第14話 帰還
さて、村での生活も3日目。村長の屋敷にあった本も大抵読み終わり、フィリスの修行もようやく終わる。ついに一日に回復魔法を10回使えるようになった。そしてソーヤも回復し、歩けるようになっていると言う。なので後始末をしてリヴィアの町に帰ろうかと言う話になっていた。
「生き残った女の人は5人、流石に女5人で復興は難しいわ」
「そうね、町に連れて行って向こうで働き口を、その方が良いと思うよ?」
「そうなるとあとはあのヴァンプをどうするか、ですね。それに家屋も放っておけば中の死体が腐って疫病を引き起こすかもしれません」
「…そうね、出来ればきちんと弔いを。いいわ、私が村の人たちと一か所に死体を集め、弔いをしたあとで焼いておくから。あんた達はヴァンプの始末を頼むわね」
そんな話になってフィリスはソーヤと村の女たちを連れて死体を集めに行った。
「…さて、こちらはどういたします? 王子」
「今のあいつなら殺す事も出来るんじゃない?」
「…まあ、殺しても得はないさ。任務は果たしたことになっているからな」
そう、ヴァンパイアの討伐証明はその牙。それさえあれば本体はどうでもよかった。そこで俺は羽ペンを持ち出し、ひん死で苦しんでいるヴァンプの背中にメッセージを書き記す。
「痛い痛い! 羽ペン刺さってる!」
「我慢しろよこのくらい」
その逞しい大きな背中にこいつの主であるメーヴに宛てたメッセージを。「バーカ、ブス、くされ***」腕には「お前、あそこがゆるいんだよ」と書いてみる。もう片方の腕には「抱いてもつまらないマグロ女」と書いてみた。
「うっわ、ひどい事書くね、私、こんな手紙もらったら倒れるかも」
「そうか? 感想を正直に書いただけだが」
「…ねえ、私はそうじゃない、よね?」
そういうキャシーの声に振り向くと人殺しの顔だった。
「あはは、ほら、お前は抱いた訳じゃないし、だろ?」
「…まあ、そうだよね、でも私、けっこう感じやすいかも」
まあ、どうでもいい話。ともかくキャシーの反応を見るに効果はありそうだ。最後に火球の呪文を口の中に打ち込んで悲鳴をあげさせヴァンプの男を解放した。
「まあ、あいつはこれでしばらくは口が利けん。こっちの内情がバレる恐れもないさ」
「でもいいの? あいつ、強かったし」
「バカだな、その時相手するのは俺たちじゃないだろ? ここからは戦争、軍隊の出番だし」
「そっか、軍隊となれば最低でもカッパークラスの冒険者と同等、数もいるだろうしね」
「…それよりキャシーさん? あなたにはやるべきことが。王子があなたに、そうならないのはあなたがすべき事をしていない、と言う事もあるのでは? 今のままではフィリスさんにすら並べない」
アルトがそう言うと、キャシーは深刻な顔で唇を噛み、うんと頷き外に行った。
「余計な事言うなよな」
「まあまあ、その方が面白いじゃないですか。キャシーはどこか保険をかけていますからね」
「そうだよ、フラれてもそれは自分がはっきりした態度を取らなかったから、それにあのソーヤって奴と元鞘、その可能性も捨てたくない。まあ、ブスの考える事はそんなもんだよ? フィリスの方は盛大にフラれたのにそれを認めないだけ。あの女は頭が残念にできてるから」
「そうですね、メロ。あなたの言うようにフィリスは自分を曲げない。努力ですべてがなんとかなる、そう思っているのでしょう」
「そうですよ、ブスはブス、これはね変えられない事なのに」
そんな話をしながら俺たちは荷造りを。そのうちに全てが済んだとフィリスが俺たちを迎えに来た。
そのフィリスに連れられ広場に行くと、そこでは修羅場の真っ最中。キャシーとソーヤが向かい合い、そのソーヤの横には村の女、その後ろには残りの4人がついていた。どの女もまあ、そこそこ可愛い部類。この村は恐らく人口100人程度。働き盛りの男たちはみんなゾンビに変えられ、子供や年寄り、それにヴァンプの好みに合わなかった女はみんな殺された。この村の5%、選ばれただけあってそれぞれ趣きは違うがあのヴァンプの女に関する趣味は悪くない。
「…ごめん、キャシー。僕は、彼女のことが」
「…いいの、けれど教えて、私はその子に何が劣るの?」
「…その、」
そう言って口ごもるソーヤに代わり、村の女が前に出た。彼女は村長の娘であるらしい。
「いいわ、私が言うから。キャシーさん、あなたには先に謝っておきます。…ごめんなさい。あなたとソーヤさんの関係は聞いています。でも彼は命がけで私を守ってくれたの。そのおかげで死にかけて、私、何もできなかった。あいつの大きな剣がソーヤさんを貫くところを見ても、怖くて、ただ逃げるだけ。…だからね、その分ソーヤさんに尽くして、そうやって生きていきたいのよ」
「彼は冒険者よ? 危険はあって当たり前なの。そこまで考えなくても」
「そうね、彼は言ってみればお金の為に私たちを助けてくれた。けれど、あの瞬間、私を庇わなければあんな目に合う事も。そこに運命を感じたの。…それに、彼の寝顔を見ているととても愛しくなって。いろんなこと、してあげたくて。私、この村では恵まれてた。村長の一人娘で、縁談だっていくつもあって。でもこんな気持ちになったのは初めて、…だからキャシーさん、あなたには悪いけど彼は渡さない!」
「…ソーヤさん、その事はもういいの、あなたも、彼を愛してくれると言うならそれで、けど、質問には答えて。彼女と私、何が違うの?」
「…えっと、その、彼女は、ミラは、すごく肌合いが良いって言うか、相性がよくて。歳も一つ下だし、こんな僕でも頼ってくれて。キャシー、君は出来る人、元々格上だし僕よりも強くて、優しくしてもらったけど、その、夜も君が主体だったから」
「キャシーさん、私たちは教えを受けてるの。この村、エミリアの女に生まれたからには精一杯夫に尽くせって。家のこと、そして夜の事も。どんなことでも丁寧に、夫を立てて、母も祖母もずっとそう言ってて。私、意味が解らなかった。自分の楽しみだってあるのになんでって。でも、ソーヤさんに抱かれた時全てが判ったの。してあげたい、喜んでもらいたい。ソーヤさんが気持ちよくなってくれるとすごく嬉しくて、」
「…なるほどな、勝負あり、お前はくされ***のマグロ女って事だな」
そう言うとキャシーはひっくひっくと泣きながら「うわぁぁん!」と俺に縋りついた。
「すみません、王子、いいですか?」
「何が?」
「もう、ソーヤさん。王子はあれだけカッコいいんだからキャシーさんのこともなんとかしてくれるよ?」
「いいえ、そうは思わない」
「はい、話はそこまでね、ソーヤさん、ミラさん、二人には慈愛の女神の祝福を」
そんなフィリスの言葉にソーヤとミラと言う女は膝をついてうやうやしく畏まった。
さて、村で生き残っていた馬に荷車を引かせ、そこにみんなの荷物をのせる。ソーヤとミラは腕を組みながら先頭を歩き、他の女たちはそれをはやし立てる。メロのことも生きていてよかった、と言ってくれ、アルトにくれぐれもよろしくと感謝の念を伝えている。荷馬車をそのアルトとメロが操り、こちらもイチャイチャ。そしてその荷台に座る俺の両脇にはフィリスとキャシーがぴったり張り付いていた。
「全ては神のお導きなのかもしれないわ。ソーヤさんもあんなに幸せそうに」
「そんな訳あるはずないでしょ! だったら私は?」
「仕方ないじゃないですかぁ、あなたは魔族だから神の恩恵の範囲外ですよ?」
「うるさいな、好きでこうなった訳じゃないのしってるくせに」
「魔族のあなたは魔族の相手、ほら、ゴブリンとかオークとかいいんじゃない?」
「いいわけないだろ!」
「まあ、ソーヤさんにしてみればあなたは年増、それに、プスス」
「なによ!」
「あっちのほうも、マグロ女じゃ、ねえ王子?」
「あはは、そうだな、いや、マグロ女というより自己中? 自分勝手に腰ふってたんじゃね?」
「もう、言い方が下品ですよ?」
「ちがうもん、私、」
「あ、ごめんなさい、結果は出ちゃってるのに私ったら傷に塩を」
言い返す事ができず、くぅぅっとなったキャシーは俺にぴったりと寄り添い俺の手を股に挟み込む。
「…あの人とは合わなかっただけ、多分、王子となら」
「ちょっと、はしたない事しないで!」
「うるさいわね、あんたは神様と恋してればいいじゃない!」
「私の信じる慈愛の神は女神なんですけど? 男女の愛はむしろ推奨、みたいな?」
「あ、そう、だったらその辺の男捕まえてバカスカ子供でも産んだら? そのでっかいお尻はきっと安産だろうし」
「…王子、キャシーさんはそうしろって言ってるよ? 子作りしちゃう?」
「バーカ、そんな事言ってないでしょ! 王子は私と永遠の愛、そうするって言ってるの。あんたは年取ってしわくちゃになってればいいじゃない!」
わーわーと言い争う声に挟まれながら俺たちはリヴィアの町に帰還する。
「情報のとおり、エミリアの村にはヴァンパイアが。彼は村人のほとんどを殺し、ゾンビ化を。生き残ったのは5人の女性だけです」
リヴィアの町のギルドの支部、そこで個室に案内された俺たちは気難しそうなギルドの男性係員に報告をしていた。報告するのはリーダーのフィリスである。
「…なるほど、女性たちからも話は伺いました。これがそのヴァンパイアの牙ですね?」
「はい、遺体は灰になってしまいましたが彼の遺した装備は持ち帰っています。アルトさん?」
フィリスにそう言われ、アルトは渋々とヴァンプの装備品、鎧と剣をギルドの係員に差し出した。
「この紋章は北のマイセン辺境伯のもの、彼は自らを辺境伯の騎士であると言っていました」
「…騎士隊長、ヴォルド・バニングス。彼の名は知っている。あちらでは武勇に長けたものであると評判ですからね。その彼がヴァンパイアに?」
「ええ、彼が言うには上級魔族のヴァンパイアがマイセンに降り立ち、共同してこちらに攻め込む、そう言う話で、彼はその尖兵としてこちらに混乱と根拠地を、それが任務であったと」
「しかし、それならばもっと大きな人数で」
「報告した通り、ヴァンパイアは死体をゾンビ化することが出来ます。あの村には20体を超えるゾンビが。一日遅ければその数はもっと増えていたものと思われます」
「…確かにそれならば。ともかく、今回の事は大きな事です。あなた方への報酬も含め、領主さまや他のギルドとも話合いが必要、あなたがたには事を外に漏らさぬようしばらくの間こちらの用意する宿舎に。…それとフィリスメンバーには別の話も」
そんな感じでフィリス以外の俺たちは部屋から出され、別のギルド職員の案内でそれなりの宿舎に連れていかれる。部屋数は3つ。一つはソーヤと村の女たちが使い、もう一つはアルトとメロ。なぜか俺はキャシーと同室にさせられた。
しばらくすると使いが来て、フィリスは今回までの功堰で修道院の除名処分を解かれるかもしれないので、身を清める為こちらの修道院で寝泊まりすることになったと知らせてくれた。
「…けっこういいところだね、ここ」
「ああ、窓からは海も見える。悪くはないな」
「今お茶入れるね」
そう言ってキャシーは装備を外し、ラピス染めのシャツとフレアスカートと言う格好になると俺の鎧も脱がせてくれた。
「…ねえ、聞いて良い?」
「なんだ」
二人掛けのソファー。間にテーブルを挟み向こうにもソファーおいてあり、向かい合うようにして座り、キャシーの出してくれた紅茶をすする。
「…どうして、抱いてくれないの? ううん、私じゃなくてフィリスでもいい、機会はいくらでもあったはずだよ?」
「…そうだな」
「私たちじゃ見合わない?」
「そう言う事じゃない。…例えばお前は誰かの血を吸いたい、そう言う欲求は?」
「うーん、今はないかな。牙を抜かれてから血が欲しいって思ったことはないかな。…それに、兄さんを吸った時、すごい満足を得られたけど殺す事になったでしょ? ああいうの結構きついかなって」
「そうか、まあ、知っての通り俺は魔族、ヴァンプとは似たような生き物だ。俺は女を抱かないとマナを得られない」
「でも、火球の魔法、いっぱい使ってたよ?」
「そう、火球の魔法はいくら使っても消耗しない。けれど他の魔法は」
「そうなの?」
「雷撃の初歩の魔法なら5発かな、回復魔法は1回、そんな程度で枯渇する。そうなると女を抱いて、その命を奪わないとマナが回復できない」
「…同じような痛み、それを知ってるんだね、王子は」
「これまでに3回女を抱いた。最初はゴブリンたちと話しているところを襲われてると勘違いされて。ブロンズタグの冒険者、弓を上手に使っていた。彼女がひん死、そうなった所を。あの時は地上に来たばかりで、マナが枯渇して強い欲求があった」
「…そうなんだ。けどどっちにしてもその女は死んじゃってたんでしょ?」
「そうだな、二人目は元パーティーメンバーだったグランの母親。彼が戻ってこないので俺たちは彼の家を訪ねた。その時彼はすでに盗賊に殺され、その母親も死にかけていた」
「それで?」
「母親と妹、それにグランの彼女だったジェーンは盗賊たちに犯されてはいたがまだ生きていた。俺はあいつらを助ける為に雷撃の呪文を、火球の魔法では一撃で仕留められない状況だったから」
「それで、消耗して欲がわいた?」
「ああ、結局ジェーンは救えなかった。自分ごと盗賊をと言ったからまとめて焼き殺した。妹は衰弱していてその場で死んだ。母親は生きていたから俺が」
「そう、」
「その時彼女から吸い上げたマナに異物を感じ、それを色々読み解くと回復の魔法が使えるようになっていた」
「スキルも吸える、ってこと?」
「さあな、たまたまだったのかもしれない。そして、三人目」
「双剣使いのジルって女、一緒にダンジョンに潜ったこともあるよ」
「そう、この剣は彼女のもの彼女は俺たちがアイアンだった時の監督でな、ブロンズになってからもあれこれと気にかけてくれた」
「…王子はあいつが好きだった?」
無言でうん、と頷き話を続ける。
「彼女に誘われダンジョンに。冒険は順調だった。だがそこに、俺を魔界から追放したスロウという魔界貴族が、」
「魔界貴族? そんなの居るの?」
「そうだな、上級魔族、その上にあたる。そいつが出てきて俺に罰を与えると言って、ジルたちを皆殺しに。俺はそいつを殴り飛ばして撃退したが、アルトとソーヤもひん死だった。だから俺は回復魔法でアルトを助け、ジルを抱いてマナを補充し、ソーヤを」
「…それで、心に傷を?」
「…どうだろうな、魔界に居た時は親しい連中が死ぬ、いなくなると言う事はなかった。なにせみんな不死だからな。だからどんなわがままも、理不尽も身勝手も許される。学校では劣等生、就職も決まらない、だからわがままを言い、それを通す事で自分の存在、価値を確かめる。その繰り返し。大切な人はいた。良くしてくれた人も、そんな事は当たり前、俺は王子だから、そう思って、感謝することも反省することもなかった」
「…今は?」
「人間は死ぬ。親しくなってもずっとは側に居られない。そう言う事に気が付き始めた。だから友達は大事、仲間も大事。…今ならわかるさ、そう言う事を気づかせるために俺の母は、魔王は俺をこの地上に送り込んだのだと。だから俺は負けられない。いつかあの人たちに見合う男になるまでは」
「…大事な人ってどんな人だった?」
「…そうだな、俺よりいくつか年上で、物心つくときには側に居てくれた。転べば抱え起こしてくれ、泣けば涙を拭ってくれた。俺が荒れて、みんなに迷惑を、その時もずっと味方で居てくれた。すぐそこにある幸せ、そう言う事に気が付かず、俺は彼女の想いも踏みにじり、そこに痛みを感じなかった」
――魔界 プレジデントデーモンホテル スイートルーム
「…やっとニャ、やっとあいつは!」
魔境で王子の様子を覗き見ていたネコはボロボロと涙を流す。
「ええ、部長。愛は必ず通じるもの」
「…そうだな、美しい結末、ともいえる」
「ともかくニャーは地上に降りるニャ!」
「ですが、転移は魔王様の許可がなければ」
「
「「えー!」」
そう言ってネコは駆けだしていく。
「…だめだな、それは」
「何でニャ! あいつは今、ニャーを必要としているニャ!」
ネコの必死の訴え、だが魔王の回答はNOだった。
「私とてお前を側に、そうすればあの子の事は安心できる。だが、」
「だが、何にゃ!」
魔王が言うには現在魔界のマナ不足は深刻、このままいけば電力や水道などのインフラも保てなくなると言う。そうなれば魔王に対する支持率は大きく低下、現状を良しとしない勢力は誰かを担ぎ上げて対抗馬とするだろう。そうなればまた魔界が割れて戦争に。
「それを何とかするのがバッバたちの仕事にゃ、あいつにもニャーにも関係ない事にゃろ?」
「…そうではないのだよ、ネコ。今あの子はその最中、中心に位置している。魔界のマナ不足は地上を活性化させて、そこから供給するしかない。その地上とはマイセン、あの子がいるリヴィアの町の北に当たる」
「知ってるニャ。マイセンにメーヴを降ろした事も、その尖兵をあいつが撃破したことも」
「そうだね、このままあの子にはこの戦役に加わってもらう。人間世界での立場はどうあれ、…誰がひどい目に合う事になろうがマナの供給、それさえ果たせば」
「果たせば?」
「あの子はここに帰ってこれる。大きな手柄となるからね」
「それなら猶更ニャーが!」
「お前が行けばお前のおかげ、魔界の誰もがそう思うだろう? それでは意味がないのだよ」
「…けど、」
「心配するな、既にいくつか手を打ってある。もしかしたらメーヴにとってはいささか苦い結果となるやもしれんがな」
「…バッバ」
「…クロノスからも打診があった。あのメーヴをあの子の第二夫人、そうして欲しいと、ネコ、お前の同意は得ていると言っていたが?」
「…そうニャ、魔界にとってはその方が」
「そう、ヴァンパイアとあの子が、そうなれば過去の確執、それをなきものにできるからね。…あの男の事も」
「バッバはそれでいいニャン?」
「悪い話ではないさ、だが、同じ女としてはいささか都合がよすぎるとも感じている。だから今回はメーヴにもいささか試練を、そう思っているよ?」
「さっすがバッバニャン! 腹黒さは伊達じゃないニャン!」
「何と言われようが女は心根、メーヴにはそれを見せてもらわねばな」
「うんうん、大事な事にゃん!」
こうしてネコは地上に降り立つことを先延ばしにした。
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