第7話 闇の祝福

――魔界


「ネコ、それにマダラも久しいな」


 ネコとマダラの人間世界研究部。そこには人間世界を映しだす特注品のマジックアイテム、魔鏡が壁に、モニターのように設置され、豪奢なテーブルの上には二人の手による王子たちの研究文書がちりばめられていた。


「何にゃ、クロノス。ここはヴァンパイアのお前が来るべき所じゃないニャ」


 部屋を訪ねて来たのは端正な顔立ちの男。やや顎が大きく張っていて、サングラスをかけ、ダークカラーのコートの肩に白いマフラーをかけている。このマフィアめいた男の名はクロノス。ヴァンパイア一族の跡継ぎ、大公と呼ばれる存在だ。

 だが、ネコはその相手にいささかも敬意を示すことなく目を見開いて赤い瞳でその顔を威圧するように覗き込む。


「…よしてくれ、俺は君たちと争うつもりはない。無論、王子ともな」


「ならば、こちらに何の御用で?」


 マダラは人の好さそうな笑みを浮かべているがその細く開かれた瞳は笑ってはいない。このマダラは魔界で最大の勢力を誇るデーモン族の有力者、魔界の執行部の一員、クロノスの父とは同格である。そしてこのマダラはネコと共に王子に親しい。


「一応、報告までと思ってな。俺は王子と争うつもりはない、だが一族はそうではないという事だ」


「…ほう、こうもり共はニャーたちと敵対する覚悟がある、そう言う事かにゃ?」


 強い視線を浴びせかけるネコに動じることなくクロノスは椅子を引き、そこに腰かけた。そして葉巻に火をつけると破顔する。


「はっ! ブラッドキャット、そしてデーモンに敵対? できるはずもない。俺の親父はそこまで愚かではないさ。だが、知っての通りウチの一族は魔王、いや、その王配であったあの男とは因縁がある。王子にも妹が殴られ犯された。そして王子の追放、少しばかりこの状況を楽しむ権利があってもいいだろう?」


「…ニャーはあのバカに罰を与える事は望んでる。にゃけど、苦しめるとあれば話が変わるにゃよ?」


「君の父上はそうではなかったようだが?」


「パパにはがっちり制裁したニャ。――次はお前の番、そうなるのかにゃ?」


 低い声でネコがそう言うと、クロノスは流石に余裕をなくし、真顔に。ヴァンパイアは魔力を持って力を示す。その魔力が通じぬブラッドキャットのネコと争えばどう考えても不利なのだ。


「まあまあ部長、ここは彼らのやり方を。なにせ相手はあの王子ですからな。戯れに手を出せばその腕ごと食いちぎられる、そう言う結果も考えられますからな」


「ふっ、最初に言ったように俺は君たちと争う気は毛頭ない。親父もなんだかんだで王子と揉めるのは懲りてるはずだ。…だがな、一族を束ねるには面子ってもんがいる。こういうポーズも必要って事さ」


「具体的には何をしたにゃ?」


「さてな、一族の跳ね返り、そいつを人間世界に送り込んだ、そう聞いてる。俺とてすべてを知るわけではない。むしろ関わり合いになりたくないからな。…だからこそ、ここに来ている」


「ふっ、にゃるほど、何かあった時は大公たるお前を切り刻みあのくそジジイに送り届けろと、そう言う事にゃね?」


「…出来ればそれは避けたい結末だな」


「さて、どうなるかは王子次第。ともかくクロノス殿、ごゆるりと」



――さて、人間世界。


「おっかしいな、ゴブリンども何やってやがる。ここでしっかり打ち合わせ、そんくらいわかってんだろ。これだからクズどもは」


 せっかくアルトに言い訳して一人になったのにゴブリンたちからの接触はない。あいつらを言いくるめて巣穴を放棄させ、人質を助け出して任務達成、ついでにあいつらから金をせしめれば貧乏も脱出できる。その完璧な俺のプランは初手から狂いを生じていた。


「遅かったのですね、王子、心配しました」


「すまんな、俺は夜目が効くからついでに周辺警戒を、そう思ってな。だがゴブリンたちの姿は見当たらない。もしかしたら情報に狂いがあるかも」


「王子の目からゴブリンが逃れられるとも思いませんが、しかし、そうなると警戒が」


 討伐の気配に気づいて巣穴を放棄、それならば都合は良い。任務も達成できるし何より楽だ。だが、奴らがそう簡単に苦労して拵えた巣穴を放棄? 少なくとも俺を見たならば妥協案を持ってくるはずだ。オークと違ってゴブリンはバカではない。

 と、なると考えられるのはより強い相手に巣穴を乗っ取られた? そもそも女を攫い人質に、それはゴブリンのやり方ではない。どこかの世界と違ってウチのゴブリンたちにはメスもいる。女を犯すのはオークの専門分野だ。

 基本的に喧嘩することはあってもオークとゴブリンは敵対しない。なぜなら魔物としてのカテゴリーが同じ妖魔だから。そこにはインキュバスたる俺も、サキュバスの魔王、マッマも含まれる。ネコたちブラッドキャットも同じ妖魔だ。


 いくつもの可能性を考え、突きあたるのは先日の投資した船を沈めたクラーケン。つまり、魔界からの介入。問題は誰がそれを為したか、と言う事になる。魔物を操れるのはデーモン、そうなると事は厄介。俺は魔物と意思疎通が出来ないし、奴らは俺が大嫌い。狼くらいならソーヤ達でも片付くが、クマともなれば流石に手ごわい。


 考えても結果は出ずに朝を迎えた。


「と、言う訳だ。あの洞窟にはゴブリンではないものがいる可能性がある」


 フィリスに作らせたスープにパンを浸し食べながら、みんなでそんな話。


「そうですか、しかし、このまま戻ればまた任務失敗、アイアンに。それは嫌です!」


「そうですよ、僕、女にフラれて!」


 かと言ってなんだかわからない相手がいる洞窟に踏み込むのも嫌。どっちも嫌なのだ。


「だから言ったじゃねえか! フィリス、お前が勝手にこんな依頼を!」


「仕方ないでしょう! お金ないんです! 貧乏は嫌なのよ!」


「まあまあ、少し様子を、それからにした方が」


「アルト! 元々あなたのせいじゃない! ゆっくりって言っても帰りの分の食糧も考えればぎりぎりなんですよ? 私たち、余裕ないの!」


 そんな風にいつもの内輪もめ、俺とフィリスが頬を引っ張り合っていると遠くから「おーい!」と声がする。そちらを向くと馬に乗った男が俺たちに手を振り近寄って来た。


「お前らがギルドから依頼を依頼を受けたパーティか?」


「そうですけど、あなたは?」


「ああ、俺は依頼主、攫われたのは俺の妹でな。金がなくてブロンズしか雇えねえ額しか出せなかった。だが、ブロンズ王子と目利きのアルトのパーティとはツイてたな」


「また二人ばっかり。どうせ僕なんか」


「はは、お前は戦士だろ? 戦士ってのは強くて当たり前、よほどの事が無きゃ名前なんて売れねえよ。ブロンズ王子は珍しい魔法剣士、アルトの目利きは確かだって評判だ。ま、拗ねんじゃねえよ」


「…それで、なにか、情報はありますか?」


 フィリスが事情を説明するとその男は少し難しい顔をした。男の胸元から覗くタグはカッパー。装備は王国兵の一式揃った重装備だった。


「妹は俺と一緒に冒険者をやっててな、いくらか魔法が使えた。だけどゴブリンどもにさらわれて。あいつ、結婚することが決まったばかりだってのに。ゴブリンは人を攫わねえ、それにあいつだってゴブリンごときに攫われるほど間抜けじゃねえよ。この件は裏で糸を引いている奴がいる。ブロンズだけに任しちゃ置けねえ、だから俺も休暇を貰ってお前たちに追い付いたって訳だ。最もこの馬は借りものだけどな」


「ですが、妹さんは無事だとは」


「ああ、冒険者やってりゃそうなる事は織り込み済み、いくつもそういう場面を見て来たからな。だから、生き死には仕方ねえ。だけどよ、兄貴としちゃ仇の一つも取ってやらなきゃ、そうだろ?」


 辛い冒険者稼業を卒業し、ようやく公務員、妹は同僚との結婚が決まっていた。それがこんな結果に、人生とはホント世知辛い。


「ともかく俺が前に出る。ソーヤって言ったか? お前も名を売りたきゃ共に前に出ろ。神官、お前は治癒を。ブロンズ王子、アンタは魔法が出来るんだろ? だったら援護を。アルト、アンタには後方警戒を頼む」


 流石はカッパーの公務員、その指示は的確だ。そのカッパーの男の先導に従い、俺たちは洞窟にもぐっていった。


「ちっ、こうもりだらけじゃねえか、こりゃ、魔族がいるかも知れねえ、十分に注意しろ。恐らく、」


「――おやおや、勘が利くようですね。」


 洞窟はそれほど深いものではなくすぐに奥の広間に着いた。そこに居たのはいけ好かないヴァンパイア。隣には煽情的な姿で鎖につながれた女がいた。その首には小さな二つの穴が。


「キャシー!」


「あ、兄さん…、私、もう」


「貴様! 妹に何をした!」


「なるほど、美しい兄妹愛、と言うところですか。栄誉に思いなさい、彼女は私の祝福を受けて、我が眷属に。ヒトなどと言う下等なエサからそれを食らう立場になったのですよ?」


「きっさまぁぁ!」


 激高しながらもカッパーの男はソーヤに合図を送り共に斬り込む。王国兵の標準装備は魔法の剣と盾、そして鎧は立派なものだし襟足の部分が長い兜も装備していた。


 だが、二人の切りかかった先に居たヴァンパイアはたくさんの蝙蝠に変化してそれをかわし、彼らの後ろで実体化した。


「…ブラインド!」


「ソーヤ、壁を背に、目を閉じておけ!」


「はい、王子!」


「ちっ、盲目の魔法か!」


「ええ、余計な事を言う人もいるものですね」


「慈愛の女神、豊穣の神よ、この場に漂う邪気を払いたまえ! リムーブ・カース!」


 フィリスがそう唱えると皆にかかったブラインドの効果が消失する。


「ほう、意外ですね、ブロンズの冒険者、そのあなたがこれほどの奇跡を」


「へ、これでお前はお終いだ。ソーヤ! 行くぞ」


「はいっ!」


「分裂したら蝙蝠を潰せ! 王子は魔法で援護しろ!」


 カッパーの公務員とソーヤが斬り込み、俺は火球の魔法で援護する。奴の逃げ道を予測してそこにヴァンパイアの苦手な火の魔法。こういう嫌がらせは大好きだ。ヴァンパイアは俺を信じらんないと言う顔で見ながらマントで火球の呪文をかわし、二人の斬撃を何とかよけた。


「少しばかり、甘く見ていたようですね」


「観念しろ、吸血鬼!」


「そうよ、諦めなさい!」


 ヴァンパイアはうまく俺の射線の間にカッパーの公務員とソーヤを置いて魔法を遮る。俺の隣にはうずうずとしてメイスを握るフィリスが居た。


「これで、終わりだ! えっ?」


 そう、カッパーの公務員が剣を振り上げた時、なんと囚われていた妹がその体にしがみつく。


「兄さん、ダメ! ご主人様を! くぅぅ、逆らえない!」


「ええ、上出来です、あなたは私の眷属としての務めを立派に果たしました」


 ヴァンパイアと言うのは見た目よりも力がある。ヒトの力では抗えぬほどに。抑え込まれた公務員はヴァンパイアとなった妹の抱擁を受け、妹は泣きながらその首筋に牙を突き立てた。


「キャシー、お前…」


「ごめんなさい、兄さん、私、どうにもならない、兄さんの血が欲しいの!」


「おぉ、これぞまさしく真の兄弟愛! 妹は兄を貪り我らが眷属と! …さて、あまり舞台を引き延ばしては興ざめと言うもの、ここらで幕引きとさせていただきます。

――スリープ・クラウド」


 眠りの雲の呪文が発動し、ソーヤ、フィリス、そして兄を吸い尽くしたキャシーがバタバタと倒れ込んだ。


「さて、王子、ここからが第二幕。あなたには我らがお嬢様を汚した罪があり、あなたの父には我らの一族の恨んでも恨み切れぬ因縁が。…さあ、どうしました? 次に死ぬのはこのボウヤか、それとも、そちらのお嬢さん、はぐっ!」


 悦に入って長々と口上を述べるヴァンパイアをぶん殴る。


「ちょっと、段取りってもんがあるでしょ!」


「悪いな、俺たちも任務がある。ゴブリンが居ないならお前の首をその代わりに、ってお前、どっかで見たことあるな」


「見たことあるって、当たり前でしょ、同級生だったんだから!」


「ほう、それで俺にあれだけ威勢のいい事を、いい度胸じゃん? 少しばかり昔を思い出させる必要があるみたいだね。お前の名前は思い出せないけど」


「ちょっと、やめてくださいよ! 私もね、仕事なんです! もう就職してるんですよ? ほら、ウチの長老は査定厳しいじゃないですか! 一族のメンツを、そうすれば今度の冬のボーナスは10%アップ、そう言われてるの! だから王子も合わせてくださいよ! ね? いいでしょ?」


「こっちにも都合があるんだよ! お前を見逃せばまたどぶ攫い、そんなのは冗談じゃねえ!」


「プスス、どぶ攫いとかやってんの? いい気味です、ふごぉ!」


「…お前、死にたいらしいな」


「二回もぶった! 親父にだってぶたれたことないのに!」


「へえ、学生時代に毎日殴ってやったこと、もう忘れた?」


「言ってみたかっただけですよ! もう! ノリが悪いですね!」


「とにかくだ。お前には二つの選択肢がある」


「…な、なにかな」


「一つはその牙を戦利品として俺に抜かれ、そいつを任務の代わりにギルドに提出」


「無理無理、無理です! 牙抜かれたなんていい笑いものじゃないですか!」


「ならばもう一つ、お前、日光浴してみる?」


「もう、死んじゃうでしょ! そんなのダメ!」


「わがままだな、とにかくコナかけてきたのはお前の方だ。けじめは取らせてもらうよ」


「くそ、くそ! 覚えてろよ、バカ王子!」


 そう言ってヴァンパイアは蝙蝠に分裂、だがそれを逃がすほど甘くない。そのうちの一匹が本体であとはダミー。その本体をがっちりと捕まえる。


「ちょっと、何するんです! ここでチッとか言いながら解決編、それがお約束!」


「そう言うベタな流れは好きじゃない。ほら、口開けろ」


 手に掴んだこうもりの首をぎゅっと締めてやる。


「ねえ、王子、何するの?」


「お前に腹いっぱい火球の魔法をごちそうしてやる」


「無理無理! やめてぇぇ! ぎゃああああ! 人殺し!」


 蝙蝠の口の中に火球の魔法を連射する。その火花が散って俺の手に。


「あっちい!」


「バカ、バカ! シャレになってないよ! マジで許しませんから! クラス会でみんなに言ってやる! バーカ!」


 ジジっと電波が歪むようにして蝙蝠は姿を消した。その時後ろに小さな影が。


『だからやめとけって言ったんだけどね。ほんとヴァンパイアってのは長生きしてる割りに学習しないね』


「あ、てめえら!」


 そう、その影はゴブリンたち。


『それよりどうするの? この男、今のやり取り全部見てたけど』


 後ろ手に縛られ連れてこられたのはアルト。俺は表情を隠すため帽子のつばをずり下げた。やばい、ばれた?


「…王子、私はなんとなくですがわかっていました。あなたが常人ではなく、エルフでもないと」


「――だろうな」


 なにがだろうな、なのかはわからないがそう言ってみた。ばれてたなんてびっくり。けど驚きを露にするのは俺の王子としてのプライドが許さない。


「ダンジョンを生きて帰れたのも、投資の事であなたが私を責めない事もそう、みなあなたにはわかっていた。そして今回も」


「…まあな」


 心臓がバクバクいうし、背中にはいやな汗が。


「だったらそれでいいじゃないですか。私たちは一蓮托生、それはあなたが何者であれ、変わらない。そうでしょ?」


「…ふっ、まあ、そうだな」


「無論この事は二人の秘密に、フィリスさんは騒ぐでしょうし、ソーヤは理解できないでしょうから」


「――好きにしろ」


 よかったぁぁ、マジ良かった。今から一人旅なんて冗談じゃない。友達は大切だもんね。


『でもさ、王子、人間なんていつ裏切るかわかんないじゃん。僕たちだってうっかりこいつを殺して殴られるのも冗談じゃないし』


 うっせーな、だったらお前らが何とかしろよ。


 そう思っていると空間にゲートが開き、そこから出てきたのはデーモン。逞しい肉体、それに上品な装束、そして耳の上からは水牛のような角が生えている。そのデーモンはぱちぱちと手を叩きながらこちらに姿を現した。


「実に素晴らしいお心がけ、このマダラ感動いたしました」


「てめえ、マダラ!」


「王子、私たちはいつでもあなたのお味方です。今回あなたは人の世に出て、友人の大切さを学ばれた。それは私たちにも嬉しき事、」


 ひ、ひぃぃ! っとアルトは後ろ手に縛られたまま、後ずさる。ま、そうなるよね。


「アルト、と申されましたか?」


「ははは、はい!」


「あなたはこれまでの王子との日々、いくつもの仮説を立て、そして今、結論を得たのでしょう。そう、王子は我々魔界の王子、まぎれもなく人ではない。…ですが光ある所に闇は必要、その闇を担うのが我ら魔族」


「…そうなのでしょうね」


「そして、闇の中にも濃さがある。その一番深いところに王子と我々は存在した。王子にはただ、闇だけではなく、光あってこその闇、それを学んで頂く為こちらの世界に。あなたが王子と共に歩む覚悟が本物ならば、あなたもまた、闇を知る必要があるのです。…その覚悟は御有りですかな?」


「――マダラさま、と申されましたね。私はその探求心で身を持ち崩した者。魔法使いのように、力を行使するための知識ではなく、世の成り立ち、不思議、そうしたものを深く知りたい、そう思っています。そしてその為には王子と共に、それが一番の早道とも」


「いいですね、己の欲、それを正確に理解している。そしてあなたは諸事に長けた人でもあられます。王子の側に居るにふさわしき祝福を授けましょう。――ドーン!」


 マダラの指先から闇の波動が飛び出し、それがアルトの身を打った。ギャピィィ!と跳ね上がったアルトは一瞬の後にすっきりした顔をした。


「これであなたは私の眷属、見た目こそ変わりませんがあなたはデーモン。では、王子の事、宜しくお頼みいたします」


 そう言ってざざっと電波が乱れるようにマダラは姿を消した。


『マダラ様もさ、結局王子に甘いんだよね』


「そういう事を言うものではありませんよ?」


『ああ、あんたもこっちの仲間、まあ宜しくね』


「ええ、宜しくお願いします」


 アルトはこうしてデーモンとなり、ゴブリンとも話が出来るようになっていた。


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