、そこを通りがかったお人好しの一般人でした。しかしこの一般人、顔良し性格良し、しかも超金持ちらしい魔法使いで……!?
無一文でも運は強い主人公エリアスと、王城…続きを読む - ★★★ Excellent!!!主人公と読み手の
状況が完全に一致する導入から始まる熱い物語です!
まさにあらすじの通り状況の一切が不明にも関わらずすでに絶体絶命という状況・・・なのですが、主人公が冒頭からその発する言葉一つ一つに重みがあり、孤軍奮闘でも頼もしく見えてしまいました!
1章が追放までの経緯を描いた物語ですが、出てくる人物が設定、もといキャラがたっており決して多くはない掛け合い、やり取りを経ただけにも関わらず物語の輪郭までくっきりと見えるようでした!
キャラが立っているがゆえにこのやろう・・・と思う人物もいますが・・・!!
そして追放後から始まる世界。
主人公には非常に申し訳ないのですが、世界観の練り込みが深く種族や特性が綴…続きを読む