第24話 修業だぜ?!

確かな目標を持ったオレは、師匠に連れられるまま、町案内を受けた。

うん、その····なんだ。知ってるよ···········、って思った。

それでも、オレの大人の時(10年後位?)と変わっていないものもあった。そういうのを見てると、懐かしいんだよなぁ·······。

「おい··········カアレ。聞いてるのか?」何が?、と反射的に返すと、師匠は呆れた顔で、

「おいおい。1日目とはいえ、たるみすぎだぞ?お前には、悪魔と戦うという立派な使命があるんだからな?」

「わ、わかってるって······」素っ気なく答えてしまった。すると、

「はぁ····、よし!分かった。今から修業をするぞ!」と言い出した。まあ、いいんだけど、町案内は途中でいいのか?

オレは師匠についていき、修練場に来た。はあ、懐かしいぜぇ·····。ま、それはさておき。師匠から、2本の剣をもらい、オレは師匠と向かいあった。

「カアレ、やめておけ。二刀流など、お前には、無理だぞ?一本にしておけ」

「いや、これでいいよ」そう、師匠は知らないだろう。あの選別の日以降、オレが二刀流を極めたことを。あのときは、町の剣士3人がかりでも、二刀流のオレには敵わなかったっけ。つまり、今のオレは······師匠より強いはず!!!

「行くぞ········るおおぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」オレはいつもどうり、二本の剣を振り回した。········そのはずなのだが、

「ちょっと待って。あれ?」そう、"剣が振れない"。文字どうり、動かないのだ。

あれぇ?なんでだ?と、誰かに聞くまでも無かったんだろう、だってこれ·······

「だから言ったろ?"重い"んだよ。お前にはな!」そうだった!!!!!、今のオレの体は、文字どうりのただのガキの体だ!

気付いても、もう遅い。師匠はガードに精一杯のオレを圧倒、結果としてオレは、体中怪我をすることになった。なんだそりゃ。

うん、当分二刀流は封印な。

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