第4話 修行

話が終わり、家に戻ろうとすると、タスクは

「おい、カアレどうしたんだ?まだ15刻だぞ?修行しないのか?」

と言ってきた。ぽかんとしているとタスクはボクに時間について教えてくれた。

どうやらこの世界は0~23刻まで存在し、普通は6~10刻までが朝、飯を食べ、修行の準備をするのだ。11~16刻までが昼、主に修行をするらしい。17~23刻、0~5刻が夜、また飯を食べて風呂屋に行き、家に戻り寝る、これが1日らしい。

今は15刻だから‥‥

「えっと···じゃあ今から修行に行くんですよね?」

「そういう事だ、そうだな‥あの修練場に行くぞ」

そうして、最初の修行が始まった。

"修行"というと他の人は何を思い浮かべるのだろう、ボクはずっと難しいと思っていたがそうでも無かったらしい。剣を持つや否やそれをボクに渡し、二人の持つ剣でお互いを叩きあう、これが修行。そう、6刻間ずっと。

だが、決して楽ではない、師匠は容赦なくボクを叩いてくるから、半刻もしないうちにボクは痛みで剣を握れなくなってしまった。

「はぁ、はぁ‥師匠、もう限界です‥」

体力の限界を伝えると、

「そうだな‥初めてにしてはよくやったほうだろう。よし、帰るか」

そうして、ボクは初めての修行をこなしたのだった。

さぁ、家に帰ろう

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